中澤建設の未来

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

長男が中学になってもサッカーを続けていますので、休日の送迎や平日の迎えは僕が行けるように努力しています。片道およそ40分くらいの道中なのですが、長男がお気に入りの音楽を聴いたり、会話をしたりして、僕としては結構楽しい時間を過ごしています。

そんな長男から、

「日本の高度経済成長期って何があったの?」

と聞かれました。突然で予想してもいない内容の質問に正直戸惑います。それもそのはず、この質問だけ切り取ると中澤家の長男が賢そうに感じますが、いつもの会話内容と言ったら、

「もしも高崎市の烏川を境に右と左に分けたらどっちに住みたいか」など、本当に他愛もない話ばかりなんです。

だからこそ、高度経済成長の言葉が出てくるなんて全く想像しておりません。長男がどこまで深みのある答えを期待していたのか分かりませんが、僕だって下手な話はできません。とは言え、学業という名の勉強を怠ってきた為知識不足なのも事実です。

背伸びしてもボロがでますので、保険として自分が生まれる前の出来事だということを冒頭に添えて、自分の言葉で説明をしました。

その話を聞いた長男から、

「そういうのがあって、今みんなロボットになってるの?ファミレスとかもご飯を持ってきてくれるのみんな人じゃなくてロボットだもんね。」

と言われます。

僕の説明から、「ここに結び付くのか?」とは思いましたが、大きく言えば外れてはいないことに安心します。続けて長男が、

「このままAIが進化をしたら、全部ロボットがやってくれるから、中澤建設だって仕事がなくなっちゃうんじゃないの?」

と言いました。

長男なりに父親の仕事を心配してくれたようです。そんな長男に「AIの力を借りなくても大丈夫だよ」と言いたいところですが、僕自身が日常生活でAIに頼りっぱなしです。

目的地の場所を探す時はすぐにスマホを手に取ります。言葉の意味を調べるときもスマホ、天気予報もスマホ、スケジュールも今は全てスマホの中のAIに管理してもらっています。

考えてみれば、このAIの進化も多くの人が仕事をしたことで生まれた賜物なのだと思います。たしかに頼り過ぎることに問題もあるようには感じますが、AIの能力を借りながら自分にしか出来ないことをやることが大切なように感じます。

先週は毎年恒例になりました、高崎市の体験活動「やるベンチャー」で、倉渕中学校2年生の生徒さんが3日間の職場体験に来てくれました。

生徒さんが中澤建設に来てくれるようになって今年で3年目になります。初年度から僕が決めていることは、出来る限りリアルな仕事を体験してもらうことです。なので中学生がいるからと仕事内容を意識し過ぎないようにスケジュールを組みます。

その為、中澤建設の職場体験はお客様のご理解とご協力がなければ成り立つことはありません。ちょうど職場体験に重なるお客様には事前に、中学生が一緒に現場に入らせていただくお願いをさせていただきます。

僕からの急なお願いにも関わらず、お客様の皆さんが心良く承諾してくださることに感謝以外の言葉が見つかりません。

初日は、朝から僕と一緒に雨樋修繕の現場調査に伺います。僕が脚立に登り寸法を測って、Y君がメモをしてくれます。道具が必要になった時も、

「僕取ってきます」と言ってくれて、離れた作業車に向かって走り出す姿には正直驚きました。無事に調査を終えて、2人でお客様に挨拶をさせていただくと、

「頑張ってね」

のお言葉にY君も嬉しそうです。

それから向かったのは、リフォーム中の現場です。お客様と一緒に迎えてくれたのは、Y君が好きで好きでたまらないワンちゃんです。僕もその事は知っていましたし、お客様にもお伝えしてありましたので、

「ちょっとワンちゃんと待っててね」

と伝えるとすぐさま近付いて、まるで付き合いはじめの恋人同士のようにベタベタしています。

微笑ましい光景ですが、このままでは中学の先生に職場体験の報告ができませんので、しっかりと作業もお願いしました。

お昼は一緒に現場でお弁当を食べてから、中澤建設の社員で年齢が1番近い、渡部さん(てっちゃん)の車に乗り作業場に戻ります。歳が近いだけに、車内ではどんな会話で盛り上がったのかと想像するだけでニヤけてしまいます。

作業場に戻ると、建具職人のともさん指導のもと、次の日に行く現場作業の練習です。一見クールなともさんのシュールな笑いが中学2年生にもハマっていることが僕にとっては面白くてたまりません。

2日目は、前日にした練習の成果を試す建具工事です。この建具をつくったともさんと妻が見守る中で息をのむような緊張の瞬間です。

作業を終えたY君にともさんが一言、

「成功です」

と言った時は、Y君も嬉しそうでした。仕上がった建具を積み込みして、妻が作ってくれたお弁当を持って、Y君・ともさん・妻の3人は現場に向かいました。(ともさんは愛妻弁当です。)

僕は会社で待機しましたので、現場でどんなドラマがあったのかを直接見ることはできません。だけど、それが大切なことだと思っています。職場体験は生徒さんと僕ではなく、生徒さんと会社が1つになって行う活動だと思っています。だから、僕自身も会社の一部なのです。

それを深く感じたのが3日目の出来事です。実はこの日に僕の大切な友人のお父さんの告別式が行われることになりました。この日は家具づくりを予定しており、午前中に僕と図面を書いて、午後に社員大工の原田さんご指導のもと絵に書いたものを実際につくってもらおうと思っていました。

そしてもう一つ、妻のまかないランチをみんなで食べる予定でおり、そのランチに使うご飯を釜で炊こうと思っていました。ここで問題なのが、釜でご飯を炊くことはそれほど難しくはありませんが、僕以外に中澤建設の誰もやったことがなかったのです。初めて釜でご飯を炊く場面で経験者がいないのは、大問題です。

僕にとって大きく感じていたこの2つの問題を助けてくれたのは、一緒に働く会社のみんなでした。大工の原田さんは僕が出来ないとわかると、ダンボールとえんぴつを持ってきて、

