夢の続き

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中学生や高校生つまり青春時代の頃、寝ている時に夢を見ていて、あともう少しのいいところで目が覚めてしまったことは誰もが経験したことだと思います。こんな時、夢の続きが見たくて直ぐに目を閉じても中々眠れず、仮に眠れたとしても夢の続きは見れないものです。

こうなると目覚めてからもすぐに起き上がらずに、天井を見上げながら

「またこんな夢みたいな~」

と余韻に浸る、お恥ずかしながら僕はこんな思春期を過ごしていました。

寝ている時に見る夢の内容は本当に不思議なものだと感じます。自分では考えてもいないような夢を突然みたり、怖い夢をみたり、僕が青春時代に見た年頃男子には嬉しい夢を見たりします。見た後の心情もそれぞれで、

怖い夢ならば、

「夢でよかった」と安心しますし、

不思議な夢だと、

「何でこんな夢を見たんだろ?」と考えてしまいますし、

楽しい夢ならば、

「覚めないでほしい」と感じます。

今日は令和6年6月30日、松島くんの住み込み修行生活が終了する日です。今振り返ってみると松島君がいた1年半が僕には夢のような時間に思えます。

松島君は、令和5年の1月5日に中澤家に引越してきました。

松島君が中澤建設の修行を始めたきっかけは、大学を卒業して実家のお父さんが経営される松島匠建

に就職し1年半が過ぎた頃に、

「もっと他の工務店の仕事を見てみたい」

と思ったことからです。そんな想いを日頃よりお世話になっている建材流通業の方に相談し、候補としてあげていただいたのが中澤建設ということです。

お話をいただいた時は2~3週間ほど働きながら勉強させて欲しいということでしたが、僕はお断りさせていただきました。理由は松島くんがしている事が学生の勉強ではなく”仕事”だからです。2~3週間で覚えられるほど簡単なことではありませんし、やったとしても意味がない時間になってしまうと感じました。

お断りをした代わりに僕から、実家を離れて3年間の修行に来ることを提案させていただきました。この提案を予想もしてなかったと思いますし、とても悩まれたと思います。僕だって自分で言っておきながら自分の言葉に驚きました。

今まで若者育成を出来たこともないのに、会社にも妻にも相談をせず、よくそんな大それた事を言えたと思います。僕も親方のもと5年間の修行をさせていただきました。その経験があったからこそ、松島君に修行が必要だと感じたのです。

話し合いを重ね、松島君の修行が大工になる為ではないということでしたので、まずは最低1年ということで修行がスタートしました。そして1年が経過する昨年末に

「あと半年間お願いしたいです」

とお話があり、半年延長したことで本日を迎えることになったということです。

1年半、松島家の大切な跡取りをご両親からお預かりして、同じ屋根の下で寝て、同じご飯を食べて、一緒に生活をしてきました。そこには中澤家のリアルな日常があり、住み込み生活は大変なことだったと思います。おしどり夫婦の僕と妻だって険悪な雰囲気になることだってあります。試験勉強をしていても遊んで欲しい子供はおかまいなしです。家族が多い分だけ気を使い、肩身の狭い想いをしたと思いますが、文句も言わず逃げ出さずによく過ごし抜いたと思います。

仕事に関しては失礼を承知で素直に感じていることを書きます。ハッキリ言って仕事はまだまだです。それは当たり前のことなんです。大学を卒業して、松島匠建さんに1年半、中澤建設に1年半、まだ3年しか経過していないんです。僕なんて、修行を始めて3年目なんて、修行先の会社にとってなんの役にも立たない、ただのお荷物でした。

僕と一緒にしてほしくないと思いますが、3年目なんて誰だって仕事ができる訳がありません。若くして一級建築士に合格したことは本当にすごいことですが、まだまだこれから学ぶことが必要な27歳の若者なんです。

「修行に行ったのに、、、一級建築士なのに、、、こんなことも知らないの?」

と思われることがあるかもしれませんが、それは僕の責任です。業務の予定などが変更したことで、僕が想像していたよりも現場経験をさせてあげられませんでした。本当はもっともっと現場を見せてあげたかった。

だから松島君に関わりのある皆さんにお願いです。

今の松島君には知らなければいけないことがまだまだたくさんあります。なので、

「こんなことも知らない」と思わずに小さな事でも教えてあげてほしいと思います。

ここからは、松島君にメッセージです。

修行は大変だったと思うけど、本当に大変なのはこれからだと思います。さとちゃんはいつか自分がかっこいい存在になりたいと思っているけど、そのかっこいい存在は、お客様の幸せとお客様の命と松島匠建の未来を背負っていく存在でなければいけません。今のさとちゃんには、それほど重たいものを背負うことはできません。

