裏話

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

ちょうど1週間前に松島君が修行を終えて、大間々町に帰って行った訳ですが、お別れの当日に僕と妻の中では大問題が発生していました。

1年半の間、ひとつ屋根の下で父親、母親、妻と3人の子供に松島君と僕で8人暮らしをしていました。月9の枠は取れないまでも、ゴールデンタイムに「大家族スペシャル!中澤さんちが大変だ!」みたいな特番は撮れるくらいのドラマは日々あったように感じます。

このような番組ですと、最終回がとても楽しみですし、ノンフィクションなので僕と妻もどんな最後になるのか全く想像出来ませんでした。少し前から決めていたのは最後は家族みんなで夕食を食べて松島君とお別れしようということです。そしてこの流れだと、おそらくハンカチは手放せないことも予想していました。

しかし、そんな最終日の直前に問題が勃発しました。それは、妻の前歯が無くなるとか、長男が突然いなくなるとか、よくあるパターンではありません。最終日の数日前から父親と母親が険悪な雰囲気になってしまったのです。正確にいうと母親が父親に対してとても怒っています。

こういうことが時々あるのですが、母親の父親に対する積年の恨みは非常に根が深く、父親が僕に、

「あの時のことを今でも言うんだぜ。たまったもんじゃねぇよ」

とボヤくこともあります。でもこれは母親からしてみたら、とても酷いことをされたと感じているのですから仕方ありません。

こればかりは男女の問題ですので、答えなど無いと思いますが、困ったのはこの空気感で松島君と最後の夕食なんて想像もしたくないということです。終わり良ければ全て良しなんて望んでいませんが、最後は気持ち良く送り出してあげたかったのです。

どうにかならないかと考えている中で妻から

「美味しいから、ばーちゃんにうどんを作ってもらおうよ」

と提案がありました。なんかよくわからないけど、寿司とか肉とかちょっと豪華にと思っていましたが、最後にみんで母親自慢の手打ちうどんを食べるのは、中澤家らしくて名案です。

とは言え、これで母親の父親に対する機嫌がよくなる保証はありません。神にもすがる想いならぬ、うどんにもすがる想いで、妻からも僕からも母親にお願いをしました。

「最後に私のうどんじゃなくてもいいでしょ」と照れながらも嬉しそうな様子を見て、まずはいい感じです。

松島くんの修行生活が終わりに近づくにつれて

「あと1週間なんだね」

「洗面所から歯ブラシがなくなっていたね」

と1番寂しそうなのが母親だったかもしれません。毎日妻と一緒にご飯を作ってくれて、休みなく洗濯もしてくれていたので、ほとんど孫のように思えていたのかもしれません。

そんな母親に得意なうどんを作ってもらうなんて、妻もさすがの演出です。これで、母親の気持ちは少し紛れるかもしれませんが、父親への苛立ちは変わらないと思います。そんなことを思いながら迎えた最後の夕食ですが、両親もそれほど険悪ではなく、想像していたような雰囲気ではありません。

なんなら少し仲良くなっているようにも感じます。

妻からも

「じーちゃんとばーちゃん仲直りしてない?

何があったのかね?」と聞かれたのですが、その答えを僕は目撃しておりました。みんなが出掛けて家にいない間に、2人でうどんをつくっていたのです。うどんを作り終えた道具を2人で片付けているところを、帰宅した僕は見てしまったのです。

その事実を妻に伝えると、

「やっぱり、共同作業って大事なんだねぇ」

としみじみ言っていました。本当にそう思います。例えケンカをしていても同じ目的で行う共同作業は最高のコミュニケーションだと思います。そして、共同作業が出来るような環境を提案したのは妻です。ここまでの思惑はなかったと思いますが、結果的には全てが良いカタチになったのですが、これしか無い最高のサポートだったと思います。

昨日は、所属しております

住まいるLab.」群馬支部のBBQが開催されましたので、三男と一緒に参加させていただきました。

「住まいるLab.」は、福島、茨城、栃木、群馬の工務店、設計事務所、建材店をメンバーとした家づくりにおける情報交換の場所になっており中澤建設も所属しております。

通常は高気密、高断熱、高耐久に関わる施工方法や建材などを座学で学んだり、メンバーの工務店さんが施工された建物を見学させていただく活動をしているのですが、昨日は番外編としてメンバーでBBQマイスターの生形さんにプロのBBQ料理をご馳走になりました。

匂いだけでご飯が何杯も食べられそうで、実際の味と言ったらもう言葉にできません。僕の知っているBBQでは絶対に出てこないジャークチキンが登場し、BGMはレゲエミュージックといった生形さんの粋な演出により会場はまるでジャマイカです。

最高な中南米雰囲気の中ではありますが、聞こえてくる会話も見ている資料もやはり家づくりの内容です。例えBBQの時でも、どんな時でも家づくりを大切に考えている皆さんだから会話は家づくりのことばかり、とても素敵だと思います。そして、それだからこその住まいるLab.だと思います。

僕は子供と一緒にお伺いさせていただきましたが、子供が退屈しないようにと、水鉄砲を用意してくださいました。お陰様で的になる僕達はずぶ濡れにはなりましたが、子供たちはとても楽しそうで、誰でも参加できるという住まいるLab.のコンセプトは、こう言う細かな心づかいにあるのだと感じました。

そして、会場にいらした女性の方々には準備から洗い物など様々なことでお世話になりました。工務店さんによって活躍される立場はそれぞれかと思いますが、細かなところに気付き、すぐに行動にうつせる、これは本当にすごいことだと感じます。

やはり、女性の方々の存在と支え、そして活躍なくして会社も家庭も社会も成り立たないことを深く感じることができました。

中澤建設も夫婦工務店です。自分が想うように仕事が出来ているのは妻の存在があってこそです。ならば、それをしっかりと理解した上で、自分に出来ることを考え行動し、言葉のひとつひとつも気をつけなくてはいけないと改めて感じました。

BBQも終盤になり、空模様があやしくなってきました。片付けをする頃には、一緒に参加したお子様と中澤家の三男は2人だけで遊べるくらい仲良くなっていました。三男は慣れない場所に最初は車から降りてこられずにいました。だけど、水鉄砲で遊んでずぶ濡れになったり、公園で一緒に亀を見て大盛り上がりしたことで、仲良く遊べるようになったのです。

同じ目的をもった人と、同じ時間を過ごせることが「住まいるLab.」の大きな魅力のひとつだと感じています。その想いは僕たちのような大人だけでなく、小さな子供たちにも伝わったように感じます。

亀のいる沼

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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