伝える方法

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

わたくし事ではありますが、先週の日曜日に41歳の誕生日を迎えることが出来ました。たくさんのお祝いメッセージやお言葉をいただき大変ありがとうございました😊

家族が開催してくれる誕生日パーティーは、現在中澤建設で修行中の松島君が512日に誕生日を迎えた為、僕の誕生日との間をとり真ん中バースデーパーティーというカタチで5月の半ばに行ってくれました。

少しも気にしている訳ではありませんが、自分が誕生日を迎える前にお祝いしてもらうのは初めてのことで、まだ誕生日まで半月ほど残しておめでとうと言ってもらう心境としては非常に複雑です。ただ別々で行うことを考えるとお財布に優しい企画なので非常に助かりますので喜ばずにはいられません。

ということで、僕の誕生日当日はパーティーは行われませんでしたが、事前に妻から、

「何か食べたいものある?」と

聞かれていました。

前回のブログでも書いたのですが、タコライスは妻の得意料理で、とても美味しくよく作ってもらえます。ならばと思い、

「タコスが食べたい」と伝えました。

「作ったことないけど、やってみるわ」と返事をもらい楽しみにしていた誕生日当日の夕方ですが、タコス🌮を作りながら妻の様子が少しおかしく感じます。と言いますか、不機嫌な様子です。 

「どうしたの?」と何度聞いても

「別に」の一点張りです。

長男も

「ママ怒ってるよ。どうしたんかね?」と心配しています。

タコスをつくってくれたけど、妻は食卓に来ないで1人片付けごとをしています。

この空気感は世の男性方には伝わると思いますが、なかなか張り詰めた空気です。

「とりあえず一緒に食べようよ」と言うと

「あたしが料理を作ることも、お弁当を作ることも当たり前だと思っているでしょ?」と妻から言われました。

「思ってないよ!!」と言いましたが、その時は僕も穏やかな心ではいれませんでしたので、何も言わずに会話をすることをやめました。翌日も会話もなく、その後くらいから少しずつ会話も増えて今に至ります。

考えてみたら、妻がそう言いたい気持ちもわかります。毎日、朝4時に起きて洗
濯をして、僕と松島くんのお弁当とみんなの朝食をつくり、自分の身支度をする毎日の中で、僕が手伝えていることなんて、たまにするトイレ掃除くらいなものです。夜遅くに帰宅する日が多いですし、朝も仕事の都合で自分勝手に動いています。出来ないなら出来ないなりに、やるべき事はあると思います。

決して当たり前だとは思っていませんが、

ご馳走さまありがとう美味しかったなどの思っていることを伝えなければ、気持ちなど何も伝わらないことを感じます。

伊勢崎市の新築現場では外構工事が進んでいます。色鮮やかな外壁のミントグリーンはお客様はもちろんのこと僕もとても気に入っています。中澤建設の作業車をご存じの方が、外壁を見ると、

「中澤さんは、この色が好きだね〜」と言われるのですが、こちらのミントグリーンは僕が決めた訳ではありません。

伊勢崎市の新築住宅には、ご主人、奥様、息子さんが住まわれ、娘さんご夫婦も泊まれるような設計になっています。息子さんにもお打ち合わせに参加していただき、色々なお話をしたいと思いましたが、

「僕は平気なので、両親の好みでいいですよ😊」とお打ち合わせには、高さや使い勝手などのどうしても、ご本人しかわからないことを決めるときに参加していただいたくらいでした。

工事が進む中で外壁の色は息子さんが決めてくれることになりました。外壁の色といえば外観を飾る最も重要なことです。そんな外壁の色を息子さんに決めてもらえることが、僕にとってはとても嬉しい出来事です。

僕からお伝えすることは反射率のなるべく高い色をお願いすることだけで、あとは息子さんの好きな色を選んでいただきたいとお話をさせていただきました。そして息子さんが決定された色がミントグリーンなんです。

この色は、息子さんが好きな色ではありません。いつも1番近くで、見守ってくれているお母さんが好きな色だったんです。

僕もそうでしたが、年頃ということもあってお母さんに冷たい態度で接する様子も見てとれました。心の中では感謝しているつもりでも、素直になれないその気持ちとてもよくわかります。息子さんはそんな表現できない気持ちを外壁の色に込めたのだと僕は思います。

お客様に教えていただきましたので、僕も日頃の感謝の気持ちを伝えようと思います。

いつも美味しいお弁当をありがとう。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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ヒトトキカリキュラム

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先週の月曜日から水曜日の3日間ですが、高崎市の中学2年生が行う校外学習として、倉渕中学校の生徒さんが

職場体験やるベンチャーに来てくれました。

僕の時代も職場体験はありましたが、このようなタイトルはついておりませんでした。タイトルによって取組みのテンションは変わりますのでやるベンチャーは素敵な名前だと思います。

今年来てくれたのは2名の生徒さんです。5月の上旬に中澤建設に面接に来てくれた時に2人から、

「将来、建築家になりたい。」

「ものづくりが好き」と中澤建設を選んでくれたそれぞれの理由を聞いていました。3日間のスケジュールは2人に会ってから考えようと思っていましたし、現場見学もあまり狙い過ぎずにその時の流れにまかせて、リアルな体験をしてもらう日程を組むことにしました。

