人の想い
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
僕は地元高崎市倉渕町の地域おこしを目的としてやままつり実行委員会という有志団体の活動をしています。10人に満たない人数ですが、僕のように倉渕に在住していたり、倉渕出身だったり、結婚をきっかけに倉渕に移住してきた倉渕町を愛してやまないメンバーの集まりです。
一言に地域おこしと言っても、やり方やカタチはそれぞれだと思います。僕達が行っていることは、イベントを開催して地域の方々や近隣地域の方々に楽しんでいただきながら、倉渕の魅力を発信することです。参加される方々を楽しませることや子供達が嬉しそうに笑っている様子を見られること、その場所に普段はない異世界を作ることが僕達にとっての楽しみです。
「くらぶちでこんなことできたらいいな」から始まった小さなお祭り、“やままつり2023″が10月21日(土)、開催日が今週末に迫ってまいりました。準備も大詰めになってきており、僕もなかなか手を付けられずにいたステージづくりをはじめました。
今回の“やままつり2023″は、今年がはじめての開催です。どこまでのイベントを開催出来るかわかりませんでしたし、いただいた協賛金を有効に使えずにご迷惑をおかけしてしまうことを危惧し、たくさんのお声掛けをいただきましたが企業様からの協賛金をいただかずに行うことにしました。
とは言え、僕達やままつり実行委員会に自己資金がある訳ではありません。通帳に残っているわずかな資金で今回のイベントを開催しなくてはなりません。地元企業様に資材を貸していただいたり、たくさんの方々のご協力と地元高崎市倉渕商工会様と高崎市役所倉渕支所地域振興課様からご支援をいただけたことに感謝致しております。
ステージづくりは最初から木造で考えておりましたが、まず問題は材料の調達です。中澤建設の倉庫には木材がたくさんありますが、こちらは商品ですし、僕1人の会社ではありませんので自由に使う訳にはいきません。そこで、お世話になっている木材屋さんに何か商品はないものかと相談させていただいたところ、
「少し欠点があって放置された木材があるから、一度見てみませんか」とお話をいただきました。
確認に行くと、なるほど確かにお客様の家に使うことは難しい木材です。曲がりや傷、大きな割れがあったり、部分的に腐れが入っている為、はじかれた木材です。しかし、木が悪い訳ではなく問題は見た目の話です。この木材も家づくりで使われる木材と一緒に山で育ったものです。
今住込み修行に来ている松島君のお父さんが経営されている松島匠建(株)さんが企画をされた“山林伐採見学会“が昨日開催されましたので参加させていただきました。松島匠建さんも中澤建設と同じく地元の木を活かし、自然乾燥木材を使った家づくりをされている工務店さんです。
展示場にお伺いしたことはありましたが自然乾燥をされている倉庫を見るのは、はじめてのことでした。僕の住む倉渕と同じような景色ですが、また一味も二味も違った魅力があり、惚れ惚れしてしまうほど素晴らしい場所です。松島匠建さんは自社で山をお持ちで、その山を守りながら育った木を使用した家づくりをされています。
今回の山林伐採見学会では、松島さんの山で育った木を間伐されている様子を拝見させていただきました。初めに山を管理する松島さんと実際に伐採をする秋山林業さんが山を守ることのお話をしてくださいました。
自社で持つ山の木を間伐して、自社の家づくりに使うことは素晴らしいことですが、その背景には大変な苦労があることを知りました。それでも山を守り、林業を通して地域貢献をするという強い想いからこの取り組みを継続されていることがお話から伝わってきました。
この日に伐採する木は、過去に熊が爪で皮を剥いた形跡があるとのことでした。この爪跡がある場所から腐れが入り、この木は製品にならないことがあるそうです。伐採をされている秋山林業さんは、
「確かに腐れが入ってしまい、製品としては良材とは言えないけれども、木は先人達が大切に育ててくれた尊いものだから、山で仕事をする私たちの思いとすれば、いい木も悪い木も全てを有効に使ってほしいです」とお話をしていただきました。
僕もそうですが、どうしても綺麗なものが良いものと判断してしまうことがあります。極端に欠点があったり、後々に支障が出るようではいけませんが、見た目だけの問題で判断することは見直す必要があるように感じます。傷があるものは、その場所以外を上手に使えばいいだけの話です。
今回、やままつりのステージに使用した木材も、理由があって商品にならなかった木材です。僕達の手元に来たきっかけは、
