恩返し

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

最近の中澤家では、夜の9時頃になりますと

「お布団で寝なよ〜」と妻の声が響きます。

長男と次男が、とりあえず居間で寝てから寝室に行くという毎日の流れ”居所寝”がブームになっています。

でもこの気持ちはすごくよくわかります。居所寝をしている時のこの魅力はなんでしょう。布団で寝た方がきちんとした睡眠もとれますし、寝ぼけて移動する必要もないのに何故か布団以外の場所で寝ると気持ちがいいんです。

僕も常習犯です。居所寝をしてしまった時は、妻に気付かれないように忍び足で寝室に行き、何も無かったかのように眠りにつきます。

すると翌朝に

「2時頃そ〜っと寝たでしょ!バレてるんだよ。居所寝してるとそのうち病気になるよ。」と言われます。

こんな事を言っている妻も昔は「一生寝てられる」が口ぐせなくらい居所寝が好きでした。まだ結婚する前、妻が実家にいる頃ですが、お父さんとお母さんと妻はよくこたつで居所寝をしていました。このままじゃ良くないと家族で話し合って、居所寝をした人は罰金500円を貯金箱に入れるというルールをつくりました。

なかなか素晴らしい試みで、

「これで遠間家も健康家族だよ」と妻もやる気満々です。その後ひと月ほどして様子を聞きますと、

「罰金が結構貯まったから、この間3人で焼肉を食べに行ってきたんだよ。あのルールは効果ないね笑」と照れながら言っていました。

このような居所寝もそうですが、きちんと布団で眠ること、昼寝、カタチは色々とありますが、睡眠は生活の中で食べることと同じくらい大切なことですし、ものすごく心地良い時間だと思います。

中澤建設は自然乾燥木材を活用した家づくりをしています。機械設備を使用せず自然の風を利用した木材の乾燥方法です。

森林は人間が生きていく為には、絶対に欠かせない存在です。森林のはたらきは様々あるのですが、その中のひとつが、わたしたちの身体から出る二酸化炭素を吸収して、わたしたちが身体に取り入れる酸素をつくり出してくれる、生き物に美味しい空気をつくるはたらきをしてくれます。

このはたらきは若い木の方が活発で一定以上成長した木はその力を発揮できなくなります。そんな自然の恵である木を伐採して家づくりをしていることが僕たち工務店の仕事です。

伐採した木材はすぐに家づくりに使える訳ではありません。木材の中に含まれる水分を減らす為に乾燥をする必要があり、その乾燥方法として自然乾燥を行なっています。

伐採された木を製材所で角材にしてもらい倉庫に置いて置くだけのことなのですが、乾燥する為に場所と時間がかかります。

しかし、ここは高崎市倉渕町です。場所もありますし、ゆっくりとした時間の中で心地よい風が流れています。そんな倉渕の環境の中で木材には風通しの良い倉庫の中で昼寝をしながら余分な水分を蒸発してもらいます。

それは木にとって1番ストレスの無い乾燥方法です。輸送や乾燥の燃料も省けますので、乾燥の為にCO2も排出しません。

中澤建設も家づくりに人工乾燥材も使用しますので、人工乾燥を否定するつもりはありません。出来る限り自然乾燥を行い、自然乾燥材を使うよにしています。

先日、栗の床板を張る作業をしました。倉渕で自然乾燥してから加工して出来たオリジナルのフローリングです。

木を切断すると、余分な水分がなく、木のツヤを出す脂分がしっかり残っていることがよーくわかるんです。

一枚の板が出来上がるまでの物語もありますので、無駄なく大切に使おうという気持ちになれるんです。

今まで大自然のなかで、僕たちが生きる為にはたらいてくれた木。これからはお客様の家を支える為にはたらいてくれるのですから、木に対する恩返しのつもりで、出番が来るまで、これからもゆっくり昼寝をしてもらおうと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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