家づくりはお客様と家族になること

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

早朝に会社の事務所で、父親と会話をしながら行うトマトの丸かじり品評会もこの時期になるといよいよ終盤に差し掛かります。と言いますのも、地元の生産者さんが収穫されるトマトが終わりになるからです。

スーパーに行けば、一年中トマトは売り場に並んでいますが、地元の直売所に並んだ旬なトマトを丸かじりすることが品評会の醍醐味なので、この時期までとしています。

秋も終わりに近づき、大好きなトマトも食べられなくなってしまうなんて、なんだか寂しい雰囲気に感じますが、決してそんなことはありません。この時期からトマトとライバル関係になるくらい大好きな柿が食べ頃を迎えます。

トマトと同様に僕は柿にも目がありません。食べ始めると止まりませんので、制限が無ければ何個でも食べられます。この柿ですが、渋柿も天日干しによって干し柿として生まれ変わる優れ物なところも好きな理由です。

先日も数年前に新築をさせていただきましたお客様より、

「今年も柿が豊作だからいつでも取りに来てね」と連絡をいただきました。こちらのお客様は僕の高校からの友人のご両親です。お仕事柄、たくさんのお付き合いがある中で、

「息子の友人だからじゃなくて、家づくりの事は、中澤君を信用してるから」と、どんな事でもお声掛けいただいております。

僕が大の柿好きだということもご存じなので、毎年この時期に連絡をくださり、遠慮なくいただきに伺います。今年は連絡をいただいてから中々伺えずにいたところ、

「中澤君、忙しくて来れないけど、柿が食べたいだろうから今から倉渕に持っていくよ」と連絡をいただきました。

仕事や様々な活動の会議などが重なり、時間の使い方が上手く出来ない為にお客様に気を使わせてしまう自分自身に反省をしました。

車で1時間ほどかけて、ご夫婦でお越しくださったお客様に、

「上がってお茶でも飲んでいってください」

と言うと、

「お茶なんていいよ。中澤君の元気な顔見れただけで十分だよ。忙しいのは良い事だけどさ、自分のことも大切にしてやれよな。家の近くに来たら、珈琲だけでも飲みによりなよ」と温かいお言葉を残して早々に帰られていきました。

お客様からいただいたお言葉と立ち振る舞いからとても大きな愛情を感じました。僕は数年前にお客様の家づくりをさせていただいただけなのです。それ以外特別なことはさせていただいてないのですが、息子でもない僕の顔を見に来てくださり、身体の心配までしていただけることが嬉しくてたまりません。

家づくりは、お客様と家族になることだと中澤建設に入社した時に父親から伝えられました。この言葉は、作り手である僕達がお客様を想う気持ちかと思っていましたが、それだけではないことに気付かせていただきました。お客様にも、僕達つくり手を家族だと想っていただける、お互いの想いがあって初めて家族になれるのだと思います。

そして、僕にとって現場で同じ時間を過ごす中澤建設の従業員さんも協力業者さんの皆さんも大切な家族だと感じます。このことに気が付けたのは、協力業者さんからいただいている日常の思いやりです。

先日妻が、

「皆さんが、中澤建設のことを自分のことのように考えてくれていて、色々な面で助けてくれていて本当に有難いよね。」と何気ない会話の中で言っていました。

本当にその通りなんです。協力業者の皆さんは、中澤建設のこと、中澤建設のお客様のことをとても大切に思ってくださいます。そんな皆さんの姿を妻からの言葉が無ければ気付くことができませんでした。

想いだけで家づくりが出来る訳ではありませんが、想いがなければ中澤建設の家づくりは完成することはありません。どんなに忙しく過ごしていてもその事だけは忘れずにいたいと気付かせていただきました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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味の違いとは

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

その日の仕事内容や現場の場所によって違いはありますが、毎朝6時くらいに自宅から50m離れた場所にある事務所に行きます。僕が事務所の鍵を開けることもたまにはありますが大抵は父親が先です。父親は、大切な差し歯を守るために、指に塩をつけて歯ぐきを磨き、その後に歯ブラシで歯を磨くといった入念なお口のメンテナンスをしています。