「ここにつくりたいものの、絵とサイズを大体書いてみて。何か部屋に欲しいものないの?」

と優しくY君に寄り添ってくれています。

釜でご飯を炊くことも、電気炊飯器を使うことを考えましたが、キャンプ経験者のてっちゃんが、

「半合と似てるから何とかできますよ」

と言ってくれたことで、予定通り進めることができました。

後で話を聞くと、家具づくりにはともさんも原田さんのフォローに入ってくれて、そのお陰でY君が思い描くものをつくることができたそうです。

僕がお昼過ぎに帰った時には、みんなご飯を食べ終わっており、食後のデザートを食べるところでした。僕も戻れましたので妻のつくってくれたケーキを食べながらY君の作品発表会がはじまります。

実はY君、将来は大工になるのが夢だという理由で中澤建設を選んでくれました。ものづくりが大好きで自分が思い描いたものをつくれることに憧れの気持ちがあることを聞かせてくれました。

Y君の作品は世界にたった1つの素敵なものでした。自分のつくったものを発表する姿も自信に満ち溢れて、Y君の姿からものづくりに1番大切なものを感じさせてもらいました。

そんな流れのまま、Y君が中澤建設で過ごした3日間の感想を話してくれる感動的なシーンになったのですが、

「いやいや、まだ半日残ってるから!」

と、もはや中澤建設のムードメーカーになったY君のお陰でその場所にいる全員から笑顔が溢れます。

僕は素直にこう言う時間の使い方が好きですし、この先もずっと大切にしたいと思っています。どんなにAIが進化したとしても、これだけは人にしか出来ないことだと思っています。だから、

「中澤建設の未来は大丈夫だよ」

と長男に胸をはって伝えたいと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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表情からわかること

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先日のことですが、ご自宅の新築工事から店舗の工事と様々なことでお世話になっている友人のお店の工事にお伺いさせていただきました。工事内容は、お店が大繁盛している中で、お客様にとって心地よく、より安心して食事をしてもらえるようにする為のメンテナンスです。

お店がお休みの日に行ったこともあり、工事が終わった後にオーナーと少し話をする時間がありました。普段から真面目な仕事の話をしたり、手が付けられないくらいくだらない話をして盛り上がっているのですが、この日はオーナーが僕のことを褒めてくれるのです。

良いこと、そうではないことに対してハッキリしている友人から、今まさに僕が選択して進んでいる道の事について、

「今のやっちゃん、すごくいいよ」

と言ってくれるのです。それが、心の底から伝えてくれている言葉だということは十分わかるので、僕にとってこれはとても嬉しいことです。

そのオーナーと僕、そして妻は同じ高校の同級生です。なので妻にこの喜びを伝えたくて、帰宅して早々にこの話をすると、

「褒めるなんてめずらしいね〜、でも絶対本音だよね。やっちゃんよかったね。」

と真剣に話を聞いてくれた後に応えてくれました。

友人から褒められたことはもちろん嬉しいのですが、そのあとに話をしっかりと聞いてくれた妻の様子も僕にとってはすごく嬉しいことだと感じました。

中澤家の子供たちも、こども園から帰ってきた時に

「今日ね、〇〇ちゃんとね、、、」

だったり、学校から帰ってきて、

「今日テストで90点とったよー」

と玄関の扉を開けてすぐに話をしてくれます。

その内容は、その日の出来事、楽しかったこと、時には悲しかったことなど様々ではありますが、心の内側にある気持ちを素直に吐き出しているのだと思います。この時に、その話を受け取る家族の存在がとても大切なことだと思います。

先日行われた、移動型子育てセミナー住育キャラバンでは、そんな家族で交わす言葉と心のやり取りの大切さをあらためて確認する時間になりました。僕が妻に嬉しかった出来事を伝えたのと同じように大人でも子供でも想いを大切な人に話せる環境があることは大事なことだと思います。

例えば、話をした相手が、

“とても忙しそうで目を見てくれていなかったら”

“テレビを見ながら聞いていたら”

“機嫌がよくなさそうな様子だったら”

そこには、伝えられない環境が生まれてしまいます。

実際に僕自身も家族に対してこのような態度をとってしまうことがあります。先日も妻が話をしてくれた時にパソコンを見ながら応えてしまいました。そんな僕に呆れた妻の様子から初めて自分の間違いに気がついたのですが、そうなってからではもう遅いのです。

その他にも自分の気持ちに余裕がない時に、母親から話があると、なんとなく聞き流してしまうことがよくあります。これも母親だからしていいことではなくすごく失礼な態度です。妻にも母親に対しても間違っていることは当然で、これでは相手が本当に伝えたいことを聞けていないことになります。

聞く心もなく、耳にだけ入ってくる情報だけでは、相手が嬉しいのか、悲しいのか、喜んでいるのか、怒っているのかという気持ちを理解することは絶対に出来ません。言葉だけではわからないことなんです。

相手の気持ちを知る為には、目と目を合わせて話を聞き表情から感じとらなければいけないんです。そんな大切なことを教えていただきました。この住育キャラバンは、お仲間工務店さんと一緒に中澤建設として協賛させていただいております。

講師の田村美奈子さんが伝えてくださる内容を、聞いたことがあるか無いかで、人に対しての向き合い方が大きく変わると感じております。子育て世代の方々に限らず1人でも多くの方に聞いてもらいたいお話だと思っています。

そして、今週は所属しております住まいるlab.群馬支部の主催で、「構造から直す本気の住宅再生」と題して、曳家岡本さんの岡本親方から普段聞くことができない貴重なお話を聞かせていただきました。

講演の内容は、いつどこで起こるかわからない地盤沈下の状況と地盤沈下してしまった時に家はどうなっているのか、そして建築従事者である私たちはプロとして何をすればよいのかと言うことです。

僕が印象的だったのは、岡本親方の優しい表情と想いが込められた厳しい口調でのお話でした。きっとそれはリアルな現場を実際に見て、被害に遭われお困りのお客様と接して来られた岡本親方が伝えられることなのだと感じます。

このお話をお聞き出来たことで、すぐに自分が何か出来る訳ではありません。そのくらいレベルの高い技術と知識が必要な仕事です。けれど、岡本親方がこれほどまでに伝えてくださるのですから、今からでも自分に出来ることを見つめなおして、お客様にとっての、自分にとっての家づくりに向き合っていこうと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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信じられない出来事

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

今日から9月になりましたので、中澤家の子供たちの夏休みもいよいよ終わりを迎えることになりました。僕にとって夏休み後半の定番と言えば、昨日今日でやっていた24時間テレビです。