「何でもいいから低価格で材料を入手したい」という思いからでしたが、今回の山林伐採見学会で山で働く方々の想いを知ることができたことで、このステージに使用した木材は、大自然からいただいた大切な資源で出来ていると胸をはってお披露目したいと思います。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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小さくて大きなこと
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
昨日は、中澤家の三男がお世話になっているこども園の運動会でした。少し寒さは感じられましたが清々しい秋晴れのもと行われた運動会でした。こうして子供たちのかけっこやお遊戯を安心して楽しむことが出来るのも、先生方やPTAの役員の方々が準備をしてくださったお陰ですので、感謝の気持ちでいっぱいです。
兄2人も通わせていただきましたので、かれこれ10年目の運動会です。倉渕町では、子育て世代の人口が減っている為に園児の人数が今では50人に満たなくなっています。それでも、よちよち歩きの子供から、来年には小学1年生になる子供まで、あんなに小さな体でも走ったり踊ったりして、大きな声で精一杯頑張っているのですからとてもたくましく感じます。
先生方が色々なアイデアを出してくださり、観覧している会場のお客さんを巻き込んだ借り物競争や園児全員と保護者と先生がみんなで輪になって踊る最後のプログラムは圧巻でした。
子供の人数が少なくても会場にいる人みんなが参加できるような運動会は、くらぶちこども園だからできることなのだと思います。先生方とPTA役員さんが大変な思いをされてつくりあげてくれた、このオリジナルな運動会はとても魅力的なものだと感じました。
運動会の後は、先月稲刈りを終えて自然乾燥していた稲を脱穀する作業をしました。倉渕町でも燃料を使用した米の機械乾燥が増えてきましたが、中澤家は天日干しをする自然乾燥を継続しています。
刈り取った稲を逆さまにすることで、稲にある栄養素が稲穂に下がってきます。その間に天日と秋の風によって、数週間乾燥するというのが、天日干し米の醍醐味です。人手と労力を使い大変な作業ではありますが、父親と母親が米作りをしてくれますので、中澤家は天日干しの米づくりを続けていられます。
乾燥した稲をお米になる前の籾(もみ)と藁(わら)に分ける作業が脱穀ですが、学級閉鎖中でサッカーに行けない長男が今年は手伝ってくれました。久々の田んぼ仕事でしたが、小学6年になれば機械の動かし方もわかりますので、僕の代わりに脱穀作業をしてくれます。
その分僕は手が空きましたので、片付けをしようと別の田んぼに向かうと藁を妻がまとめていました。
妻がまとめたこの藁は、酪農家さんが取りにきて牧場で使います。そしてその藁と引き換えに田んぼの肥やしになる牛糞を貰うという流れになるのですが、この循環の仕組みは本当に素晴らしいことだと思います。天日干しの米作りは確かに大変な作業ですが、やっていることの全てに無駄がなく、米づくりによって助け合いができることが素晴らしいことだと感じます。
みんなが頑張っていますので、僕と三男は稲が掛けてあった”はんで”という器具を片付けることにしました。三男は5歳なのでその辺で遊んでいるだけかと思いましたがとんでもありません。
「俺がこれ運ぶから、パパはあれを運んでくれ!」とせっせと働いているんです。しかも途中で投げ出すこともなく、文句も言わずにやっている姿に思わず感心してしまいます。
周りで見守ってくれている人がいて、足元をしっかり見ることが出来ていれば、小さな体でも、重たいパイプを持てますし、高い場所にも登ることができます。小さいから出来ないなんてことはないと思うんです。
中澤建設も群馬県高崎市の端にある小さな小さな工務店です。この小さな工務店にも、大きな夢はあるものです。僕は男女共学に憧れていましたので普通高校に行きました。その為建築の勉強を始めたのは専門学校に行ってからです。
建築の勉強をする中で、建築の面白さを知り「いつかこんなことが出来たらいいな」と夢のまた夢のようなものを思い描きました。
それから大工の修行を終えて中澤建設に入社し今に至ります。
学生の頃に夢に描いていたことが、とある出会いにより3年前に「どうしてもやりたいこと」になりました。中澤建設の恩人、大切なお仲間工務店さん、妻、父親にその事を話ました。大袈裟ではなく、小さな工務店には本当に大きなプロジェクトなんです。
寝ても覚めても、運転している時もその事ばかりを考えますし、どのように転がったとしても良いイメージしか浮かびません。そんな夢物語ですが、お話させていただいた皆さんが僕の話に真剣に耳を傾けてくださり、
「絶対出来るからやろう」と言っていただけたことに心が熱くなったことは今でも忘れません。そして、皆さんに見守っていただき、協力してもらえるからこそ実現できることだと思います。
