変化

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

お墓参りへ

先日、家族でお墓参りに行ってきました。中澤家のお墓は自宅の近くにありますので歩いて向かいます。家族全員で歩く機会などあまり無いことです。しかし、のんびりとした時間が流れるようで僕にとっては心が落ち着く瞬間です。

田んぼの畦道を歩いていると三男が、

「春を感じるね〜」

と言いました。僕達世代のおじさんでも使わない言葉だと思いましたが、三男の言う通り本当に春を感じるこの頃です。

春の変化

何をもってそう感じるのかと言えば、外気温も暖かくなってきましたし、雨が降る日も増えてきました。あちこちで色鮮やかな花も咲いていますし、新緑も綺麗です。人はこの様々な変化を身体中で感じながら春を楽しんでいるのだと思います。

若い頃は全く食べなかった山菜料理。今では食卓に並ぶことも、春の楽しみのひとつになっています。

面接

先日のことです。履歴書を握りしめた中学生が中澤建設に面接に来ました。僕は令和を代表する頑固社長です。

「中学校くらい卒業してからきやがれ。」

と伝えようと思ったのですが、どうやら就職ではなく職場体験学習の面接ということです。

4年目

この職場体験学習は中澤建設にとって、とても大事な取り組みです。今回で4年目になり、今年も倉渕中学校から2名の生徒さんが中澤建設に来てくれる予定です。この日は、1人が体調不良の為1名の生徒さんと面接を行いました。

自己紹介を交わした後に生徒さんから、

「中澤建設さんは、先輩達がとても面白いと言っていました。だからすごく楽しみです。」

と話がありました。

それを聞いた僕が嬉しくない訳がありません。ニヤける顔を抑えながら、

「先輩方が言っている通り、ここはパラダイスですよ」とお応えさせていただきました。

中学生の変化

面接が始まる時は、生徒さんも緊張感のある雰囲気でしたが、会話をしているうちに笑顔も増え、色々な話をしてくれるようになります。実際に職場体験が始まってからも、僅か3日間という期間の中ですが見る見るうちに仕事ができるようになっていきます。

そんな生徒さんの変わりゆく様子を見られることも職場体験の魅力であり、中澤建設にとっての価値だと思っています。

中澤建設の変化

新年度になり、4月も半ばを過ぎた先日のことです。その日、会社の代表として大きな決断をさせていただきました。一般的には当たり前のことかも知れません。しかし、中澤建設にとっても僕にとっても勇気のいる決定事項でした。

もちろん1人で決めたことではありません。中澤建設で働くみんなに相談して決めたことです。会社が変わっていくことで、働くみんなが幸せになり、お客様の家づくりが今より更に良くなるという願いが込められています。

てっちゃんの決断

そしてもう1つ。昨年の8月から中澤建設に入社してくれた渡部てっちゃんも先日大きな決断をしました。僕から進めた話ではありますが、決めたのは自分自身です。これから向かう先には、僕には伝えられないらことも、日常業務からは得られないこともたくさん学ぶことができます。

楽しさだけでなく苦しさや頭を悩ませることもあるとたくさん思いますが、新しい仲間と一緒だからこそ乗り越えられるのだと思います。

てっちゃんにどんな未来が待っているかはわかりません。しかし、ひとつ言えることは、てっちゃんの進路に間違いは無いということです。

そう心から思えるほど、大きな決断をした男は清々しい顔をしていました。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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自分の仕事

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

朝のヒトトキ

先日のことです。朝現場に向かう前に妻がつくってくれたお弁当を取りに自宅によると、玄関前で三男と妻がもめています。そこで中澤家いちの平和主義者である僕が仲裁に入りました。

三男は新一年生なので、バス停までは妻と一緒に歩いて向かいます。この日は準備が終わり、早くバス停に行きたい三男が、妻を待ちきれなくて

「1人で行くからいいよ」

と、言いはっていました。

妻は、

「あたしの準備はあと1分で終わるから、そのくらい待っててよ」

と言っています。玄関の外で繰り広げられる会話はそこそこのボリュームでしたので、

“1分くらい待てないのか?”

“あと1分で終わるあゆみちゃんの準備とはなんなのか?”

と僕だけでなく近隣住民の方々も感じたのではないでしょうか。

僕は早く現場に向かう予定でした。ですが、ここは2人の気持ちを尊重して三男とバス停に歩くことにしました。

畦道

バス停までの道のりは、舗装された道と田んぼの畦道の2パターンあります。雨上がりのタイミングだったので、アスファルトの方が良いかと思いました。がしかし、三男が選択したのは田んぼの畦道でした。

学校で覚えたての三男の歌を聞きながらの畦道。歩いてみるとバス停まではあっという間でした。雨上がりの畦道の為、僕達2人の靴は、濡れて枯れ草だらけになっていました。お互いの汚れた靴を見て笑っていると、足元につくしが生えているのに気がつきました。

春を感じる

梅や桜の花が咲くことで、春を感じることができます。つくしも春を知らせてくれる植物です。僕が子供の頃には、誰が1番長いつくしを探せるかとクラスのみんなで勝負したのも新学期のことだったと思います。

現場に到着する時間が少し遅くなってしまい、足元は濡れてしまいました。三男と田んぼの畦道を歩けたことで、様々な春を感じることが出来ました。そして、その春は多くの植物が彩っているお陰だということに気付くことができました。

現場でのヒトトキ

昨日は倉渕町の新築現場で軒裏の塗装工事に入ってくれた萩原さんと、外壁の左官工事に入ってくれた松井さんと打ち合わせをしてから、下佐野町の新築現場に向かいました。

10時過ぎくらいから、大工仕事を始めるとコーキング屋さんから連絡をいただき、これから倉渕町の新築現場に入れそうだということです。最近の天気が安定しない中でのベストなタイミングでしたが、コーキング屋さんが入る為の準備を僕がしていない箇所があったのです。

下佐野町の現場から、倉渕町の現場までは1時間かかります。5分くらいの作業ですが、やらなければコーキング屋さんが仕事をできません。悩んだ結果、萩原塗装さんにお願いしてみることにしました。

