かけがえのないヒトトキ

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

ブログでも何回か書いているのですが、僕には歳の離れた姉が2人います。僕が小学6年生の時には長女が20歳で次女が17歳でしたので、夏休みに家族で旅行に行くことは、ほとんどありませんでした。

 

姉のアルバムを見ると小さい頃に色々と旅行にいった写真がありますので、両親は旅行嫌いではなかったと思います。僕のアルバムは姉に比べて一冊少ない現実はありますが、僕は僕で夏休みを楽しく過ごしていました。

 

毎日のように友達と遊び、川に行ったり、泊まりにいったり記憶に残る楽しかった思い出から充実した夏を過ごしていたことがわかります。

 

僕の数少ない家族旅行の中で、東武動物公園に行って物凄く楽しかった記憶があります。細かなことは覚えていないのですが、とにかくすごく楽しったことから、数年前より僕は東武動物公園の大ファンです。

 

プールあり、動物園あり、そしてレトロな遊園地は見て、乗って五感で楽しめます。コロナ禍でしばらく行けなかったのですが、先日友人家族と一緒に数年ぶりに遊びに行ってきました。

 

この日はお盆休みの台風の最中です。天気予報と睨めっこをして、行くかやめるか悩みましたが、一か八かにかけた結果が大当たりです。向かう道中は雨に降られましたが、着いたら気持ちいい晴れ模様です。

 

プールで楽しみ、程よく身体を冷やしたら一旦プールから出て、動物園と遊園地に移動します。施設全体を端から端まで楽しめる、これが東武動物公園の魅力のひとつです。気温も上がり身体が熱くなってきたら、またプールに戻りクールダウンです。夜の遊園地もレトロな雰囲気がまた最高で、朝から晩まで家族みんなで全身全力で遊びました。

 

 

 

 

 

 

その翌日、半日仕事をして午後は中澤の三男と家の近くの広場で遊んでいました。三男が「川を見に行こう」と言いすぐ横の田んぼの畦道に流れている水路を見にいきます。そこで水路に葉っぱを流して2人でレースをすることにしました。

 

「タキがこの舟で、パパはこの舟ね。」と葉っぱを舟にみたてたレースが始まります。自分も子供の頃の学校帰りにこういうレースをやりました。何か特別なものを用意する訳ではなく、目の前に流れている水路に葉っぱを流すだけの遊びです。でも、こういうのがたまらなく楽しいんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉っぱも大きいから強い訳ではないし、小さいから速い訳でもありません。全てが自然の中にあるものですから何が起こるかわかりません。だからこそ面白いのだと思います。

 

葉っぱのレースは、子供と向かい合い、お互いの笑顔を見ながら楽しめる良さがあるように感じます。遊園地の乗り物は同じ進行方向を見て、同じ事を体感する楽しさです。楽しむ方法は様々ありますが、大切にしたいのは同じ時間を過ごすことなのだと思います。

 

 

僕は中澤建設のロゴにヒトトキの言葉をいれました。家づくりはもちろんですが、私生活も含めた、生きることの全てにおいて大切にしている言葉です。

 

 

このヒトトキですが、数年前には胸の内にしまっておいた言葉です。中澤建設の恩人である方から背中を押していただき、今では自分の分身となる言葉になりました。

 

僕の仕事は家づくりなので、お客様の家をつくることが仕事です。家とは目に見えるカタチのあるものですが、目には見えないたくさんの想いによってつくられているものなんです。

 

お客様がご家族の幸せを考え、家をつくりたいという想いを僕や妻にお話してくださいます。僕と妻も中澤建設が大切にしている家づくりの想いをお話させていただきます。

 

僕達にとって家づくりのお話をお客様とさせていただく時間は幸せを感じる時間です。そんな時間の中で、家づくりの話から脱線して、ご家族のことや趣味のことなど、お客様のことをたくさんお聞きしながら、楽しく過ごさせていただく時間があります。

 

家をつくらせていただくことは、お客様と家族になることと同じことです。ならば僕達つくり手は、お客様のことを知ることが大切ですし

お客様にも僕達を知っていただき、お互いに理解しあい、好き同士になることが家づくりには大切なことなんです。その為に、お客様と過ごさせていただく、この時間がとても大事なことなんです。

 

僕の役割は、そんなお客様の想いを現場の職人さんや家づくりに携わる方々にお伝えすることです。そして、お客様にも出来る限り現場に来ていただき、現場で作業をする方々に会っていただき、お話しをしてもらうように心がけています。

 

お客様の家づくりをさせていただく中で何よりも大切なのが人と人が関わり合うこの時間です。この時間が、かけがえのないヒトトキなんです。ヒトトキとはわずかな時間ではなく尊い時間です。家づくりとは、この尊い時間がつみかさなって、出来上がるものです。

 

ひとときをつなぎ

かけがえのない

ひとときを

つみかさねる

家づくり

 

これが中澤建設の大切な想いです。

 

