捨てられないもの

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤家の一角に妻と僕の事務スペースがあります。6畳の部屋なのですが、長男と次男も学校で使う教科書や習字道具、着替えなどを置いていますので、家族の共有スペースになっています。


以前より妻から、

「この部屋をもっと整理して、使いやすくしたい」と言われていたのですが中々重い腰が上がらずにいました。その理由は、この部屋に置いてある僕の勉強机の存在でした。小学一年生から使っているもので、僕の思い出の私物がたっぷり収められています。


子供の荷物も増えてきたこともあり、僕と妻の片付けスイッチが入った為、思い切った片付けが始まりました。

机の引き出しに入っている物はすべてゴミ箱に入れる覚悟でいましたので、

「これどうする?」

と妻が手にとった小学校時代の作文集に対し

「捨てよ」と答え、

「これどうする?」

と妻が手にとった青春時代を共にしたJUDY AND MARYのアルバムも

「、、、捨てよう」と答えました。

「今日のやっちゃん違うね〜笑」と妻に煽られながの片付けですが、僕が手にしたのは妻からもらった手紙でした。

「これ、どう思う?」と妻に聞くと、

「いいよ〜、捨てようよ!もう結婚したんだからさ!あたしだって手紙とか全部捨てたよ」と言われましたので、ゴミ袋にいれました。「よし、次は〜」と片付けを続けようとしたら、何かただならぬ気配を感じました。

そ〜っと妻の方を見るとこちらをじーっと見ながら、

「本当に捨てたんだ、、、、、なんてね!冗談だよ笑、冗談!!」と緊張感のある時間を過ごしました。

思い出の詰まった物は懐かしく、その物を見ながら様々な思い出が蘇ってきます。しかし、物はどんどん追加され増えていくばかり、どこかで片付けなくてはいけない時が来るものです。

今回は思い出の品を見ながら、懐かしさに浸り、しっかり記憶に残して手から離すことにしました。


それでも、どうしても捨てられないものもあるもので、長男がつくってくれた中澤建設のパンフレットや遅くに帰ってきたら食卓に置いてあった次男の手づくり弁当にそえてあった手紙、これだけはどうしても捨てることが出来ません。しかし、これがあるから楽しく生きていられる訳ですからこれは捨てる選択肢ではなく、大切に保管することにしました。

こうして片付けてみると、物の価値というものはその人にしかわからないものだなと感じます。自分が大切にしているものをいいねと言ってもらえると本当に嬉しく感じます。

先日、伊勢崎の現場に太陽光パネルの屋内配線工事にメーカーさんと電気屋さんが入ってくれました。初めてお会いする電気屋さんでしたが、年頃も僕より少し若いくらいで、話やすくてとても雰囲気が良い印象の職人さんでした。

作業がひと段落して10時のお茶を飲んでいる時に、みんなで食べ物の話で盛り上がりました。電気屋さんが群馬のことに詳しかったので、

「電気屋さんはどちらにお住まいなんですか?」とお聞きしますと、

「高崎の山の方なんですよ」とおっしゃいます。

「ん?高崎の山の方?それって榛名ですか?」と聞くと、

「いや、倉渕ってところなんです」と。

「えっ、僕も倉渕ですよ!倉渕のどちらですか?」と聞くと、

「川浦です」と。

「えっーーー!僕と住んでる地域同じじゃないですか!えっ、もしかしてお父さんの名前は、◯◯さん?」

「はい、僕の父です」

「もしかして、◯◯君?」

「はい、僕です」


これは本当に驚きました。なんと、僕が6年生の時に3年生にいた3つ下の男の子でした。彼は僕のことをよく覚えていませんでしたが、僕はよく覚えています。あまりの懐かしさと28年ぶりの再会に話も弾みました。


実は昨年の秋に彼のお父さんから

「家の畑にある、桧の木が大きくなり過ぎたので、伐採しようと思っているんです。家にずっとあった木だからただ薪にするのもなんだか勿体なくて。もし、家づくりに使ってもらえるならもらってもらえませんか?」とお話がありました。

買ってくれませんか?ではなくて、

もらってくれませんか?という言葉がすごく印象的でした。普通に考えれば、売るという選択肢もあったと思いますし、そうすれば伐採費用の足しになったはずです。でもそうはしないで、もらってほしいという言葉に愛情とこの木に対しての思いやりを感じます。持ち主さんのお気持ちに感謝をしてありがたく頂戴することにしました。

お父さんからもらった木は皮を剥いて今中澤建設の置き場にあることを電気屋さんに伝えると

「父は木を大切にしていますからね。使ってもらえて嬉しいんだと思います」と嬉しそうに話してくれました。

いただいた木は大切に保管し、乾燥してから、この先の未来、いつになるかわかりませんが必ずお客様の家で生きる日がきます。

木を育てた持ち主さんにも喜んでもらえると思いますし、それをやることが僕自身の役割でもあると思います。