「武道館に募金に行けないけど、俺たちも24時間寝ないで応援しよう」

と、中澤家で友人たちと過ごしていたのが、小学生の高学年から中学3年の頃だったと思います。この時の意気込みは、徳光さんに引けをとらなかったと思います。夜通しで応援するとなれば、自分達もお腹が減りますので、夜食やお菓子を持ち寄って気合い十分で望んだのですが、予定通りにことが進まないのが年頃男子です。

マラソンがスタートしてしまえば、気持ちは別のことろにいってしまいます。くだらない会話で盛り上がり、そうこうしているうちにゲームが始まり、そのうちお腹が減ってきます。夜中に腹ごしらえをすれば、今も変わらず情けないほど夜が弱い僕は早々に夢の国へ行ってしまいました。

いつまでも寝ていられないと、目を覚ますと友人達は寝ずにゲームをしていて、寝不足で血走っているみんなの目は今でもよく覚えています。

そのままダラダラと一日を過ごして、残すところ2時間くらいになると再びテレビを見て、会場と心をひとつにサライを熱唱してフィナーレというのが、夏の終わりの思い出でした。

そんなことを懐かしく思いながら、日中にテレビを見ていると、流れていたのは、八代亜紀さんが生前に行っていた様々な活動のことでした。

僕の中で八代亜紀さんは1人の歌手としての認識しかありませんでしたが、実際はそれだけではなく、歌声や様々な活動を通して、多くの方々を幸せにする為の行動をされていました。

もしかしたら、

「だから何?そういう活動をされている方々はたくさんいる。芸能人だから注目をされているだけでしょ」と思う方がいらっしゃるかもしれません。

そして、このテレビ企画に賛否の意見があることをお聞きしたこともあります。番組で取り上げられている内容は、この24時間の間だけ注目すればよいことではなく、365日一分一秒どんな時でも考え続けなければいけないことです。

それは十分承知してますが、自分にとっては、テレビの画面越しに、知らなかったことを知れるこのような機会がとても大切だと思うんです。気付けることでそこから意識を深めることが出来る、これは人が前進することで大事なことだと感じています。

昨日は、いつもお世話になっております、結めぐるの篠崎未歩子さんに繋いでいただき、素敵なご家族様とお会いさせていただきました。こちらのお客様は、新築住宅を検討されている方ではなく、今住まわれている家のお悩みがあって中澤建設にお越しくださった訳ではありません。

今住んでおられる家は、高気密高断熱で高耐久な家づくりを一緒に勉強させていただいている太田市のお仲間工務店さんで新築されました。なので、住んでいる家は快適で不満など全くない様子です。建てられた家にも素敵な名前がつけられており、お話をお聞きしているとお客様は、お仲間工務店さんの大ファンとのことで、相思相愛の惚れ惚れしてしまう程の関係性でした。

じゃあ、なぜ中澤建設にお越しくださったのかということになります。それは今から一年二ヶ月ほど前、まだ新築工事中の時に先輩工務店さん方と一緒に僕と当時中澤建設で修行をしていた松島くんで、断熱気密工事のお手伝いに行かせていただきました。お手伝いと言っても、僕自身も学びに行かせていただいたようなものなのですが、昨日お越し下さった理由は、その時のお礼を直接僕達夫婦に会って伝えたいということでした。

僕にとってみたら、そのように思ってもらえるお気持ちだけでも十分過ぎるのですが、車で2時間ほどかかる中をご家族でお越しくださったのです。数時間という限られた時間ではありましたが、同じ場所、同じ空間で同じ時間を過ごさせていただいたことで、直接お会いしないと伝わらない気持ちがあることをあらためて感じました。

その気持ちは、どんな上手な文章でも、どんなに丁寧な言葉にしても会うことでしか伝わらない気持ちなのかもしれません。

そして、そんな素敵なご家族だからこそ、僕達夫婦からも様々なお話をさせていただきました。自分達の話にも真剣に耳を傾けてくださり、アドバイスまでいただけること、これもまた信じられないことだと感じます。

この出会いは、自分の意志では叶うことが出来なかったことだと思います。お客様の強い想いとお仲間工務店さん、篠崎さんに繋いでいただいたご縁によって生まれた出会いです。

これは、本当に素敵な出来事だと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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止まらずに動くこと

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

最近、お会いする方から

「やっちゃん、お父さんによ〜く似てきたね」

と言われることが増えてきたように感じます。以前も、いや昔からよく言われてはいましたが、

『よ〜く』という言葉からも伝わってくるように、お伝えくださる方の心からの思いを感じます。

顔が似ているのに加えて、夏場の日焼けで2人とも黒光りをしており、薄暗くなれば歯しか見えません。ますます見分けるのが難しいですね💦

先日も、父親が昔からお世話になっているお客様のお宅で2人で作業をすることがありました。その様子を見ていたお客様からも、

「どっちがお父さんで、どっちが息子さんかわからないわね笑」とお伝えいただきましたので、いよいよ何か見分ける方法を考えなくてはいけません。

父親も今年81歳になりましたので、現場仕事や高所作業などは控えながら、木材の加工や作業場周りの草刈りや片付けなど会社の為に働いてくれています。

雑用のように思われるかも知れませんが、父親がやっている作業も誰かがやらなくてはいけない大切な仕事ですし、本人が率先してやってくれているので本当に助かっています。

たまには母親と2人で旅行でも行ってくればいいと思いますがそれが出来ない父親です。何十年とフル稼働で働いてきたタイプなので、ゆっくり毎日を過ごすなんて出来ないのだと思います。

先日参加させていただきました、自立循環型住宅研究会の関東ゼミで、講師の森こうすけさんがエアコンもフル稼働での運転をすることが望ましいとおっしゃっており、父親が動き続けていることも良いことなんだと感じた場面がありました。

今回の関東ゼミも空気線図と計算式を交互に、にらめっこしながら過ごす時間になりました。自分が設計させていただくお客様の家には、何畳用のエアコンが何台必要なのか、今まで何度となく考えてきたことです。関東ゼミでは、そのエアコンを選定する為の根拠を学んでいる訳ですが、僕にとっては果てしなく奥の深い内容です。

エアコンを選定するのに大切なのは家の大きさではなくて、家の中にある空気です。その空気の温度は何℃で、湿度は何%で、実際に何gの水分が含まれているのかをまず知る事が必要です。じゃあ、その空気は一体どのくらいの値だと快適だと感じられるのか?を理解しなくてはいけません。