僕のわかりづらい説明ではありましたが、萩原さんの柔軟な性格に助けられ、無事に処理をしていただけましたので、僕は下佐野町での現場作業を続けることができました。

材料不足

少しすると中澤建設の渡部てっちゃんが、休日にも関わらず断熱材の施工をする為に現場に出て来てくれました。2人で作業を進めていると倉渕町の現場から、「左官材料が足りない」との連絡が入ります。

これは僕の材料を拾うあまさからのミスです。十分余るように用意したつもりでしたが、何かを勘違いしていたのでしょう。材料があれば左官屋さんは、下塗りを終わりにすることが出来ます。困った僕は、流通店さんに相談してみるとあの方は在庫を持っているかもしれないと情報を提供してもらえました。

すぐに連絡を取ると、

「在庫があるからいつでも取りにきていいですよ」

と有り難い反応をいただきました。早速引き取りに伺うと久しぶりにお会いしたこともあって会話が弾みます。従業員さんのことを本当に嬉しそうに話をされていて、会社のリーダーとはこうあるべきだとその姿から学ばせていただくような時間になりました。

左官屋さんが現場で待っているのに、ついつい話込んでしまうのは、僕が直すべきところだと反省しながらも、お仲間のいい笑顔を見られたことは嬉しい出来事でした。

エクアドル

倉渕の現場に到着した時は、お客様と職人の皆さんが休憩をしていました。皆さんが楽しそうに会話をしていましたので、途中参加してみるとお客様の奥様がエクアドルに住んでいた時の内容のようでした。萩原塗装さんが、

「来ましたよ。エクアドルの人が。」

と僕を見て言うと、

「いました。いました。こう言う人。」

とお客様の奥様が続きます。本当に皆さん、中澤のイジリ方をよく知っています。

ちょうど外壁のカラーサンプルが届いたところでしたので、奥様にお話すると直ぐに近くで仕事をしていたご主人を呼んでくださいました。

職人さんたちが見守る中、建物とサンプルを見ながら、

「いい色ですね」

とお客様が言うと、萩原塗装さんも松井左官さんも

コーキング屋さんのコーエイさんも

「いい色ですね」

と続きます。

現場にいる全員の満場一致で外壁の色が決定した訳ですが、こう言う場面が現場の素晴らしいところだと思っています。お客様とつくり手である職人が交流したことで家が変わる訳ではありません。しかし顔を見て話をすることにより、感謝とやりがいという想いは大きく変わるように思っています。

笑顔

僕が下佐野町の現場に戻った時は、夕方の5時を過ぎていました。おそらく休憩などしていない渡部てっちゃんと一緒に僕が1番推しのアイスを食べながら、遅めの3時休みをしました。

てっちゃんはここ数日間、天井の羊毛断熱材施工を1人で行っています。てっちゃんの作業は、見る度に惚れ惚れしてしまうような綺麗な仕事です。

天井を見上げながら、

「羊毛断熱材は全部が手作業で大変だけど、やりがいのある仕事ですね」

と嬉しそうに話をしてくれました。こんな気持ちで施工をするのですから綺麗な仕事が出来る訳ですし、その想いはお客様にも伝わると思います。

僕はこの日、倉渕町と下佐野町の現場を2往復しました。仕事の段取りを上手にしていれば2往復する必要はなかったかも知れません。そして、移動に時間と燃料を必要以上に使ってしまいました。

でもそんな動きがあったことで、今見なくてはいけないたくさんの笑顔と気付かなければいけない仕事への姿勢を感じることができました。

そして、自分の仕事とは何なのかを皆さんに教えてもらうことができたと思っています。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。

創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。

新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。

自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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本当に大切なこと

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

誕生日パーティー

先月は卒園・卒業に盛り上がった中澤家ですが、その祝福ムードは今月に入っても続きます。次男が3月25日、父親が4月2日、長男が4月4日に誕生日でした。ですので、3人の合同誕生日会が開催されました。

別々に誕生日パーティーを行う検討もされました。ですが、わざわざ2週間に3回もパーティーをやらなくても普段から賑やかな中澤家です。お財布にも優しい面から見ても、合同が最良だと妻との話し合いで決定しました。

さとちゃんがお祝いに!

誕生日パーティーの前日のことです。中澤建設で修行をしていた松島さとちゃんが、わが家へ。次男と三男に卒園と卒業のお祝いを持ってきてくれました。住み込みで1年半。一緒に生活をしていたさとちゃんが中澤家にいる感覚は、家族が帰ってきたような感じです。良い意味でお客様な感じは無く、みんなが自然な笑顔でいるように思えました。

さとちゃんが大きくなホールケーキを持ってきてくれて、みんなで美味しくいただきましたので、誕生日パーティーのケーキは様々な種類のカットケーキでお祝いすることにしました。

誕生日の人から好きなケーキを選んだのですが、

「どれにしようかな」

と言いながらも、

「ママはこれ食べたいでしょ」

と言っています。この最初に選べる人ほど、なんとなく気を使ってしまう気持ちはよくわかります。誕生日で主役なのだから好きなケーキ選べばいいのですが、自分の選択の一部に人の気持ちを考えてしまいます。

日々修行が中澤家の家訓でもありますので、ただのケーキ選びでも、周囲の考えを理解した上で、自分の判断をするという鍛錬の場になっていることが伺えます。

お好みのケーキを選んだ後は、ロウソクに火を灯してみんなで歌を歌ってお祝いをします。このシチュエーションになると家族で話題になることがあります。

忘れられない思い出

まだ三男が生まれる前、次男がやっと言葉を発するようになった時のことです。その時は長男の誕生日で、ケーキにろうそくを立てて、兄に向けて次男がお祝いの歌を贈りました。

歌い終わると、長男に自分でロウソクの火を消すように次男が促します。

ケーキに近づきながら、

「ほら、自分で、自分で」

と長男に伝えていたら、勢い余って長男が消す前に次男が火を消してしまったのです。予期せぬ事態に長男も泣いてしまい、もう一度火を付けてテイク2をやり直しました。

誕生日ケーキのろうそく

大切なこと

忘れられない思い出のひとつになった訳ですが、あれから11年経ちましたので、同じシチュエーションをつくり、男子三兄弟に当時を再現をしてもらうことにしました。再現しながら、みんなが沢山笑っている様子を見ていると、大切なものを見誤らないようにしなくてはいけないことを感じました。

