こんばんわ!
中澤やすゆきです!
先日中澤家の三男が5歳の誕生日を迎えました。
僕は歳の離れた姉が2人いる末っ子長男なので、小さな頃から姉を怒らせないように大人しく過ごしてきました。
大好きだった戦隊ものごっこも姉は相手をしてくれませんので、1人で5役ぐらいを回しながら人知れずやっていたことを覚えています。それに比べてだんご三兄弟の三男は同じ末っ子とは思えないたくましさです。アニメのワンピースにハマっていて、登場キャラクターのマネをして三本の剣を振り回しています。
「パパ〜、戦おう」と三男から誘われてワンピースの戦いシーンを2人で演じながら遊ぶことがよくあります。三男が好きなのは、
「礼を言う。俺はまだまだ強くなれる」というシーンや
「よくやった若い海兵、、、、」の有名でカッコいいシーンです。
ひたすら僕が負け続けるワンピースごっこですが、こういうことも三男が高校生くらいになって、「親父、戦うぞ」なんて言われたら、それこそ只事ではありませんし、こっちだってたまったもんじゃありませんので、今しか出来ないことだなと感じます。
本当は子供と遊ぶ時間をもう少しとりたいと思ってはいるのですが、時間の使い方がまだまだ下手くそなので上手くいきません。朝仕事に行き子供達が寝てから帰ることも多いですし、早く帰っても事務仕事をする為に子供よりもパソコンに向き合う方が多いので、改善しなくていけないと日々感じています。
先日も朝仕事に出発する時に
「パパ、ドゥルルルル貸してもらえる?」とまだ起きてパジャマ姿の三男から言われました。この”ドゥルルルル”とは、インパクトドライバーという電動工具です。
ご飯を食べる時に使っていた子供用のテーブルが子供も大きくなり役目を終えましたので、妻から
「やっちゃん、これ木で出来てるからあとでネジをとって分別してくれる」と頼まれました。その会話を聞いていた三男が、
「この椅子は、タキが使っていたからタキがやるよ!パパ、ドゥルルルル貸してもらえる?」ということなんです。
「仕事から帰ってきたらね」と言おうと思いましたが、この後の仕事に時間の約束があったわけではありませんでしたので「少しだけなら」と分別作業を手伝うことにしました。
ネジを緩める作業とはいえ5歳の子供には容易なことではありません。妻から
「もう保育園いく時間だよ〜、パパにお願いしちゃいな〜」と言われても、
「これはタキの椅子だから、これはタキの仕事なんだよ」と上手くいかなくても、何度も何度も挑戦して真剣に作業している姿は本当にたくましく感じます。
ギリギリでしたが、登園に間に合うように作業を終わりに出来てとても嬉しそうな三男の顔を見てこちらも嬉しい気持ちになります。三男と過ごした朝の15分ですが、時間の事だけを考えたら、予定していた仕事がその分遅れてしまいますので、例え15分でも貴重な時間を使ったことになります。でもこの時間を「仕事から帰ってきたら」の後回しにしなくて良かったことを感じます。
後回しにしていたら、一緒に作業することも、嬉しそうな顔を見ることも出来ませんでした。そして、”挑戦”や”達成感”という1番大切にしなくてはいけない三男の思いを感じることも感じさせてあげることも出来ませんでした。仕事が大事なのは当然のことですが、こういう時間こそ、この時、この瞬間でしか過ごすことの出来ない大切なものだと感じることができました。
伊勢崎市の新築現場では、内装屋さんの根岸表具店さんの下地処理が進んでいます。根岸さんは壁紙や襖紙を貼る専門業者さんです。今から10年以上前に、塗装工事をお願いしている萩原さんから、
「中澤建設にピッタリで腕の良い内装屋さんを紹介するよ」と言われ、根岸表具店さんと出会うことができました。
この根岸表具店さんが只者ではありませんでした。お三方とも根岸さんなのですが親子ではありません。
こちらの根岸さんのお父さんと
こちらの根岸さんがご兄弟ですので、根岸さん家も男子三兄弟ということになります。皆さん物腰が柔らかく、人柄もとても素晴らしいんです。仕上がりも非の打ち所がない綺麗なお仕事をされるのですが、僕が1番驚いたのは下地処理です。
この下地処理とは、僕達大工が張る石膏ボードの溝やビスの穴を埋めるパテ処理作業です。世間知らずの僕もそんなにたくさんの内装屋さんの仕事を見た訳ではありませんが、ここまで下地処理に手間をかける方は見たことがありません。
手間をかけるということは時間をかけるということになりますので、現場では根岸さんが何日もかけて下地作業をしてくれます。根岸さんのこだわりはパテ下地の凹凸を平らにする下地処理の最終段階でヤスリを使わないことです。
ヤスリで削ると石膏ボードに粉が付着し仕上げ材がしっかりとボードに貼り付かなくなってしまうという理由です。なので、根岸さんの下地仕上げ作業は全てカッターで行います。今更になって気になりましたので、
「根岸さん、この作業をカッターでする人って他にもいるんですか?」とお聞きしますと、
「こんなことする人は見た事ないですよ。でも、壁紙でも塗装でも左官でも仕上げ材の貼り付きを考えれば、粉がない方が絶対にいいですからね。」と答えてくれました。
根岸さんの言う”こんなこと”そしてそこに費やす時間こそがこだわりそのものだと思います。珪藻土や塗装仕上げですと、それを施工する左官屋さんや塗装屋さんに下地処理をしてもらうのが通常です。でも、皆さん口をそろえて、
「下地は根岸さんが上手だからお願いしたい」とおっしゃいます。一貫してお願い出来る効率もあるかと思いますが、やはり根岸さんが下地にかける思いと技術は各専門のプロの目から見ても素晴らしいということです。
今まで数々の現場で、根岸さんにはお世話になってきました。根岸さんの仕事を見たお客様の皆さんから
「こんなに丁寧にしてくれるとは思っていませんでした。見えなくなる場所にこんなに時間をかけてくれることが嬉しい」と言っていただけます。
時間を惜しむことなく仕事をする根岸さんの想いがお客様に届いたことが心から嬉しく思います。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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