こんばんわ!
中澤やすゆきです!
家の前にある道を100メートルほど北に行ったところに中澤家のご先祖様がいらっしゃるお墓があり、今日の午後は家族みんなでお墓参りに行ってきました。空気が乾燥している時期で草木に囲まれた場所なのでお線香には火を付けずに、いつも見守ってくださっていることへの感謝の気持ちを伝えさせていただきました。
お花を供える時に茎を切りますのでハサミを持って行ったのですが、そのハサミを使って帰り道に三男が野に咲くナズナをチョキチョキと切っていました。それを見た次男が、
「やめろよ。植物だって生きているだから可哀想だろ。」
と三男を注意していました。
怒られた三男が僕に
「なんでダメなの?」
と僕に聞いてきましたので、
「パパだって、タキだって、身体をハサミで切られたら嫌でしょ?だから、理由もなく切っちゃいけないんだよ」
とは言ってみたものの、この説明はとても難しいことだと感じます。
先程お供えした花も植物を切ってきたものですし、もう少し暖かくなれば草刈り作業は絶対に必要なことになります。植物を食べることで僕達は栄養を身体の中に入れることが出来て生きている訳ですから、植物を切ってはいけないなんて言えないことです。
しかし、次男の優しい気持ちには生き物への思いやりを感じましたので、どうにかそのことを三男に伝える必要があります。大切なのは心の持ち方である『気持ち』だと思いますが、それを5歳の子供にわかりやすく伝えることはとても難しいものです。
でも考えてみたら、上手に言葉を伝えられなくてもよいのかもしれません。5歳とは言え、もう心の痛みだってわかりますし、色々なことを吸収しながら成長をしている時です。次男から言われたことだって、自分なりに噛み砕いて頭の中にインプットされているはずです。
なので大事なのは、良いタイミングで命の大切さを教えてもらえた環境なのだと思います。それは心の底から出てくる言葉であれば伝わりますので表現の上手い下手ではないのだと思います。
金曜日に参加させていただきました、木構造マイスター準1級更新講座も建築従事者として、家づくりをする工務店として、命と向き合うセミナーだと感じさせていただきました。
今年の初めに発生した地震でも大きな被害があり、いまだに大変な生活をされている方々がいらっしゃいます。そしてまた、いつどこで地震が発生するかもわかりません。
僕自身は、災害の現場でお力になれずにおりますが、講師である佐藤実先生はセミナーの前日まで現地に行っておられました。倒壊してしまった建物の被害状況を写真で見せていただきながら、佐藤先生は何度も何度も住宅の耐震等級の重要性をお話ししてくださいます。
その内容は、家は住む人の命を守ることができるということです。それも一度だけ守るのではなく、複数回の地震にも耐えて住み続けることができる家をつくらなければいけないということです。その為には、建築基準法で定める耐震等級1ではなく、その1.5倍にあたる耐震等級3の家にしなけばいけません。それも簡易的な計算方法ではなく、許容応力度計算による耐震等級3にする必要があります。
それをできないのであれば、建築をやめた方がよいということです。つまり、お客様の命を守れる家をつくれないのであれば、家づくりをやるべきではないということです。
おっしゃる通りだと思いますし、僕もその思いがあるからこそ、中澤建設がつくらせていただきく家は許容応力度計算による耐震等級3にすることを家づくりの憲法にしています。
資格の更新講座ではありましたが、改めてその重要性を確認させていただけるとても貴重なお話を聞かせていただきました。
その翌日は、『第4回住まいるLAB in 福島』に参加させていただきました。まず初めに末永木材さんにお伺いさせていただき素晴らしい木材を見学させていただきました。木材は家づくりで様々なカタチで活用されますが、基礎と力を合わせて家を守る骨になるものです。その木材を見極めて、我々工務店に提供してくださるのが材木屋さんのお仕事です。
末永木材さんの置き場には、年輪が細かく、1年1年をゆっくりしっかり育ってきた素晴らしい丸太が置かれていました。そんな木材を取り扱っていることは、工務店にとってとても頼もしい存在であることを意味します。
見学の後に行われた座学では、日本ボレイドさんによるホウ酸の授業を受けさせていただきました。ホウ酸は家の骨である木を白アリと腐れから守ってくれる役割があります。
耐震等級3で地震に耐えて住み続けられる家をつくってもそれは新築時の話です。住み続ける中で、白アリに侵入されて木を食べられてしまったら全てが意味のないことになってしまいます。
だからこそ、新築の時にしっかりと対策をする必要があるのです。それも人体に全く害の無い自然素材であるホウ酸であれば身体にも環境にも優しいということです。
中澤建設では、新築は別の方法で対策をとっておりますが、改修工事ではホウ酸を使います。今回の座学では中澤建設が今までやっていた対策にホウ酸を利用することで、今まで以上の対策が出来ることを教えていただくことができました。
金曜日、土曜日と現場作業からは少し離れることになりましたが、学ばせていただいた全てが、お客様の命を守る内容になりました。伝えてくださった方々の魂の言葉をしっかりと受けらせていただき、家づくりの責任を今一度確認したい思います。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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