誕生日パーティーだから、ケーキを用意してみんなが好きな食事をすることが大事だと意識してしまいます。でもそれは本質ではなく、大切なのはみんなで食事をすることがどれだけ幸せなことかを気付けることなのかもしれません。美味しい食事はもちろんですが、どんなことがあったかという思い出こそが、脳裏に残り続けると思っています。

構造見学会

先日、高崎市下佐野町で新築工事を進めているお客様より、

「構造見学会をどのように開催しますか?」

というご連絡をいただきました。お客様の建物をお借りして行う構造見学会なので、お客様の方からお話いただくことに僕は驚きました。

fanten  mantenさんという屋号で現在も食事とお菓子を提供されており、新築工事を進めている店舗併用住宅が完成したら飲食店と菓子製造をやられる予定になっております。

避難所

この工事が計画段階の時に、

「私たちの家は、避難所になりますか?」

と質問してくださったこともあり、中澤建設が考える安全で安心な家づくりにも深く理解してくださっています。

お客様のお話は、高気密高断熱や耐震等級3の家づくりの大切さを伝える構造見学会で、ご自身が大切にされている食を通して、炊き出しをやってくださるということでした。

しかし、構造見学会に関する本題は炊き出しのことではありませんでした。お客様からのお話は、

「構造見学会で来場者の方に1番伝えなくてはいけないのは、中澤建設さんの家が安全であることだと思います。でも、内容が難しいだけに話も硬くなって一般の方に伝わりずらくなってしまうと思います。」

とご自身の経験からのお話をいただきました。

続けてお客様より、

「その時に愛弓さんの存在が大きいんですよ。愛弓さんが話を聞いてくれていることで安心できるんですよ。なので、来場者のお子様と遊ぶことも素晴らしいですが、愛弓さんも来場者のご夫婦とお話できる環境をつくった方が中澤建設さんの家づくりがしっかりと伝わると思います」

お話いただきました。

夫婦工務店

お客様からのお話を受けて、僕は大きな勘違いをしていたことに気付きました。今までの構造見学会は、妻がお子様と遊んでいる間に僕が中澤建設の家づくりをお伝えすればよいと思っていました。でもそれでは、家づくりではなく構造だけを伝えるたけになってしまいます。

安全で安心な家づくりとは、構造はもちろんですが、どんな人達が家づくりをしているのかと言うことなのです。見学会を開催するということにこだわり、本当に大切なことを忘れてしまうところでした。気付かせていただきありがとうございました。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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温かい言葉

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

卒業シーズン

3月の卒業シーズンになりました。中澤家からも次男が小学校を卒業し、三男がこども園を卒園することになりました。子どもたちの晴れ姿を見るために仕事を抜けさせていただき、先々週は三男の卒園式に先週は次男の卒業式に参加してきました。

卒園式は数年ぶりでした。こども達みんなが大きな声で返事をしていて、小さな手でしっかりと卒園証書をもらっている姿はとても素敵でした。子ども達の歌が式のフィナーレです。しかしその前に妻には保護者代表謝辞を読み上げるという大仕事がありました。

中澤家にとって3回目の卒園式です。気持ちはいつまでも若手ママのつもりですが、もはやベテランの仲間入りをしている妻が謝辞を仰せ使うということで、数日前から中澤家は大騒ぎです。

保護者代表ということは、自分の思いというよりも保護者の皆さんの立場になった内容でなければいけません。これには文系女子の妻も頭を悩ませていたようです。原稿用紙に向き合いながら、お世話になった6年間を振り返っている様子は感慨深いものがありました。

こども園での生活は、子供にとって初めての社会になります。それは保護者も同様で、子どものことに関する不安や心配ごとは尽きることがありません。こども園の先生方は子どもたちと向き合いながら、保護者の心もサポートしてくださいました。そんな想いを伝えようと思っている妻は、

「本番は100%泣くからね」

と言っており、実際もしっかりと泣いていました。このような機会に長男から数えれば12年間分の感謝の気持ちを伝えることができたのでよかったのだと思います。

そして先日は、次男の卒業式です。ピカピカの1年生だった子供たちが、ひと回りもふた回りも大きくなり、在校生を引っ張っていく存在になるのですから成長は凄いものであることを感じます。その成長は身体だけではなく、心の中もだということを次男と交わす会話や行動からも感じることができました。

福引き

休日にサッカーの試合を終えた次男を迎えに行った時のことです。6年最後の大会に全部を出し切った感が満載の次男から、

「雨の中で体も冷えたしさ、たまには、温かいうどんでも食べて帰らない?」

と誘いがありました。冷たい雨が降る中で試合を頑張った訳ですから、もちろん賛成です。気になっていたうどん屋さんで次男と食事をすることにしました。

温かいうどんで身体を温めると言いながら、次男が選んだのが、つけ汁うどん。それについては気になりましたが、美味しかったと喜んでくれたので何よりです。満腹になったので帰ろうと思うと次男から、

「俺たちだけ外食したから、ママにお土産でも買って行こうよ」

と提案がありました。次男はママへのちょっとしたプレゼントやお土産を大切に考えています。

そこで帰りながらスーパーによってお土産を買うことにしました。わずか10分くらいですが、スーパーに到着した時に次男は夢の中に入る直前でした。疲れているのですから、僕1人で買い物へ行きました。この日は何やらキャンペーンで買い物した人ができる福引きをしていました。

買い物をした僕も福引きの権利を獲得しましたので挑戦したところ、なんとなんと特賞が当たったのです。

「カランカラン」

と鐘を鳴らし、

「おめでとうございまーす」

と大きな声で祝福をしてもらったのは有り難いことで、特賞も嬉しいのですが、ひとつだけ素直に喜べない状況がありました。実はこの時、僕は片脇に妻から頼まれて購入した生理用品をもっていたのです。別に恥ずかしがることではないことはわかっているのですが、特賞を当てることで祝福され、少し注目を集めてしまいます。

