春のお客様

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

2週間くらい前からですが、
毎朝、中澤家にお客様がいらっしゃいます。
「ケチョン、ケチョン」

とあいさつをしてくれる、

その正体はキジですね。
「お母さん、キジです!」

と大興奮の嫁。

「いやいや、去年も来ていたから」

と思いながらも、空気を読み、

口にすることはしませんが、
冬に切った木の切株に立って鳴く姿を

家族みんなで見る👀朝は、
微笑ましいですね。

鳥のことで思い出すのは、
数年前のことです。
木材を自然乾燥するための置き場で
材木と材木の間に
セキレイが巣を作っていました。
その事に気が付かず、
材木を動かしてしまい、
親鳥が巣を見失ってしまいました。
「やっちまった」

と思い、材木を元の場所に戻しましたが、
結局見失ったまま、
親が巣に戻ることはありませんでした。

知らずにしてしまったことですし、
仕事で動かさないわけにはいきませんでしたが、

中々心の痛む出来事でした。
それから数年たった今年、
セキレイがまた巣をつくりにやってきました。
今度は、僕に邪魔されないように
安全な場所です。

ちょっと用事があって、
置き場にいくもんなら、
警戒するのなんの💦

思わず、
「何にもしないよ〜」
と言っちゃうくらいです笑

春先に父が、
巣箱をつくって
庭にある木にいくつか設置していました。
そうしたら昨日、
巣箱に入る鳥を母親が確認したそうです😊
安全な場所と思って巣をつくり、

子育てをしてくれたら
嬉しいですね。

ご縁があり、このところ

たくさんの新しい出会いがありました。

考えてみますと、
嫁との繋がりで、
お会いできた方々ばかりです。

去年は昆虫女子で
今年は野鳥観察女子の彼女に
感謝感謝です😊

約束

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

先日、家に帰ると子供たちが
プラモデルを作っていました。
三男の子守をじぃとばぁにお願いしたところ、

おもちゃ屋さんで買ってもらい、

兄たちが代わりに作っていたところでした。

「自分も子供の頃買ってもらって
 つくったな〜」

って懐かしく感じます。
ですが、もともと器用なタイプでは
ありませんでしたので、
プラモデルを組み立てて、
きれいに色を塗って、
箱の表に描いてあるように完成させるのは、

得意ではありませんでした。
それよりも、レゴとかブロックで
存在しないような車をつくったり、
秘密基地をつくったりするほうが、
得意でしたし、
何より楽しかったなぁ😊と思います。

決められた部品を

説明書通りに組み立てる事よりも、

「自分だけにしか出来ないようなもの」

をつくることが好きなことは、

大人になった今も変わらないなぁと
思います。

今手掛けております、

築40年のリノベーションですが、

建物を骨組みだけ残して施工する為、

通称スケルトン工事と呼ばれています。

様々なことで壁にぶつかり、
悩んでは挑戦の日々を過ごしています。
社員大工の原田さんと何度も何度も相談しては

解決案を発見して嬉しくて
2人でテンション上がってみたり、
不安が重なって爆発しそうになり、
県外からお仲間のスーパー大工さんに
助けに来てもらって事もありました。
なぜそこまで?

と思われるかもしれません。
でも、僕はお客様と
「この家を生まれ変わらせる」
と約束をしました。
新築と同じ基本仕様を
リノベーションだからとか
難しいという理由で諦める訳にはいきませんでした。

