こんばんわ!
中澤やすゆきです!
中澤建設の事務所はネット環境やパソコンなどの最先端設備がいまだ整備されておりません。これはネット社会に怯えている訳でも、目まぐるしく発展している時代に疑問を感じている訳でもありません。
どのような仕組みにしたら働く皆さんにとって使いやすく、それでいて経済的なネット環境になるかを模索し足踏みをしてしまっているからです。1日でも早く整えたいとは思いながら、事務仕事は自宅にある事務スペースで行っています。
日中は現場が動いておりますので、職人としての大工業務や現場管理業務を行っています。その為事務仕事は早朝か夜にするように努力はしていますが、何事にも時間を要してしまい日中に事務仕事をすることもあります。
先日も朝からパソコンと睨めっこをしていますと、中学生らいし夏休みを満喫している長男が学校の課題でハンバーグをつくっていました。妻の指導のもと始まった訳ですが、
「何でも自分で出来ないとこれからの時代は生きていけない」という昭和気質の妻は手取り足取り教えるというよりは、要点だけを伝えて一切手を出しません。
妻のこういうところは偉いと感じますし、良い人と結婚したなと思いながらパソコンに向かいその様子を聞いていました。基本的には1人で調理をしている長男ですが、分からないことがあると、
「ママ~」
また少しすると
「ママ~」
と離れた場所にいる妻を呼んでいます。
ふとここで、中澤家の子供たちはいつまで僕たちをパパとママと呼ぶのだろうと思いました。いわゆる”パパママ論争”です。子供がまだ小さな頃は可愛く思えていましたが、中学生になると体格も変わり、声変わりもして”パパママ”には少し違和感を感じます。そして、夏の紫外線を吸収して黒光りしている僕に長男からパパと呼ばれたら、見知らぬ人は僕の国籍を間違えてしまうかもしれません。
そこですぐに家族会議を開き長男に、
「今日からお父さん、お母さんと呼んでみない?」
と伝えてみました。すると長男が、
「確かに。なんかその方が育ちが良さそうだもんね、お父さん笑」
と返します。
育ちが良いなどは実際に関係ないですが、お父さんと呼ばれることよりも、長男のノリの良さがなんだか素直に嬉しく感じます。盛り上がっている様子を聞きつけてきた次男もふざけて、三男もふざけて、妻も笑っていてやっぱり家族で笑っていられる面白さって大事だなぁとしみじみ感じます。
今はまだ一緒にいる時間が長いですが、成長に合わせてこういう時間も少なくなっていくかもしれません。でもその分、その面白さが友達だったり彼女だったりと過ごす時間になるのですから、それまでは中澤家らしい生活を楽しみたいと思います。
今月に入ってから、10年前に中澤建設で新築工事をさせていただきましたお客様の家の改修工事をしております。築10年なので、建物に不具合がある訳でもなく、メンテナンスの時期としてはまだ早いのですが、お客様の生活スタイルと何より少し前から増えた家族の為に行う改修工事になります。
朝工事にお伺いすると、夏休みでお留守番しているお子様と一緒にそのご家族が一緒にお出迎えしてくれるのです。しかし、ここで問題なのはそれがワンちゃんだということです。中澤はここまで公表せずにきてしまいましたが、ワンちゃんが少し、いやとても苦手なんです。
別に噛まれたことがある訳ではないのですが、母親も苦手なので小さな頃から親しまずに大人になりました。その為どのように接していいかわからなくて、ワンちゃんにはかなりビビってしまいます。
通常ワンちゃんは、そんな僕のところには近づいてきてくれないのですが、こちらのワンちゃんは挨拶にきてくれます。相当ぎこちない撫で方かもしれませんが、すごく可愛いくて最近になってようやくコミュニケーションをとれるようになってきました。
この工事は玄関にあるシューズインクロークの使い方を少し変更させていただき、土間になっている場所に床をつくり、リビングのスペースを少し広げます。新築してから10年経過をしますと、高気密高断熱のような断熱性能も当時と比べると当然のように変化をしています。部分的にはなってしまいますが、既存に対して付加断熱を行い、中澤建設の基本仕様と同等になるように施工をします。
床板も自社の倉庫で自然乾燥をした栗板のオリジナルフローリングを使用します。既製品と違い板が同じ長さで揃っている訳でもなく、板の反り具合によっては施工に時間を要してしまうこともありますが、張り合わせた時の味わいは格別で自分にとってはこれ以上がないような仕上がりになります。
「やっぱり栗のフローリングは最高だなぁ」
と酔いしれていると、外から会話している声が聞こえます。中学生か高校生かわかりませんでしたが、
男の子が
「じゃあね。またね。」
女の子が
「うん。」
と言いながらもまだ別れずに会話は続いているようで、またしばらく経ってから同じ声で、
「じゃあね。またね。」
そして、
「うん。」
とこのやりとりがしばらく続いていました。
何でしょうこの言葉に表せない感じ。
これぞ青春、これぞ夏休みって感じですよね。
おじさんは仕事をしながら、若者に青春をお裾分けしてもらった感覚です。いつかは中澤家の息子達もこんな時期を迎えるのかなぁなんて思いながら、栗の床板と向き合う中澤やすゆき42歳。
別に羨ましい訳ではないんです。パパからお父さんへ、お父さんからオヤジと呼ばれようとも、若者に負けないくらいの青春40代を、暑く熱い夏を突き進む所存でございます。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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