意識の改革

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先日、現場に向かう為に車を走らせていると対向車線で2台の車が停車していました。方向指示器を出している訳でもなく、ハザードランプもついていないので、不思議に思って周囲を確認すると小学生が立っている姿が見えました。

道の反対側にはバス停があるので、道路を渡ろうとしている小学生に気付いた運転手さんが停車していたということです。その状況を僕も把握でき、停車することができたので、小学生は無事に道を渡りバス停まで行くことができたのです。

車を運転しているとこのような場面に遭遇することがあります。横断歩道があれば歩行者も渡りやすいし、ドライバーも停車する意識になりますが、このような状況だと気付いていながらも僕は止まることが出来ていません。

この時感じたのは、僕のような”横断歩道があれば”なんて考え方を改めなくていけないことです。実際に横断歩道を設置すべき場所なんて世の中に数えきれないほどあるはずなので、そんなキリのないことに着目するのではなく、道路を誰でも安全に使えるように、利用者が僕達が意識を変えることが必要なのかもしれません。

このように気付けたのも、先に止まってくれた運転手さんのお陰です。誰かが行動すれば、そこに気付く誰かが続いていく、そうやって意識の改革は成せるように思えます。

先日、現場でも同じように感じられる出来事がありました。高崎市下佐野町の新築現場で、僕が南側の窓の上部に付くひさしの取り付けを行っていた時のことです。

敷地の南側には小さな水路があり、その先でお隣さんが畑仕事をしている様子は目に入っていました。挨拶を交わすには少し離れていましたし、目が合う訳でも無かったので、そのまま作業をしていると、建物内部で羊毛断熱材の充填をしていた社員の渡部てっちゃんが外に出てきました。

てっちゃんは、僕に話かける前に

「こんにちわ!」

と、お隣りで畑仕事をしていた女性に挨拶をしたのです。それに気づいたお相手もにっこりと挨拶をされていて、僕はハッとなりました。

僕自身、挨拶は生きることでの重要事項の1つだと思っています。それなのに、少し離れていたなどと理由をつけて挨拶できていない僕をよそに、てっちゃんはしっかりと挨拶をしていたのです。

その様子を見て思わず、

「素晴らしい」

とてっちゃんに伝えると

「当然ですよ😊」

と何食わぬ顔で言っているから、その凄さが引き立ちます。でもこれは本当に中々出来ることではありません。普段から意識をしていて、その場で考えるというよりはあたりまえの事として身体に染み付いているように思えるのです。

何が印象的かといえば、てっちゃんが挨拶したあとに見えた、お隣さんの嬉しそうな笑顔が忘れられません。僕達はこの地域にこれから住まわれるお客様の家づくりをしている訳です。ならば地域の方との交流は大切なことで、現場とはこうあるべきですしそんな現場だからこそよい仕事が出来るのだと思います。だからこそ、てっちゃんの挨拶は大きな意味があることを感じ、大切なことに気付かせてもらいました。

倉渕町の新築工事では、断熱気密工事が完了しましたので、中間の気密測定を行いました。測定をやってくださったのは、ハートランドの滝沢さんです。

昨年6月まで中澤建設で修行をしていた松島聖士さんに紹介していただき今回初めてお願いできることになりました。

この日の気密測定を控えた数日前のことですが、僕に気密工事のいろはを教えてくれた茨城県の高浪工務店高浪師匠にお会いすることがありました。そこで高浪さんより

「中澤さんに説教しなくちゃですよ笑」

と伝えられました。瞬間的に気密工事のことだと分かりましたが、一体どの箇所かはわかりません。

高浪さんは、中澤建設のSNSを見て気付いたことを事細かく教えてくださいます。その内容は、僕が今まで処理していなかったことでしたが、高浪さんは非常に重要である理由も教えてくれました。気密工事は、要点を抑えてシンプルに綺麗な工事を行うことが鉄則であるというのが高浪さんからの教えです。この要点を抑えることが本当に難しく感じています。だからこそ、経験のある方から教えてもらえることは本当に有り難いことなのです。

早速、教えてもらえた処理も無事に行えましたので気密測定の準備ができました。建具職人のともさんと渡部てっちゃんにとっては初めての気密測定になります。何度やってもこの緊張感は慣れないもので、結果が心配でなりません。みんなが息を飲む中出てきた数値は0.1㎠/㎡でした。

中澤建設の基準は、0.3㎠/㎡以下なので素晴らしい数値だと思いますし、この工事をしたみんなの丁寧な仕事が結果として現れたのだと思います。そして離れた場所にいても弟子のことを想って見守ってくれている師匠がいることが僕には安心でなりません。

あくまでこれは中間の気密測定の結果であって、今の状況を維持する為にこれからも慎重に工事を進める必要があります。それが結果的にお引渡し直前に行う最終の気密測定で良い結果を出すことに繋がるのです。

中澤建設に新しい社員が2人増えて行った断熱気密工事ですが、全員で工事を行い、向き合うことで、今まであった意識を変えることができたように思えます。それは、断熱気密工事だけに限らず、運転でも挨拶でも同じで、意識は人から人に伝わることでどんどん良くなるのだと思いました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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