まずはじめに大事なことなので、やるベンチャーに負けないようなタイトルとしまして、

職場体験やるベンチャー

〜中澤建設学校 ヒトトキカリキュラム〜

と題して日程を組むことにしました。

1日目は、顔合わせと自己紹介を終えてから、工場や資材置き場の見学です。中澤建設がどんな会社で、どんな仕事をしているのかを材木を見て、ちょっとしたゲームを交えながら説明させてもらいました。

その後は、高崎市で行なっている改修工事現場に見学に向かいます。この日は、コーエイの須永さんが、防水工事をしてくれていました。

向かう前に、

「これから中学生の職場体験で現場見学に伺います」とお伝えすると

「わかりました。じゃあ、実際に見てもらえるように仕事残しておきますね!それと、ちょっとコーキングで遊べるような準備しておきますね」と急なお願いにもこのような対応は本当に有り難い限りです。

会社と現場を往復する道中も車内で2人のリクエスト曲をかけてたのですが、T君は僕もしらない新しめな洋楽ばかり、K君は僕が中学生の頃に聞いていた懐メロばかり、2人とも中学生とは思えない選曲に車内は笑いが生まれます。

帰って来てからは木を使ったゲームです。

これがこんなに盛り上がると思いませんでしたが、このゲームをマスターした2人は倉渕一、いや日本一木に詳しい中学生になったと中澤は発表させていただきます^_^

2日目は、現在中澤建設で修行中の松島くんによる製図体験です。この日のカリキュラムは松島先生に丸々おまかせしたのですが、1日目の帰り際に宿題を出しているところを見ますと、仏の中澤とは対照的な鬼教官な様子が伝わってきます。授業内容は、僕の口からはお伝え出来ないような内容なので、こちらをご覧いただけると幸いです。

3日目は、大工の原田先生による大工実習です。この日は、普段僕たち大工が使っている電動工具を実際に手に取り使ってもらいます。せっかく工具を使うのですから、何かカタチに残るものをと思いまして、家づくりをする中で出た木の端材である板を利用て、

ヒトトキプレートづくりです。

原田先生も普段の仕事もそうですが、とにかく実際に作業させて教えるやってみようタイプの先生です。初めて使う道具や難しい作業に対して、T君もK君も真剣に取り組みます。上手くいかない時も

「大丈夫、やってみな^_^

と安全第一に優しく見守る原田先生の姿がなんとも微笑ましく感じます。

ヒトトキカリキュラムの中で、ランチタイムも大切な時間割りです。1日目は、お弁当を持参してもらったのですが、2日目は僕が毎日作ってもらっている妻の手づくり弁当を2人の分もつくってもらい、お昼休みにみんなでいただくことにしました。

3日目は、釜でご飯を炊き、妻特製のタコライスを青空の下みんなでいただきました。みんなおかわりをしてくれて、普段給食でおかわりをしないと言っていたK君も2回もおかわりした様子には驚きましたが、特製タコライスが美味しかったということがよくわかります。

やるベンチャーで来てくれた2人には中澤建設がどのように見えて、何を感じたのかはわかりません。

僕が中学生の頃は、いや、多くの人が学校生活で毎日楽しみにしていたことは国語の授業じゃなくて給食ですし、記憶に残っていることは歴史の年号ではなく、友達と遊んで楽しかったことです。英語の文法は全然頭に入ってきませんでしたが、先生が熱い気持ちで叱ってくれた内容は今でも自分の心にあって支えになっています。

何事もそうかもしれませんが職場体験も、その場所に行く事が目的ではないと思います。行った先が、一流企業だろうと中澤建設のような小さな会社であっても大きな問題ではなくて、その場所で、出会った人と共にどんな時間を過ごし、何を感じるられるかということが大事なことなんです。

未来が楽しみな中学2年生の人生において、この3日間は、ほんのわずかな1ページに過ぎません。そんな1ページに楽しかった思い出、美味しかったご飯、仕事を楽しんでいる大人の姿を記憶に残してもらうことが職場体験を通して、中澤建設が伝えるべきことだと僕は思っています。それがわかっているから、協力してくださった皆さんは笑顔で見守ってくれたのだと思います。

この期間は、現場に行けずに協力業者さんにおまかせすることもありました。現場見
学をさせていただきましたお客様、体験させてくれた須永さん、中澤建設のスタッフの皆さんのお陰でやるベンチャーを無事に終えて、
2人の生徒さんを笑顔で送り出すことができました。

 

大変ありがとうございました!

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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いろいろな節約術

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

家づくりの完成間近になりますと1日に様々な業者さんが現場に入ってくれます。様々な業者さんが仕事をするということは、多種多様な資材が使われ、その資材のゴミはかなりの量になります。しかしこれは仕方のないことなので、少しでもゴミを減らせるように取り組みをしています。

壁の中に充填する羊毛断熱材ですが、現場に搬入される時には、半透明なビニール袋に梱包されています。この袋は羊毛断熱材が圧縮されて梱包されていましたので、とても強固な素材なので簡単に破れたりしません。袋をカッターで切ってしまえば、その瞬間にビニールのゴミになってしまいますが、袋はそのままに中身の羊毛断熱材だけを抜き取ることで、ひとつの袋が出来ます。

市販で売っている透明なゴミ袋よりもしっかりしていますので、そのまま現場のゴミ袋として活用することができます。

「ゴミ袋1枚くらい」と思われるかもしれませんがそれが違うんです。

伊勢崎市の新築工事では羊毛断熱材を63束使用しましたので、63枚のゴミ袋を用意出来たことになります。ゴミ袋の金額にしてみたら大金ではありませんが、その分のゴミを減らせたことも考えると大きな節約になることを感じます。羊毛断熱材もセーターやカーペットに使用できない羊毛のゴミから作られた断熱材です。断熱材もエコロジーで、それが梱包されていた袋も再利用できたら、こんなに素晴らしいことは無いように感じます。