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

簡単な仕事

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

8月の上旬ですが、妻と3人の子供たちは妻のお父さんお母さんと一緒に二泊三日で旅行に行きました。実家のご両親は、

「やっちゃんもお休みとって何とか行けないの?」と言って下さるのですが、業務上平日の3日間を空けることは大変難しく、僕は留守番をすることにしました。

僕の気持ちをよそに出発前の荷物を準備している子供たちはテンションが高めです。ふとその荷物に目を向けると

必要の無さそうなものでバックがいっぱいになっています。

「もっと考えて荷物を入れた方がいいんじゃないの?」と言ってはみますが、

「全部大事なんだよ笑」の一点張りです。

たしかに旅行に出発する前に気持ちが高揚し色々と持って行きたくなります。考えてみれば、こんな準備も含めて旅行の楽しさなのかもしれません。

お留守番をするにあたり、妻から僕に重大なミッションがありました。それは最近妻が我が子のように大切にしている植物の水やりです。植物によって水のやり方が違うようで事前に妻からレクチャーを受けました。なかなか細かな内容でしたが、何とかなるだろうと思い

OKOK、まかせてよ」と軽い気持ちで任務を受けました。

家族が旅行に行った翌日の朝から水やりを始めました。早速ここでピンチをむかえます。教えてもらった作業は出来るのですが、どのくらいの量をあげれば良いのかわからなくなってしまいました。妻は僕に伝えてくれていた気がしますが、僕が妻の話をなんとなく聞いていたので、全然頭に入っていませんでした。

この時は早朝だったので、ゆっくり休んでいるところに電話をしてもわるいという思いと、電話して聞いたら、

「あたしの話をきいてなかったでしょ?ちゃんと言ったのに〜」と怒られると察しましたので、Google先生にお聞きしてなんとかその場をクリアしました。

当然ですが、これは僕に大きな問題があります。妻が毎朝していることを僕の中で、

植物に水をあげるだけの簡単な作業だと決めつけていました。妻の話も半分くらいの何となく聞いていましたので、頭の中にも入っていません。その為、誰にでも出来る簡単な作業だと思っていたことを僕は1人でやることが出来なかったということです。

妻が「絶対忘れないで水をあげてね」と何度も言っていた様子から、下手をしたら枯らしてしまう恐れだってありました。植物が今も元気でいることが救いなのですが、自分のだらしなさに深く反省をしました。

倉渕の現場では、車椅子用の出入り口を新設する工事を行っています。この日の作業は、雨が降っていてもお客様がゆっくり家の中に入れるように、車椅子用の昇降機が雨に当たらないようにする為、玄関引戸前に屋根をつくらせていただく内容です。

ポリカーボネートの波板を使用した屋根になるのですが、もともと既存である屋根との取り合いがあり施工するスペースにも限りがあります。なんとか作業を進めていたのですが、様々な道具を使用してもどうしてもビスが止められない場所が出てきてしまいました。どうにもならずに悩んでいると、ベテラン大工の原田さんから、ひとつの提案がありました。

早速その方法で準備をして作業をしてみますと、見事にビスをとめることができたんです。

「原田さん、すげぇなぁ〜」と心底感じました。道具を使ってなんとか解決しようとしていた僕に対して、原田さんはちょっとした工夫で解決をしました。これは、僕が何時間考えても思いつかない方法ですし、原田さんが長い年月をかけて経験したことで生また発想です。

原田さんが居てくれたから工事を終わらせることができましたが僕1人では、たった一本のビスをとめることができませんでした。波板はりと僕は少し簡単に考えていたのかもしれません。その気持ちの甘さは、どんな仕事に対しても真剣に向き合っていたら現れない感情です。

 

簡単そうに見える作業や短い時間で終わる作業はありますが、実際に簡単な仕事なんてたった1つもないことを感じることができました。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

目的を持つということ

 

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

世の中の小学生と同様に中澤家の子供たちも夏休みになりました。夏休みになる前日の夜は、

「明日宿題を終わらせて、あとは好きなことをして過ごす」と意気込んでいました。その気持ちはとてもわかりますし、この子供の親だけあって僕自身も過去に同じことを言っていました。これは中澤家に限らずに誰でも一度は夢見て発する一言だと思います。

 

しかし、現実はそんなに甘いものではありません。というか、宿題はそんなに簡単に終わるように考えられていません。翌日の2人は、

 

昨日の意気込みはどこかに行ってしまいましたが、こうなる気持ちもよくわかります。夏休みの小学生らしさはこういうものですし、夏の風物詩のようにも感じます。

 

先日、お客様から

「これ息子さんが書いたものじゃないですか」

と写真を見せていただきましたのは、倉渕の道の駅に飾られた七夕飾りの短冊の写真です。

 

一般的には77日が七夕だと思いますが、倉渕の七夕は87日です。短冊に書かれているのは中澤家の次男が将来の夢を書いたものでした。「今どきっぽいな〜」と思いますが、ユーチューブ大好きな次男が、好きなものを職業にしたいと思う気持ちは大切なことだと思います。でも、もっと大事で素敵だなと感じたのがその下に書いてある言葉でした。

 

将来の夢、どんな仕事をしたいとか、何になりたいとか、世の中にはたくさんの職業がありますし、これから新しい職業も生まれることを考えると、これから大人になる子供達の未来もとても楽しみに感じます。

 

大人になった時に何をするのかはもちろん大事な事ですし、好きなことを仕事にしてほしいと思います。そして、大切にしてもらいたいのはその後です。自分がやりたいことをやって、その場所で何をするのかという『目的』が夢と同じくらい大事なことだと思います。

 