それから、換気方法は熱交換できるのかできないのかで、温度と湿度の環境は大きく変わることも計算をするとよくわかります。換気を24時間することで家の中にいつでも新鮮な空気を入れることができます。その時に室内で快適と感じる空気をそのまま外に排出してしまうのはもったいないので、新鮮な外気と混ぜ合わせればいいのです。そんなことができるのが、熱交換換気システムであり、どれだけお客様の生活に大きな効果を生んでいるのかを知れることができます。

当然のことながら、窓の計画もしっかりと反映されます。冬の日射は太陽の恵ですので、ありがたいことに無料の暖房です。しかし、夏場に関しては家の中には取り入れたくはありません。日差しは遮断して、明るさはほしいのですから都合の良いことを言ってしまいますが、太陽に感謝する気持ちを持ちながら窓の計画をしないといけません。

そして、根拠を持たせる為に行う計算式で、何より効果が大きいのが外皮性能です。それも数値だけではなく、きちんと施工されている高気密高断熱でなければ意味がありません。せっかくこのように様々なことを教えていただき、学べる環境にいれるのですから、計算通りピッタリなんて難しいかもしれませんがより計算結果に近い環境にしなくてはいけません。その為に断熱気密の現場施工が数値通りでなくてはいけないのです。

実際には、熱源になるような家電製品も家族の人数が多いことや、家の中で子供が走り回ることも、夏場の計算式では負荷になってしまいます。でも、それが悪いことなんて一切ありません。

大切なのは、全てを理解した上でエアコンの計画をすることです。目に見えない空気の世界は、まだまだ学ぶことが山ほどあるように感じます。父親やエアコンのように、僕自身も止まらずにフル稼働で進んでいきたいと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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みんなの笑顔

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤家のヘアカット事情ですが、長男と次男はプロにおまかせしておりますが、三男はバーバー中澤でカットを承っております。長男と次男もご用命があれば大歓迎なのですが、過去に苦い思い出があるようでバーバー中澤には来てくれません。

まだ長男が年長の頃に妻が長男のヘアカットをしたのですが、前髪を揃えたオカッパに仕上げたことで長男が泣きわめき、トラウマとなってしまいました。その一部始終を見ていた次男もその様子が記憶に残り、妻のヘアカットがNGになってしまいました。

そこに来て少し歳が離れた三男は、バーバー中澤に対して何の疑いもありません。毎回微妙に違う仕上りでも喜んでくれますし、何よりおまかせなので僕ものびのびと仕事ができます。

先日もいつものように得意なヘアースタイルにしようと思っていると、

「ボーズでお願いします」

と注文が入りました。思わず、

「本気で言ってるの?」

と返すと、

「ボーズがいいんだよ。憧れのボーズが。」

と三男は本気です。

6歳児がなぜボーズに憧れるかと言いますと、今ハマっている戦隊モノで好きなヒーローがボーズだという理由です。そりゃボーズはカッコイイので良いと思いますが、まさか子供から注文がはいるとは思いませんでした。

三男に一切のためらいなどありませんでしたので、正面から一思いにいかせていたたきました。子供とは言え、「行ってくれ」みたいな様子から男らしさを感じます。その姿に応えるべく程よく素敵に仕上げさせてもらったのですが、その頭をカガミで見た三男が

「これボーズじゃないでしょ笑」

とどう見てもボーズに対してまさかの反応です。

次の日、身軽になった三男はいつもに増して戦闘モードです。夏休みにじいちゃんにつくってもらった木の剣で、僕と戦っている最中に

「今日こそボーズにしてね」

と言っています。

これ以上のボーズと言ったらあれしかありません。バリカンに装着されているカバーを外して、僕ができる最短で思いっきりいかせていただきました。仕上がった髪型を見た三男もとても嬉しそうです。

自分の想いを全身で表現する飾らない姿に、呆れていた長男もいつもケンカばかりしている次男も僕達夫婦も大笑いです。でもこれが、家族を楽しませてくれる三男の人柄であり魅力なのだと思います。

先日は僕の住む倉渕町で、毎年恒例の夏の風物詩「くらぶちの夏祭り」が行われました。僕も所属しております商工会青年部と地元有志で結成されたやままつり実行委員会の両団体で参加させていただきました。

商工会青年部としては、会場のやぐらづくりなどお祭りの準備や片付けなどを手伝わせていただきました。このやぐらも僕が小さな頃にはあったものですが、ある時期からしばらくの間設置されていませんでした。倉渕の夏といったら伝統の盆踊りで、やぐらを皆で囲ってくらぶち音頭を踊るのが夏の風物詩です。商工会青年部のOBの先輩にお力添えをいただき、行政のご協力と連携によってこうして復活できたことはとても喜ばしいことだと思います。

お祭りの当日は、やままつり実行委員会として参加させていただきました。僕達の目的はただ1つで、

“参加してくれるこども達に最高の思い出をつくる”

ことです。今年は夏祭りのステージイベントとこども向けのスタンプラリーをやらせていただきました。

やままつり実行委員会は結成されて今年で10年になります。誰に頼まれた訳でもなく、「面白いことしたいよね」で始まった集まりです。このやままつり実行委員会の強みは”人”です。個性豊かを通り越して変人の集まりだとよく感じてしまいますが、各々が得意な分野で持ち前のセンスを発揮することが僕にとってはこの会の魅力だと思っています。

みんな仕事や家庭が忙しい時期なので、フルメンバーが揃うことは難しいですが、来られる人が来られない人の分もカバーする、仲間愛と倉渕愛の深いメンバーです。

最初は、当然のことながら知名度も活動経験もないただの謎の団体でした。地域活性を目的に倉渕町を盛り上げたいと言ってはいても、そう簡単に認めてはもらえません。ただ楽しいことがしたいのであれば遊んでいればよいと思いますが、僕達が目指す先は自分達が楽しみながら、人を楽しませることです。それには地域に根差すことが重要だと思い、皆んなで力を合わせてコツコツと地道に歩いてきました。

そんな僕達にお声掛けをいただき、今年は倉渕の夏祭りで70分間という大枠でステージをまかせていただきました。そこで僕達が行ったのが、ウォーターマンフェスティバルinくらぶちの夏祭りです。

内容は、

MiziU(水風船キャッチ)

高崎シティーハンター(人間水鉄砲射的)

WBC(ウォーター・バケツ・チャレンジ)

