素敵なおじさんになる為に

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

丸一年になりました。

ついこの間、スタートした8月もすでに半ばを過ぎており、時間の流れる速さには驚くばかりです。8月を迎えたということは、中澤建設の渡部てっちゃんが昨年の8月1日に入社してくれましたので、丸1年が経過したことになります。

セミを助けたてっちゃん

渡部くんと交わす雑談の中でそのことに気付き、

「もう1年!!」

と思わず2人で声を合わせて驚きました。充実した毎日を過ごせていることで、時間が流れる速さを感じるのだと思います。これは良いことだとも思いますが、その反面で、あっと言う間に過ぎていく1分1秒を大切に使わなくてはいけないとも感じます。

入社して1年も経てば、様々な協力業者さん達と一緒に仕事をすることになり、渡部くんも中澤建設の顔になっております。

ブラックピンクとは

そんな渡部くんから先日、

「中澤さん、ブラックピンクってどう思いますか?」

という問いかけがありました。

突然だったこともあり、少し動揺しましたが渡部くんには気付かれておりません。

こんな時、僕の頭の中では数名の小さな中澤が会議を行います。

「ブラックピンクなんてどう考えてもアダルトな内容だけど、これは何かの罠なのか」

「もしかしたら若者の間では、黒でも桃色でもない色が流行しているのでは」

「いや、これはギャルの有名人だ。渡部くんは自己紹介でギャルが好きだと言っていた」

「中澤を試しているな。少し歳が若いからと言って年寄り扱いするなんて許せない」

と色々な意見が頭を駆けめぐりましたが、結局ブラックピンクが何なのかわかりません。

悩んだ末に僕は、

「はい、はい、はい、あれね〜」

と知ったかぶることにしました。その時現場には、内装屋さんの根岸表具店さんがおりました。根岸さんは僕より年上でしたので、当然ブラックピンクを知らないと思い、仲間集めのつもりで

「根岸さん、ブラックピンクを知ってますよね?」

と聞いてみると、

「知ってますよ」

と即答です。

現場には、もう1人根岸さんがおり、そちらの根岸さんは70歳を越える大ベテランです。そちらの根岸さんからは、

「よく聞いてますよ。ブルーノマーズとコラボしてましたよね」

とおまけ情報まで付けて応えてくださいました。

みんな知ってるブラックピンク

皆さんが知っていることに僕はとてもショックでした。そして自分だけが本当に時代に取り残されてしまう、、と不安になり、建築に携わる同い年のお仲間に確認することにしました。

お2人の反応は、

「なんですか、それ?何をおっしゃっているのか全くわかりません」

「Kポップですか?それとも飲み屋さんの名前ですか?」

とお2人とも僕と同じような認知度でした。この瞬間に、

「自分だけじゃなくて良かった」

と安心した訳ですが、この安心は自分にとってよくないものかもしれません。なぜならば、”周りと同じで良かった”というだけの安心感であって、学ぶという姿勢が一切存在しないからです。

素敵なおじさんになる為に

先日、ブラックピンクを良く知らないお仲間の3人で話をする機会がありました。そこでは、知らないことを知らないで終わりにせず、家づくりのこと以外に目を向けることも大切なことだと今後の課題を共有することができました。

渡部くんがどんな目的があって僕にブラックピンクのことを聞いてきたのかは今度確認したいと思っています。でもこれは良いきっかけになりました。そして、現場には若い風が必要なのだと改めて感じることになりました。

僕の頭の中では、ブラックピンクという新しい情報を入手したタイミングで、あることの着地点を模索していました。

お客様からのご相談

高崎市下佐野町の新築工事ですが、家づくりの相談をいただいた頃より、お客様の奥様よりお伺いしていたことがありました。

まだお会いして間もない頃でしたが、

「どこでも良いので、丸窓がほしいと思っています。」

とお話がありました。一旦はそのお話をお預かりしましたが、中澤建設の基本仕様としているトリプルガラスの樹脂サッシにも、オプション選択にしているトリプルガラスの木製サッシにも丸窓のご用意がありません。

その窓だけ、性能を下げれば丸窓を選択することはできましたが、それはお客様の暮らしを考えた判断にはなりません。1箇所くらいは、と思われるかもしれませんが、その1箇所が急所になってしまいますので、僕にとっては全ての窓を変えることと同じだと思っています。

その事を説明させていただき、奥様はしっかりと理解してくださいました。その後に奥様から、

「お店のエントランスドアで丸窓なんて難しいですか?」

とお話がありました。

住宅と店舗

店舗併用住宅になりますので、住宅部分も店舗部分も1つの建物の中にあります。当初は、断熱区画を住宅と店舗で分けて計画することも考えました。しかし、多くのお客様が来られる店舗だからこそ、少ないエネルギーで快適に過ごせるというモデルになれると思いました。

そして、お客様の奥様も

「私の家は、災害時に避難所になりますか?

炊き出しが出来るような場所になったらいいです」

と以前よりお話を伺っておりました。

素晴らしいお考えだと思いますし、それならば尚更、断熱区画をすることはなく、住宅部分も店舗部分も全てを高性能にしなければいけないと思いました。

そうなると、エントランスドアもご用意させていただいている木製ドアになります。そちらにも丸窓はありませんので、ここでも奥様の願いを叶えることはできませんでした。

深くご理解してくださり、奥様も納得してくださった訳ですが、奥様にとって丸窓が夢であったことに間違いはありません。もし丸窓を設置するのであれば、部屋と部屋の間仕切り壁しかありません。そのことをお伝えするとお客様ご夫婦も是非ともお願いしたいということでした。

奥様にとって念願の丸窓になります。せっかくならばどこにも無いような一点物のオリジナル丸窓をつけたいと思いました。しかし、中々良いアイデアも浮かびません。ただの丸窓で終わりにしたくもなく、ひと月ほど悩んでいると、ようやく1つの着地点が見えました。

ここから先は、心だけ中澤やすゆき少年の夏休みの工作です。初めてやることですし、上手く出来る保証など全くありませんが、自分がつくりたいもので、お客様に喜んでいただきたいという想いだけで夢中になってつくりました。

僕がいつまでも丸窓を施工できずにいたので、その箇所だけパテ処理ができずに内装屋さんには迷惑をかけてしまいました。工事を取りまとめる工務店としては反省をしなければいけません。

そして丸窓は僕の仕事で完成する訳ではありません。このあと、根岸表具店さんにパテをしていただき、松井左官さんと萩原塗装さんに仕上げていただくことになります。これも、1人ではなく皆さんとチカラを合わせるから良いものができるのだと思っています。

丸窓と同様に建物の完成もあと少しになってきました。お客様の喜んでいただける笑顔を楽しみに、中澤建設ヒトトキチーム一丸となって工事を進めてまいりたいと思います。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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