倉渕で施工させていただいております、外壁修繕の現場では、シーリング工事でコーエイの須永さんが入ってくださいました。いつお会いしても穏やかなお人柄で、仕事も惚れ惚れするくらいの仕上がりなので、中澤建設の防水工事には欠かせない方です。

 

仕事が終わったあとに少しお話をしたのですが、最近健康の為に大好きな晩酌をやめたと発表がありました。お酒が好きな方にとって晩酌は1日を締めくくる楽しみだと思いますので、それを無くすのは大変なことです。

 

しかし須永さんは、お酒をやめる訳ではなく1日に飲む量を適量に減らすことを目的にしたそうです。まずは、自分が美味しいと思えるノンアルコール飲料を見つける為に売り場に並んでいるものを全て飲んだそうです。口に合うものを見つけ、晩酌の時にそのノンアル飲料を飲んで、最後に適量のお酒を飲むようにしたそうです。

 

続けているうちに「これなら今日は飲まなくていいか」と思えるようになり、晩酌をしていた時間に家族で映画鑑賞をするようになったそうです。その生活の変化からお酒よりもこっちの方が楽しいと感じたようです。体重も減り、身体も調子が良くなって「あとは次回の健康診断の結果ですね😊」となったようです。

 

須永さんが、

「これはお酒の話しになってしまいましたが、目的を持つことはいいですよね。それも最初から厳しくならずに、まずは自分に無理のない目的がいいと思います。目的を持って楽しむことは、達成する為には大切なことですよね。」

と素敵な話を聞かせてくださいました。

 

仕事だけの話ではなく、進学でも同じ事が言えると思いますますが、一流企業や一流大学に就職することはとても素晴らしいことだと思います。かといって中澤建設のような知名度の低い小さな工務店や聞いたことのない学校からでも得られるものはあるのではないかと思います。

 

どこで仕事をする、どこで勉強するは大きな問題ではなくて、その場所で自分が何をするのかが何よりも1番大切なことだと思います。

 

一流企業にも一流大学にも行ったことがない人間ですが、僕がずっと心の中に置き生きる上で大切にしていることです。

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

 

 

 

 

知るべきこと

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先日のことですが業務時間内に少し時間をいただき、たまむら町さんが地域共生として行っている「心のバリアフリー研修」という”障害平等研修”に参加させていただきました。お誘いいただいたことが参加することのきっかけになりましたが、自分自身の考えや思いを見つめ直す機会として参加させていただきました。

こちらの研修会は、講師の方のお話を聞くのではなく参加された方々で4人1組のグループをつくり、テーマについてグループディスカッションをするといった内容です。

僕のグループは、80代の方、70代の方、高校2年生の4人グループで僕以外は全て女性の方でした。

研修が始まる前は、簡単に自己紹介を行い「倉渕はよく温泉に行くんですよ」

「倉渕の街道は主人と絵を描きに行くんですよ」

と、僕以外はたまむら町の方でしたので気を使っていただき倉渕トークで盛り上がることができました。高校生の方も今は進路相談期間だということで早く学校が終わりこの研修に参加出来たということでした。

研修会を進行して下さったのは、DET群馬の方々です。研修が始まって早々にファシリテーターの方から参加された皆さんに最初の質問がありました。

「障害ってなんですか?」

それを一言で紙に書くことが最初の課題でした。”障害”とは今まで何度も口にしてきましたし、耳にもしてきた言葉でしたが、改めて何かと聞かれるとわからないものです。

パッと頭に浮かんだのは、”障害物・障害者”でした。そのことを一言で紙に表現することは難しいことでしたが、僕はこう書きました。

グループ内で発表するのですが、僕の隣に座る高校生は、

「自分らしさを見つけられる1つの個性」と話してくれました。もし自分に障害があったらこんな風に想いたいからだと教えてくれました。僕はこの方の感性に驚きを隠せませんでした。

そもそもです。比較することではないと思いますが、僕が高校2年の時に授業が早く終わり部活も無ければ、間違いなく友達の家でマージャンか花札をして遊び惚けていました。仮にこのような研修に参加できたとしても障害という言葉に対してポジティブな発想は出てこなかったと思います。

同じグループの方々も改めて障害とは何かと言われると答えるのは難しい様子でした。そしてその後2つ目の質問です。

「障害はどこにありますか?」と1つの絵が出てきました。こちらの課題に対してはグループでこの絵の中にある”障害”を付箋に書いて貼っていきます。

この絵に描かれた人が車椅子を利用されていなかったら、僕にはこの絵に障害を見つけることは出来なかったと思います。

「障害はどこにありますか?」と聞かれずに

ただ何となくこの絵を目にするだけだったら何とも思わずに、気にも留めずにスルーしていたと思います。

5月にお引き渡しをさせていただきました新築住宅のお客様は車椅子を利用されています。車椅子利用者の方が生活する住宅に初めて携わらせていただきましたが、僕の想像とはかけ離れたことばかりで、工事を通して様々なことに気付かせていただきました。

現在工事をさせていただいておりますお客様も車椅子を利用されているお客様です。介助が無い状況でも駐車場から家の出入りが出来るように改善工事をさせていただいております。まだまだ浅い知識ではありますが、新築工事をさせていただいた中で学んだことを活かせるよう工事を進めさせていただいております。