の3本立てです。会場にいる多くの方が写っている為写真は載せられなくて残念ではありますが、メンバーの1人がイメージをイラストにしたものがありますので、そちらで説明させていただきます。

MiziU(水風船キャッチ)
高崎シティーハンター(人間水鉄砲射的)
WBC(ウォーター・バケツ・チャレンジ)

気になる方は来年のくらぶちの夏祭りに参加してみてください。

参加されてずぶ濡れになった子供も大人も、それを観客として見ている方々も、企画した僕たちもみんなが笑顔になれるって素敵なことだなと感じます。

そして、「やってよかったんだな。」と思えることができます。もちろん楽しいことばかりではなく、準備の時間も必要なので大変なこともありますが、この笑顔を見れた喜びには変えられない気がします。

くらぶちの夏祭りでは、協力させていただく形となりましたが、僕達やままつり実行委員会が主催の

『やままつり2024』10月12日(土)11時~17時で開催されます。倉渕の大自然の中で音楽と食事とスポーツ、そして夕暮れにキャンドルを楽しむイベントです。全てがこの場所でしか感じられない内容で、小さなお子様でも参加できるような温かみのあるイベントになっています。

是非とも多くの方々にご参加していただきたいと思っております。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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青春のお裾分け

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤建設の事務所はネット環境やパソコンなどの最先端設備がいまだ整備されておりません。これはネット社会に怯えている訳でも、目まぐるしく発展している時代に疑問を感じている訳でもありません。

どのような仕組みにしたら働く皆さんにとって使いやすく、それでいて経済的なネット環境になるかを模索し足踏みをしてしまっているからです。1日でも早く整えたいとは思いながら、事務仕事は自宅にある事務スペースで行っています。

日中は現場が動いておりますので、職人としての大工業務や現場管理業務を行っています。その為事務仕事は早朝か夜にするように努力はしていますが、何事にも時間を要してしまい日中に事務仕事をすることもあります。

先日も朝からパソコンと睨めっこをしていますと、中学生らいし夏休みを満喫している長男が学校の課題でハンバーグをつくっていました。妻の指導のもと始まった訳ですが、

「何でも自分で出来ないとこれからの時代は生きていけない」という昭和気質の妻は手取り足取り教えるというよりは、要点だけを伝えて一切手を出しません。

妻のこういうところは偉いと感じますし、良い人と結婚したなと思いながらパソコンに向かいその様子を聞いていました。基本的には1人で調理をしている長男ですが、分からないことがあると、

「ママ~」

また少しすると

「ママ~」

と離れた場所にいる妻を呼んでいます。

ふとここで、中澤家の子供たちはいつまで僕たちをパパとママと呼ぶのだろうと思いました。いわゆる”パパママ論争”です。子供がまだ小さな頃は可愛く思えていましたが、中学生になると体格も変わり、声変わりもして”パパママ”には少し違和感を感じます。そして、夏の紫外線を吸収して黒光りしている僕に長男からパパと呼ばれたら、見知らぬ人は僕の国籍を間違えてしまうかもしれません。

そこですぐに家族会議を開き長男に、

「今日からお父さん、お母さんと呼んでみない?」

と伝えてみました。すると長男が、

「確かに。なんかその方が育ちが良さそうだもんね、お父さん笑」

と返します。

育ちが良いなどは実際に関係ないですが、お父さんと呼ばれることよりも、長男のノリの良さがなんだか素直に嬉しく感じます。盛り上がっている様子を聞きつけてきた次男もふざけて、三男もふざけて、妻も笑っていてやっぱり家族で笑っていられる面白さって大事だなぁとしみじみ感じます。

今はまだ一緒にいる時間が長いですが、成長に合わせてこういう時間も少なくなっていくかもしれません。でもその分、その面白さが友達だったり彼女だったりと過ごす時間になるのですから、それまでは中澤家らしい生活を楽しみたいと思います。

今月に入ってから、10年前に中澤建設で新築工事をさせていただきましたお客様の家の改修工事をしております。築10年なので、建物に不具合がある訳でもなく、メンテナンスの時期としてはまだ早いのですが、お客様の生活スタイルと何より少し前から増えた家族の為に行う改修工事になります。

朝工事にお伺いすると、夏休みでお留守番しているお子様と一緒にそのご家族が一緒にお出迎えしてくれるのです。しかし、ここで問題なのはそれがワンちゃんだということです。中澤はここまで公表せずにきてしまいましたが、ワンちゃんが少し、いやとても苦手なんです。

別に噛まれたことがある訳ではないのですが、母親も苦手なので小さな頃から親しまずに大人になりました。その為どのように接していいかわからなくて、ワンちゃんにはかなりビビってしまいます。

通常ワンちゃんは、そんな僕のところには近づいてきてくれないのですが、こちらのワンちゃんは挨拶にきてくれます。相当ぎこちない撫で方かもしれませんが、すごく可愛いくて最近になってようやくコミュニケーションをとれるようになってきました。

この工事は玄関にあるシューズインクロークの使い方を少し変更させていただき、土間になっている場所に床をつくり、リビングのスペースを少し広げます。新築してから10年経過をしますと、高気密高断熱のような断熱性能も当時と比べると当然のように変化をしています。部分的にはなってしまいますが、既存に対して付加断熱を行い、中澤建設の基本仕様と同等になるように施工をします。

床板も自社の倉庫で自然乾燥をした栗板のオリジナルフローリングを使用します。既製品と違い板が同じ長さで揃っている訳でもなく、板の反り具合によっては施工に時間を要してしまうこともありますが、張り合わせた時の味わいは格別で自分にとってはこれ以上がないような仕上がりになります。

「やっぱり栗のフローリングは最高だなぁ」

と酔いしれていると、外から会話している声が聞こえます。中学生か高校生かわかりませんでしたが、

男の子が

「じゃあね。またね。」

女の子が

「うん。」

と言いながらもまだ別れずに会話は続いているようで、またしばらく経ってから同じ声で、

「じゃあね。またね。」

そして、

「うん。」

とこのやりとりがしばらく続いていました。

何でしょうこの言葉に表せない感じ。

これぞ青春、これぞ夏休みって感じですよね。

おじさんは仕事をしながら、若者に青春をお裾分けしてもらった感覚です。いつかは中澤家の息子達もこんな時期を迎えるのかなぁなんて思いながら、栗の床板と向き合う中澤やすゆき42歳