数年前、
自分のしている仕事はこれで良いのかと、

悩んでいたことがありました。
その時、セミナーの講師をしていて、

今でも様々な事でとてもお世話になっている方に
「ありのままで、

 自然体で良いですよ」

と言っていただき、
立ち止まりそうな僕の背中を
押してもらいました。
基本仕様はその方との約束です。

手先も器用ではありませんが、
生き方も不器用だなと自分でも思います。
でも、これが自分で
これが僕の家づくりで
これが僕の生き方なんです😊
そして、
お客様に

協力業者さんに

仲間に友人に家族に助けてもらって、

支えてもらって、

不器用ながらも生きていられることを
本当に嬉しく思います。

リノベーション現場で
中間の気密測定を行いました。

家の中に外気との隙間がどれだけあるかの確認です。
気密工事は、今回の改修工事の中でも

指折りの難工事でした。
気密測定はその答え合わせです。
結果は、0.5㎠/㎡。
なんとか目標を達成できました。

決して自分1人で

この数値を出す事が出来た訳ではありません。

お仲間の皆さんに助けてもらい、
色々な方にアドバイスをいただき
出すことができた測定値です。
完成に向けてまだまだ油断はできません。

でも、涙が出る程嬉しかったです‼️

90点と100点

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

朝起きて、
「おはよう」と言う
家族とのあいさつにも
色々なタイプがありますよね。
「今日の嫁は、上機嫌だな〜」

ですとか、
なんだか低いトーンの時なんかは、
僕も子供も、自然と嫁の機嫌をとるように、
「これ持っていくね」

なんて、いつもしないような片付けをしたり、
「ママ、ありがとうね」

なんて、意味不明なお礼を言ってることもあります。

毎日のあいさつでも、
ほんのわずかな違いで、
「あれ?」

って感じます。

先日、美容室をやられているお客様より

ご依頼をいただき、
建具屋さんと2人で、
エントランスドア🚪の修理に伺いました。

木製断熱ドアなのですが、
年数も経ちますし、
美容室のエントランスドアですので、
毎日たくさんの方がお使いになられます。

その為、閉まりが悪くなってしまいました。

お客様は、つくり直しも考えておられましたが、

建具屋さんが直せると判断しましたので、

修理をさせていただくことになりました。

屋外に面している為、

削り過ぎると隙間風が入って来てしまいますので
わずかな調整を要します。
取り外す→切る・削る→取り付け
の作業を何度も繰り返します。

ようやくスムーズに閉まるようになり、
「直ったな。いい感じ!」

と思い、お客様に確認して頂こうとしたのですが、
建具屋さんが、
「なんか違うな」

と何度もドアを開け閉めしています。
そして、一度片付けた道具を出して、
再び作業をはじめました。

しばらくして、
「よくなりました。」

と建具屋さんからの一言。
開け閉めしてみると、 

思わず笑顔になってしまうくらい
スムーズに閉まるようになりました。

先程の状態でも、
直ったことになると思います。
でも、もしかしたら90点の仕事

だったのかもしれません。
毎日毎日、

しっかり建具と向き合っているからこそ、
わずかな違和感に気付くことが
出来るんだと思います。

直し終わった今の状態なら
お客様に胸を張って、
「直りました。」

と言えるプロの仕事って、
こういうことなんだと思います。

これでよし!と思う前に、
もう一度確かめること。
少なくとも、

自分の中では100点と思えるような仕事をすることを

心がけていきたいです😊

恩師

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

僕の住んでる倉渕でも

段々と桜が散りはじめていますが、

ちょっとだけ標高の高い中澤家の桜は満開です🌸

小学生の子供が、始業式の朝に
なんだかソワソワしていました。

どうしたのか聞いてみますと、
「担任の先生が誰になるか気になって