僕はと言いますと、冷蔵庫で冷やしてあるトマト🍅を丸かじりして、至福の時を過ごしています。事務所にあるトマトは、直売所から購入したものや売り物にならないと生産者の方からいただいたものなど様々ありますが、その全てが倉渕産のトマトです。

姿形は似ていても、育てられた人が違えば味も食感も全然違います。少し緑がかっているトマトも赤く熟したトマトに引けを取らないくらい甘かったりしますので、こればかりは食べてみないとわからないことです。

事務所の冷蔵庫に入っているトマトは、育て方が上手な生産者の方がつくられたものなので、全て美味しいのですが、スーパーマーケットに並んでいるトマトの味を見た目で判断することは、とても難しいことだと感じます。

こうなってきますと、

「あの人がつくったトマトが食べたい」

「あの直売所に行けば美味しいトマトがある」という気持ちになります。スーパーマーケットや道の駅に行くと、売り場に生産者の名前が書いてあったり、写真が置いてあったりすることもあります。消費者である僕たちにとってはとてもありがたいことですし、やっぱり作っている方の顔や名前が見れることでファンも増えていくのだと思います。

こんな風に事務所でトマトについて父親と語り合い、コーヒーを飲みながらその日の段取りや準備をしていると出発の時間が迫ってきてしまいます。一旦家にもどり、朝食を食べようと思うのですが、その時間が無くなることが多々あります。

時間の使い方が下手だとは認識しておりますが、こんな時は妻におにぎりをつくってもらいます。

「おにぎりだけじゃ栄養ないんだからビャッと食べちゃいなよ〜」

と言われ、

「トマト食べたから大丈夫」

と返すと、

「バカじゃないの?トマトだけじゃ栄養取れないよ」と言いながらおにぎりをつくってくれます。

現場に向かう道中につくってもらったおにぎりをいただく訳ですが、これがまた、なんとも柔らかくて旨いんです。少し前に同じようなシチュエーションで妻におにぎりをお願いしようと思ったのですが、なんだか頼みづらい空気感だったので、自分でおにぎりをつくりました。

多少味付けは違うかも知れませんが、妻がつくってくれるのと同じ見た目ですし、米も海苔も作った場所も同じです。ただひとつ、不思議なことに柔らかさと美味しさが全然違うんです。この感覚は食べた本人しかわからないかもしれませんが、人の手でつくられたモノはこういうことがあるのだと思います。

人の手でつくられるものは、その後に食べる人や使う人、人から人に渡る時に思いが込められるものです。その思いがあるかないかで当然出来上がるものも違ってきます。のろけになってしまいますが、つまり妻のおにぎりが美味しい理由はそうゆうことなんだと思いますので感謝しております。

改修工事でお客様の家に洗面カウンターやテレビ台に倉庫で自然乾燥をした木材を使用させていただきました。その際にどんな木の種類で、どんな型をしていて、厚みがいくつで、色が何色でなどの説明はしておりません。

お客様とお話をしていればどんな雰囲気がお好きはわかりますし、

「木のことはよくわかりませんから、おまかせします」と言っていただけます。

おまかせという言葉は、お客様が僕を信用してお伝えくださったとても責任のある重い言葉だと思います。それと同じくらい、いやそれ以上にお客様からのお気持ちに対する嬉しさを感じます。

ここから僕は倉庫に入って木材を見つけます。選び方に決まり事がある訳ではありませんし、目当てがあって探す訳でもありません。ただその時は無心になってお客様の家に合うものを見つけるのですが、この時間が僕には宝探しのようです。

「これだ」と思える木材が見つかりましたら、加工に進むのですが、これもまた決まり事がありません。目の前にある木の状態を見て、木目を見て、お客様にとっての使いやすさ、木が美しく見えることを考えながら進める作業は楽しみの瞬間です。

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木を使う家づくりは、中澤建設のおおきな特徴です。だからと言って、木を使えればそれで良い訳ではありません。お客様には木と共に生活していただく訳ですから、お客様が木を見て木に触れながら、お客様と木が笑顔で暮らしている様子を思い浮かべながら、木と向き合いたいと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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