止まらずに動くこと

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

最近、お会いする方から

「やっちゃん、お父さんによ〜く似てきたね」

と言われることが増えてきたように感じます。以前も、いや昔からよく言われてはいましたが、

『よ〜く』という言葉からも伝わってくるように、お伝えくださる方の心からの思いを感じます。

顔が似ているのに加えて、夏場の日焼けで2人とも黒光りをしており、薄暗くなれば歯しか見えません。ますます見分けるのが難しいですね💦

先日も、父親が昔からお世話になっているお客様のお宅で2人で作業をすることがありました。その様子を見ていたお客様からも、

「どっちがお父さんで、どっちが息子さんかわからないわね笑」とお伝えいただきましたので、いよいよ何か見分ける方法を考えなくてはいけません。

父親も今年81歳になりましたので、現場仕事や高所作業などは控えながら、木材の加工や作業場周りの草刈りや片付けなど会社の為に働いてくれています。

雑用のように思われるかも知れませんが、父親がやっている作業も誰かがやらなくてはいけない大切な仕事ですし、本人が率先してやってくれているので本当に助かっています。

たまには母親と2人で旅行でも行ってくればいいと思いますがそれが出来ない父親です。何十年とフル稼働で働いてきたタイプなので、ゆっくり毎日を過ごすなんて出来ないのだと思います。

先日参加させていただきました、自立循環型住宅研究会の関東ゼミで、講師の森こうすけさんがエアコンもフル稼働での運転をすることが望ましいとおっしゃっており、父親が動き続けていることも良いことなんだと感じた場面がありました。

今回の関東ゼミも空気線図と計算式を交互に、にらめっこしながら過ごす時間になりました。自分が設計させていただくお客様の家には、何畳用のエアコンが何台必要なのか、今まで何度となく考えてきたことです。関東ゼミでは、そのエアコンを選定する為の根拠を学んでいる訳ですが、僕にとっては果てしなく奥の深い内容です。

エアコンを選定するのに大切なのは家の大きさではなくて、家の中にある空気です。その空気の温度は何℃で、湿度は何%で、実際に何gの水分が含まれているのかをまず知る事が必要です。じゃあ、その空気は一体どのくらいの値だと快適だと感じられるのか?を理解しなくてはいけません。

それから、換気方法は熱交換できるのかできないのかで、温度と湿度の環境は大きく変わることも計算をするとよくわかります。換気を24時間することで家の中にいつでも新鮮な空気を入れることができます。その時に室内で快適と感じる空気をそのまま外に排出してしまうのはもったいないので、新鮮な外気と混ぜ合わせればいいのです。そんなことができるのが、熱交換換気システムであり、どれだけお客様の生活に大きな効果を生んでいるのかを知れることができます。

当然のことながら、窓の計画もしっかりと反映されます。冬の日射は太陽の恵ですので、ありがたいことに無料の暖房です。しかし、夏場に関しては家の中には取り入れたくはありません。日差しは遮断して、明るさはほしいのですから都合の良いことを言ってしまいますが、太陽に感謝する気持ちを持ちながら窓の計画をしないといけません。

そして、根拠を持たせる為に行う計算式で、何より効果が大きいのが外皮性能です。それも数値だけではなく、きちんと施工されている高気密高断熱でなければ意味がありません。せっかくこのように様々なことを教えていただき、学べる環境にいれるのですから、計算通りピッタリなんて難しいかもしれませんがより計算結果に近い環境にしなくてはいけません。その為に断熱気密の現場施工が数値通りでなくてはいけないのです。

実際には、熱源になるような家電製品も家族の人数が多いことや、家の中で子供が走り回ることも、夏場の計算式では負荷になってしまいます。でも、それが悪いことなんて一切ありません。

大切なのは、全てを理解した上でエアコンの計画をすることです。目に見えない空気の世界は、まだまだ学ぶことが山ほどあるように感じます。父親やエアコンのように、僕自身も止まらずにフル稼働で進んでいきたいと思います。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・