まだまだクリアしなければいけない課題が残っていますので、実行に至るまでには少し時間が必要です。それでも絶対に実現するために全身全霊全速力で挑んで行こうと思います。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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時間の使い方が苦手
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
とても不思議な感覚ですが、年齢を増す毎に時間の流れが速く感じます。何も考えずに毎日を過ごしていた10代の頃もその時はその時で時間に対して感じることはあったと思いますが、今感じる時間の流れる速さには驚きます。
1週間を過ごしていて毎週木曜日になると
「やべっ!もう木曜か〜」と毎度感じてしまいます。週末に何かヤバイことがある訳ではありませんが、思っていたより早く訪れた週末への驚きから、ついつい「やべっ!」と感じてしまいます。
この週末ですが、妻、長男、次男が流行病に感染したことにより、出かけることもなく三男と家でゆっくり過ごすことになりました。夏はプールに顔をつけられませんでしたが、今はお風呂で潜り続けてみたり、
薪ストーブの囲いの上をスタスタと歩いてみたり、
あれほど補助輪を取ることを反対していたのに、自転車にスイスイ乗れるようになっていたりと僅かな期間で出来ることが多くなっていることに驚きました。この週末は、外出できませんでしたので、子供とゆっくり休日を過ごせましたが、なかなかこんな時間をとることが出来ないのが現実です。
まだまだ時間の使い方が上手くありませんが、これでも昔よりはよくなったと思います。能力がないのに出来もしない予定を詰め込んで、結局終わらないのでその後の予定に影響してしまうことはよくありました。そうすることでお約束した方に迷惑をかけてしまいますのでこれはあってはならないことです。能力がないことは今でも変わりませんが今はひとつひとつの予定に対して余裕を持つようにしました。
年齢を重ねますと地域の活動も増えてきます。現場作業とは別に家づくりに大切な勉強や企業理念に繋がる活動であれば参加させていただくように意識しています。こうなってきますと、日常で“やること“が増えてきますので、時間の使い方が苦手な僕の頭の中はアップアップになってしまいます。
ここで大事なことは、“会社がやるべきこと“の選択と“人を頼ること、人のチカラを借りる“ことなんだと思います。自分1人では当然やりきれませんし、ひとつの小さな工務店には出来る業務は限られています。仮にやったとしても全てに100%の気持ちをいれられないのでしたら、家づくりを通してお客様を幸せに出来るはずがありません。
やると判断したことに対しては、どんなことでも魂を込めてやらなくてはいけません。そこで頼るべきは人のチカラだと思うんです。
自分に出来ることも、自分が与えられた時間にも限りがあるものです。自分自身が何事にも甘えずにやってみて、どうしても出来ない時には人に助けてもらうことが必要になります。
先日、修行中の松島くんに翌日に工事後のクリーニングが控えている現場の養生剥しをお願いしました。午前中までは業者さんが作業をしていますので、午後からの作業になります。
ちょうどこの日が、僕にとっても大切なお仲間ですが、松島君にとって心のより所とも言える唯一無二の工務店さんが数日後に完成見学会を迎える日でした。松島くんが
「是非とも会いに行きたい」と言っていましたので、休憩時間を割いて行くように伝えました。今の時代には少し厳しい言い方かも知れませんがこれは大切なことなんです。
結果的にお仲間工務店さんの現場から、作業する現場に戻る際に渋滞にはまり、現場に着いたのは17時くらいです。業務を早く終えて10日後に控えた試験の勉強もしなくてはいけません。現場の作業を早く進めたいところですが、業者さんも遅くまで作業をしているので、養生をはがすことが出来ない箇所があります。
松島君が帰宅した時は20時を過ぎていました。まだ現場作業を残してきたとのことでしたが、翌日の朝には清掃業者さんが入りますので、それまでに養生を剥がさなければいけません。その為、業者さんが作業する前の朝早くに行って残り作業をしてもらうことになりました。
もちろん松島君が悪いわけではありません。自分に出来ることを精一杯やったと思います。でもこれが、これから生きて行くべき現場なんです。自分の思った通りに現場が進むとは限りません。言葉にしなければ誰も助けてはくれません。松島君のお父さんも、共に学ばせていただいているお仲間工務店のみなさんも同じ思いを、もっともっと大変な体験をされています。
では、どうすればいいのか?
