こんばんわ!
中澤やすゆきです!
ジャンルを問わずスポーツを見ることは好きです。例えそれが、馴染みのないスポーツでもテレビで流れていれば、細かなルールはわからなくてもついつい見入ってしまいます。
自分でも体を動かすことは、好きなので子供の頃から部活や娯楽として運動はしてきました。ここで功績を発表したいところですが、特別に才能が開花したことはありません。これは、スポーツに限らず文化的なことでも、優秀な成績をおさめたことや上の大会などに出場したことも僕自身はありませんでした。
開花する才能がないのですから仕方ありませんし、それだけの努力もしてこなかったことを感じます。こうして振り返ってみると過去に一度だけ県大会というものに選ばれたことがありました。それは小学校6年生の時の水泳の100m背泳ぎです。
泳ぎは好きでしたが、スイミングに行っていた訳でもなく、特別な練習をしたこともないのですが、倉渕村の大会で基準記録を1秒だけ超えたことで、選手に選んでいただきました。
本来ならば喜ばしいことでよい思い出になってもよさそうなことですが、当日のことはあまり覚えておりません。そんな中で、2つだけ鮮明に覚えていることがあります。
1つは、予選のレースでゴールした時には、僕1人しかプールに入っていなかったことです。僕の前にゴールした人とどれほどの差があったのかは、会場の静けさをみれば小6の僕でもわかります。
そしてもう1つが、応援に来てくれていた担任の先生からのエールです。初めて出場した水泳の県大会です。知り合いなど1人もいませんし、学校で使用する水着を着用しているのは僕くらいで、周りの皆さんはブーメランタイプの速そうな水着です。
そんな心細い中で、行われた予選なのですが、競泳前に1人1人アナウンスをしてくれます。僕の番になり、
「第◯のコース、中澤やすゆき君」とアナウンスをしてもらった時に、
「おい、ヤス、いいぞ!行ったれー!」と
会場中に響くような大きな声で、担任の岩崎先生が応援してくれました。
この岩崎先生は僕の恩師です。この人に出会えたことで、僕の人生は大きく変わったと思えるくらいかっこいい生き方の大人でした。水泳大会の時に恥ずかしいとか、周りの人からどう思われるとか関係なく、人目憚らず僕にエールを送ってくれたことも素敵です。
まさか応援に来てくれているとは知りませんでしたが、先生の声を聞いて、心細さも緊張も何処かに消えてしまい、右手を高く上げて、左手で脇を隠して先生の応援に応えました。水泳のことは全く覚えておりませんが、このことは僕の人生で大切な思い出になりました。
今中澤家には、大きな目標を目指す受験生がいます。小学校6年の長男ではありません。長男は僕の母校である倉渕中学校を目指すそうなので、残りの小学校生活を問題なく過ごせれば、おそらく倉渕中学校の内定はもらえると思います。
受験生というのは、今年から中澤建設に住込みで修行に来ている松島さとし君です。
10月の資格試験に向けて勉強をしています。平日は朝早くから夜まで、僕から
「これやって、あれやって」と材料の運搬、大工作業、図面、解体作業と何ということはなく色々なことを要求されながら動いています。
言われたことが終わってひと息ついていようものならば、
「突っ立ってないで、掃除だー!」と言われるのですから、たまったものではありません。ヘトヘトになって帰ってきてから、9時頃まで勉強して、夕食を食べてから休むことなく12時頃まで勉強をし、風呂に入って寝る毎日を過ごしています。
日曜日は朝7時頃には出発して、学校に行き、終わってからファミレスで復習をして、帰って来るのは夜中の12時です。
自分で選んだ道ですし、資格試験を受けるということはこういうことで、松島君だけが大変な訳ではありませんが、苦しい毎日を過ごしていると思います。
先日も工務店さんと建材流通業者さんといった建築従事者のお仲間の皆さんと食事をしながら情報交換をする場に参加させていただきました。その場では、僕達の前方を走る大先輩の工務店さんが、僕達に様々なことを教えてくださいます。
そのお話の中には僕がまだ経験したことのないような内容もありますし、そんな大先輩も悩みや失敗があることを聞き、自分が目指すところがどれほど遠いのかと痛感することになりました。
大先輩工務店さんから松島君にも、
「こうした方がいいよ。これはやめた方が良い。」と厳しくも優しいアドバイスがありました。でもこれは、本当におっしゃる通りなんです。普段一緒に仕事をしている僕からは伝えることが出来ない数々の言葉からは、改めて僕自身も学ばせていただくことばかりです。
アドバイスや厳しい言葉は耳の痛い話ではなく、とてもありがたいことなんです。厳しいお話ほど伝える人が本気で相手を思ってくれているからこそのお言葉な訳ですから、これほどまでにありがたいことはありません。僕自身、その事にもやっと気がつくことができました。
僕も修行をさせていただきましたが住込みの経験はありません。ひとつ屋根の下で生活してますので、部屋は違えど同じ家で寝ています。同じ風呂に入って、3食同じ飯を食べます。毎日妻がつくってくれるお弁当も空箱を自分の分だけでなく、僕の分も洗ってくれます。僕だって時々2人分洗います。
中澤家の子供が騒ぎ出せば、落ち着いて勉強も出来ないと思います。松島君にとって今は、辛く厳しい毎日だと思います。でもこれが、自分で選んだ道だからいいんです。自分で選んだ道の出来事や感じたこと、全てをプラスの力に変えて突っ走ってほしいです。
試験日まで、残り1ヶ月。
みんな応援してるから、
さとちゃん!行ったれー!
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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