 緊張してるんだよ〜」と。

その気持ち、とってもわかりますね!
自分も小学生の時は同じことを思ったものです。
「あの恐い先生が担任じゃありませんように〜🙏」

と、神頼みしたこともありました。

僕の小学生時代は、同級生が14人でした。

2年生の時に1人転校してしまいましたので、

それからは13人。
少ない人数でしたが、みんなと先生で
過ごした日々を思い出します。

とある自然派な担任の先生。
「先生は、冬もタオルケット一枚で寝てるんだぞ。

 鍛えれば寒さに強くなる」
と、冬でもストーブを使わず、

体育も裸足で縄跳びをしていた中学年。

「社会科は、中学校でも同じことをやるから」

と、社会の時間に先生の好きな国語をやり、

やけに国語の授業が多かった高学年。

一カ月間、体育と休み時間を返上して
勉強をした、
「猛勉強の1か月」

という生活。
その分、1週間授業をしないで、

みんなで体育をしたり、遊んだりの
「猛遊の1週間」

なんてこともありました。

一見、破天荒に感じますが、
当時はとても楽しかったことを覚えています。
今でも同級生に会うと、
本当に良い笑い話になります。

今の自分の在り方は、
先生から教えてもらったことに

大きな影響を受けていることは間違いありません😊

子供にとって先生との出会いは、
とても意味のあることだと感じます。

先日お客様とお話をしていたら、
偶然知っている方のお名前をお聞きしました。
「あれ?」

と思い伺ってみると、
やはり繋がりのある方でした。
驚いた僕に
「心地良い出会いは、

 いいご縁で繋がるものなんですよ。
 今、こうやってお話していることも
 そういう事だと思いますよ😊」

と、素敵な事を教えていただきました。

実は少し前までは、

新しい場所に行ったり、

新しい出会いが僕は少し苦手でした。

それでは自分の世界が広がらないと感じましたので、

今では出会った人と

しっかり向き合うように心がけています。
そのせいなのか、不思議なことに

最近お会いする人が、

僕の大切な人と繋がりがあることが多いように

感じます。

お客様に教えていただいた、
「心地良い出会い」
大切にしていきたいです🌸

共有するという事

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

昨日のことです。
朝、歯磨き粉を歯ブラシにつけようと
しました。
中身の少ない歯磨き粉を絞り出そうした時

ふと、
「この歯磨き粉、よく終わらないな〜、

 というか嫁はよくこれを絞り出せるな〜」

と思いました。

というのも、

僕は何日も前から
絞り出して使っていますし、
なんならこの日は、歯ブラシを置いて

両手で出しました。
中澤家の中でしたら、

1番パワーに自信のある僕が

全力で絞る歯磨き粉を、
みんなはどうやって使っているのか?
疑問に思い、
「この歯磨き粉よく出せるね」

と嫁に聞いてみますと、
「わたしはこっちの歯磨き粉だよ」
と、別のものが出てきました。

僕「子供は?」
嫁「こっち」
 「それで、これがじいちゃん」
みんなmy歯磨き粉を持っていました。

嫁が続きます。
「やっちゃんが持っているのは
 ばあちゃんのやつだよ」

と。

「えっ!俺、ばあと2人で

 歯磨き粉をシェアしてたの!」

しばらく前から、嫁ではなく、

母親と2人で同じ歯磨き粉を使っていました。
なんだか複雑な心境の僕に気付いた嫁が、

含み笑いをしながら、
「やっちゃん、

 親子で仲良しで〜
 いいと思うよ〜笑
 そういうの大事だよ〜」

と。
考え過ぎなければ、
大したことではなかったのですが、
そんな風に言われるとなんだか急に
恥ずかしくなりますね💦

去年の終わり頃から、
お客様とのお打ち合わせは、
嫁と一緒に行くようにしています。
都合の合わない時もありますが、
なるべく2人で動ける時に、
お打ち合わせをお願いしています。
先日もみなかみ町で行われた地鎮祭に
2人で参加させていただきました。
小祝神社宮司の西園さんが行う地鎮祭は