ここで僕が間違えていけないのは同じ車椅子利用された方でも状況が様々であることです。性格がそれぞれ違うように状況もそれぞれ違います。だからこそ、生活する上でのお悩みなどを細かくお聞きする必要があると思っています。これは工事をさせていただく僕たちが知らなければいけないこと、知るべき責任だと感じます。

世の中にはたくさんの人が様々な環境の中で生きていることを今更になって気がつくことができました。

研修の最後にファシリテーターの方からもう一度同じ質問をしていただきました。

「障害とはなんですか?」

僕はこう書きました。

会場でも様々な意見が発表されました。

「知っていくべきもの」

「思いやりでなくせるもの」

ファシリテーターの方も”答えはありません”と何度も言ってくださいました。色々な意見が出て、それを発表し話し合うこの時間が何より大切なことなのだと思います。

1時間半という限られたよう時間でしたが、僕を含め参加されていた方々も心境に大きな変化があったことを感じました。

大変貴重な研修に参加させていただきありがとうございました。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

心の変化

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

僕の住む地域では、火曜日と金曜日に清掃業者さんが家庭ゴミの収集運搬をしてくれます。ゴミを減らす為に、野菜の傷んでいるところは土にかえるコンポストにいれたり、細かく分別することを心がけてはいますが、1つ屋根の下で現在8人家族の中澤家からは、それなりに家庭ゴミも出てしまいます。

最寄りのゴミステーションは、自宅から50mほど離れたところにあります。中澤家のゴミ出し当番は特別に決められている訳ではなく、季節や体調、機嫌やテンションによってその度に変わります。

先日、玄関先にゴミがまとめてありましたので、

「俺が持っていくね〜」

と言いますと、

「タキが持っていくからいいよ!」

と保育園に行く前の三男が言っています。妻に話を聞いてみますと最近は三男がゴミ出しをしてくれているとのことでした。

とは言え袋が2つありましたので、

「持てるのかな?」と様子を見ていると、

「何これ、軽っ!めっちゃ軽いわ〜」と、とても軽そうには見えなく、発する言葉とのギャップを感じますが、休憩を挟みながらゴールまでしっかりと運んでくれました。これは成長段階で誰もが通る”強がり”というものだと思いますが、年中になり少し心境の変化があったのかなと微笑ましく感じることができました。

三男だけではなく、最近妻も少し変化がありました。昨年までは家の中に虫が出ると、

「わぁ〜、ぎゃ〜、お母さん、虫です!!」

と三軒隣まで聞こえるくらい騒いでいましたが、先日家の中にクモがいた時に、

「クモは人に害ないから、そのままでいいよ」と人が変わったような様子です。

その他にも、気持ちいい風が吹いていましたので、木製窓を開けようとすると、

「ストップ。蜘蛛の巣を壊しちゃうからそれ以上開けないで。」と止められました。

もともと昆虫女子ではありましたが、何故か最近、虫を大事にするようになった気がします。今彼女は空間心理学を学んでいます。その勉強が自分に合っているからなのかすごく楽しそうなので、教えてもらったことを僕にもよく話してくれます。関係性はないかもしれませんが、クモをそのままにしたりクモの住まいを守ることも、空間心理学を学んだことからの心境の変化なのかもしれません。

先日、藤岡市に現場調査にお伺いしてきました。こちらのお客様は、実家が藤岡市なのですが、高校を卒業してから群馬を離れて現在は神奈川県にお住まいです。これからの人生、お子様を育てることを考えた時に、

「群馬に帰ろう」と思ったそうです。

弊社を見つけてくださった経緯は、3年も前からインスタグラムをフォローしてくださっていました。お客様が環境問題について勉強されている時に、木の重要性を知り、中澤建設の取組みをインスタグラムを通して見てくださっていたそうです。

そんな中で、お客様のお知り合いに偶然、中澤建設でご自宅とお店をつくらせていただいたOB様がいらしたことから、そのOB様がお客様と中澤建設を繋げてくださいました。

帰ってくるつもりは無かったようですが、家族のことを想い群馬での生活を考えたそうです。お近くにご両親が生活しておられ、後々のその家のことも悩まれていました。

初めてお会いしたお客様ですが、ご家族のこと、今の現状の様子やお困りのこと、思い描くこれから先のこと、今営んでいるお店のことなど様々なことを教えていただきました。

少しお時間をいただき、今度は僕がお客様にご提案させていただく番です。電気の消費を出来る限り少なくする為に快適な暮らしをご提案する必要があります。耐震改修工事を行えば、地震に対しても今よりずっと安心して暮らしていただけます。教えていただいた、お客様の想いをしっかりと自分自身に落とし込み、お客様に幸せな暮らしをしていただける家づくりを考えさせていただきたいと思います。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

自分の考えや思い

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先日、家族でテレビを見ていると女優の永野芽郁さんが出演していました。僕のタイプですし、話をした事はありませんが絶対に性格も良い筈ですし、とにかく面白い人だと思い、人知れずに気になる存在でした。テレビを見ながらの流れの会話として、

「永野芽郁ちゃん、かわいいよね」と言いますと、

妻「やっちゃん、気持ち悪いよ。」

長男「そういうの言わない方がいいよ。」

となぜか非難されました。

何が悪いのでしょうか?別に僕は誰にも迷惑をかけている訳ではありません。ただ素直に思ったことを口にしただけですが、ここまで非難されるとは思いませんでした。そんなことを言い出せば、永野芽郁さんに限らず、恥ずかしくて人には言えない自分好みの有名人はたくさんいます。