「よりによってこのタイミングかい」

とは思いましたが、これも偶然が成した大当たりでもあります。景品のいちごを有難くいただき車に戻りました。すると次男は目を覚ましていましたので僕からすぐさま、

「パパは福引きに運を使ってしまったよ」

と伝えると、次男から

「今日の運は福引きに使ったけど、

明日はまた、いいことあるよ」

と言われました。何気ない会話の何気ない一言でしたが、すごく自然で温かい言葉だなと感じました。そして僕には言えない言葉です。

考えてみると、子ども達は家にいる時間よりも小学校やこども園で過ごしている時間の方が多いです。勉強はもちろんですが、生きて行く中で大切なことを先生方から教えてもらえ、友達と生活することで様々なことを得られているのだと思います。そんな日々があったからこそ、温かい言葉が出てきたのだと思います。

卒業式

耐震工事

今お話をいただいているお客様ですが、ご夫婦で過ごすこれからを考えて現在暮らしている建物をどうするべきかをご相談いただいております。お子様は別の場所に家を建てられたようで、これからは夫婦でゆっくり過ごせればよいということです。

状況を考えれば、使用する空間のみ断熱工事を行うことが良いのでは?と思いましたが、お客様から

「この建物を小さくできるものですか?」

とお話がありました。

僕には全くない発想でした。しかし、これからの家づくりと向き合う中で、同じような状況は必ず出てくると思います。耐震補強工事が大前提にはなるとは思います。そして、調べなくてはいけないことも山ほどあります。減築をすることも1つの方法であることを感じています。

お客様が大切にしている建物に対しての向き合い方は、工務店がしっかりと考えなければいけないことです。その為には、住まわれる方が抱える不安や心配事を安心に変えられる工務店。温かい言葉をかけられる存在にならなくてはいけないと思っています。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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考え方の問題

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

僕には日々の生活で心がけていることがあります。その中の1つで、エレベーターがある建物を利用する際に、なるべく階段を使うようにしているということです。この行動のきっかけは、運動不足を解消する為だったのですが、いざやってみると足腰の強化になったり、僕がエレベーターに乗らない分だけ建物の消費電力も減らせたりとほんの少しではありますが、利点があるように感じています。

先日も高崎市役所の11階まで行くのに階段を使うことにしました。気持ちは20代ではありますが実際は42歳です。体力年齢に関しては実年齢以上であることが危惧される中で望んだ9階への登頂は地味にキツいものでした。

4階あたりから呼吸が乱れだし、11階の扉を開ける時にはもはや気力で歩いているようでした。途中ですれ違う方に平然を装おいましたが、体力を消耗して白目も血走っている僕の様子は相当怪しい奴に見えたのではないかと思っています。

僕の行動は、意味のないことや時間の無駄と思われるかもしれませんが、呼吸を整える為に展望スペースから倉渕の山々を見られて爽快でしたし、階段を使えるよう時間に余裕をもって行動をする心がけにもなりますので考え方の問題なのかなと思っています。

この日は高崎市役所の11階にある建築指導課に倉渕町で新築工事をさせていただくお客様の工事届を提出に行きました。こちらのお客様は、60坪以下の平屋になりますので該当はしませんが、僕の暮らしている倉渕町も建築基準法の法改正で、4月から建築確認申請の提出が義務付けられるようになりました。

今まで無かったことを驚かれる方もいらっしゃると思いますが、倉渕町は都市計画区域外になっており条件はありますが、木造住宅に関する建築確認申請は必要ありませんでした。ちなみに車庫証明も必要ありません。とは言え、建築基準法は当然守らなくてはいけませんので、何でも建てられる訳ではありませんが、書類作成業務の負担は少し減らせることになります。

4月に施行になる法改正によって、建築業界の意識は大きく変わると思っています。先日参加させていただきました、トヨタトーヨー住器さんのセミナーでは、改めてそのことを強く感じることになりました。

環境や建物の安全性への配慮から、省エネ基準が義務化され木造建築物の構造計算も義務化されることになります。僕は数年前に断熱性能と耐震性能に関して、自社の家づくりを見直す必要性があることを教えていただきました。

そのお陰様で、法改正に対しても慌てること無くいられますし、素晴らしい同業者のお仲間と家づくりを学ぶことができています。ですが、実際には施行後に様々な課題も出てくると思いますし、変化する環境と進化する家づくりには向き合い続けなければいけません。

そんな未来に家づくりを続けていく為には、1から100まで自社の家づくりを理解し、人の命を守る家づくりであることに責任を持たなくてはいけないことを改めてセミナーを通して感じることができました。

そんな気付きもあったことから、朝現場に行く前に事務所でお茶を飲みながら、社員のみんなにも法改正のことを説明しました。下佐野町の新築工事で羊毛断熱材を充填したり、倉渕町で天井の板張りをしたりと柔軟に動いてくれている渡部てっちゃんは、

「そもそも建築確認がいらない地域があるなんて信じられないですよ笑」

と自分が生まれ育った故郷は棚にあげて、倉渕町をいじりながらも冷静に受け止めています。

数年前に自宅を新築した建具職人のともさんは、

「もっと早く高気密高断熱の家づくりを知りたかった」と悔む一方で、意識は断熱改修に向いているように思えます。

ベテラン大工の原田さんは、

「建築確認は、倉渕町だろうと高崎だろうと、同じ家づくりしてるんだか、あってもなくても変わらないけど、構造計算はもっと前からやるべきだったんだよ。遅すぎる。」

と言っていました。原田さんの口から出た言葉に驚きましたし、嬉しくも感じました。

考えてみれば、中澤建設が高気密高断熱にシフトする時も原田さんはスムーズに受け入れてくれましたし、構造に関しては昔から厳しく慎重だったのが原田さんです。だからこそ、構造計算の義務化に対して当たり前のように言葉が出てきたのだと思います。

大きな変化がある時には、会社としても対応力が必要になりますが、全ては考え方の問題なのかもしれません。1人ではなく、心強いみんなと向き合う訳ですから目的を持って進んでいきたいと思っています。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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意識の改革

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先日、現場に向かう為に車を走らせていると対向車線で2台の車が停車していました。方向指示器を出している訳でもなく、ハザードランプもついていないので、不思議に思って周囲を確認すると小学生が立っている姿が見えました。

道の反対側にはバス停があるので、道路を渡ろうとしている小学生に気付いた運転手さんが停車していたということです。その状況を僕も把握でき、停車することができたので、小学生は無事に道を渡りバス停まで行くことができたのです。