別に羨ましい訳ではないんです。パパからお父さんへ、お父さんからオヤジと呼ばれようとも、若者に負けないくらいの青春40代を、暑く熱い夏を突き進む所存でございます。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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自分の弱いところ

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

過去のブログでも何度か書かせていただきましたが、僕はトマト🍅が相当好きです。どのくらい好きかと言いますと、現場終わりの帰り道に、帰ってから冷蔵庫に冷やしてあるトマトを食べることを想像して、ヨダレがでてしまう程です。

食べ方にもこだわりがあり、丸かじりに勝る食べ方はないと思っています。冷蔵庫で冷えたトマトを頬張れば一日の疲れなど何処かへいってしまい、もうひと働きするぐらいの体力は回復します。

丸かじり派の僕と違い母親は6等分カット派です。カットすることを否定はしませんが、僕以外の家族が食事を終えた時点で、6カット以上のトマトがお皿にあると

「いやいや、切りすぎでしょ~」

と思ってしまいます。カットしなければ丸かじりで食べられるのにと思いながらもカットしたトマトを食べる訳ですが、丸かじりを楽しみにしている僕としては少し残念ではあります。

母親には、

「今度からは、食べる分だけカットして俺の分は切らなくていいからね」

と伝えました。母親は、

「たくさん採れたから残ったら肥料にするからいいんだよ」

と言いますが、そういう問題ではありません。お皿に残ったトマトを食べ残しにしたくはありません。けど、トマトは丸かじりで食べたい、僕のこんな小さなこだわりを母親だから伝えられることができます。しかし、自分のこだわりを言えないことの方が多いことを感じます。

とある団体の集まりでの一コマなのですが、自分で吸ったタバコの吸い殻を持って、

「ゴミどこに捨てていいですか?」

と言っている方がいました。そのあとに続けて、

「いいやこの中で」

と飲み終わった空のペットボトルの中に吸い殻を入れて、またペットボトルを元に戻したのです。

自分には信じられない光景でした。例えどんなゴミでも自分が出したゴミであれば、自分で持ち帰ればいいと思います。その時に邪魔であればカバンでもどこでも一時的に置いておけばいいのです。ペットボトルに入れたら、それを片づける人がペットボトルを洗う時に大変な思いをするだけです。と言いながら僕はそのことを注意することはできませんでした。

自分が良くないと思っていることを伝えられない、これが僕の弱さだと思います。ならば、こうなる前にこちら側でゴミ箱や灰皿を用意して置けばよかったと思ってしまいますが、それはその場凌ぎで直接的な解決にはなりません。未だにどうすれば良かったのかと考えてしまうと同時に自分の未熟さを痛感しています。

内容は少し違いますが、先日参加させていただきましたセミナーで、同じく一緒に参加されていた若手の方の行動で少し気になることがありました。しかし、この件に関しては僕が気になっているだけで、必ずしも僕の考え方が正しいとは限りません。しかし、自分の思いをその方に伝えるべきなのか?

場合によっては恥をかかせることにもなってしまう?

自分は偉そうに言える立場なのか?

伝えたことで嫌われたくはない。

など、自分の中で葛藤しているうちに時間が過ぎてしまい伝えることができませんでした。

「自分は何がしたいのか?」

情けなさに呆れてしまいました。自分が悩んだことの答えなど簡単で、自分が言える立場なのか、など関係なくて、思ったのであれば伝えるべきだったのです。その場で恥をかかせると心配するなら終わったあとに伝えれば良いことです。お相手は素晴らしい好青年です。注意されたくらいで相手を嫌うような方ではありません。

それを教えて下さったのが、同じ会場にいらした大先輩工務店の社長様です。そしてその方は、僕が言えなかったことをしっかりと若手の方にお伝えしたとのことでした。

僕に出来ないことを、当然のように実行されている先輩工務店さん、いつもは近くで様々な時間をご一緒させていただいておりますが、人として、工務店の代表者として大きな差を感じます。

しかし、こうしてその姿を僕達に見せて下さっているのですから、その姿からしっかりと学ぶことが礼儀だと思っています。追いかける背中は、まだまだ遥か遠くにありますが、自分の生き方を確固たるものにして進んでいきたいと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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わたし達も安心で地域の方々も安心なこと

こんばんわ!  

中澤やすゆきです!

最近、妻が子供と一緒にドラゴンボールを見返しています。たくさんある魅力的な場面の中で、この時に見ていたのがセルゲームのところです。僕自身もドラゴンボール史上でセル戦が1番好きで、漫画やアニメを見ながら心を熱くしたことを覚えています。

敵ではありますが、実はセルのことも結構好きです。その理由は僕のモノマネレパートリーの中でも上位のクオリティだと感じているからです。小学生の頃に人知れずセルの声真似を修行して、自信がついたときには、友達の前で披露して笑いをとれるまでになっていました。これが僕にとっていい思い出になり、いつしかセルを好きになっていました。

そんなセル戦を見た妻が、

「悟空って素敵だよね」

と言いました。何を今更とは思いましたが、妻と2人でそのまま悟空について話を続けました。

悟空は小さなころから、心が優しくて、正義感も強く悪い奴は絶対に許しませんでした。それでいてとても強いのですから男の僕にとってもカッコイイ存在でした。

ここで話題になったのは、妻であるチチのことです。チチは基本的にいつも悟空に対して怒っているように感じます。セル戦の時には、

「セルなんてどうでもいい。地球の未来も知ったことではない。心配なのは悟飯ちゃんの未来」と言うようなことを言っています。

確かに悟空は地球のヒーローではありますが、チチにしてみたら、自由奔放な旦那かもしれません。敵が現れればどんな状況だろうとすぐに行ってしまいますし、一時期アルバイトをしていましたが仕事をしている様子はありません。二言目には、

「強え奴見るとワクワクする」

とチチが怒るのは無理もないのかもしれません。

妻に

「自分の旦那が悟空だったらどう?」

と聞いてみますと、

「ちょっと嫌かもしれないけど、友達思いだし、自分の好きな戦いで地球を救ってくれるんだから素敵だと思う。」

と僕が悟空と同じことをしたらチチ以上に起こると予想されますが、冷静な応えが返ってきました。

悟空は誰に頼まれた訳でもなく、自分がやらなければと思い戦い続けてくれました。その背景には地球を守る為、そして大切な家族を守るという使命があったと思います。結果的に自分が求めている、強い相手とも戦えたからいつでも良い顔で、見ている僕たちもカッコいいと思える存在だったのだと思います。