参加型です。
嫁も初めての体験が楽しそうでした。

地鎮祭の儀式とは

どんなことを行なっているのかを、

得意のジョークを交えながら、

西園さんが教えてくれます。

地鎮祭を無事取り行えました。

普段は仕事をしたり、子育てをしながらですので、

なかなかゆっくり話なんて出来ませんが、

こんな風に2人で参加させていただくようになり、
移動時間に話をする時間をつくることができました。

愛車のサンバーに乗り、
仕事の話、家族の話、

最近あった面白い話をするのは、

結構充実していて、
こういう時間も大事だな〜と思います。

たまには、2人でご飯でも。

と思いますが、
子供たちも帰りを待っていますし、
じいとばあに子守をお願いしていますので、

いつかのお楽しみにしようと思います。

そういえば、母親と僕だけが、
一緒に使っていた歯磨き粉。
僕が全力で絞り出していましたが、
母も絞り出していたことになります。
中澤家で1番パワーがあるのは、
僕じゃないのかも知れません笑

スーパーヒーロー

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

仕事で帰りが遅くなったときなどに
嫁のスマホ📱を使って、
子供達からメッセージがくることがあります。
解読不明で謎だらけな絵文字が送られてきますので、

そんな時は、
こちらから絵文字クイズを出したりします。

するとすぐさま子供から、
「わからないから、答え教えて!」
と返信があるのですが、
そう簡単には教えられません。
「ヒントちょうだい。」
「最初の言葉なに?」
とか色々とやりとりをしながら、
「わかった〜!」
と言って、

全然違う答えを言う
嫁と子供🤣
とても楽しい時間です。
こんなふざけた問題ですが、
正解を見つけて喜ぶことも大事ですが、
悩んだり、考えたりすることが
大切だなぁと思います。

今手掛けております、
改修工事では、

予期せぬ課題や難題が

続々と登場します。
その中でも、1番難しくて
頭を悩ましていることが、
“気密”です。
家の内と外との隙間のことです。
リノベーションは、

この隙間をどのように塞げば良いか?

の戦いです。
現場で考えたり、
家に帰ってからも、
お風呂に入りながら考えたりして
作業を進めてきました。

しかし、
「自分のしていることは正しいのか?」

とふと思い、
勉強会をご一緒しているお仲間でもあり、

大工の技術も気密工事の技術も
経験の豊富な

大工メンバーに相談してみました。

そして先日、

2人のお仲間、
山梨県の梶原建築さんと
茨城県の高浪工務店さんが、
倉渕の改修工事現場に駆け付けてくれました。

お二人とも笑顔で、
朝8時に現場入りです。

何時にご自宅を出発したのか伺うと、
「2時半です!」
「5時頃です!」

と。

驚きと感謝です。

現場の状態を見て、
早速、作業開始です。
住む場所や環境は違えど、
同じ思いと志しを持つ大工のお二人。
「ここはこうした方がいいですよ。」
や、
「ここまで出来てたら、いいじゃないですか。」
や、
「こりゃ、大変な作業ですね。」
と、色々なアドバイスをいただけたことや

意見交換が出来たことは、
僕にとってとてつもなく価値ある経験となりました。

作業をしていると
いつもお世話になっている

地元群馬の先輩夫婦工務店の田村工業さんと
深澤組さんも応援に駆け付けてくれました。
普段の勉強会とは違い、
現場でのディスカッションは、
一味違う面白さです。

今回、相談するかどうかを
とても悩みました。
自分自身、

全力で臨んでいる工事ですが、
同業者に見てもらう恥ずかしさもあり、
「やっぱり、相談することをやめよう」

と何度も思いました。
でも、思い切って相談してよかったです。
自分で考えることは大切なことです。
ですが、
わからないことを聞くことは、
それ以上に大事なことでした。

聞くことによって、
考え、悩んでいたことが

全てプラスの力に変わることに気が付きました。

そして、僕の悩みを親身になって聞いてくれた

お仲間の皆さん。
本当に感謝の気持ちしかありません。
「ありがとうございました😊」

最近気になること

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

中澤家の寝室には、
畳が敷いてあります。
その畳の上に布団を敷いて、
家族5人で、川の字になって
寝ています。
僕も時々、

寝る前に布団を敷くことがあります。
嫁より、
「やっちゃん、

 布団を敷いてくれるのは

 嬉しいんだけど、 

 毛布の上と下が逆だよ。」

と言われることがあります。
見た感じその差が全然分からないのですが、

嫁のこだわりがあるのでしょう。

そこで、
ふと、目に入った

👆を見て、
「じゃあ、これはいいの!?」
と聞きますと、
「これは、全然いいじゃん笑」

と。
僕にとっては、
こっちの方がよっぽど気になりますが、
人によって、
ものすごく気になるところって、
本当にそれぞれ違いますよね!

