こんばんわ!
中澤やすゆきです!
僕には日々の生活で心がけていることがあります。その中の1つで、エレベーターがある建物を利用する際に、なるべく階段を使うようにしているということです。この行動のきっかけは、運動不足を解消する為だったのですが、いざやってみると足腰の強化になったり、僕がエレベーターに乗らない分だけ建物の消費電力も減らせたりとほんの少しではありますが、利点があるように感じています。
先日も高崎市役所の11階まで行くのに階段を使うことにしました。気持ちは20代ではありますが実際は42歳です。体力年齢に関しては実年齢以上であることが危惧される中で望んだ9階への登頂は地味にキツいものでした。
4階あたりから呼吸が乱れだし、11階の扉を開ける時にはもはや気力で歩いているようでした。途中ですれ違う方に平然を装おいましたが、体力を消耗して白目も血走っている僕の様子は相当怪しい奴に見えたのではないかと思っています。

僕の行動は、意味のないことや時間の無駄と思われるかもしれませんが、呼吸を整える為に展望スペースから倉渕の山々を見られて爽快でしたし、階段を使えるよう時間に余裕をもって行動をする心がけにもなりますので考え方の問題なのかなと思っています。
この日は高崎市役所の11階にある建築指導課に倉渕町で新築工事をさせていただくお客様の工事届を提出に行きました。こちらのお客様は、60坪以下の平屋になりますので該当はしませんが、僕の暮らしている倉渕町も建築基準法の法改正で、4月から建築確認申請の提出が義務付けられるようになりました。

今まで無かったことを驚かれる方もいらっしゃると思いますが、倉渕町は都市計画区域外になっており条件はありますが、木造住宅に関する建築確認申請は必要ありませんでした。ちなみに車庫証明も必要ありません。とは言え、建築基準法は当然守らなくてはいけませんので、何でも建てられる訳ではありませんが、書類作成業務の負担は少し減らせることになります。
4月に施行になる法改正によって、建築業界の意識は大きく変わると思っています。先日参加させていただきました、トヨタトーヨー住器さんのセミナーでは、改めてそのことを強く感じることになりました。
環境や建物の安全性への配慮から、省エネ基準が義務化され木造建築物の構造計算も義務化されることになります。僕は数年前に断熱性能と耐震性能に関して、自社の家づくりを見直す必要性があることを教えていただきました。
そのお陰様で、法改正に対しても慌てること無くいられますし、素晴らしい同業者のお仲間と家づくりを学ぶことができています。ですが、実際には施行後に様々な課題も出てくると思いますし、変化する環境と進化する家づくりには向き合い続けなければいけません。
そんな未来に家づくりを続けていく為には、1から100まで自社の家づくりを理解し、人の命を守る家づくりであることに責任を持たなくてはいけないことを改めてセミナーを通して感じることができました。
そんな気付きもあったことから、朝現場に行く前に事務所でお茶を飲みながら、社員のみんなにも法改正のことを説明しました。下佐野町の新築工事で羊毛断熱材を充填したり、倉渕町で天井の板張りをしたりと柔軟に動いてくれている渡部てっちゃんは、
「そもそも建築確認がいらない地域があるなんて信じられないですよ笑」
と自分が生まれ育った故郷は棚にあげて、倉渕町をいじりながらも冷静に受け止めています。

数年前に自宅を新築した建具職人のともさんは、
「もっと早く高気密高断熱の家づくりを知りたかった」と悔む一方で、意識は断熱改修に向いているように思えます。

ベテラン大工の原田さんは、
「建築確認は、倉渕町だろうと高崎だろうと、同じ家づくりしてるんだか、あってもなくても変わらないけど、構造計算はもっと前からやるべきだったんだよ。遅すぎる。」
と言っていました。原田さんの口から出た言葉に驚きましたし、嬉しくも感じました。
考えてみれば、中澤建設が高気密高断熱にシフトする時も原田さんはスムーズに受け入れてくれましたし、構造に関しては昔から厳しく慎重だったのが原田さんです。だからこそ、構造計算の義務化に対して当たり前のように言葉が出てきたのだと思います。

大きな変化がある時には、会社としても対応力が必要になりますが、全ては考え方の問題なのかもしれません。1人ではなく、心強いみんなと向き合う訳ですから目的を持って進んでいきたいと思っています。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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