先日、お客様のご自宅にお打ち合わせに伺いました。お邪魔する時はいつでも早々に、

「お疲れ様です。とりあえず一杯飲んで一息ついてください」とコーヒーやジュースなど、季節に合った飲み物をだしてくださいます。お伺いしたこの日も

「中澤さん、今日はこれを飲んでみて😊」と

奥様が出してくださったものをみて、いつでも飛び出そうな目玉ですが、本当に飛び出るほど驚きました。

思わず「これはなんですか?」とお聞きしましたところ、テレビや写真で見た事のあるココナッツだと教えていただきました。顔だけで言えばココナッツと相性は抜群に合いますが、手にするのは生まれて初めてです。

本物のココナッツを目の前にし少し緊張気味に、

「これが有名なココナッツジュースですか」と知ったようなことを言いますと、

「みんな勘違いしてるけど、これはジュースじゃなくて、ココナッツ水なんですよ笑。フィリピンの水は美味しくないから、みんなこれを水替わりに飲んでいるんですよ。」と奥様が教えてくれます。

初めて飲むココナッツ水は、程良く甘さがあり、とてもさっぱりとした口あたりで美味しいです。味わいながら、お打ち合わせをしていますとココナッツ水をあっと言う間に飲み干してしまいました。すると水のないココナッツの実を奥様が割ってくれました。

その中には白い身があってそれをスプーンで取ってくださり、

「食べてみて😊」と言っていただきました。一口に食べてみますと、

「うーん、美味しいとも何とも言えない味ですね」と思わず言ってしまいました。

お施主様のご主人も、

「美味しいもんじゃないから、無理して食べなくていいですよ」と言ってくださいましたが、お話をお聞きするとココナッツ水と胚乳という身はものすごく栄養価が高いとのことです。奥様も

「この水飲んで、身を食べてたら病気なんか絶対しないんですよ。」とおっしゃっておりせっかくの経験なので、味わいながらしっかり完食させていただきました。 

お客様に詳しくお聞きしますと、このココナッツは水として飲めて、胚乳も食べられるし、搾ればココナッツミルクや肌に付けるボディーオイルも取れるそうです。身を取った殻は植木鉢になり、殻の周りについた外果皮、中果皮は壁土に混ぜて家の壁に塗ることで、断熱効果があるそうです。

ヤシの葉は家の屋根に使い、幹は家の躯体に使える、ということはゴミが出ない無駄のない優れた植物だという事です。おそらく全くゴミが出ないわけではないと思いますが、足の先から頭のてっぺんまで、これだけ様々な活用方法がある木は僕が知る限り他にはありません。

今日は、けやきウォーク前橋で行わる「SDGsデイズ」に Forward to 1985 energy life 群馬支部としてイベントに出展してきました。

会場で行ったのは、住宅の省エネルギーに関係する射的ゲームです。このゲームでは、無理せず、かしこく家庭で出来る省エネルギーを知っていただきながら楽しむことが出来ます。小さなお子様でも簡単に出来ますが、内容はとても奥が深く大人でも真剣に考えないとクリア出来ません。

会場では、

「これも省エネになるんだぁ」

「これよりもこっちのほうが効果あるんだね」

「これは、お家に帰ってすぐに出来るね」

と参加された皆様の様々なお声をきくことができましました。 

生活環境によって出来ること、出来ないことはもちろん違うと思います。ヤシの木も日本の風土には合っていませんし、日本にある木で同じようなことをすることはできません。しかし、知るということはとても大事なことだと思います。知っていることによって意識は必ず変わるのもです。

仕事や活動を通して、自分に出来ることを一度整理して、家づくりのプロとして省エネの手法をお伝えしていきたいと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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目利き

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

「昔これ絶対に無かったよね」ってものが最近増えてきたように感じます。例えばハロウィンです。カボチャの顔みたいなのはなんとなく小さい頃に見たような記憶がありますが、仮装パーティーなんて見たこともやったこともありませんでした。

十五夜や十三夜に近所におまんじゅうをもらいに行くことはありましたが、

「お菓子をくれないといたずらしちゃうよ」なんて歩き回ったら当時なら怒られてしまいます。

パンケーキも耳にするようになったのはごくごく最近のことです。ホットケーキと何が違うのか詳しくわかりませんが、ミーハーな僕も右に習えでいつからかパンケーキと言うようになりました。

そして極め付けはアボカドです。スーパーフードとまで呼ばれておりますが、いつの日からか突如食卓に並ぶようになった気がします。そのまま食べたり、サラダに入っていたり、ディップになっていたりと様々な方法で妻が調理をしてくれますので僕も大好物です。

先日も出先の帰り道に

「アボカド買って来て」と妻から頼まれましたので、スーパーに立ち寄りました。

「美味しそうなの選んでね」とも言われいたのですが、アボカド売り場に立ち困惑しました。売り場に並ぶアボカドのどれが美味しそうなのか僕には全くもってわかりません。

妻からの司令もありましたし、僕にもアボカド好きのプライドがありますので、わからないなりに皮の色艶などを見ながら選んでいると一緒にいた次男が、

「これとこれが美味しいと思うよ」と教えてくれました。

「何が違うの?よくわかるね〜」と思わず言いましたが、妻と一緒に買い物に行く中で、母親の様子を見ながら選ぶポイントをしっかり押さえて、中身の見えない皮の状態からでも目利き出来ることに関心しました。

