個性と感性

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

鼻の骨

僕は小学校の高学年になった頃から、鼻の骨が出てきました。成長期に喉仏が出てくるなどの変化は一般的ですが、僕は鼻の骨が出てきたのです。何故自分だけと思いましたが、僕は小学生時代の出来事が原因だと思っていました。

ある日の放課後に、早く帰ってテレビを見たかった僕は、校門前の下り坂をダッシュで走りました。その時に何かにつまずき、顔面ヘッドスライディングをして、顔の中心を全面的に擦りむくことがあったのです。

痛みや怪我に人一倍弱かった僕は、絆創膏を貼ることで傷を隠しました。おでこから始まり、鼻、鼻の下、顎とケガをした、顔の出っ張っている箇所には全て処置を施しました。

そして、この時に鼻を強打したことで、鼻の骨も出てきてしまったのだと思っていた訳です。擦り傷のようなケガはあっと言う間に治りますが、出た鼻の骨は治りません。

遺伝

それからしばらくして中学生になった頃です。家族で家にいる時に父親の顔を見ると、僕と同じように鼻の骨が出ているのです。その横にいる姉も僕ほどではありませんが、鼻の骨が出ています。

その時にようやく、僕の鼻の骨が出ているのは顔面ヘッドスライディングではなく、遺伝だということに気付いたのです。そして、ホリの深さも遺伝だと言うこともこの時に判明することになりました。

鼻の高さやホリの深さのことで、今までたくさんイジられることがありましたが、嫌だと感じることはありませんでした。何故ならこの顔の特徴こそ、僕の個性であり、人の面白みだと思っているからです。そしてこの個性は、見た目に限らず性格や行動からも見られることができます。

三男の個性

中澤家の三男から少し前に、

「パパの持っている頭につけるライトを誕生日プレゼントに欲しいんだよ」

とお願いがありました。おもちゃやゲームが大好きな三男がヘッドライトを欲しがるなんて意外な頼み事でした。

それほど高価なものでもありませんので、三男にプレゼントすると大喜びです。朝起きたら頭に付けて、学校から帰ってきてからも頭に付けています。一緒にサイクリングする時もヘルメットに装着していて、ヘッドライト生活を満喫している三男を見て、僕も楽しませてもらっています。

次男の個性

数日前の朝には、妻が

「何これーーーー」

と家の中で声をあげていました。鳥のさえずりが爽やかに聞こえる倉渕の朝ですので、外にいる僕にもしっかりと聴き取れる妻の声でした。

何があったのかと家に入ると、次男の自主勉強ノートを見ながら妻が驚いている様子です。

「ちょっと見てよ」とそのノートを見ると、次男が勉強を頑張っている様子が見られます。

僕も顔の割に英語は苦手なので何も言えませんが、次男は自主勉強のノートに単語の1つとして、

“I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I I “

と書き込んでいたのです。妻は、

「これ必要?笑」

と妻も少し呆れながらも笑っています。これが勉強になるのかは本人しかわかりませんが、その人らしさが見られて、僕は「こう言うの好きだなぁ」と思ってしまいます。

長男の個性

先日、キッチンの上に長男が学校でつくった工作が置いてありました。本人は、

「あまり上手くできなかった」

と言っていましたが、全体のバランスもすごくいいですし、躍動感も感じられて、僕にとって素晴らしい作品に感じました。

そして何より魅力的たったのが”あと6個”というタイトルです。今頑張っているサッカーと大好きなドラゴンボールを掛け合わせているのだと思います。このタイトルは、作品を言葉で表すだけではなく、長男らしさも表しているように感じます。だからこそ、作品とタイトルが魅力的で、素敵な表現だということを感じました。

日々の生活の中から、中澤家の男子三兄弟の様々な感性を感じることになりました。この感性は、その人が持つ表情と同じように、その人が持っている個性だと思っています。その個性はこの先、大人になってからも、自分の魅力になる訳ですから、大切に守ってほしいと思っています。

てっちゃんと気密工事と木下地

高崎市下佐野の新築工事では、中間の気密測定を行いました。渡部てっちゃんにとっては新築2棟目の気密測定です。下佐野町の現場では、羊毛断熱材の施工をてっちゃんがほとんど1人で行いました。倉渕町の現場を経験し、気密工事には木下地がとても重要であることに気付いたようで、てっちゃんは断熱施工と同様に木下地施工も入念におこなっていました。

その後の気密工事も、僕に施工の方法を細かく確認し、確実な作業をおこなっています。この気持ちはすごく良くわかります。僕もまだまだ勉強中ですが、高気密高断熱住宅を始めた頃は、わからないことや不安ばかりでした。

そんな時に助けてくれたのが、茨城県の師匠やお仲間工務店の皆さんです。その時の学びや経験があるから、今こうして高気密高断熱住宅に取り組んでいられるのです。

慎重な気密工事を行い、てっちゃんが目標としていたのは、倉渕町で実施した、中間測定結果のC値0.1㎠/㎡を上回るものでした。

緊張の気密測定

緊張の測定日を迎え1回目の測定の結果は、0.3㎠/㎡でした。結果は中澤建設の基準である数値をクリアしていますが、隙間特性値であるN値があまりよくありません。

そして、前回を上回る結果を望んでいた、てっちゃんにとっても納得のいく結果ではありません。なので早速、2人でその原因を探すことにします。

中澤建設では、気密測定を断熱気密工事後と完成後の2回を行っています。どちらかの1回でもよいかもしれませんが、確実な施工を担保する為に、必ず2回の測定を実施します。

中間測定のメリットとして、漏気箇所の確認とその対策工事をおこなうことができます。その結果、下佐野町の現場では、僕が木製玄関ドアの下端処理を忘れていたことが判明したのです。

丸太梁と付き合う

そして、その他に丸太梁の割れからも漏気があることを確認できました。丸太梁に関しては、化粧材になりますので対策処置は行えません。丸太梁はどんなものかと現場にいるみんなで会話をした時に、

「丸太梁がなければ、数値が良くなる」

という話題にもなりました。

もちろん、ひとつの話題ですし、誰も本気で言っていないことはわかります。ですが、僕には丸太梁を無くすことなんて一切考える気持ちになれません。

丸太梁や丸太柱をお客様に感じてもらうことが、中澤建設の家づくりなのです。その個性は中澤建設の面白みであり、家づくりの面白みだから大切にしたいと思っています。

緊張の気密測定

だから無くす選択ではなく、生かす為の方法を考えることが大切だと思っています。丸太梁の割れからの漏気は心配していました。対策はしたつもりでしたが実際には解決に至りませんでした。

丸太梁の漏気は確認しつつ、木製玄関ドアの気密処理をおこなって測定した結果は、0.1㎠/㎡になりました。そして、心配された隙間特性値もしっかりとした数値を出すことができました。

気密測定を終え、高気密高断熱住宅に丸太梁や丸太柱を使用することでの課題は残ることになりました。しかし、どちらも中澤建設の家づくりには欠かせないものになるので、その両方としっかり向き合いながら、中澤建設のオリジナルを追求していきたいと思っています。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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