自分が効率良く動くしかありません。それでも出来なければ、言葉にして助けてもらうしかありません。協力業者さんに相談して作業に協力してもらうことも方法のひとつです。簡単に出来ることではありませんが、その為に経験を積む必要があると思います。
僕自身、まだまだその辺が上手く出来ないのですが、人に厳しく自分に甘いタイプの人間ですので、松島君に厳しく言いながら、自分に向けての活力にしたいと思っています。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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目的
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
中澤家の子供達がお世話になっている小学校では、先週の土曜日に運動会が行われました。去年までは、競技を減らした時間短縮の体育発表会として行いましたが、今年は数年ぶりに万国旗が風になびく運動会が行われました。
授業参観などで学校の様子を見ることはできますが運動会はまたひとつ違うものがあります。1年に1度、様々な競技やダンス、鼓笛隊をしながら子供たちが仲間と一致団結する姿は、手に汗を握りますし、とても素晴らしいことだと思います。
運動会は学校によって色が異なると思いますが、倉渕小学校はラジオ体操から楽しませてくれます。倉渕には、“くらぶち英語村“という山村留学の宿舎がありますので、倉渕小学校にも英語村のこどもたちが通っています。
そのこともあり、ラジオ体操の発声が
「ワンツー、スリーフォー・・・
ライトアンドレフト・・・」と全て英語です。日本人ならば耳にも体にも染み付いているラジオ体操なので、流れをわかっていれば英語が苦手な僕でもリズムでなんとなく出来ます。
これをラジオ体操を覚えたばかりの小学1年生もやるのですから大したものです。倉渕の大自然の中で、風に揺られる万国旗の下で、英語のラジオ体操を子供たちと先生、来賓の方々が行っている様子はとても微笑ましいものです。
とても盛り上がった運動会も閉会式を終えると赤城、榛名、妙義に分かれて解団式を行います。その様子を見ると、優勝出来なかった団の団長が悔しくて団の仲間の前で泣いていました。勝ち負けが全てではありませんが、仲間と力を合わせて競うからこそ運動会は楽しいですし熱くなれます。涙はその分の悔しさと仲間とひとつになって頑張ってきた日々を思い出し込み上げてくるのだと思います。
中澤家の長男は6年生で最後の運動会です。そんな6年生に担任の先生が運動会の目的として素敵なメッセージを伝えてくれていました。子供にとって先生の存在は特別ですし、こんな風に向き合ってくれていることに親として感謝の気持ちしかありません。
今週は2つの集まりに参加させていただきました。ひとつは、お世話になっているトヨタトーヨー住器さんが主催してくださり、オストコーポレーション北関東の吉田さんに講師をしていただいたエネルギーパスという住宅の燃費を計算するソフトの入力勉強会です。
僕はこのエネルギーパスを使い住宅の性能を評価する“BELLS(ベルス)“の申請を行なっています。このエネルギーパスは、新築に限らず断熱性能を向上する工事でも活用できる優れものです。この入力は簡単ではなく、詳細情報を的確に入力しなくてはいけませんし、根気のいる作業にもなりますので、疑問点もたくさん出てきます。
このように改めて教えていただけることで、理解に深みが増しますし、参加されている工務店の皆さんからの質問も自分では気付けないことが多くとても充実した学びの大きな時間になります。
もう一つの集まりは、お隣栃木県小山市で行われました、for worad to 1985 energy life
北関東ネットワークで3ヶ月に1度行われる定期ミーティングです。
中澤建設も拠点登録させていただきましたので、全国の拠点登録をされている工務店、設計事務所さんと一緒に家庭で出来る省エネの啓発活動を行っています。
この日のミーティングでは、北関東の工務店さんが集まり、会社毎の活動報告や行政への取り組みなどを報告します。1985の団体が行っている省エネに関わる活動は、“何の為、誰の為“と思われるかもしれません。
これは、“地球を守る為で、地球で生きる命の為“だと僕は思っています。そしてわたし達も地球で生きる命なので、省エネな暮らしは、自分達を守る為に自分達でやらなければいけない事なんです。
地球単位で話をすると壮大に聞こえるかもしれませんが、1人1人の小さな行動と意識が大きなチカラに変わります。家づくりを通して出来ることや家庭で出来る省エネの効果が大きいことから、僕達、建築従事者に何が出来るのかを話し合います。そんな活動内容について、北関東の仲間の皆さんと意見交換をすることでより質の高い活動をすることが出来ますので、この定例会はとても大切な時間になります。
今週は祝日が重なりましたので、1週間で会社が動いたのは4日間でした。その内の2日、両日とも半日ですが、現場を離れて勉強会と会議に参加させていただきました。
ここで忘れてはいけないのが、自分が現場を離れても、作業を進めてくれている方々がいるということです。僕にとったら、ベテラン大工の原田さん、修行中の松島くん、現場に入ってくれている協力業者さんです。
自分が今必要な勉強や活動に専念出来ているのも、安心して皆さんに現場をお願い出来るからです。とは言え全てのベースにならなくてはいけないのが家づくりの仕事です。その最前線である現場での時間は大切にしなくてはいけません。