伊勢崎市の新築現場では、内装工事も大詰めになり中澤建設の家具工事が進められています。家具はお客様の暮らしにおいて、床板の次に触れることが多い場所になります。だからこそ、中澤建設のオリジナル家具は家づくりにおいて、欠かせない存在です。

数年前から既製品の集成材や新建材を家具には一切使用しない取り組みにも挑戦しています。これは集成材や新建材を否定している訳ではありません。この試みは、中澤建設が倉渕で自然乾燥している木材の素晴らしさをお客様に触れていただき、感じていただきたいと思ったことからはじまりました。

手間はかかりますが、その分お客様に倉渕産木材の魅力もお届けできますし、職人の手が触れる時間が多いということはその分の想いも込める事
が出来ます。

倉庫の中で眠らせてある木材の中からお客様の暮らしに合う木材を選ぶことも僕達の仕事です。僕の目利きはまだまだですが、父親と原田さんに教わりながらこれだという逸品を選びます。

この状態ではどんな肌がでてくるのかわかりませんし、曲がったり反ったりと生き物ですので動きがあります。木材を扱う上で難しい部分ではありますが、それこそが自然素材の醍醐味であり面白さだと思います。一皮剥くように一面を削りますと綺麗な木肌が出てくるのですが、それが僕にとって何より楽しみな瞬間です。目の前にあるこの木をお客様にお届け出来ることを思うと興奮せずにはいられません。

木も同じものが二つと無いように、家づくりも同じものはありません。お客様が笑顔で木に触れていることを想像しながら、残りの工事もチーム一丸となって進めてまいりたいと思います。

 

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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リアル

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

5月5日の子供の日は、長男と次男がお世話になっている地元サッカーチームが大会に参加しました。会場は同じ群馬県内ですが住んでいる倉渕から少し離れていましたので、乗り合わせで向かいます。

こんな時は保護者が当番制で送迎をしているのですが、この日のドライバーは中澤でした。ドライバー中澤は運転をしながらガイドもこなす二刀流です。モットーは”楽しく安全運転”、レア出勤ではありますが人気上昇中の新人です。

5人のチームメイトを乗せたわけですが、バックミラーから見える顔は軒並みこの世の終わりのような顔をしています。これは無理もありません。時計を見ればまだ早朝の5時台。この後試合を控えた選手達ですので、楽しさは一旦置いておき、ゆっくりと過ごしてもらうことにして安全運転に徹しました。

会場に到着してからは、指導者の方々におまかせしますので、僕は試合や練習風景を見ながら一日を過ごします。暑い中頑張っている子供たちに感化され次の試合まで時間がありましたので、僕も運動がてら付近を探訪することにしました。

目的地はとりあえず1キロ先のコンビニを目指すことにしました。得意の車移動でしたら1〜2分もあれば到着出来ますが徒歩ではそうはいきません。徒歩では長い道のりになりますがその中には様々な発見もあります。

路肩に咲く花に力強さを感じたり、ふと目に入った地域の公民館の雰囲気にも見とれてしまうようなこともありましたが、僕が1番驚いたのは、道を歩く危なさです。比較的広い道は歩道があるので良いのですが、歩道のない狭い道になると車に対する怖さを感じました。

たまたま通った急カーブですが、向こうから車がいつ来るかわからずに立ち止まり様子を見ていますと何台もの車が白線を超えて壁スレスレを走ってきます。仮に僕が気にしないで歩いていたら確実に交通事故にあってしまいます。

これは危ないと反対側に渡りましたが、それだって横断歩道がある訳ではありませんので車が来ない隙にわたります。歩くことで怖さを知ることが出来ましたが普段僕は運転している立場です。自分だってカーブの先に人がいると思わないですし、危険予測をして運転出来ておりません。車の運転をしながら毎日目にする景色ですが、歩行者の立場になると見え方が全然違うことを知ることが出来ます。

こういうことはどんなに上手に説明してもらっても、どんなにリアルな映像を見せてもらったとしても本当の意味で理解することはできないと思います。実際に自分でその場に行って体験することで理解を深められるような気がします。

GWの初日は、お問い合わせをいただきましたお客様と一緒に中澤建設のOB様のお宅を見学させていただきました。ホームページにも施工写真は掲載されていますので、建物の様子やテイストはパソコンやスマートフォンから確認していただくことはできます。  

ですが大切なのは実際にその空間に入っていただき、住まわれているお客様の雰囲気やお話を聞いてもらうことだと思います。これはどんなに上手に写真を撮っても、どんなにわかりやすい文章を書けたとしても絶対に伝えることの出来ないことだと思います。

中澤建設のOB様は皆さん快くお住まいを見学させてくださいますし、暮らしの様子もリアルに教えてくださいます。建物の経年変化に対しても

「住めば住むほど味わいが出てきて、家がどんどんよくなっていきますよ。見てくださいこの木の色、いいでしょ〜笑」と嬉しそうに話してくださいます。 

お問い合わせくださったお客様の奥様は中澤建設の建物を見るのが今回が初めてでした。ですが、OB様の様子を見て「安心しました」と喜んでいただくことが出来ました。

こんな風にお話していただけますと、僕と妻はOB様とお客様の様子を拝見しながら微笑ましく幸せを感じることしか出来ません。

今の時代ですとリアルな映像を見ることが出来たり、リモートで離れた場所からでもその場を見ることは出来るかもしれません。ですが、その場所にある空気や住む方の想いだけは絶対に表現できません。それは実際にその場所に行ってもらえた方だけが感じることの出来る特別なモノだと思いました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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焼きそばパン