もう二度と言うまいと心に決めた訳ですが、物事を人に伝えること、大切な人に気持ちを伝える時、自分の持っている悩み、こんな事をしたいと思っている望みや夢など、自分の感情を誰かに伝えるということは簡単ではありません。恥ずかしい気持ちもありますし、聞いた人がどんな事を思うのかという不安から上手に伝えられないものです。

先日の事ですが、お仲間工務店さんと中澤建設の共同で、「住育セミナー」を開催させていただきました。この住育セミナーは、住育キャラバンということで、栃木県を出発して埼玉県のゴールまで関東を移動しながら行う暮らしのセミナーです。

僕がこのセミナーを聞いたのはこの日で3回目です。住まいを通じた子育てのお話でもあるのですが、住育セミナーの中で講師の田村美奈子さんが大切だと話してくれるのは自己肯定感のことです。

自己を肯定することなので、自分に自信をもつことが自己肯定感だと思いますが、僕は自分の気持ちを大切にすることだと思っています。自分勝手になってはいけませんが自分の考えや感じた思いは素直に持っていていいと思うんです。

今回の住育セミナーでは、中澤建設から2組のお客様がご夫婦で参加してくださいました。セミナーの後半に付箋に自分の想いを書き綴り夢マップに貼り付けていくワークショップを行いました。これが言葉にして伝えることが難しい自分自身についてを表現出来るワークショップなんです。

言葉ではなく、付箋に書くことで何度でもその想いを確認することができ、その想いを大切な相手と共有することができるんです。

夢も悩みも色々なことが付箋に書き綴られています。いい事も少しネガティブなこともあるかもしれませんが、これがありのままの自分自身なんです。

自己肯定感を持つ為には、自分の事を大切に思い、自分自身を好きになることが必要です。自分を知り、自分を理解し、自分を認められることで、初めて自分の気持ちに向き合えるのだと思います。

参加してくださった中澤建設枠の2組のご夫婦ですが、1組は僕と一緒にお客様の家づくりをしている協力業者さんです。

「自分の仕事はお客様を幸せにできているのかな〜」と僕に電話をくれて、仕事のことだけ1時間も語り合えるような大切な仲間です。

梅雨時期の貴重な晴れの日に、奥様と2人で参加してくださいました。

もう1組は、家づくりのお話を進めさせていただいているお客様です。

「家族を幸せにする為に家がほしいです。」と初めてご相談を受けた時にご主人様からお聞きした一言が忘れられないお客様です。

セミナー後に奥様から、

「家づくりをしながらこんなに素敵なお話を聞けるなんて、本当に幸せなことです。」と嬉しいお言葉をいただきました。

2組のお客様が口を揃えて、

「夫婦で聞くことが出来て良かった」とお話してくださいました。毎日顔を合わせていても伝えられないことがたくさんあります。でもそのほとんどが伝えなくてはいけないことだと思います。

参加されたたくさんの方々からの感想からも様々な気付きをいただくことができました。

お越しくださりありがとうございました!

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

生き物を大切にする気持ち

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

お引越しを済ませて、新居にお住いになられている伊勢崎のお客様のお宅ですが、外構工事も大詰めになり、先日はお客様が大切に育てられた樹木の引っ越しをさせていただきました。

 

 

“引っ越しをした”などと偉そうなことを言っていますが、正確には造園屋さんが行う引っ越しのお手伝いになります。中澤建設の造園工事をしてくださるのは、高崎市の坂本庭園さんです。

坂本さんが愛情をもって木を扱う姿を見ていると、造園業とは、”木を生かす”仕事だということが良くわかります。坂本さんの魅力は技術や知識だけではなく、樹木を美しく魅せる芸術的センスや優しいお人柄、そして絶妙なユーモアです。少し前まで中学校で美術の先生をやられていた奥様も現場に入ってくれるので、今はご夫婦でお仕事をされています。

 

 

奥様も優しさに満ち溢れた素敵な方です。植木の根回しをする前に根本にあるプランターの移動をしたのですが、そこにミツバのような雑草がありました。良かれと思い抜こうとした瞬間に、
「それも素敵な植物ですね。プランターに植え替えましょう」と坂本さんの奥様から提案をいただきました。するとお客様の奥様が、
「ありがとうございます。名前はわからないですけど私もかわいいなぁと思い大事にしていたんですよ😊嬉しいです。」とおっしゃっいました。

 

 

昨年、自宅の周りにある雑草と一緒に母親の大切にしている花を抜いてしまった事を思い出しました。この時は、
「私が大事にしてるお花を全てダメにして!今度は私の番か〜!!」
と40歳にもなってこっ酷く怒られました。そこまで怒らなくてもいいんじゃないかと思いましたが、母親がそれほどまでに大切にしていた植物になりますので反省をしました。

そんな経験があるにも関わらず今回の出来事です。中澤やすゆき、間一髪のところで助けていただきました。僕みたいな無知な人間は余計なことはしてはいけません。

造園屋さんだからだとも思いますが、坂本さんの奥様の”女性の目線”に助けられたのだと思います。本来の目的である植木の移植たけではなく、雑草に見えるような小さな植物にも目を配り、プランターに植え替えて生かすことなど、中々出来ることではありません。それがいい事なのか必要のない事なのかは、その様子を見ていたお客様の嬉しそうな表情を見ていれば鈍感な僕でもわかります。