まだまだ時間の使い方が下手なのですが、一分一秒でも現場に居られるようにしたいと思いますし、現場でのコミュニケーションは家づくりにとって大切なことです。現場で作業してくれている皆さんに対する感謝の気持ちを忘れないように日々の生活に向き合っていきたいと思います。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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味の違いとは
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
その日の仕事内容や現場の場所によって違いはありますが、毎朝6時くらいに自宅から50m離れた場所にある事務所に行きます。僕が事務所の鍵を開けることもたまにはありますが大抵は父親が先です。父親は、大切な差し歯を守るために、指に塩をつけて歯ぐきを磨き、その後に歯ブラシで歯を磨くといった入念なお口のメンテナンスをしています。
僕はと言いますと、冷蔵庫で冷やしてあるトマト🍅を丸かじりして、至福の時を過ごしています。事務所にあるトマトは、直売所から購入したものや売り物にならないと生産者の方からいただいたものなど様々ありますが、その全てが倉渕産のトマトです。
姿形は似ていても、育てられた人が違えば味も食感も全然違います。少し緑がかっているトマトも赤く熟したトマトに引けを取らないくらい甘かったりしますので、こればかりは食べてみないとわからないことです。
事務所の冷蔵庫に入っているトマトは、育て方が上手な生産者の方がつくられたものなので、全て美味しいのですが、スーパーマーケットに並んでいるトマトの味を見た目で判断することは、とても難しいことだと感じます。
こうなってきますと、
「あの人がつくったトマトが食べたい」
「あの直売所に行けば美味しいトマトがある」という気持ちになります。スーパーマーケットや道の駅に行くと、売り場に生産者の名前が書いてあったり、写真が置いてあったりすることもあります。消費者である僕たちにとってはとてもありがたいことですし、やっぱり作っている方の顔や名前が見れることでファンも増えていくのだと思います。
こんな風に事務所でトマトについて父親と語り合い、コーヒーを飲みながらその日の段取りや準備をしていると出発の時間が迫ってきてしまいます。一旦家にもどり、朝食を食べようと思うのですが、その時間が無くなることが多々あります。
時間の使い方が下手だとは認識しておりますが、こんな時は妻におにぎりをつくってもらいます。
「おにぎりだけじゃ栄養ないんだからビャッと食べちゃいなよ〜」
と言われ、
「トマト食べたから大丈夫」
と返すと、
「バカじゃないの?トマトだけじゃ栄養取れないよ」と言いながらおにぎりをつくってくれます。
現場に向かう道中につくってもらったおにぎりをいただく訳ですが、これがまた、なんとも柔らかくて旨いんです。少し前に同じようなシチュエーションで妻におにぎりをお願いしようと思ったのですが、なんだか頼みづらい空気感だったので、自分でおにぎりをつくりました。
多少味付けは違うかも知れませんが、妻がつくってくれるのと同じ見た目ですし、米も海苔も作った場所も同じです。ただひとつ、不思議なことに柔らかさと美味しさが全然違うんです。この感覚は食べた本人しかわからないかもしれませんが、人の手でつくられたモノはこういうことがあるのだと思います。
人の手でつくられるものは、その後に食べる人や使う人、人から人に渡る時に思いが込められるものです。その思いがあるかないかで当然出来上がるものも違ってきます。のろけになってしまいますが、つまり妻のおにぎりが美味しい理由は“そうゆうこと“なんだと思いますので感謝しております。
改修工事でお客様の家に洗面カウンターやテレビ台に倉庫で自然乾燥をした木材を使用させていただきました。その際にどんな木の種類で、どんな型をしていて、厚みがいくつで、色が何色でなどの説明はしておりません。
お客様とお話をしていればどんな雰囲気がお好きはわかりますし、
「木のことはよくわかりませんから、おまかせします」と言っていただけます。
“おまかせ“という言葉は、お客様が僕を信用してお伝えくださったとても責任のある重い言葉だと思います。それと同じくらい、いやそれ以上にお客様からのお気持ちに対する嬉しさを感じます。
ここから僕は倉庫に入って木材を見つけます。選び方に決まり事がある訳ではありませんし、目当てがあって探す訳でもありません。ただその時は無心になってお客様の家に合うものを見つけるのですが、この時間が僕には宝探しのようです。
「これだ」と思える木材が見つかりましたら、加工に進むのですが、これもまた決まり事がありません。目の前にある木の状態を見て、木目を見て、お客様にとっての使いやすさ、木が美しく見えることを考えながら進める作業は楽しみの瞬間です。
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木を使う家づくりは、中澤建設のおおきな特徴です。だからと言って、木を使えればそれで良い訳ではありません。お客様には木と共に生活していただく訳ですから、お客様が木を見て木に触れながら、お客様と木が笑顔で暮らしている様子を思い浮かべながら、木と向き合いたいと思います。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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謎解き
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
