生き物

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

お引越しを済ませて、新居にお住いになられている伊勢崎のお客様のお宅ですが、外構工事も大詰めになり、先日はお客様が大切に育てられた樹木の引っ越しをさせていただきました。

“引っ越しをした”などと偉そうなことを言っていますが、正確には造園屋さんが行う引っ越しのお手伝いになります。中澤建設の造園工事をしてくださるのは、高崎市の坂本庭園さんです。

坂本さんが愛情をもって木を扱う姿を見ていると、造園業とは、”木を生かす”仕事だということが良くわかります。坂本さんの魅力は技術や知識だけではなく、樹木を美しく魅せる芸術的センスや優しいお人柄、そして絶妙なユーモアです。少し前まで中学校で美術の先生をやられていた奥様も現場に入ってくれるので、今はご夫婦でお仕事をされています。

奥様も優しさに満ち溢れた素敵な方です。植木の根回しをする前に根本にあるプランターの移動をしたのですが、そこにミツバのような雑草がありました。良かれと思い抜こうとした瞬間に、
「それも素敵な植物ですね。プランターに植え替えましょう」と坂本さんの奥様から提案をいただきました。するとお客様の奥様が、
「ありがとうございます。名前はわからないですけど私もかわいいなぁと思い大事にしていたんですよ😊嬉しいです。」とおっしゃっいました。

昨年、自宅の周りにある雑草と一緒に母親の大切にしている花を抜いてしまった事を思い出しました。この時は、
「私が大事にしてるお花を全てダメにして!今度は私の番か〜!!」
と40歳にもなってこっ酷く怒られました。そこまで怒らなくてもいいんじゃないかと思いましたが、母親がそれほどまでに大切にしていた植物になりますので反省をしました。

そんな経験があるにも関わらず今回の出来事です。中澤やすゆき、間一髪のところで助けていただきました。僕みたいな無知な人間は余計なことはしてはいけません。

造園屋さんだからだとも思いますが、坂本さんの奥様の”女性の目線”に助けられたのだと思います。本来の目的である植木の移植たけではなく、雑草に見えるような小さな植物にも目を配り、プランターに植え替えて生かすことなど、中々出来ることではありません。それがいい事なのか必要のない事なのかは、その様子を見ていたお客様の嬉しそうな表情を見ていれば鈍感な僕でもわかります。

こうなりますと、坂本さんの作業に対して自分に出来ることは伐採した枝葉を片付けることだけです。お客様に確認したところ枝葉は70㎝にカットすれば、市のクリーンセンターで焼却してくれるとのことでした。

木をカットする業務となれば、僕の日常が活かされる時がきたという事です。今までお力になれなかった分を取り返すかのように坂本さんの植木バサミをお借りして、無我夢中にカットをしました。トラックいっぱいになった枝葉はクリーンセンターに運搬します。

受付では女性の職員さんから
「暑い中、ご苦労様です。お手数なのですが、ゴミの情報とお客様の情報の書込みをお願いします。」と丁寧な対応をしてくださいます。
枝葉を下ろしたあとの出口では、別の女性が
「たくさん出るんですね。外での作業は暑くて大変ですよね。気をつけてお戻り下さい。ありがとうございました。」とこれまた驚きです。

実際には”ありがとうございます”はこちらのセリフです。枝葉は家庭で出たゴミと言えばそこまでですが、市の可燃ゴミとして受け入れてもらえることは本当にありがたいことです。そして、業務的になりがちな受け入れ側の方もこうして人と人との繋がりを大事にするコミュニケーショをとってくださるなんて本当にすごいことだと感じました。

植木も坂本さんの手により、お客様と一緒に新居に引っ越すことが出来ました。土は違えど新たな場所でお客様と同じ時間を過ごすことになります。今までは木と木が少し狭い間隔でしたが、適度に離れて植えられたことによりこれからは今までよりも伸び伸びと生きる事ができます。

梅雨明け間近のこの時期になりますと、
「子供達に見せてあげて」
とクワガタをいただくことがあります。今年はミヤマクワガタとノコギリクワガタが届きました。

やはり男の子のロマンでもあるクワガタのかっこよさには子供達も大興奮です。
例年ならば、クワガタの家をつくってクワガタ観察をしているのですが、僕も含め中澤家の家族はきちんと面倒を見れません。

「誰がエサを替えるの?」なんて無責任な言葉が飛び交うこともよくありますし、とにかく小さな部屋がクワガタにとって過ごしやすい環境だとはどうしても思えません。

せっかくいただいたクワガタですが、家族で相談して今年からはすぐに自然に帰すようにしています。その方が大自然の中で思いっきり生きることができますし、クワガタらしく生きられると思います。

人間だって限られた狭い環境の中で過ごしていたら息苦しく窮屈なものです。自分勝手に自由に生きることは良くありませんが、たくさんの方々に支えられている感謝の気持ちと、人やモノに対する思いやりの気持ちを忘れずに、自分らしくいることがすごく大切なことだと思っています。