こうなりますと、坂本さんの作業に対して自分に出来ることは伐採した枝葉を片付けることだけです。お客様に確認したところ枝葉は70㎝にカットすれば、市のクリーンセンターで焼却してくれるとのことでした。

木をカットする業務となれば、僕の日常が活かされる時がきたという事です。今までお力になれなかった分を取り返すかのように坂本さんの植木バサミをお借りして、無我夢中にカットをしました。トラックいっぱいになった枝葉はクリーンセンターに運搬します。

受付では女性の職員さんから
「暑い中、ご苦労様です。お手数なのですが、ゴミの情報とお客様の情報の書込みをお願いします。」と丁寧な対応をしてくださいます。
枝葉を下ろしたあとの出口では、別の女性が
「たくさん出るんですね。外での作業は暑くて大変ですよね。気をつけてお戻り下さい。ありがとうございました。」とこれまた驚きです。

実際には”ありがとうございます”はこちらのセリフです。枝葉は家庭で出たゴミと言えばそこまでですが、市の可燃ゴミとして受け入れてもらえることは本当にありがたいことです。そして、業務的になりがちな受け入れ側の方もこうして人と人との繋がりを大事にするコミュニケーショをとってくださるなんて本当にすごいことだと感じました。

植木も坂本さんの手により、お客様と一緒に新居に引っ越すことが出来ました。土は違えど新たな場所でお客様と同じ時間を過ごすことになります。今までは木と木が少し狭い間隔でしたが、適度に離れて植えられたことによりこれからは今までよりも伸び伸びと生きる事ができます。

梅雨明け間近のこの時期になりますと、
「子供達に見せてあげて」
とクワガタをいただくことがあります。今年はミヤマクワガタとノコギリクワガタが届きました。

やはり男の子のロマンでもあるクワガタのかっこよさには子供達も大興奮です。
例年ならば、クワガタの家をつくってクワガタ観察をしているのですが、僕も含め中澤家の家族はきちんと面倒を見れません。

「誰がエサを替えるの?」なんて無責任な言葉が飛び交うこともよくありますし、とにかく小さな部屋がクワガタにとって過ごしやすい環境だとはどうしても思えません。

せっかくいただいたクワガタですが、家族で相談して今年からはすぐに自然に帰すようにしています。その方が大自然の中で思いっきり生きることができますし、クワガタらしく生きられると思います。

 

 

人間だって限られた狭い環境の中で過ごしていたら息苦しく窮屈なものです。自分勝手に自由に生きることは良くありませんが、たくさんの方々に支えられている感謝の気持ちと、人やモノに対する思いやりの気持ちを忘れずに、自分らしくいることがすごく大切なことだと思っています。

 

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

モノの例え

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

中澤家では、鬼滅の刃ブームが再び訪れています。と言いましても鬼滅の刃はいつ読んでも面白いので、流行りものとは違いますが、中澤家の三男がどハマりしています。好きなキャラクターがたくさんありますので、変幻自在に日替わりで様々なキャラクターを演じています。

 

三男の相手をする敵役ですが、妻と兄達は塩対応なので主役の三男にとっては戦い甲斐がありません。

その点、宣夫(親父)聖士(修行中)康之の演技力は素晴らしいものです。家にいるタイミングと年齢による体力のバランスを考えながら交代で敵役を演じるのですが、主役を気持ちよく勝たせるという心構えは皆同じです。

 

このようにハマってくると、兄達同様に衣装にもこだわりが出てきます。ここで登場するのが、20代の頃休日に一日中ジグソーパズルを楽しめた、インドアタイプの愛弓()です。

「あたしだって色々やることあるんだからね」と言いながらも、こだわりの細かな作業はクオリティも高く、主役を満足させるあたりは流石だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

ここで気になるのが、三男が背中に背負っている人形です。この人形は僕の1番上の姉が生まれた時のものなので年齢は48歳です。三男は人形を手に取り、

「たとえばこれが禰󠄀豆子だとするでしょ」と説明をしてくれました。たとえばの使い方は少し違うのかも知れませんが、三男は僕達がわかりやすいように自分の知っている言葉で説明してくれたのだと思います。

 

 

先日は自立研関東ゼミ「目からウロコの温熱学」という住宅の勉強会に参加させていただきました。講師は森こうすけさんで、去年に引き続き目には見えない空気の世界水蒸気について講義をしていただきました。

 

空気中にある水蒸気とは、湿り空気のことを言いますので、僕たちが生活する中で快適かそうではないかを身をもって体感できる湿度のことになります。

四季のある日本でお客様の大切な家づくりをする建築従事者として、湿度について正しい知識を持つことは当然のことです。とても難しい内容なので、頭の中で整理をしながら自分の中に落とし込んでいるのですが、今回は難しいながらも不思議と理解が深まり楽しさも感じる感覚がありました。

 

関東ゼミには毎回参加させていたたいていますので、その積み重ねによるものかと思いましたがそうではありません。森さんのわかりやすい説明のおかげだとわかりました。

 