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

僕は今年で41歳になりますので厄年(本厄)です。厄祓いをお願いするのは、新築工事の地鎮祭、改修工事や樹木伐採の御祈祷、お宮参り、七五三と仕事から私生活までの様々なことでお世話になっている小祝神社の西園さんです。

昨年、前厄のお祓いをしてくださったのは前宮司の西園さんでしたが、前厄のお祓いをしていただいた1ヶ月後に亡くなられてしまいました。

西園さんは、

「中澤さん、厄年のやくはね、躍進のやくなんだよ。だからチャンスの年なんだよ」と、厄年までもプラスに考えるような、とてもポジティブでユーモアたっぷりの方で、僕にとって心のよりどころになる存在でした。

お亡くなりになった後は、息子さんご夫婦が神社をお守りしています。年が明けて少し時間が経ってしまいましたが、先日三男と一緒に本厄のお祓いをしていただく為に神社に行ってきました。

僕はこの場所に来ると心が洗われて、すごく穏やかな気持ちになれます。そして、西園さんと出会うことが出来た場所ということもあって小祝神社は特別な場所になっています。お伺いしたこの日は、僕と同世代の奥様がお祓いをしてくださいました。

もうすぐ5歳の三男が静かにしていられるか心配でしたが、さすがは西園さんです。お義父様の意思をしっかりと受け継いでおられて、

「太鼓叩いてみよっか😊」や

「飽きちゃったら途中で立って遊んでいていいからね。神様はおこらないよ〜」など、僕の心配をよそに子供が楽しめるようなオリジナルの厄祓いをしてくださいます。

不思議なもので、そう言ってもらえて三男も安心した様子でお祓いの間も静かに座り、頭を下げるなどの動作も僕に習ってしっかりとやっています。5歳の子供と言えば色々な事に興味津々で動きたい盛りです。それを西園さんは子供が何を考え、何が見えて、何をしたいのかを理解されていて、同じ目線に立ち、向き合ってくださいます。

厄祓いをしていただいた後は、2人で公園に行くことにしました。天気も良くて公園中を2人で走り回りたくさんエネルギーを消費しましたので、お楽しみのランチタイムです。

三男のリクエストでしたので、公園に向かう道中で美味しそうなパン屋さんに寄り、三男は焼きそばパン、僕はコロッケパンと2人の大好物を選びました。

このタイプのパンは、上品に千切って食べるのではなく、丸かじりするのが格別に美味しいです。ふと三男を見ると、真剣な表情で焼きそばパンとにらめっこをしています。

自分の顔よりも大きなパンをじーっと見つめてから、大きな口を開けてかじっている姿を見て、三男にはこのパンがどんな風に見えて、どんなことを思いながら食べているのかなと思いました。

焼きそばをこぼさないように

パパの真似して丸かじりしよう

ただただ、がむしゃらに食べているだけなど、その人が何を思っているのかを想像し、感じることは、それを見て感じる人それぞれの捉え方で違ってくるのだと思います。

伊勢崎市の新築現場では、ある重要な仕事を中澤建設で修行中の松島くんにお願いしました。修行中ですので、技術面はベテラン大工の原田さんと僕がしっかりとサポートしながらこの仕事の肝である見え方を松島君に託しました。

どんな風に見えるのか、見せるのかは、それをつくる人の判断になります。じっくり考えながら下地を組み上げたところで、予定していた高さを変更した事、そしてその理由を松島くんから告げられました。

その考えは、僕が見落としていたことでしたがとても大切な内容です。それが松島くんの目にはきちんと見えていたんです。

松島くんも毎週金曜日の夜にブログを更新しています。そのブログを読んでくれた、伊香保町のお仲間工務店の社長様が現場の顔になってきたと松島君にコメントをくださいました。仲間の事を思い、時には厳しく時には温かく見守ってくださることを本当に有り難く感じます。

松島くんが”現場の顔“になってきたこと、最近になって僕も同じことを感じました。

同じものを見ているつもりでも、見え方は人それぞれで、その人の感性が生きてきます。

お客様と心を通わせながら家づくりをさせていただく僕達には、その見え方と感じ方がとても大事なんだと改めて感じる出来事になりました。

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特殊なチカラ

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤家では謎解きバライティーのテレビ番組が人気です。わかりやすく面白い内容になっていて、尚且つ視聴者が謎解きを出来るようになっていますので、考えながら楽しみながらワイワイと家族みんなで見ています。謎解きは、「あっ、そういうことなんだ〜」とわかった時にスッキリするから面白いのだと思います。こんな謎解きですが、僕の私生活にも未だに解くことが出来ないものがあります。

先日のことですが、家に帰るとドラマを見ている妻が感動して泣いていました。一応確認と思いまして、

「このドラマ見てたの?」と聞きますと、

「今最終回を初めてみてるところ」と妻が言います。僕には不可解過ぎて理解出来ないのですが、妻はドラマを最終回だけ見て楽しめるタイプなんです。

僕からしてみたら、いや、一般的に考えても1話から見始めて、山あり谷ありのストーリーがあって感動のフィナーレがドラマの醍醐味だと思います。最終回だけ見ても訳がわかりませんし、ましてや涙を流すなんて僕には考えられません。

