小さな工務店

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

僕は高崎市に住んでいますので、言わばシティボーイということになります。ですが、建築業界の極一部の方々、いや、かなり多くの方々から

「中澤さんの住んでるところは高崎市じゃないですよ。笑」と言われることがあります。

おそらくその理由は、

自宅から市街地まで、車で1時間ほどかかるということや、

同じ高崎市なのに、南の地域よりも気温が5°低いということ、

途中までなにもなかったのに、自宅周辺になると雪が降っていたり、

家の周りには山か田んぼしかないことだと思います。

でも、コンビニは町に2つもありますし、1時間に1本はバスだって通りますので、僕は十分シティボーイを名乗れると思いますが、なかなか認めてもらえません。

もしかしたら田舎のシティボーイと言えば納得してもらえるかもしれませんが、このような地域で小さな工務店を経営している僕も県内外の工務店の方々と勉強をする場所に参加させていただけることがあります。

先日は、福島、茨城、栃木、群馬のお仲間が集まり家づくりを深める勉強の場、『第3回すまいるLAB』が群馬で行われ、僕は今回初参加させていただきました。

スタートは、伊勢崎のお仲間”剛工務店さんのシェアハウス”にお伺いさせていただきました。もう何度もお邪魔しておりますが、いつお伺いしても外気温に左右されない快適な室内環境と伝統的な技術を生かした建物にほれぼれしてしまいます。そして、剛さんの柔らかくてわかりやすく、時に笑いを交えるお話には建物以上の温かさを感じさせていただきました。

そして、少し移動をしてインディゴピースホームさんが施工されたお客様の新築住宅を見学させていただきました。こちらの建物も安定の高気密高断熱住宅です。建物に使われている室内の木枠や見切り材は、中澤建設が加工をさせていただきました。同じタモ材でも、工務店さんの表現方法や大工さんの施工方法が違えば、また違った魅力が感じられることに気付きます。インディゴピースホームさんのコンセプトである”美しい装い”が建物の細部から自然と伝わってきました。

そのあとは、伊香保温泉に行き新年会となるのですが、その前に会議室をお借りして座学を行いました。講師の方がいる訳ではなく、福島県の安島工務店の安島さんと茨城県の鐵庄工務店の鐵さんが自社紹介をしてくださりながら、途中で建築に関する様々な議題に対して皆さんで意見を出し合います。

十人いれば、十通りの意見がでますので、それをどう解釈するのかも様々です。インプットとアウトプットの双方が兼ね備えられているこのような意見交換はとても貴重なものになります。これが出来るということが、この会の最大の強みのように感じました。

そして、先日2日間ほど会社を空けさせていただき、事例発表をする為に名古屋に行ってまいりました。発表内容は中澤建設で2年半前にお引渡しをさせていただきましたお客様物件です。

築43年のご自宅をリノベーションした工事内容とお住まいになられてから、室内の暖かさや涼しさといった温熱環境が変化する過程のことを発表させていただきました。

発表に使用する資料は、本を読んだり、ネットで調べて分かることではありませんし、1か月集中すれば出来るものでもありません。リノベーションを始める前から建物の温湿度を記録する必要があります。それも一度ではなく夏と冬のデータを毎年計測しなくてはいけません。それにはまず、ご協力していただけるお客様がいなければいけません。

それも何もせずにではありません。データを取る前には、必ず様々な試行錯誤を行います。ここで、大切なのはお金をかけて大きな工事は行わないことです。換気システムの運転方法を変えてみたり、エアコンの運転方法を変えてみたり、冬に洗濯物を室内干しすることや、大きな窓の外にホームセンターに売っている3000円のシェードを取り付けることなど、誰でも簡単に出来ることを行います。

きちんとつくられた高気密高断熱の家は、新築でもリノベーションでも、そんな少しの工夫で、快適な室内環境に変化をしていくということを研究し発表させていただきました。

ここで、一言に研究とは言っても僕1人で行ったことではありません。

リノベーション工事を始める前からになるともう4年ほど前からこの研究は始まっています。データをとる時期を指導してくださり、お引渡し後の資料づくりのことなど何から何までサポートしてくださった栃木県の恩人のおかげでここまでの資料をつくることができました。

このように全国の皆さんの前で発表させていただくことは、もちろん初めてでした。1人で行くのは心細いだろうと、群馬の工務店のお仲間と同じく群馬の流通建材店のお仲間が僕と一緒に名古屋まで、着いてきてくれました。

僕にとって高気密施工の師匠である茨城の工務店さんは、「ZOOMで応援してますよ」と言っておきながら、発表当日にサプライズで現地に応援に来てくれました。

建材でお世話になっているメーカーの営業さんは、笑いで僕の緊張を和らげてくれる為に静岡からきてくれました。

茨城、栃木、群馬の北関東ネットワークの皆さんもZOOMで応援してくれながら、発表前も発表後も温かいメッセージで支えてくださいました。

出発の前日には、会社のみんなの前で発表させてもらいました。2日間会社を空けて自分が何をしてくるのかを伝えるつもりでしたが、それどころか発表の練習に付き合ってもらい、様々なアドバイスをしていただきました。

家族のみんなも、ここ数日は資料準備に没頭していても温かく見守ってくれ、僕の負担を減らす為に駅まで送迎もしてくれました。最後に降りる駅を寝過ごすヘマをして迷惑をかけてしまいましたが、この支えは大きなものだと感じました。

ご協力してくださったみなさん、

本当にありがとうございました。

高崎市の最北端にある小さな工務店が、全国の大舞台で発表できるのも、これだけ多くの方々に支えられているから成せることだと思います。

結果的に優勝には手が届きませんでしたが、僕にとってはそれ以上に大切なものを手にできたと思っています。

帰りのお疲れ残念会。
帰りのお疲れ残念会2次会

そして、今回発表させていただいた研究も、まだ進化の途中です。次の1年で、またどのように変化をするのか心から楽しみにしています。