じぁあどうすれば良いかと言えば、自分の意思で先輩工務店さんやお父さんから建築を学び続けるしかありません。綺麗さなんていらないから

現場の誰よりも汗をかいて、恥ずかしいことなんてないから恥をしのんでわからないことは聞けばいいんです。ズボンが擦り切れるくらい地面に膝をついていると新しい発見があります。這いつくばって埃だらけにならないと見えない世界が現場にはいくらでもあります。そんな松島君の姿を見てかっこいいと思ってくれる人が松島君の仲間になる人達だと思います。

そして、今は何でも挑戦するしかないと思います。失敗を想像したり、上手くいくか考えていると自然と壁が低くなって失敗しない道を選んでしまう。これでは真の挑戦にはならないと思います。とにかくやってみて、失敗したとしてもその先に大きな成長が待っています。だから失敗なんて考えないで、挑戦してほしいと思います。

それから学びと成長の影には必ず協力してくれている人がいることを忘れないでほしいです。1人でできることなんて何1つもないのだから、自分1人でできたと思わずにどんな時も感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

これが修行の最後に伝えたかったことです。今日という日が近づくにつれて、来週からさとちゃんいないんだなと寂しかったのが本音です。そして、さとちゃんのことが心配で仕方ないのも本音です。

でも昨日話をしていて、今のさとちゃんなら大丈夫だと確信をしました。修行した日々はさとちゃんの身体に染み込んでいるはずだから、振り返えらずに真っ直ぐ進んでほしいと思っています。

最後にさとちゃん、中澤家に来てくれて、中澤建設を選んでくれて本当にありがとう。

かけがえのない「時」

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

大工の修行をはじめたのは今から20年前の話です。その時はまさか自分が40歳になってこの様な勉強会に参加させていただき、がむしゃらに計算問題をやることなんて考えてもいませんでした。

 

日頃よりお世話になっている方にお誘いいただき、自立循環型住宅研究会関東ゼミに数年前から参加しています。今回は「目からウロコの温熱学 応用編」というテーマで目には見えない湿度の世界を学ぶ勉強会です。でもこの湿度はお客様の生活環境を考えた時にとても重要なテーマになります。それだけに、とてもとても難しい内容であることも間違いありません。

本来でしたら、都内会議室で行われるのですが、感染予防としてリモート開催になりました。応用編ということもあり、1人ではついていけない自信がありましたので、北岡紀一さんと相談して、少人数で一緒に受講させていただきました。 

 

途中、やはり計算式を見失い、後ろや横を振り向いて、

「どうすれば、この答えでるんですか?」と

みんなで相談です。

「自分もそこわからないです。」

「この数字じゃないですか?」

と涼しい室内でしたが、人体から発生する熱量がエアコンの妨げをしていることがよくわかります。

昔はこんなに真剣に勉強したことなかったなぁ。とふと思います。先生が黒板に字を書いているときに友達とふざけるか、好きな子にちょっかいを出す為くらいしか、振り向くことなんてありませんでした。

 

それが今では、男だらけの室内で計算問題を真剣に考えるなんて驚きです。

でもこの計算も、悩んで悩んで解けた時は「おぉ〜」となります。そしてこの数字が家づくりにおける数値と繋がる瞬間は、

「そういうことなんだ!」とたまらなく気持ちがいいものです。

勉強会の後は、北岡さんにいただいたデザート🍰を食べながら意見交換をしました。

ご一緒させていただいたのは、丸山工務店の丸山拓也さんと松島匠建の松島聖士さんです。お2人とも若き工務店経営者さんです。僕がお2人の年齢だった時は、仕事が終わって、寝ずに遊んで、お昼休みに昼寝してたら寝過ごして、親方にされた頃ですね😅

 

いずれにしても、このような家づくりを深掘りした勉強会に参加する意識はありませんでした。こんな風に年齢は少し違いますが、志しの高い若い方とお仲間になって一緒に勉強できることは嬉しい限りです。

 

会話の中で

「今、こんなことで悩んでいるんですよね」

「すごくわかります!」

など、みんなでワイワイ意見交換をしていると、「あの日あの時がなければ、今ってないですよね」と、北岡さんと僕の出会いの話になりました。

懐かしき出会いの瞬間を昨日のことのように思い出します。人生において大きな出会い。これは大袈裟な事ではありません。

本当にそうなんです。自分というものは、

あの日、あの時、あの瞬間

繋げていただき、教えていただき、お叱りいただいき、挑戦し、失敗したことでつくり上げることができたんです。

 

お客様と家づくりをご一緒させていただく時間もそうです。その積み重ねが家としてカタチになるんです。

僕には、この時間がとても大切で尊いもので、全ては「時」なんだと考えています。

僕が今までお客様やお世話になっている方々と積み上げてきた、そしてこれから積み上げていくかけがえのない「時」、記憶となって永遠に残るものをこれから、ブログやホームページを通して少しずつですがお伝えしていきたいと思っています。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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