先日、帰宅すると録画してあった名探偵コナンを子供たちが見ている横で、顔にパックをしながら丸い小道具を使って妻がストレッチのようなことをしていました。
時間の使い方を考えると非常に効率がよいのかも知れませんが、この時の妻の様子はとても公の場に見せることができないものです。住込み修行中の松島くんの目には、この姿がどのように映っているのか気になりますが、ひとつ屋根の下、ナチュラルプロモーションは家族になった証になりますので、微笑ましいことに感じます。
このストレッチが終わった後に、横を向きこちらを見ながら、
「ねぇ見て、お尻が少し上がったでしょ?」
と妻から僕と子供たちに質問がありました。じっと考える僕たちの応えを待たずに
「どう?昨日より少しあがったでしょ?」と誘導尋問のような質問攻めです。
僕と子供たちも、昨日の嫁の尻がどのくらい下がっていたのかもわかりませんので、これは超難問です。解答時間のリミットは刻一刻と迫ってくる中、みんなでじーっと妻のお尻を見ましたが、昨日との違いもそうですが、最も難しいのは質問に対する答え方です。
解答によっては、その先数日間の生活に影響も出てきます。この時は、子供たちとアイコンタクトをして、心の声と相談しながら平和的な答えを伝えることで、丸く納めることになりました。このように、“これはどういうこと?“と思えることは仕事をしていてもあることです。
現在高崎市中居町で改修工事をさせていただいている現場では、本棚など重たいものは移動しながら工事を進めています。移動が楽になるようにと本を出そうとするとこちらの本棚、「あれ?なんで?」と少し違和感を感じます。
これはつくられた人の遊び心なのか、デザイン性なのか、それとも間違えてしまったのかはわかりませんが、全体を見てみるとどうやら無垢の木で出来た手づくり家具のようでした。それが証拠に合板を使用した家具とは違いとてつもなく重たいんです。
遊び心や重さ、そして見た人にこのような疑問を感じさせることも、この本棚の魅力だと思いますし、永きにわたりお客様の暮らしに寄り添える手づくり家具の素晴らしさを感じます。
倉渕で外構工事をしております現場でも不思議な光景がありました。この日に行ったのは、道路から玄関までのアプローチを改善する為のアスファルト舗装工事です。
現場には大型トラックが入れるようなスペースがありませんでしたので、中澤建設の資材置き場で大型ダンプから3トンダンプに積み換えて現場に運ぶことになりました。
とは言え僕が何をする訳ではありません。僕の役割は現場監督なので、細かな納まりの確認や現場の写真撮影、作業されている方に飲み物を届けることが仕事です。
少し用事がありあしたので、会社に戻りながら、資材置き場の前を通ると驚きの光景が目に入りました。思わず二度見どころか三度見をするくらいでしたので用事を済ませてから、倉庫に行き僕なりに謎解きをしてみました。
しかしながら、なぜ大型トラックがこのような状態なのか僕には全くわかりません。現場に戻らなければいけませんから、いつまでも考えている訳にもいきません。謎解きはここで断念してトラックの運転手さんに答えを教えてもらうことにしました。
想像してない答えに驚きましたが、理にかなった方法になるほど納得です。とても面白い場面を見させていただくことができましたがベテランの運転手さんの経験と技術が必要ですし、一歩間違えば大きな事故に繋がります。
効率を求めることも大切ですし、次に待ってくださっているお客様の為に工事を円滑に進めることはとても大切なことです。ですが、安全第一が最優先で、怪我をしてしまうことを1番気をつけなければいけません。
これは、現場を管理する工務店の立場として、自分が誰よりも意識しないといけないことです。お客様の命を守る為の家づくりでもありますが、働く皆さんの命を守らなくては全てが意味のないことになってしまいます。現場で働く皆さんとそのご家族、お客様の笑顔を守る為にも安全に工事出来る環境づくりを心掛けたいと思います。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・
エール
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
ジャンルを問わずスポーツを見ることは好きです。例えそれが、馴染みのないスポーツでもテレビで流れていれば、細かなルールはわからなくてもついつい見入ってしまいます。
自分でも体を動かすことは、好きなので子供の頃から部活や娯楽として運動はしてきました。ここで功績を発表したいところですが、特別に才能が開花したことはありません。これは、スポーツに限らず文化的なことでも、優秀な成績をおさめたことや上の大会などに出場したことも僕自身はありませんでした。
開花する才能がないのですから仕方ありませんし、それだけの努力もしてこなかったことを感じます。こうして振り返ってみると過去に一度だけ県大会というものに選ばれたことがありました。それは小学校6年生の時の水泳の100m背泳ぎです。
泳ぎは好きでしたが、スイミングに行っていた訳でもなく、特別な練習をしたこともないのですが、倉渕村の大会で基準記録を1秒だけ超えたことで、選手に選んでいただきました。
本来ならば喜ばしいことでよい思い出になってもよさそうなことですが、当日のことはあまり覚えておりません。そんな中で、2つだけ鮮明に覚えていることがあります。
1つは、予選のレースでゴールした時には、僕1人しかプールに入っていなかったことです。僕の前にゴールした人とどれほどの差があったのかは、会場の静けさをみれば小6の僕でもわかります。