「よく泣けるな〜」といつも関心しますが、25年間一緒にいる僕の見解としましては、おそらく妻の中で、登場人物に感情移入する事で、ドラマを楽しんでいるのだと思います。ドラマの作り手サイドからすれば迷惑な話だと思いますが、良く言えばこれは妻の特殊能力かもしれません。

伊勢崎市の現場では、大工工事が大詰めになってきました。こちらの建物には、お風呂場が2つあります。ひとつはユニットバスなのですが、もう一つは中澤建設のオリジナルです。

僕にとっては初めての挑戦でもありましたし、実際につくってみますと図面では見えなかった細かな納まりや、お風呂場というところから防水に関することなど様々な難問にぶつかります。自分で考えていても前に進めませんし、頭を抱えてしまいますが、そんな時に助けてくださるのが、協力業者の皆さんの存在です。

知識と技術はもちろんのこと、お風呂場では、滑らない床が必ずしもお客様の安全に繋がる訳ではないことなど、僕の知識を覆すようなことまで教えていただけます。

これも、お客様の立場になるという気持ちだからこその素晴らしい発想だと感じます。

先日は、お風呂場への出入り口になるアルミ製品の引戸を窓建材でお世話になっているトヨタトーヨー住器の星野さんが取り付けにきてくださいました。

お打ち合わせは、北岡さんとさせていただいたのですが、この納まりも中々難しく、実際に引戸が現場にある状態で納まりを決めた方が良いと言っていただけましたので、現場加工で納めることになりました。

この作業は専門家にしかわからない応用編で、納まりの為に防水には差し支えない箇所を切断する作業です。はじめから全てをカットすれば簡単に終わる作業なのですが、現場で作業する僕達大工のことを考えて星野さんは、あえて手間のかかる方法で少しずつ加工してくれます。カットしては入れてみるの何度も繰り返し作業していますと、

「結果的に全部カットしても同じでしたね

時間をかけてしまいすみません」とお話をしてくださいました。

「こちらこそ、最初から全部カットをきちんとお願いすればよかったんですよ」と僕がいいますと、

「いやいや、僕が初めからきちんと確認すればよかったんですよ」とおっしゃってくれました。

この時間もこの会話も、聞く人が聞けば

無駄何やってるのと感じてしまうかもしれません。しかしそうではありません。お客様の為、次に作業する人の為の行動に無駄なことなんてありません。気持ちで動いている現場にはこういうやりとりがとても大事なことなんです。

星野さんは、現場に来て挨拶をしてくれた時も作業している時も見ているこちらが嬉しくなってしまうくらい清々しく仕事をされています。まだお会いしたのも数回目ですし少しお話したくらいですが、星野さんが素敵な人で、働いている会社様が素晴らしいところだということはよくわかります。

周りの人をそんな気持ちにさせてしまうところは星野さんの特殊能力なのだと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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ハッピーバースデー

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

長年お世話になったうーたんが引退しました。

 

 

 

そんな話をしていると親戚の子供から、

「やっちゃん、うーたんて何歳なの?」と質問されました。これはテレビ業界のタブーになります。うーたんは20年間テレビで活躍していましたので、通常であれば20歳は超えています。しかし、それを言ってしまえばドラえもんだって、サザエさんだっておかしなことになってしまいます。

 

回答に困っていると今度は中澤家の子供から

「ところで世界で一番歳上の人って誰なの?」と聞かれました。僕の知っている限り世界で一番のセンパイは、デーモン木暮閣下だと思います。ここは自信がありますが、その次のセンパイというと答えられませんでした。いつもならGoogle先生に聞いてしまいますが、楽しそうなので子供と予想をしてみることにしました。最初は200歳とかふざけていましたが、恐らく120歳くらいの方はいるんじゃないかとこういう会話は話してみると意外に盛り上がります。

 

今日は身近な最高年齢である父親の誕生日です。そこで昨日は、数日前に誕生日を迎えた中澤家の次男との合同お誕生日会を行いました。嫁がケーキを注文したのですが、ケーキ屋さんが思わず笑ってしまったというメッセージと溶けてホラー感のあるロウソクによって何ともシュールなバースデーケーキになりましたが、80歳と10歳がこうして並んで誕生日を迎えられることは幸せなことだと思います。

 

 

 

 

 

先週から、この時期恒例の棚卸しと倉庫の整理を行っています。

 

 

 

 

 

 

木は伐採し、製材してもすぐに家づくりや家具として使える訳ではありません。倉庫の中で何年、何十年と自然乾燥する必要があります。なので、材木を在庫することは中澤建設の家づくりにおいて絶対に必要なことになります。

 

 

 

 

 

木を使うことは楽しいのですが、倉庫にある材木の11本、11枚の材種寸法を管理することは簡単なことではありません。ましてや2人とも木が好きなので、

「この板いいな〜、これはあのお客様の家に使えるんじゃないか。こんなの最高だよね」と話がはずんでしまい、棚卸し作業がはかどりません。

 

先日在庫に追加されたこのエンジュの木は、昨年秋に伐採したものを譲っていただきました。それほど太くなく曲がっていますので、普通であれば薪か木質資源として活用され、だれの目にも止まらないようなものです。しかしこの木が中澤建設にとっては宝物になるんです。

 

 

 

皮を剥いて、洗浄をする作業は父親がやってくれるのですが、地味な上に結構大変な仕事です。しかし、この作業をする事で乾燥のスピードも上がりますし、虫が入ることを防ぐことも出来ます。