森さんは水蒸気が熱を持っていることについて、空気中の水をこどもに例えて説明してくださいました。この例えが僕には非常にわかりやすく、お話してくださる内容がストレートに自分の頭の中に入ることを感じました。

 

 

 

 

 

1つのことがわかると、

「そう言うことか!」と謎解きのように今まで少し理解しきれなかった水蒸気のことがわかるようになってきます。こうなってくると勉強は楽しくなるものです。こんな風に思えるのもお話をしてくださる講師森さんのお力のおかげだと思いますので、本当に有難く感じます。

 

先週のことですが、所属する高崎市法人会青年部の活動で、倉渕小学校の6年生に向けて租税教室という税金の授業を行ってきました。地元の先輩達と行き、授業の進行は僕がさせていただきました。他の地域では、税理士さんが行うところも多いそうですが、倉渕町では9年前より税理士さんではなく、僕のような一般の経営者が行っているそうです。

 

先輩達の

「専門の方々が説明するのもいいけど、地元の人が笑いを交えながら話をすれば小学生とも交流がもてるし、自分達の勉強にもなるから頑張ろう」と言う素晴らしい思いをお聞きしました。

 

この経験は僕にとっても初めてのことです。人に説明出来るような税金の知識はありませんし、特別な勉強をしてきた訳ではありません。

台本はありますが、40分の授業時間をオーバーする訳にはいきませんし、早口になってもいけません。聞いてくれている6年生の皆さんに、自分の言葉でわかりやすく伝えられなければこの授業の意味がありませんので、内容を把握しながら練習をして授業にのぞみました。

 

中澤家の長男もいる19人の6年生と3人の先生の前で行う税金の授業は、初めての経験の為冒頭は少し緊張しましたが、無事に終える事ができました。しかし、もう少し笑いを交えて楽しくわかりやすく伝えられたんじゃないかと課題が残りました。

 

 

適当なことは言えませんし、台本が話の軸ではありますが、ニュアンスや伝え方など方法を変えることで、聞く人の理解の深さもまた変わると思います。次回に向けて知識とユーモアに磨きをかけなければいけません。

 

関東ゼミの森さんのお話から、水蒸気のことそして、伝えることの大切さを教えていただきました。このような機会をいただきありがとうございました。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

オリジナルお風呂

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

その日の仕事が作業場だったり、現場が会社から近い時は早朝に子供とサッカーの練習をしています。110分程度の合計20分という少ない時間にはなりますが、僕にとっては楽しい時間を過ごしています。基礎練習の手伝いをしながらボールを蹴る子供の足を見ると傷だらけの膝がみえました。

サッカーをしていることも理由のひとつだと思いますが、そもそも子供の頃は転がって、膝が擦り剥けるような怪我をよくします。こんな時何よりも1番嫌なのがお風呂です。

僕が子供の頃は、今と変わらずにヘタレでしたので、擦り剥いた膝にはなるべくお湯をかけないように、湯船につかる時も膝だけ出して、傷口を痛みという恐怖から守っていました。ちなみに中澤家の子供たちも怪我をした時は教えた訳ではないのに僕と同じようにしています。顔はあまり似ていませんが、こう言うところは親子だなぁと感じます。

先日お引渡しをさせていただきました、お客様の家にはお風呂を2か所つくらせていただきました。1つはユニットバスですが、もう1つは中澤建設のオリジナルです。設計の段階で天井・壁・床と仕上げは決まっていましたので、その通りにお見積りもしましたし、その通りに工事を進める予定でした。

しかし、どうしても気が進まずに2つ目のお風呂には手をつけずに工事を進めました。建物の一部分が進まないとその他の箇所との関連もあり、現場で働く職人さんは大変やりづらいものです。工事管理者の立場としたら失格だと思いますが、このまま予定通りにこの部屋の工事を進める気持ちになれませんでした。

悩んだ末に、自分のやりたいことを設計者の掛川さんにお伝えし、ご理解をいただきましたので、設計の変更をお客様にお話させていただきました。お客様からも、

「全ておまかせします」とありがたいお言葉をいただきましたので、ようやくもう1つのお風呂工事を進めることになりました。

考えていても、図面上で描けていても、実際に現場で納められる訳ではありません。僕にはそのくらい難しい工事内容でした。床の下地づくりでは、ベテラン大工の原田さんにお願いしました。この床はお風呂の床になりますので、水が流れるようにつくらなくてはいけません。この作業を広い場所でやることはそれほどではありませんが、限られたスペースでは大変な作業になります。

防水工事では、コーエイさんに何度も現場に来ていただき、これ以上はないと思える方法をご提案していただきました。水を使う場所だからノンスリップ仕様にするのが普通ですが、お客様のことを考えたらノンスリップにしない方が良いということも教えていただきました。

排水金具を取り付けてくれたサトウ住設さんには、一度取付けた後により良い方法が考えられた為、床下にもぐっていただき、納め直しをしていただきました。

部屋とお風呂を繋ぐ役割である引戸は、防水との取り合いが難しくとても悩みました。ここでは、トヨタトーヨー住器さんの知識と技術に助けていただきました。

図面と電話だけで、簡単な判断をされた方は1人もいませんでした。皆さん現場に来てくれて、状況を1番近くで確認する為に、膝を付き「こうしたらどうか?」「この方がいいこともある」と最善の方法を一緒に考えてくれました。