現場で断熱工事をしている時のことです。

羊毛断熱材は引っ張って切っても、
結構きれいにカットできるので、
作業をしていると、
いつも一緒に仕事をしている
社員大工の原田さんより、
「羊毛を引っ張るなよ〜
 ハサミできちんと切らないと〜
 羊の毛なんだぜ!」

理由はともかくとして、
僕のやっていることと
原田さんの言っていることを
比較しますと、
なんだか原田さんの言ってることの方が

正しい感じがしますので、
反省しました💦

床の断熱材を入れている時なのですが、

このような隙間は、僕はとても気になります。
このままではいけませんので
この隙間に何を入れたらいいかと思い、

羊毛断熱材を薄く割いて詰めてみました。

それを見た原田さん。
また、何か言われるかなぁ。

と思ったら、
「ここ気になるよな〜
 これ、いいじゃん!
 こっちも入れてくれ!」
と、嬉しい反応😆

大改修工事の木工事も中盤です。
ただいま、中澤建設は
細かい隙間がとーーっても気になってます😊

忘れないこと

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

先月の13日に、
嫁と近所の女の子が2人で
何やら作っていました。
覗いてみますと、
バレンタインデーのチョコレート🍫
クッキングをしていました。
ママと作るのが恥ずかしいようで、
「あゆみちゃんと作りたい」と
女子トークをしながら楽しそうに作っていました。

僕が嫁にもらうバレンタインのチョコは数年前より、
「冷蔵庫に入ってるから、
好きなだけ食べていいよ😊」
という、セルフスタイルです。
もらえる喜びを噛みしめて、
今年もおいしくいただきました。

そして、今日はホワイトデーですね。
チョコに対してのお返しは、
毎年、これって決めてます。
なので、今年も!!
気になる方は、バレンタインデーのチョコを

お待ちしております😊

毎年必ず来るこの日。
10年前のホワイトデーのことは、
全然覚えていませんが、
10年前の3月11日のことは、
忘れません。
テレビやラジオを通して、
たくさんの方々が言葉にならない
10年間を過ごしてこられたことを
知りました。
自分はこの10年間に何が出来たのか。
そしてこれから先、
何が出来るのかを考えました。

僕は大工であり、工務店の経営者です。
家づくりのプロです。
家づくりを通して出来ること。
なるべく少ないエネルギーで
暮らすことや耐震等級3の大切さを
伝え続けていこうと思います。
家は、大切な人の命と幸せな日常を守るものです。
その思いを胸に、
あの日を忘れずに、
生きていこうと思います。

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

毎日必ず触れるものってありますよね。
僕でいいますと、
歯ブラシやお箸と同じように
毎日、木に触れているなぁと感じます。
大工ですので

当たり前のことかもしれませんが、

そんな日常の中にある木には命がある。

という事を

改めて感じる出来事がありました。

はじまりは、昨年末にいただいた
一本の電話でした。
ご相談いただきましたのは、
前橋市の吉田栗園🌰さん。
栗畑に大きな木🌳があるのですが、
お隣の土地に家が建つことになり、
枝や葉が落ちて