昨日は、これから新築工事が始まります高崎市下佐野町で地鎮祭が執り行われました。お施主様のご家族も参加してくださり、皆さんの笑顔が印象的でした。

これから建築がはじまりますこちらの土地は、奥様のお父様が所有されていた土地です。市街化調整区域なので、土地の開発行為を行わないと住宅をつくることが出来ない土地です。こうした開発行為だけでも費用や時間がかかりお施主様にとって大変なことなのですが、こちらのお客様の建物は店舗併用住宅になりす。

僕にとって、調整区域での店舗併用住宅の新築は初めての経験です。行政に開発許可を出してもらうにあたり、クリアしなければいけない壁がたくさんあることを知りました。

その中の大きな壁の1つが消火栓の設置です。建物の半径120m以内に防火水槽もしくは消火栓がなければいけないのです。そこで、開発許可を申請していただいている測量事務所さんに調べていただいたところ、該当するものがありませんでした。

ならばどうすればよいのかと言いますと、目の前の道路に消火栓を設置しなければいけないのです。それも工事の全てをお客様の負担で設置しなければいけません。

この内容がどうしても腑に落ちない為

「他に方法はないのか?」

「個人が家をつくるのに、そこまで行う必要があるのか?」

と行政に問い合わせはさせていただきましたが、これが決められたルールなのですから、測量事務所さんや僕が何を言ってもしかたありません。

お客様には、開発行為が必要な理由は事前にお話はさせていただいておりましたし、それにともない必要な工事があることはお伝えさせていただきました。しかし、この消火栓については僕の調べが出来ておらず、後からのお話になってしまいました。

お客様に進捗状況を含めて、消火栓の設置について説明をさせていただくと、

「それは大変なことですね。でも、工事を進めなくてはいけないので、わたしたちにはどんなことができますか?」

とお話をいただきました。続けて、

「もちろん、そこまでやらなくては行けないの?とは思いますが、お店をやる以上必要ならはやるしかないですよ。今まで無かった消火栓がこの場所に設置されれば、私たちも安心ですし地域の方々も安心して生活できますね。」

とおっしゃってくださいました。

お客様が消火栓を設置することは店舗をつくる以上絶対に必要なことでした。ですから、消火栓が設置されたら、例え個人負担だとしてもその消火栓は地域で使用できるものになります。結果が同じだとしても、そのような想いをもてる心がとても素敵なことだと感じます。

僕はまだまだ、お客様のような思いやりの心がもてていない状況ではありますが、言葉や行動で誰かの為になれるようになりたいと思っています。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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自分が選んだもの

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤家の子供たちが着用している衣服は、僕達夫婦が購入したものがほとんどなく、ご好意でいただいたもので成り立っております。これは本当に有難いことで、体操服や制服、カバンにスポーツバックなど様々いただいておりますますので、自分達で購入したのは下着のパンツと靴下くらいじゃないでしょうか。

しかも皆さんが大切にご使用になられていたので、とても綺麗な状態のものばかりです。中澤家の長男と次男が年子なので、長男のあとに次男とこれまた上手く回せている状況です。

先日の朝、小学校に登校前の次男が体操服に着替えていました。ズボンの膝はかろうじて糸と糸が紡いであり、膝が「こんにちわ」をする寸前です。タグのところをみると、3人くらいの名前が消してあり次男の名前が書いてあります。

もう4オーナー目となれば、そうなるのもおかしくはありません。この体操服は十分活躍したと思いましたので、

「もうこのズボンは限界が近いから、違うの履けば?」

と次男に伝えると、

「このズボン、なんだか履き心地がよくて俺好きなんだよな~」と言い出しました。体操服の規格は決まっているでしょうから、このズボンだけ履き心地が良い訳はないと思いますが、「この服着やすくてよく着ちゃう」と思うことはあります。

私服も同様で、いただいた品々にお世話になり今までやってこれました。これまた、センスのある方々からいただいたものばかりで、僕たちにはとても選べない素敵な服ばかりです。そんな環境で育ってきた長男から先日、

「オーバーオールがほしい」と話がありました。今まではいただきものですが、家にある服を着ていた長男も中学1年になり、そういう意識が芽生えてきたのです。

僕も長男と同じ中1の頃から服装に興味を持ち出しました。正確に言うと8つと5つ離れた姉達から、

「やっちゃんは顔だとモテないと思うから、せめてオシャレじゃないと彼女できないよ」と言われ、姉が買ってきてくれたファッション雑誌を手渡され、訳も分からず読むことで興味をもつことができました。これは今で言えば、シスハラになると思いますが、テレビのリモコン権も持てない僕に入ってくる情報源は全て姉からでしたので言う通りにしました。

結果的にはそのおかげもあって、服に興味を持つことができ、センスなどはありませんが衣服に関して意識をするようにはなりました。雑誌を読むまではいいのですがあくまで写真や文章であって、本物を見られるお店が近くにはありません。そこで、年に数回友達とバスに乗って高崎駅周辺に買い物に行くのが楽しみでした。

お金もありませんので、新品など買えず古着屋さんに行って、自分で買える範囲の安価なTシャツを

「こっちがいいかな、やっぱりあっちにしよう」

と何回も何往復もしながらすごく悩んだのを覚えています。

この悩んだり考えたりする事で実際に手にした時に喜びになりますし、手にしたものを大切に着ましたし、愛着もありました。

先日は中澤建設のホームページからお問い合わせをいただきましたお客様が倉渕にお越し下さいました。お話をお伺いしますと、今住んでいる家を解体して新築をすることと、フルリノベーションすることでお悩みとのことでした。

妻と一緒にお客様のお話をお聞きしていると住まわれている地域と今住んでいる家、ご家族との時間をとても大切にされていることが伝わってきます。家づくりへの想いもお聞かせいただきながら、楽しく会話をしているとお客様より、

「ホームページで拝見した通り、ブログで書かれていた通り、思っていた通りのお2人ですね。」

と言っていただきました。

このお言葉が誉めていただいた訳ではないのかもしれませんが、思わず妻と2人で

「ありがとうございます」

と感激してしまいました。SNSの投稿もブログの内容もありのままの感情と私生活を書いてはいますが、読んでくださる方にどのように伝わっているかは自分達にはわからないことです。だから、”思っていた通り”というお言葉は僕達にとって嬉しい褒め言葉なんです。