車を運転しているとこのような場面に遭遇することがあります。横断歩道があれば歩行者も渡りやすいし、ドライバーも停車する意識になりますが、このような状況だと気付いていながらも僕は止まることが出来ていません。

この時感じたのは、僕のような”横断歩道があれば”なんて考え方を改めなくていけないことです。実際に横断歩道を設置すべき場所なんて世の中に数えきれないほどあるはずなので、そんなキリのないことに着目するのではなく、道路を誰でも安全に使えるように、利用者が僕達が意識を変えることが必要なのかもしれません。

このように気付けたのも、先に止まってくれた運転手さんのお陰です。誰かが行動すれば、そこに気付く誰かが続いていく、そうやって意識の改革は成せるように思えます。

先日、現場でも同じように感じられる出来事がありました。高崎市下佐野町の新築現場で、僕が南側の窓の上部に付くひさしの取り付けを行っていた時のことです。

敷地の南側には小さな水路があり、その先でお隣さんが畑仕事をしている様子は目に入っていました。挨拶を交わすには少し離れていましたし、目が合う訳でも無かったので、そのまま作業をしていると、建物内部で羊毛断熱材の充填をしていた社員の渡部てっちゃんが外に出てきました。

てっちゃんは、僕に話かける前に

「こんにちわ!」

と、お隣りで畑仕事をしていた女性に挨拶をしたのです。それに気づいたお相手もにっこりと挨拶をされていて、僕はハッとなりました。

僕自身、挨拶は生きることでの重要事項の1つだと思っています。それなのに、少し離れていたなどと理由をつけて挨拶できていない僕をよそに、てっちゃんはしっかりと挨拶をしていたのです。

その様子を見て思わず、

「素晴らしい」

とてっちゃんに伝えると

「当然ですよ😊」

と何食わぬ顔で言っているから、その凄さが引き立ちます。でもこれは本当に中々出来ることではありません。普段から意識をしていて、その場で考えるというよりはあたりまえの事として身体に染み付いているように思えるのです。

何が印象的かといえば、てっちゃんが挨拶したあとに見えた、お隣さんの嬉しそうな笑顔が忘れられません。僕達はこの地域にこれから住まわれるお客様の家づくりをしている訳です。ならば地域の方との交流は大切なことで、現場とはこうあるべきですしそんな現場だからこそよい仕事が出来るのだと思います。だからこそ、てっちゃんの挨拶は大きな意味があることを感じ、大切なことに気付かせてもらいました。

倉渕町の新築工事では、断熱気密工事が完了しましたので、中間の気密測定を行いました。測定をやってくださったのは、ハートランドの滝沢さんです。

昨年6月まで中澤建設で修行をしていた松島聖士さんに紹介していただき今回初めてお願いできることになりました。

この日の気密測定を控えた数日前のことですが、僕に気密工事のいろはを教えてくれた茨城県の高浪工務店高浪師匠にお会いすることがありました。そこで高浪さんより

「中澤さんに説教しなくちゃですよ笑」

と伝えられました。瞬間的に気密工事のことだと分かりましたが、一体どの箇所かはわかりません。

高浪さんは、中澤建設のSNSを見て気付いたことを事細かく教えてくださいます。その内容は、僕が今まで処理していなかったことでしたが、高浪さんは非常に重要である理由も教えてくれました。気密工事は、要点を抑えてシンプルに綺麗な工事を行うことが鉄則であるというのが高浪さんからの教えです。この要点を抑えることが本当に難しく感じています。だからこそ、経験のある方から教えてもらえることは本当に有り難いことなのです。

早速、教えてもらえた処理も無事に行えましたので気密測定の準備ができました。建具職人のともさんと渡部てっちゃんにとっては初めての気密測定になります。何度やってもこの緊張感は慣れないもので、結果が心配でなりません。みんなが息を飲む中出てきた数値は0.1㎠/㎡でした。

中澤建設の基準は、0.3㎠/㎡以下なので素晴らしい数値だと思いますし、この工事をしたみんなの丁寧な仕事が結果として現れたのだと思います。そして離れた場所にいても弟子のことを想って見守ってくれている師匠がいることが僕には安心でなりません。

あくまでこれは中間の気密測定の結果であって、今の状況を維持する為にこれからも慎重に工事を進める必要があります。それが結果的にお引渡し直前に行う最終の気密測定で良い結果を出すことに繋がるのです。

中澤建設に新しい社員が2人増えて行った断熱気密工事ですが、全員で工事を行い、向き合うことで、今まであった意識を変えることができたように思えます。それは、断熱気密工事だけに限らず、運転でも挨拶でも同じで、意識は人から人に伝わることでどんどん良くなるのだと思いました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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小さな世界

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

最近は全然行く事ができていませんが、僕もこう見えて浦安にある夢の国が好きです。道路を走っていてパークが見えた瞬間に心が躍り、中に入った時の感動は他に変わるものがないように感じます。

しかし、幼少期からビビり体質だった僕は、乗っている人が「ワー!キャー!」と叫んでいる乗り物には乗れませんでした。今思えば、乗りながら叫ぶことが楽しみ方だということはわかりますが、あの頃の僕には恐怖でしかなく何の魅力も感じられませんでした。

では何をもって良い思い出にしていたかと言えば、ジャングルクルーズとイッツ・ア・スモールワールドです。これは小心者でピースフルな僕にぴったりなアトラクションでした。ジャングルクルーズにもビビりポイントはありますが、チンさぶが無いので大丈夫です。

イッツ・ア・スモールワールドは世界中の子供達が歌う「小さな世界」を聞きながら、船に乗って世界一周するアトラクションです。すごくシンプルなのですが、世界中という壮大なテーマを「小さな世界」として表現することが感慨深く、感動する内容なので、大人になってからも好きなアトラクションです。

僕にとって先週は、お会いした方々とお話をさせていただく中で小さな世界を考えさせられる1週間になりましました。

中澤建設では、昨年から建具職人のともさんが社員になってくれましたので大工工務店と建具事業を行っています。無垢の木を扱う者同士、木工機械を扱う者同士が手を組み一緒に仕事をすることで、中澤建設の倉庫にある木材を有効活用でき、別の視点から木と向き合うことで、新たな発想も生まれると思いました。

その取組みとしてカタチになったのが規格無垢建具の製作です。デザインもサイズも細かな仕様も全てつくり手である建具職人が決めて、木枠と建具をセットでご提供するというものです。