迷惑をかけてしまうかもしれないので、

その前に木を伐採して欲しいというご依頼でした。

その木は、樹齢150年以上の
大きなケヤキの木でした。

広い畑に立っている木なのですが、
周りには家もあり、
簡単な伐採作業ではありません。

そこで、

木の幹や枝葉を

専門で収集運搬している先輩に相談してみました。

後日2人で現場へ行き、

状況を確認してもらいました。

少し難しい表情でしたが、

頼りになる先輩からの
「まかせろ!」の一言。

それから2ヶ月たった先日、
吉田栗園さんの畑で、
スペシャルチームによる伐採作業が行われました。

命の宿る木を切ることと
作業の安全祈願の為、
まずは、神主さんにお祓いをしていただきました。

そして作業がはじまります。
根本から切るのではなく、
一番高いところから木を切るのは
空師さん。

自由に空を駆け回るように見えます。

クレーン車で吊りながら少しずつ切り、

地上では降りてきた枝を小さく刻む作業。

そして、その枝を大きな箱を乗せたトラックに

積み込みます。

誰か1人でも欠けると成せない技の連携作業。

初めて知る伐採の世界に、
言葉では表せない気持ちになりました。

「ご先祖様が大切にしてきた木を
 ただ切って処分する気持ちになれないんですよ。」とお客様からご相談いただいた時にお聞きしました。

吉田栗園さんの息子さんは、
空風珈琲焙煎所さん。

2年前に中澤建設でつくらせていただいたお店です。
「息子のお店にあるケヤキの梁も
 きっと、どなたかが大切にしてい
 たものだと思うんです。
 なので、このケヤキも 
 いつかどこかで生きてほしいなと
 思うんです。

 なので、中澤さんにお願いしようと思いました。」 と教えて頂きました。

木が生きているって、こういうことなんだと思います。

10年先か20年先になるかわかりませんが、

お預かりしたこのケヤキの木が
新たに生きる日が来ます。
その時に、この木に込められた
吉田栗園さんの思いを届けることが
中澤建設の使命なのだと感じました。

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

僕の職場は、
自宅から徒歩1分のところに
作業場と事務所があります。

ですが、そこにはパソコン環境はありませんので、
自宅にも事務スペースがあります。

かつては、僕の部屋だったのですが、
嫁が仕事を手伝ってくれることに
なった時に、
「この部屋は大好きだけど、 

 薄暗くて、新種の虫が出てきそうだから、

 雰囲気変えたいよね」
と言われ、
泣く泣くイメージチェンジをすることになりました。
そこには、僕が大工の修行中につくった

思い出のベッドがありました。

畳に寝そべるのが好きで、
それがベッドになったら気持ちいいな

という思いから、このベッドを考えました。

“畳ベッドのある寝室”
は、実際に今、お客様にご提案させていただく

オススメのプランです。
この原点とも言えるベッド。
これだけはどうか残したい、という
つくり手の考えでしたが、
「素敵だけど、

 この部屋には必要ないんじゃないの笑。
 ここ事務スペースだしね。
 そもそも、わたしはこのベッドに
 何回すねをぶつけたかわからないんだよ。」
と言うことで、
少し前に、泣く泣く愛情をもって
取り壊しをしました。

骨組みでもある木は、
思い出に浸りながら壊し、
中澤家の燃料として活用しました。
肝心の畳ですが、処分するしかありません。
僕が大工を始めてからでも、
畳の需要は少しずつ減って行くのを感じます。
日本特有の床材でもあり、
あの香りと寝心地の良さは、
代わりのないものだと感じます。
ベビーベッドにも使われていることを考えると、

赤ちゃんにとっても
気持ちのいいものなんですね。

「こうやって、畳は少しずつ減っていくのかなぁ」

と眺めながら、
ふと思いついたことがありました。
処分を考えていた畳ですが、
解体してみることにしました。

初めて、ばらしてみる畳ですが、
複雑に縫ってある為、
糸が中々取れません💦
このようにしてみると

改めて、

畳屋さんの技術と

しっかりとつくられている、

ということが、

よくわかりました。

解体した畳表をもって、
2人の職人さんに相談にいきました。
畳が生まれ変わる姿、
第二の人生を、
またお伝えしたいと思います。