家づくりの素晴らしいところは、こういうところなんだと思います。先日妻が、

「家づくりで1番大切なのは、お客様とわたしたちが思いやりを積み重ねられる関係であることだよね」とふとした会話の中で言っていました。

妻が言ったからとかではなく、本当に心から共感しました。今日に始まった訳ではなく、中澤建設の家づくりに携わってくださる皆さんはずっと思いやりの気持ちをもって仕事をされていました。もう1つのお風呂の床はそのことを改めて気付かせてくれました。

思いやりの先には必ずお相手がいます。

みんなでつくらせていただいたお家で暮らすということがどんな気持ちなのかをお聞きして、一緒につくらせていただいた皆さんにお伝えしたいと思います。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

コンビ

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

昨日今日の2日間、伊勢崎市の完成見学会を開催させていただきました。中澤建設のOB様、初めて弊社の家づくりをご覧になっていただいたお客様、ただいま計画中のお客様、たくさんの方々にお越しいただきありがとうございました。お引渡し直前の大切な家をお貸しくださったお施主様には大変感謝しております。

ありがとうございました😊

 

 

 

 

 

 

中澤建設はお客様と過ごす時間の中で設計プランニングをとても大切にしています。設計プランが出来上がると、協力業者さんのフィールイット建築デザインの掛川さんにお願いをして設計図書の作成と建築確認業務をお願いしています。

 

 

 

以前は掛川さんが設計された物件を施工させていただくこともありました。しかし、数年前に中澤建設の憲法である基本仕様を決めた際に大工工務店としての在り方等を考え、新築工事は中澤建設の設計したものだけを施工することにしました。設計事務所さんが設計した物件を工事をする際は、中澤建設の基本仕様を取り入れられる場合に限り施工させていただくことになります。

 

今まで散々お世話になってきた掛川さんに対して、この事は大変伝えづらい内容です。それに加え、今後の建築確認業務や図面作成を僕に出来る余裕はありません。掛川さんから「中澤建設の仕事はもうやらない」と言われてもおかしくありませんでしたが、僕の考えを理解してくださり、今後もお付き合いしてくれることを了承してくださいました。

現在では、新築工事以外の家具・建具製作や木材の手配など、以前と変わらずに持ちつ持たれつの関係で協力していただいております。

 

この度新築されたお客様と初めてお会いした時のことです。きっかけはホームページのお問い合わせから連絡をいただきました。

「これからつくる家を息子の為にどこよりも安全な場所にしたい」とお話を受け、ご自宅にお伺いすることになりました。その時のことは忘れもしません。僕がお伺いするとパソコンのモニターが用意されており、画面に映してあるのは中澤建設のホームページです。

 

 

お客様のご主人様より、

「中澤さんのホームページを拝見して、その素晴らしさは理解しております。なので是非とも中澤さんの家づくりを家族に伝えていただけますか?」とお話をいただきました。このようなことになるとは想像しておりませんでしたが、ホームページに記載された文章では伝えきれない細かなニュアンスや家づくりの想いを伝えさせていただきました。

 

お話をする中で、既に設計事務所さんが入っており設計プランが進んでいることをお聞きしました。先程も書きましたが、中澤建設は基本仕様が取り入れてもらえなければ工事をさせていただくことができません。

 

中澤建設の家づくりをお客様にご理解いただいていても、設計事務所さんが受け入れてくれるとは限りません。そんな心配をしているとお客様より、

「設計プランをしてくれているのは、フィールイットの掛川さんです。先日中澤さんのホームページを見るまでは知りませんでした。偶然なんですよ!驚きますよね😊」とお話がありました。

 

これには僕も驚きました。お施主様はまず、息子さんが車椅子を利用されている為、福祉の住宅設計が出来る設計事務所を探しました。そこで、掛川さんに行き着き設計をスタートしたそうです。プランも形になった頃に掛川さんもご理解の上ご自身で工務店を探しました。そこで県内に数ある工務店の中で、中澤建設を見つけてくださったのです。

 

この時お客様は、掛川さんと中澤建設が協力業者だということは知りませんでしたので、偶然の出来事です。しかしこれは、必然だったのかもしれません。掛川さんは中澤建設の基本仕様がお客様の安全で安心な家づくりになることを理解してくれています。

 

だからこそ、

「自分はお客様の生活や動線を重視して設計をするから、デザインも設計仕様も中澤さんにまかせるよ。必要な図面があれば描くし、車椅子利用に関する寸法だけ守ってもらえば、自分の事は気にしないで中澤建設の家づくりをしてほしい。」と言ってくれたのだと思います。

 

僕にとって車椅子利用の住宅は初めてでした。工事に携わらせていただき、自分の想像を遥かに超えた様々な課題があることを知りました。福祉設計に詳しく、お客様に寄り添うことを大切にしている掛川さんじゃなければ、家づくりを通してお客様の笑顔を見ることは出来なかったと思います。

 

 

 

もう15年くらいのお付き合いになる掛川さんですが、中澤建設が基本仕様を決めた以上、もう一緒に新築工事をすることはないと思っていました。しかし、お客様に繋げていただいた奇跡によって、この世にたった一つの家をつくらせていただくことが出来ました。

このコンビを選んでくださったお施主様に、心から感謝致しております。

 

 

 

 

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・