 

 

 

木そのものにも、もちろん価値はありますが、木を活かす為のこういう時間に大切な価値があることを感じます。父親はよく、

「俺が生きてる内には倉庫の材木は使い切れないな」と笑って話をします。確かにそうだと思いますし、本人もそれを望んでいる訳ではないと思います。ただ、木の素晴らしさと木を使うことの楽しさを1人でも多くの人に伝えたいのだと思うんです。

目先の事を考えていたら木は扱えません。未来を見据えるから宝物になるということを感じます。

 

こんな文章になると父親の体調が悪いのかと勘違いされてしまいそうですが、とんでもありません。今日で80歳になりますが、4歳の孫と腹筋対決をするほど元気です。

 

 

大した親孝行も出来ていませんが、今まで大切に倉庫で保管していた木が家づくりで活躍するところを見てもらいながら、これから先も楽しんでもらいたいと思っています。

 

親父、ハッピーバースデー🎈

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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みんなのスマイル

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

桜が咲き始めるこの季節は別れと出会いの季節でもあると思います。

先日、修了式を終えて帰って来た次男が、

「担任の先生が異動になるんだって。悲しくて俺泣いちゃった。クラス全員泣いてたよ。」と言っていました。お世話になった先生との別れが寂しくて泣いてしまうのは当然のことですが、それを聞いた妻が、

「今まで言いたいことを言って、散々迷惑をかけてきた先生に最後だけ泣くなんてひどいよ。先生はどんな気持ちで1年を過ごしてきたと思っているの?」と怒っていました。 

次男のクラスは、他の学年に比べて人数も多く、個性豊かな子供が揃っていますので、若い女性の先生には本当に大変だったと思います。中澤家の次男も波があり先生を大好きという時期があれば、

「なんなん先生、俺たちのこと全然わかってくれない!」と言ったり、先生に注意されて反抗してしまったこともあるようでした。

ぼくの昭和な考えでいうと、学校では先生から勉強や生活など様々なことを教えてもらっているし、そもそもの礼儀として理由はともかく文句は言うべきではないと思います。

先生に文句を言った次男にも言い分があったようですし、その時の状況を見ていた訳ではありませんので、一方的に次男を責めることもしませんでしたが、こんなことは日常的だったと思います。

でも、お別れの瞬間に涙を流せるということは、色々あった1年の中で、先生と子供たちの間にお互いにしかわからないができた証じゃないかと思うんです。普段は当たり前に近くにいるから強がったり、思ってもいないことを言ってしまいますが、それはきっと好きの裏返しなんです。だから、涙を流してお別れができることはとても素敵なことだと思います。そしてそんな経験は人を必ず優しくしますので、微笑ましく嬉しいことだと感じました。

少し前の1月後半の事ですが、協力業者さんであるsow smithの斉藤さんが工場を新築されました。工場の工事をされたのは、斉藤さんのご近所で、僕も勉強会など様々なところでご一緒させていただき、お世話になっておりますお仲間の工務店さんです。

斉藤さんと話をしていると、新工場への引越しがまだ終わってない様子でした。いつもお世話になっている仲間が新工場を建てるのに何の協力も出来ていませんでしたので、協力業者さんと話し合い、おせっかいは承知で工場の引越しを手伝うことにしました。

機械などの大きな物は、お仲間工務店さんが既にお引越しをしてくれたとのことでしたので、僕達は人力で運べるものを担当させていただきました。

斉藤さんは鐵職人さんですので、運ぶ物も金属中心で重たい物ばかりです。そして旧工場は、斉藤さんが独立してから様々な時間を過ごしてきた場所です。斉藤さんのこだわりや丁寧な仕事が工場のいたるところに見てとれます。

「新しいものの良さもいいけど、このように歴史を
感じられる雰囲気も好きだなぁ」と思いながら、引越し作業を進めます。

お手伝いしたメンバーのチームワークは問題なかったのですが、鐵屋さんだけあってちょっとしたモノがとにかく重たいんです。力自慢の皆さんも、何度も心が折れそうになりましたが、

「引越しは俺たちにまかせろ」と言った手前、吐きたくても弱音が吐けません。しかし、こんな場面でも現場のように全てを楽しさに変えるのが僕達の強みです。

実はこのメンバーで、年末に忘年会を行いました。この中の1人がよく言うのですが、

「職人同士で集まると仕事の愚痴とか人の文句ばかり話しちゃうけど、ここにいるみんなは違うよね。愚痴なんて出てこないし、夢のある話とか現場の話、そして何よりお互いを尊敬してるから楽しくて仕方がないよ」

と言います。本当にその通りで、仕事をしている時とお酒の場、話す内容は一切変わりません。家づくりや家庭のこと、笑い話もたくさんしますが、中身はみんな芯の通った内容です。

この時にメンバーの1人が、

「やっちゃんのブログいつも読んでいるよ。色々と勉強会とか参加しててすごいと思うけど、無理してない?基本仕様はわかるけど、無理して仕様を決めなくても、お客様の為ならば、自分達に出来る協力はするからさ」と心配していることを伝えてくれました。

