こんばんわ!
中澤やすゆきです!
平日の夜
中澤家の長男と次男はサッカーの練習があるので、平日は2日間ほど帰宅が22時を過ぎてしまいます。なので、帰宅してからお風呂に入り、ご飯を食べて、就寝という生活を送っています。
ここで子供達が夕食を食べてすぐに寝ることは出来ません。漫画を読んだり、録画した番組を見たりする自分時間を過ごしたいのです。気持ちはわかりますが、成長や翌日の学校を考えると早く寝た方が良いと思い、
「早く寝な〜」
が僕と妻の口癖になっています。とは言え、食べてすぐに寝ることも良いとは思えないので、全てを思い通りにする難しさも感じています。
先日のことですが、長男が夕食を食べ終わってから隣の部屋で何やらゴソゴソやっています。言ってみても思春期真っ只中の中学2年生です。男同士、僕にだった思うことはありましたので、しばらくそっとしておくことにしました。すると、「プシュー、ゴシゴシ」とやたら効果音が聞こえてくるのです。
長男のあやしい行動
プライバシーは大切だとも思いましたが、あまりに謎すぎる音が気になり、様子を見にいくことにしました。すると、そこでは長男がブラシや布を使ってサッカーのスパイクの手入れをしていたのです。

その光景に驚きましたし、思わず出た言葉は「早く寝な」ではなく、
「偉いね」
の一言でした。すると長男から、
「やれる時だけね」
とクールな言葉を受けながら、このスパイクを買いに行った時のことを思いだしました。
自分に合ったスパイク
小学1年生からサッカーを始めましたので、何度となくスパイクを買いにいくことはありました。しかし、この時は過去に無いくらい時間をかけて選んでいました。
たくさんあるスパイクの中から、自分の足にあった物を店員さんに出してもらいます。2種類くらいにしぼられてからも、サイズ違いを何度も試着しています。価格もあるので、しっかりと悩んでくれた方が嬉しいですが、こちらが呆れてしまうくらい時間をかけていました。
悩みに悩んで、自分に合ったスパイクを見つけられた時の様子は本当に嬉しそうでした。きっとこれは、今自分がしているスポーツを大切に考えている証のように思えます。だからこそ、スパイク選びも慎重になり、練習終わりの疲れた時でもスパイクの手入れが出来るのだと思います。
目黒へ
先週は、結めぐる(株)の篠崎さんにご案内いただき、自分で見つけたものを自分の手で大切に扱う方々とお会いすることができました。
日本のオーガニックコットンのパイオニアであり、一般社団法人サーキュラーコットンファクトリーの代表理事である渡邊さんのご自宅兼ショールームを見学させていただいた時のことです。
「資源と建築の循環」がテーマになっており、建築のプロジェクトチームの方々により、使えるものは最大限活用することで、現場から排出される産業廃棄物を最小限にする計画が進められたようです。
繊維ゴミを建築に
内装の仕上げには、今世界中で問題となっている繊維廃棄物を活用した身体にも環境にも優しい素材が使われていました。カタログやカットサンプルでもその素材を見ることは出来ますが、実際に使われた場所でないとその美しさと快適さは体感することは出来ない素晴らしい素材だと感じました。

そして何より印象的だったのが、渡邉さんと建築チームである新井さん、久保田さんのモノを大切にする思いやりの気持ちでした。衣類などの繊維ゴミが背景にある中でつくられたということですが、つくることもそうですが、使うまでをしっかりと考えられておられました。施工性の良さもそうですが、素材に応じて使用する場所を変えられることで、心地よさと美しさを様々な角度から感じられることができます。
これは、繊維ゴミを減らすという課題に対して真剣に、そして真心をもって向き合った方々だからこそ成し得ることが出来たことだと思います。そんな方々からお話しを聞けたことは、とても貴重な体験であり、大きな学びがありました。大変ありがとうございました。
構造見学会開催
中澤建設では、高崎市下佐野町の現場で先週末に構造見学会を行いました。会場には、現在新築住宅の計画をしているお客様、そしてこれから新築を検討されている新規のお客様の2組様がご来場くださいました。
当日は、お施主様の奥様も会場にいらしてくださりお施主様、2組のお客様とみなさんでお話しをするような時間もありました。
過去に開催した構造見学会は、室内は気密シートを貼り終わるタイミング、外部は外張り断熱のEPSボードが張り終わる、高気密高断熱の施工が完全に終わっている時期に開催しておりました。
しかし今回は、その前段階である室内は羊毛断熱材が施工完了、外部はウルトの透湿防水シートが施工してある状態で行いました。
この状態であることで、断熱材の重要性や壁の中で起こりうる壁体内の結露に関して説明することができます。そしてその対策として中澤建設が使用している緑の柱や羊毛断熱材の働きについてお話しさせていただくことができました。
お施主様の体験談
僕が想像していなかったことは、お施主様の奥様による羊毛断熱材の説明です。先週のブログにも書かせていただきましたが、中学生の職場体験の時にお施主様にも一緒に羊毛断熱材施工のワークショップを行っていただきました。
その時の体験談から、
「羊毛断熱材を入れるのは本当に大変ですけど、この家の隅々まで職人さんが丁寧にいれてくれているんですよ。だからこの家は羊の毛でおおわれています。」
と説明してくださいました。この話を僕がお伝えすることも出来ますが、お施主様がお話ししてくださることで、聞いてくださっている方への伝わり方が大きく違うことを感じます。
そして言葉だけではなく、その状況を実際に見てもらえるのですから、構造見学会の意味というものを強く感じることもできます。
これが噂の
外部では、住宅建材に関わりのあるお仕事をされているお客様のご主人様が、
「これが、噂のウルトの透湿防水シートですか。
実際に触れるのは初めてですが、厚みがあってこれはすごいですね。」
と嬉しいお声かけをくださいました。

大切な基本仕様
構造見学会でお客様にご覧いただいたものは全て、中澤建設が基本仕様としているものです。この基本仕様も、簡単に決められたことではありません。家づくりを見直すことに気付かせてもらい、そこから、お仲間のみなさんとの学びの時間を経て、悩みに悩んで自分の意思で決めたものです。
なので、この基本仕様は中澤建設にとっても、僕自身にとっても大切なものです。そして、基本仕様があることで、以前に増して家づくりのひとつひとつに対してしっかりと向き合うようになれました。
だからこそ、構造見学会のようにお客様に自分の大切にしているものを見てもらえることに喜びを感じられるのだと思います。
もしかしたら中澤家の長男も、僕と同じような気持ちでスパイクを磨いていたのかも知れません。自分達にとっての大切なものなのですから、自分達の手でこれからもしっかりと磨き続けていきたいと思えることができました。
構造見学会で会場を提供してくださったお施主様、参加してくださいましたお客様、一緒に素晴らしいヒトトキを過ごしていただきありがとうございました。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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