建具職人のともさんが入社してから、1年が経ちますが何度も試作と話し合いを重ねてきました。中澤建設が建具事業を始めると聞いて応援して下さったお仲間工務店さんに建具を納めさせていただけたことで、様々な課題と向き合うことができました。

そんな規格建具の完成を間近に控えた先日、僕が建具事業の構想をしている時から応援してくださっている吉田登志幸さんにご案内していただき、茨城県の設計事務所さんと工務店さんのところへお伺いさせていただきました。

まず初めにアトリエMの本橋さんの事務所にお邪魔しました。僕は初めてお会いしたのですが、お会いしてからファンになるまで、ファンになってから大ファンになるまでそれほど時間は必要ありませんでした。惚れ惚れしてしまうほど太い軸の通ったカッコいい生き方をされていて、その場を包みこむような優しいお人柄とユーモアに、虜になってしまいました。本橋さんのご自宅兼アトリエを案内していただき、僕は驚愕と感激で思わず頭を抱えてしまいました。

アトリエMさんを後にして本橋さんが設計された建物群を拝見して、またまた驚愕です。もはや日本とは思えない1つの町がそこにはありました。時間の都合で中には入れませんでしたが、近い内に必ず妻と食事に行きたいと思います。

その後は、住宅ブランド「SaiCLE(サイクル)」を立ち上げられた斉藤建築工業(株)斉藤知広さんの規格住宅モデルハウスにお伺いさせていただきました。ゆっくりとお話させていただくのは初めてのことだったのですが、お聞きしていると安心できるような優しい言葉の中に、ご自身の家づくりへの強い想いを感じました。

中澤建設は規格建具で、斉藤さんは規格住宅です。規格という共通点がある中で、

「この家が最高、最高なんです」

とお話している姿が強く印象に残っています。ものづくりとは、自分のつくったものをどれだけ愛せるかがすごく大切なことだと思います。規格住宅は間取りから仕様まで決めることの全てを1つの規格にしている訳ですから、斉藤さんが最高だと想いを込めた集合体になっているのです。規格品の製作には斉藤さんのような愛情と覚悟が必要なのだと教えていただきました。

最後にお伺いしたのは、(有)青樹工務店青木さんの自社倉庫をリノベーションした事務所にお伺いさせていただきました。青木さんは僕と同じように大工としての仕事をしながら営業や現場管理をされている大工工務店さんです。僕よりもひと回り近くお若いのですが、社の代表として新しい事務所をつくられるお姿から、学ぶことの多さを感じます。

青木さんは家づくりに、規格建具の採用をしており、使用されている工務店側の感じていることや悩みをお聞きしたいと思っておりましたが、青木さんの理解の深さに驚かされることばかりでした。規格建具のつくり手側としたら、現場の職人さんが少しでも楽なように考えるのですが、それが裏目に出て何が正解かわからなくてなってしまいます。しかし、青木さんのように現場を知っている大工さんにお渡し出来れば規格品に必要以上の手立てをする必要が無いのです。それは効率的な作業に繋がりますので全てにおいて良い結果を生み出すことになるのです。

茨城ツアーでお三方にお会いできたことで、今の中澤建設にとって、とても大切なことを教えていただくことができました。

大変貴重なお時間をつくっていただきありがとうございました。

そして、中澤建設にとってベストなタイミングでこのような素晴らしい方々にお会いできる機会を与えてくださった吉田さんに心から感謝しております。

先日はもう一つ、大切な集まりがありました。工務店さん、流通店さんと建築人としての生き方を語り合う会であります利根ヨットスクールです。今回は前橋市の工務店さんがご用意してくださった沖縄料理のお店で、自分達が今思っていること、感じていることを語り合う時間になりました。

先輩工務店さんが様々な人生経験から知ったこと、感じたことを話してくださったのですが、この話を聞くことが出来る環境とはどれほどの貴重なことだろうと思いました。

先輩工務店さんも、あくまで自分の経験であって皆が同じことをしなくていいとお伝えくださいます。確かに、どんなに身になる話を聞くことができたとしても自分自身が身をもって知らなければ、自分の経験にはなりません。しかし、話を聞いていたのと、聞かずして経験するのでは、その時に得られるものが大きく違うことは間違いありません。だからこそ、僕にはこの会に参加させてもらえることが有難く感じているのです。

田舎の小さな工務店を経営している僕ですが、お世話になっている方、お仲間の方、お会いできた方々のお陰様で、頭の中にある世界が果てしなく広がっているように感じます。だからこそ、生きている世界が小さくても幸せなのだと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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会席料理

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤建設の休憩時間は10時と12時と15時にとることにしています。しかし、時間に追われてしまっている時や1人で作業をしている時などは休憩を省いてしまうことがあります。

これは決してよい事ではなく、改善しなくてはいけないことですし、集中力を維持する為に休憩はとても大事なことだと思っています。

だからこそ仕事は、1人でするよりも2人ですることが必要なのかもしれません。作業が捗ることはもちろんですが、相手を想うことから休憩を取れますし、休憩時間の会話から相手のことを知ることができるからです。

先日も社員の渡部てっちゃんと休憩をとっている時に話題は奥さんとの馴れ初めや好きな食べ物の話になりました。今37歳のてっちゃんと20代前半の奥様の馴れ初めは、名作「愛という名のもとに」のような甘酸っぱさがあり、今回のブログでは書ききらないので別の機会にお伝えするとして、好きな食べものは、少しずつ色々な料理を食べられるのが楽しいから、小鉢が並んだお膳のような食事だと教えてくれました。

この話には僕も同感でした。温泉旅館に行った時など、バイキングもテンションは上がるのですが、食事会場に行くと料理が並らんでいる会席料理の方が魅力的に感じてしまいます。

バイキングだと僕は、目で食べたいものだけを選んでしまうので、お皿の上は好きなものに偏ってしまいます。色々な種類を食べようと思っていても、やめとけばいいのに大好物のカレーに手を出してしまい満腹になってしまうのがお決まりのパターンです。

会席料理は、最初からいただけるメニューが決められています。その為、並んでいる料理の中には、自分の好物もあれば、今まで口にしたことが無い、自分では選択しないような料理が並んでいることもあります。