ブログを読んでくれていることも嬉しかったですし、中澤建設を見守ってくれていて、心配をしてくれていたことが何よりすごく嬉しかったです。

中澤建設は父親が始めた工務店で、僕は二代目です。父も僕も木を見ることも触れることも好きですので、木を大切に使う家づくりはずっと変わりません。

これに加えて、数年前に恩人の吉田さんにご指導いただき、中澤建設の家づくりの憲法である基本仕様を決めました。

これは、お客様の幸せ”   を考えた時に絶対に必要なことでした。そして、一緒に家づくりをする仲間の皆さんとその家族の幸せの為でもあります。僕が大事だと思うのはみんなが毎日笑顔で仕事をすることです。その笑顔は、家族とお客様を幸せにするチカラを持っているからです。

今はまだ僕がやっている事や思いを理解してもらえないかもしれません。それでもいいと思います。10年後も20年後も今と変わらない家づくりを皆さんと続けるために今を生きたいと思います。

いつもブログを読んでいただきありがとうございます😊

皆さんからいただけるいいねブログ読んでますよのお言葉に励まされながら今回で150回目の投稿になりました。

続けていられるのも、読んでくださる皆様のおかげです。

これからも、仕事や私生活のことをナチュラルに書いていきたいと思いますので、読んでいただけると嬉しいです。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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時間を忘れるくらい素晴らしいとき

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

仕事をしている時に、

「あっ、もうこんな時間か〜」と思うことがあります。仕事以外でも買い物をしている時や本を見つけている時など、子供がゲームに没頭して時間を忘れてしまうのと一緒で、好きなことをしている時はあっという間に時間が過ぎてしまうのだと思います。

 

僕には茅ヶ崎に住んでる高校からの親友がいます。2ヶ月に一度くらいのペースで群馬に帰ってきてくれるので、そんな時は高崎で飲食店を経営してる同じく親友と3人で夜な夜な語り合います。

 

ほとんどの時間は、くだらないことを言って、腹を抱えるほど笑っているのですが、仕事のことや私生活、未来のことなど話始めればネタは尽きません。

 

先日もこの2人と合う約束をしており、今中澤建設に修行に来ている松島くんも「よかったら」と誘ってみることにしました。

それも、ただ楽しい友人だから紹介したい訳ではありません。この2人がもっている物事や人に対する感性と姿勢がとても素晴らしくて尊敬できますし、とても刺激になると思い会うことをすすめてみました。

 

仕事終わりの夜から過ごした楽しい時間、翌日が休日だったこともあり、帰宅した時には早朝6時になっていました。帰って早々妻から、

「何歳だと思ってるの?

信じられない!!バカじゃないの?」

と2人して散々叱られました。

しかし、笑い疲れるほど笑って、2人の生き方に刺激されるこの時間は僕にとってとても大切なものなんです。

 

今週は高崎市の美容室、fam hairさんの改装工事を行いました。こちらのオーナー原田くんも幼稚園からの親友であり、ご自宅もお店も事あるごとにお話をいただけるお客様です。

 

 

ご夫婦で美容室をやられているのですが、いつも仲が良くてお店に行くと温かく迎えてくれます。famさんのホームページにもある通りの、

どんなお店より温かい家族のような美容室そのままです。

 

ご相談内容は、店内に奥様がまつ毛エクステを施術するスペースをつくりたいということでした。

まつ毛エクステの施術は、お客様が横になって行う為広いスペースが必要になります。個室が理想的なのですが、圧迫感や美容室としての作業動線も今まで通り確保することを考えると個室をつくることは簡単な計画ではありません。

 

お店としての空間デザインも重要になってきますので、今回は太田市の鐵職人sow smithさんの力を借りることにしました。2人で現地調査に伺い、お客様ご夫婦の気持ちと店内の寸法をメモして、そのまま喫茶店で計画を練りました。

「こうしたらいいと思う!ならばこうしよう!」とその時は図面も何もない状況でしたが、メモ書きを見ながら2人とも同じ完成図を想い描いていることを感じました。

 

 

 

そしてこの工事には、もう1人重要な職人さんがいます。どんなにいいものが出来たとしても仕上げが綺麗でなければ全てが台無しになってしまいます。このアイアンにただ色を付けるのは簡単ですが、誰が見ても綺麗に仕上げることはとても難しい作業です。

その仕上げをしてくれるのは、絶対の信頼をおける方、萩原塗装さんがいますので心配いりません。

 

工事は4日間の日程で行いました。無理のない施工や塗装の養生期間を考えると、この日数はとても有難いことです。お店の営業を考えれば、少しでも工事期間が短い方が良いはずですが、作業する人が無理をしないようにと余裕をもって計画してくださいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工事も順調に進み、3日目は塗装養生として丸1日現場をお休みして、最終日に仕上げのカーテンを取り付けていると、famさんご夫婦が現場に来てくれました。 

 

 

 

 

仕上がった様子を見てとても喜んでくれました。その姿を見られることは、つくり手にとって最高のご褒美です。

 

ふと原田くんが、いままで店内にあった時計を外しながら、

「もう時計はいらないね。この場所に来てくれている時くらい、時間を忘れてほしいよね😊」と言いました。

 

こういう気持ちってすごく大切だなと感じます。この場所に来てお客様が時間を忘れられるのは、famさんのそういう温かい気持ちがあるからこそだからなんですね。

 

時間を忘れるくらいの素晴らしい時は、

その場所にいる人が同じ気持ちであることが大事なんだと思います。

 

時間は誰にでも124時間と決まっています。無限にある訳ではなく、限られた時だからこそ、誰と何をして、どんな風に過ごすかということがとても大切だと思います。

いつも自分の周りにあるたくさんの笑顔を見てそう感じることが出来ました。

 

 

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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