そしてもう1つが、応援に来てくれていた担任の先生からのエールです。初めて出場した水泳の県大会です。知り合いなど1人もいませんし、学校で使用する水着を着用しているのは僕くらいで、周りの皆さんはブーメランタイプの速そうな水着です。
そんな心細い中で、行われた予選なのですが、競泳前に1人1人アナウンスをしてくれます。僕の番になり、
「第◯のコース、中澤やすゆき君」とアナウンスをしてもらった時に、
「おい、ヤス、いいぞ!行ったれー!」と
会場中に響くような大きな声で、担任の岩崎先生が応援してくれました。
この岩崎先生は僕の恩師です。この人に出会えたことで、僕の人生は大きく変わったと思えるくらいかっこいい生き方の大人でした。水泳大会の時に恥ずかしいとか、周りの人からどう思われるとか関係なく、人目憚らず僕にエールを送ってくれたことも素敵です。
まさか応援に来てくれているとは知りませんでしたが、先生の声を聞いて、心細さも緊張も何処かに消えてしまい、右手を高く上げて、左手で脇を隠して先生の応援に応えました。水泳のことは全く覚えておりませんが、このことは僕の人生で大切な思い出になりました。
今中澤家には、大きな目標を目指す受験生がいます。小学校6年の長男ではありません。長男は僕の母校である倉渕中学校を目指すそうなので、残りの小学校生活を問題なく過ごせれば、おそらく倉渕中学校の内定はもらえると思います。
受験生というのは、今年から中澤建設に住込みで修行に来ている松島さとし君です。
10月の資格試験に向けて勉強をしています。平日は朝早くから夜まで、僕から
「これやって、あれやって」と材料の運搬、大工作業、図面、解体作業と何ということはなく色々なことを要求されながら動いています。
言われたことが終わってひと息ついていようものならば、
「突っ立ってないで、掃除だー!」と言われるのですから、たまったものではありません。ヘトヘトになって帰ってきてから、9時頃まで勉強して、夕食を食べてから休むことなく12時頃まで勉強をし、風呂に入って寝る毎日を過ごしています。
日曜日は朝7時頃には出発して、学校に行き、終わってからファミレスで復習をして、帰って来るのは夜中の12時です。
自分で選んだ道ですし、資格試験を受けるということはこういうことで、松島君だけが大変な訳ではありませんが、苦しい毎日を過ごしていると思います。
先日も工務店さんと建材流通業者さんといった建築従事者のお仲間の皆さんと食事をしながら情報交換をする場に参加させていただきました。その場では、僕達の前方を走る大先輩の工務店さんが、僕達に様々なことを教えてくださいます。
そのお話の中には僕がまだ経験したことのないような内容もありますし、そんな大先輩も悩みや失敗があることを聞き、自分が目指すところがどれほど遠いのかと痛感することになりました。
大先輩工務店さんから松島君にも、
「こうした方がいいよ。これはやめた方が良い。」と厳しくも優しいアドバイスがありました。でもこれは、本当におっしゃる通りなんです。普段一緒に仕事をしている僕からは伝えることが出来ない数々の言葉からは、改めて僕自身も学ばせていただくことばかりです。
アドバイスや厳しい言葉は耳の痛い話ではなく、とてもありがたいことなんです。厳しいお話ほど伝える人が本気で相手を思ってくれているからこそのお言葉な訳ですから、これほどまでにありがたいことはありません。僕自身、その事にもやっと気がつくことができました。
僕も修行をさせていただきましたが住込みの経験はありません。ひとつ屋根の下で生活してますので、部屋は違えど同じ家で寝ています。同じ風呂に入って、3食同じ飯を食べます。毎日妻がつくってくれるお弁当も空箱を自分の分だけでなく、僕の分も洗ってくれます。僕だって時々2人分洗います。
中澤家の子供が騒ぎ出せば、落ち着いて勉強も出来ないと思います。松島君にとって今は、辛く厳しい毎日だと思います。でもこれが、自分で選んだ道だからいいんです。自分で選んだ道の出来事や感じたこと、全てをプラスの力に変えて突っ走ってほしいです。
試験日まで、残り1ヶ月。
みんな応援してるから、
さとちゃん!行ったれー!
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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俺たちの地域貢献
こんばんわ!
中澤やすゆきです!
今、中澤建設は安中市で改修工事をさせていただいております。こちらのお客様は、妻のご両親なので、僕のお義父さんとお義母さんでもあります。以前より様々な工事を頼んでいただけるのですが、今回はお母さんの念願でもあるキッキンの入れ替え工事です。
今までは、リビングに背を向けてお料理をしていたのですが、この機会に対面型にして、得意のお料理をしながら、大好きな韓国ドラマを見ることがお母さんの楽しみなのだと思います。
その他にも、お義父さんが希望されていた建物の性能を向上する為の窓の入れ替え工事や省エネルギーを考慮した高効率給湯器への入れ替え工事も行います。そして、お二人にとって大切な工事がコタツを堀コタツにする工事です。
腰が痛いことが多くなってきたお母さんは、コタツに座ることで腰痛になってしまう為、寝転がって韓国ドラマを見ています。これが堀コタツになれば、寝転がる必要がないから起きて韓国ドラマを見ることが出来る訳です。
そんな主張をするお母さんに対して、
「いや、堀コタツにしても絶対に寝る。足を橋渡しにしてでも絶対に寝る」
とお義父さんは言います。とは言え、堀コタツの方が腰の負担にならないことはお義父さんも納得した様子ですし、何よりお母さんに対してとても優しいので、堀コタツの工事もさせていただくことになりました。