その中には、食わず嫌いの料理もあったりするのですが、色鮮やかで、綺麗に配膳されている料理を見ていると、不思議と食欲が湧いてくるものです。そして、実際に食べてみると避けてきた自分に呆れてしまう程、美味しかったりします。

それもそのはずで、提供してくださるのはプロの料理人の方々です。食べる人が美味しいと喜んでくれる様に、食材を選び、栄養バランスを考えながらメニューを決めて、精魂込めてつくられているのです。

そのような料理は美味しいに決まってますし、気持ちのある料理だからこそ、僕達は食べる前から目で楽しんで、食べ終わったあとも心もお腹も満たされ、幸せな気持ちになれるのだと思っています。

中澤建設も会席料理と同じようにお客様の幸せを思い、決めさせていただいていることがあります。それが家づくりの基本仕様です。

建物の躯体とその躯体を支える基礎は、許容応力度計算という構造計算を行い耐震等級3に決めています。熊本地震では、わずか数日の間に震度7の地震が2度も発生してしまいました。実際に震度7が複数回起こるということを教訓にし、それに耐えられるような構造にしなくてはいけないという思いからです。

耐震等級3の家は新築時だけでよい訳ではなく、10年先も20年先も住まわれるお客様が安心して暮らしていけるように維持し続けなくてはいけません。その為には、壁体内の湿気からくる腐れや外敵要因であるシロアリから躯体を守らなくてはいけません。

壁体内の結露に関しては、夏場と冬場で湿り空気が移動するように使う建材を選定しておりますが、怖いのは見えない柱の中で起こっているということです。心配されることであれば、出来る限りのことをやるというのが中澤建設の考えで、その対策が緑の柱です。

薬剤を加圧注入した木材を、土台・大引き・柱に使用し、湿気とシロアリから建物を守る仕組みです。一言に薬剤というと健康被害を心配されるかもしれませんが、使われているのは消毒液(塩化ベンザルコニウム)と銅です。お手元の消毒液に入っている成分と10円玉ということです。

僕も使う前は薬剤という言葉が気になり後ろ向きな気持ちでしたが、中澤建設社員一同で半年間しっかりと緑の柱を勉強して、安全だと納得した上で採用することにしました。

使われている木材も自然乾燥木材になりますので、中澤建設の想う木の考え方とマッチしており、木が持つ大切な成分を損なわずに家の躯体として働けるのです。

そしてこの緑の柱と羊毛断熱材は相性が抜群によいと思っています。自然乾燥木材は、建てた後も乾燥しながら強度を持っていきます。その時に羊毛断熱材の調湿能力によって、壁体内の環境が良質なものになるという訳です。

シロアリに対する対策は緑の柱だけではありません。心配される場所には全て必要な処理をしております。

建物の構造は完成したら見えなくなってしまうものです。だからこそ見えるものと同じくらい大切にしなくてはいけないと思っています。

構造見学会のご案内です。

高崎市倉渕町のお客様の建物をおかりして、構造見学会を開催させていただきます。

自然乾燥木材と緑の柱(ハウスガード)を使用した許容応力度計算による耐震等級3の骨組み、羊毛断熱材とEPSボードを使った内外ダブル断熱の高気密高断熱仕様です。

ご覧になっていただきながら、中澤建設が大切にしているお客様との家づくりをお話させていただきたいと思っております。

下記内容で開催いたしますので、ご来場をお待ちしております。

日時 3月9日(日)10時〜16時

   3月10(月)10時〜16時

場所 高崎市倉渕町内

   ※お問い合わせいただきました際にお伝えさ      

    せていただきます。

ご案内時間

   1組様1時間

お問い合わせ先

   ホームページのお問い合わせフォームから

   よろしくお願いいたします!

ホームページ

   www.hitoto-ki.com

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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大切なこと

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

僕の休日は、サッカーをやっている子供たちの送迎をすることから始まります。チームのバスに乗せてもらったり、同じチームの保護者の方にお世話になったりすることもあるので、移動時間は様々ではありますが、休日朝の日課になっています。

先日も子供がお気に入りの曲を聴きながら車を走らせていると、カーブミラーの支柱をちっちゃな小猿が登っていました。その様子をすぐ近くで親ザルが見守っていて、その様子を長男と2人で目で追いながら僕たちから出た言葉は、

「サルだね」

「そうだね」

とたったそれだけでしたが、僕にはなんだかハッとするような瞬間でした。

中学生になりサッカーや勉強を頑張っている毎日の中で、一緒に過ごす時間なんてほんの僅かなものです。おそらくこの先も成長に合わせて少しずつ減っていくのだと思います。

そう考えると朝の送迎の時間も、今この時にしか過ごせない、かけがえのない時間になるのだと感じました。だからと言って、急に朝からテンションを上げていくのもおかしいですし、子供たちも嫌だと思いますので、多少眠くても僕のチャームポイントであるホリの深い目をしっかり開いて、自分の意識を変えようと思いました。

倉渕町の新築現場では、断熱気密工事が進められています。昨年入社してくれた渡部てっちゃんは、みなかみ町の新築で初めて出会ったのですが、当時から中澤建設が基本仕様にしている羊毛断熱材に興味を持ってくれていました。入社する際も羊毛断熱材を入れるのが楽しみだと言っていましたが、倉渕町の新築でそれが現実のものとなった訳です。

羊毛断熱材の施工は決して難しい作業ではありませんが、要領がわからないと綺麗な施工が出来ません。綺麗な施工は見た目だけの問題ではなく、しわがつかないことにより、断熱材を隅々まで充填することができ、断熱材と気密シートが密着することに繋がります。

断熱材は入っていればよい訳ではなく、繊維と繊維の間にある空気に断熱効果がありますので、隙間なく隅々まで入れることが鉄則になります。

僕も今まで羊毛断熱材を取り扱っている方々に様々なアドバイスをいただけたことで、しっかりとした断熱施工をできるようになりました。

僕よりも羊毛断熱材の施工が上手なベテラン大工の原田さんにもアドバイスをいただきながら、てっちゃんの断熱施工は進みます。てっちゃんが入れた断熱材を見ていると、性格が仕事に出るのだという事を感じます。