お客様からのお話を聞いたあとに、中澤建設の家づくりの想いや木を大切にしていること、お客様の命を守る安全で安心な家づくりに必要な高気密・高断熱・高耐久のことを手づくりの資料をもとに説明させていただきました。

滑舌も悪いため聞き取りづらい僕の説明にも、頷きながらご夫婦で真剣に耳を傾けてくださることがとても嬉しく僕1人で夢中になって喋り続けてしまいました。ふと我に返えると隣りに座る妻の呆れて笑っている表情が目に入り自分の暴走に気がつきます。

もしかしたら、お客様にとったら僕の話よりも資料を手渡されて、読まれた方がわかりやすいのかもしれません。でも、お話させていただいたことは、

なぜ木を大切にしているのか、

なぜ自然乾燥木材を使う必要があるのか、

なぜ羊毛断熱材が良いのか、

など、中澤建設が基本仕様としている家づくりの話です。これは、数年前に恩人の方からアドバイスをいただきながら、悩んで考えて、また悩んで真剣に決めたものです。そこには大切にしている想いがあり、この想いだけは言葉にしないとお伝えできないと思っています。

お客様に呆れられたと感じてはおりましたが、中澤建設の現在の施工状況を考えた、着工時期やご予算の話をさせていただいたところ、

「次回もお願いします」

と嬉しいお言葉をいただきました。

次回は想いをカタチにさせていただきました、OB様のお宅を見学していただきます。このお客様とお客様に繋がっていただくことも素敵な瞬間で、中澤建設が大切にしているヒトトキになっております。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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ここだから出来ること

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

倉渕町にある小学校は1つなので、中澤家のように奥地の子供も銀座通りに住んでいる子供も町内各方面から集まってきます。登校手段も様々で、学校の近隣に住んでいれば歩きの子もいますが、場所によってバスやタクシーを用意していただき登校しています。

以前は歩くことも大事だと思っていましたが、最近は毎週のように熊の目撃情報が報告されていますので、バスやタクシーは安全に登校できる手段として有難く感じています。

僕が自宅から作業場に向かう道中から、中澤家の子供が待っているバス停が見えます。直線距離で100mくらいなので、時間があえば

「行ってきまーす」「行ってらっしゃーい」

と手を振り言葉を交わせるくらいです。

なので時には、

「ばーちゃんに言い忘れたんだけど、4時頃迎えに来てくださいって言ってもらえるー?」

と大声で子供から頼まれることがあります。そこそこ大事な内容で、もし僕がここを通らなかったらどうするつもりだったのかと思いますし、聞かれて困る内容ではありませんが個人情報ではあります。

でもこれが僕の愛する町の様子です。他に騒音なども特になく、聞こえてくるのは鳥の鳴き声くらいなので声がよく通ります。近所の方々もこの様子を温かく見守ってくださる、こんなことが出来るのも倉渕の魅力、倉渕だからこそ出来ることだと感じます。

僕のことになりますが、「中澤ブログ生活」も2020年5月16日(日)に開始、毎週日曜日に更新して5年目になり、今回で219回目の投稿になります。これも読んでくださる皆様と支えてくださる方々のお陰様だと心底感じております。

最初の頃と言いますか、少し前までは事前にブログをつくっておいて、日曜日に見直しをして投稿していたのですが、最近では少し変わって日曜日に書くようになりました。その方が言葉を作り過ぎなくなりますし、1週間の終わりでもあり始まりでもある日曜日に気持ちを整理できると感じるからです。

場所もどこでもいい訳ではなくて、倉渕じゃないと頭が働かないことに気付きました。子供の送迎の待ち時間に考えようと思ってもどうも捗らなくて、家に帰ってくると子供が騒がしくても集中できるんです。不思議には感じますが、やっぱり倉渕という場所が自分にとって心が落ち着く場所なのだと思います。

今作業場では、中澤建設の建具部門で大きな役割を持つ事業の計画と準備を建具職人のともさんと一緒に行っています。その内容は、木製開戸(ドア)や木製引戸と言った”建具”とその建具を取付ける”木枠”をセットにして中澤建設の作業場で製作するということです。

中澤建設の例で言うと、今までは僕達大工が木枠を取り付けて、その木枠の寸法に合わせてともさんが建具をつくってくれていました。これは建築業界では当然のことなのですが、ともさんと話をする中で建具屋さんにとって想像以上の大変さがあることを知りました。

建具部門

それは、納まり、床養生、寸法、金物選びなどです。建具屋さんは工事の後半になってから正確な情報がわかるようになります。工期が迫る中の限られた時間の割に決める事や行う作業が多過ぎるんです。

その他にも、建具の採寸に現場に行った際に

「ここをこうしてくれれば」

など思うことがあるようです。その内容も僕達大工が少し気をつければ良いことで、そんなことの積み重ねが建具屋さんにとっての大変さになっていました。

だったら、木枠と建具を同じ場所で、同じ人が製作するのがいいと思ったんです。そして寸法を規格化すれば、採寸に行く必要がないので時間も燃料もかかりません。取り付ける際に現場を汚すこともありません。寸法も決まっていれば材料にロスが出ないように計画できます。

建具部門

このようにイメージはとてもし易いのですが、実際に目の前に出てくると問題点が山のようにあることを痛感しております。建具をつくる立場と木枠をつくる立場でお互いの考えを伝え合う、先週はともさんと何時間も打ち合わせをしました。もっと言えば、この半年間で何十時間と話をしてきました。

実際に加工したことで、わかったこともたくさんありました。その度に手をとめて軌道修正をして進み、また止まっては進むの繰り返しです。ほとんど足踏みのように見えますが、ほんの僅か少しずつ前に進めているのだと思います。

規格になれば、ベニヤなどの新建材を一切使わず、全てが倉渕で自然乾燥された木材でつくられていて、養生や削りなどで現場に発生するゴミを最小限に抑えられる製品になります。これも倉渕だから出来ることであって、中澤建設がやるべきことだと思っています。

まだまだ、この挑戦も山の麓でこれからたくさんの壁にぶつかると思います。協力してくださる皆さんに助けていただきながら、アドバイスをいただきながら、より良いものになるように一歩一歩を進んでいきたいと思います。

建具部門

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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