このコタツには僕も思い出があります。以前もブログで書かせていただきましたが、妻とまだお付き合いしている頃に妻の家のコタツの上には罰金箱が置いてありました。当時、妻の実家では、両親と妻が毎日コタツで朝まで寝ていました。
四角いコタツの中で、人が三角の形になって寝転がるスタイルです。これならば、お互いの足がぶつかることなく寝ることが出来ます。四季問わずにこのスタイルで生活をしていましたが、このままでは電気代の無駄だと家族会議が行われ、罰金箱が用意されました。
ルールとしましては、コタツで朝まで寝た人は箱の中に500円玉を入れるということです。僕は第三者の立場で妻の家族を見守ることになりました。これが効果的面で罰金が発生するとコタツで寝ることがなくなりました。しかし、この生活も時間が経つにつれ、
「今日寝ちゃった💦」
「私も寝ちゃった💦」
と罰金箱の500円は日に日に増えていきます。この制度が始まりしばらくしてから、
「やっちゃん、罰金箱がいっぱいになったらみんなで焼き肉を食べに行こう」とお母さんからお話いただいた時は、衝撃的な気持ちでした。でも、家族で楽しく外食できる訳ですから素晴らしいことだと思いました。
聞く人が聞けば、なんて意味のないことをやっているのかと思うかも知れませんが、仲が良くてユーモアのある皆さんのことが僕は大好きで大切な家族です。
僕は住んでいる高崎市倉渕町で、消防団、商工会青年部、法人会青年部、その他にも様々な活動に参加をさせていただいております。そのなかで地元の仲間で集まり有志で行っているのが“やままつり実行委員会“です。
メンバーは倉渕出身だったり、結婚がきっかけで倉渕に移住してきたり、環境は様々ですが倉渕を愛してやまないメンバーの集まりです。
発足したのは今から10年前です。無名の団体ですし、経歴も経験もない僕達は誰からも信用されない、ただの友達の集まりのような存在でした。
まずは地域の方々に僕達のことを知っていただく為に、誰でも参加できるフリーマーケット「KURAICHI」を行いました。
フリーマーケットであれば簡単に出来ると思ったのが大間違いで、ひとつのイベントを実行するのにやることがたくさんありますし、多くの方々の助けが無ければ出来ないことを痛感しました。その他に倉渕で行われるお祭りごとにも参加させていただきながら、自分達の活動をアピールさせていただきました。
そして、真夏に行う水のお祭り“ウォーターマン フェスティバル“を開催させていただきました。台風の影響で中止になった年もありましたが、子供から大人までずぶ濡れになるお祭りを5年間続けさせていただきました。
その後から流行り病の影響でイベント開催が難しくなり今に至ります。世の中が通常に戻りつつある中で、僕達“やままつり実行委員会“もイベントの再開を考えました。しかし、何も出来なかった3年間は頭で考える以上の足かせになりました。
単純に全員が歳を重ねました。仕事や子供のこと、その他の地域活動でも立場が変わり、役割も変わりました。その為、メンバー全員が時間を取りづらくなりました。
そして何より大きいのは“気持ち“の部分かもしれません。開催出来ずに3年間空いたことで、気持ちが切れてしまったことは間違いありません。その為、これを機に“やめる“選択肢ももちろんあります。このまま何もする必要がありませんので、その分仕事もできますし、家族との時間もとれるし、趣味を楽しむことに時間を使えます。
僕達が“やままつり実行委員会“を発足したきっかけは地域貢献の為です。自分が子供の頃に行われたお祭りのほとんどが今ではなくなってしまいました。身近に遊べる川も公園も減ってしまい、駄菓子屋さんもほとんどなくなってしまったのが倉渕の状況です。
今の子供たちは家でゲームばかりしているのではなくて、家でゲームすることしか出来ないのです。ゲームが良くないとは言いません。でも、倉渕ではなくてもできますし、倉渕の魅力ではありません。
せっかく素晴らしい環境の倉渕に生まれ育っている訳ですから、子供たちには倉渕町で楽しい思い出をつくってあげたいんです。例え1人でも2人でもいいから、生涯忘れられない思い出になって、自分の生まれ育った町は最高だと思ってもらえるようなことをしたいのが僕達の想いです。
その思い出の中に40歳くらいのおっさん達が、がむしゃらに楽しんでいる姿が残ってくれていればよくて、それが“やままつり実行委員会“のあり方なんです。この活動は僕1人では出来ません。やままつり実行委員会だから出来ることです。そして、ご協力してくださる多くの方々に助けていただけるからこそ出来ることです。
そして、僕達“やままつり実行委員会“は、今年の秋、10月21日(土)にイベントを開催することになりました。
その名も『やままつり』です。
以前より計画はしておりましたが、いよいよ開催の告知を出来る準備が出来ました。今回はキャンドルを使用したイベントです。夕方には照明器具の使用を最小限に抑えて、キャンドルの灯りでコンサートを行います。
もちろんそれだけではありません。やままつり限定の飲食店さんもとても豪華な顔ぶれになっております。心強い各種団体様も僕達と一緒に会場を盛り上げてくださる予定です。お越しいただいたお客様も参加してくださる皆様も会場にいる人全員の方々と最高のヒトトキを過ごしたいと思っております。
僕たちの活動はやらなくても良いことかもしれません。しかし、やる事によって未来が少し変わるなら、そこには大きな意味があると信じています。
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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