2人の仕事は、思わず僕も惚れ惚れとしてしまうような施工でした。断熱性能を表す数値は書面で確認できる大切なことですが、実際に暑さや寒さの環境からお客様の命を守るのは、こうした丁寧で確実な現場の仕事なのです。だからこそ、断熱施工を自社で行う意味があるように思えるのです。

2人が羊毛断熱材を入れ終わった後は気密工事です。気密工事には、建具職人のともさんにも参加してもらうことにしました。ともさんは以前働いていた会社で木製窓の製作をしていたので、建物の気密に関して興味を持っているようでした。

中澤建設の建具事業では、木製窓の製作は行いませんが、ともさんが今まで挑戦してきた経験は気密工事の施工に生かせると思いました。

そして、ともさんが建具や家具をつくる様子を見て思ったことが、とにかく先の作業を見込んだ仕事をしているのです。仕事とはそういうものなので当然ではあるのですが、綺麗な仕上がりと施工がし易くなるように、ともさんの事前準備は徹底しています。

これは気密工事をする上で、何よりも大切な事だと僕は思っています。だからこそ、ともさんにも一緒に施工をしてもらうべきだと思ったのです。

断熱気密工事は、大工と建具職人で業務を分けずに中澤建設の職人が同じ方向をみて仕事をすることができました。これは、お客様の快適な暮らしをみんなで考え、向き合う為の大切な時間だっと思っています。

構造見学会のご案内です。

高崎市倉渕町のお客様の建物をおかりして、構造見学会を開催させていただきます。

自然乾燥木材とハウスガードを使用した許容応力度計算による耐震等級3の骨組み、羊毛断熱材とEPSボードを使った内外ダブル断熱の高気密高断熱仕様です。

ご覧になっていただきながら、中澤建設が大切にしているお客様との家づくりをお話させていただきたいと思っております。

下記内容で開催いたしますので、ご来場をお待ちしております。

日時 3月9日(日) 10時〜16時

    10日(月) 10時〜16時

場所 高崎市倉渕町内

   ※お問い合わせいただきました際にお伝えさ      

    せていただきます。

ご案内時間 1組様1時間

お問い合わせ先

   ホームページのお問い合わせフォームから

   よろしくお願いいたします!

ホームページ  www.hitoto-ki.com

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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責任のあること

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先日、家族で会話をしている時に

「パパは、かめはめ波を出せたことある?」

と三男から質問をされました。かめはめ波と言ったら誰もが憧れる必殺技のひとつです。僕も子供の頃は悟空のような強さに憧れ、かめはめ波の練習をしていた時代があります。

それは僕だけでなく、幅広い世代で1度はやったのではないかと思い妻にも聞いてみると、

「あたしはやったことないけど、男の子はみんなやってたよね。」

と言っています。

それを聞いていた長男も

「俺も昔やったことあるし、何ならこの間友達とやったよ。」

と続きます。

中学1年生が友人とどんな心情で、かめはめ波をやろうと思ったのかはわかりませんが、1度夢に見たことは何歳になっても追いかけるのだと思いました。

子供とは言え、三男の質問は素直な気持ちからだと思います。

僕は本気でかめはめ波の練習をした訳ではありません。実際に、かめはめ波を見たことだってありませんが、出せないと証明できる根拠だって言える訳ではありません。

かめはめ波は1つの例ですが、疑問に対してしっかりと答えることを考えると、発言とは重く責任のあることだと感じます。

先日は、僕が建築に携わることになってから、今日に至るまでの道のりを発表する場に参加させていただきました。人にお伝えできるほどの生き方をしてきた訳ではないので、過去を振り返り、今の自分と向き合う大切な時間だと思い参加させていただいております。

あらためて自分の人生を振り返ると、本当に失敗ばかりのしくじり人生だったと思います。何が失敗、何がしくじりかと言えば、自分の未熟さ故にたくさんの方々に迷惑をかけてきたことだと思っています。だからこそ、思い出す度に赤面するような内容ですし、呆れられたことも、怒られたことも数知れずということです。

この事は決して美しく語れるものではありませんが反省するべき自分の人生の中で、自分の事を助けてくれた方がいて、叱ってくれた方がいて、見捨てずにいてくれた人や家族がいるから今の自分があります。そして素晴らしいお客様に恵まれ、救われていたことを感じます。

この日は、14年前に中澤建設で新築させていただきましたお客様のお店でランチするところからスタートしました。もともとは専用住宅でしたが、6年前に住宅の一部をカフェに変える工事をしました。

皆さんと食事をいただきながら、お客様との馴れ初めをお話させていただいたのですが、当時の記憶の中にお客様と僕で認識の違いがあり、まるで漫才の掛け合いのような会話がありました。

このやり取りを聞いていた皆さんもたくさん笑ってくださり、これもお客様とつみ重ねさせていただいた14年以上の月日があったからこそだと嬉しく感じられる時間となりました。

その後は、仲良くさせていただいているお仲間工務店さんのご自宅に移動して、事例発表をさせていただきました。

僕と一緒に2名のお仲間工務店さんが発表したのですが、この2名は数年前から一緒に1つの志しを持って歩んできた仲間です。楽しい思い出もたくさんありますが、僕の苦しい時代をお2人はご存知ですし、僕もお2人が大変な思いをされていた時代を知っています。その名の通り苦楽を共にした仲です。

だからこそ、お2人の発表内容は感慨深いものがありました。

“心に決めたブランド名とロゴを僕達に初めて見せてくれた時のこと”

“「俺には家づくりしかないんだよ」と本音を語りながら2人で食べたラーメンの味”

お2人の発表を聞きながら、色々なことを思い出して涙を堪えるのに必死でした。

今こうして、この場にいることも、三者三様で自分たちの家づくりを大切に出来ているのも、あの日あの時、恩人に助けられて、家づくりに対する1つの志しを持てたからだと思います。その志しは、家づくりを通じて人としての在り方を見つめ直すことにも繋がりました。

事例発表は自分の振り返りとは言っても、僕の話を真剣に聞いてくださっている方々がいらっしゃいます。だからこそ、自分の発言には大きな責任があります。上手にお話ができたのかはわかりませんが、自分にとって大切だと思うことをお伝えさせていただきました。

この様な貴重な経験をさせていただけたことに感謝しております。そして、発表を聞いていただきありがとうございました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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