タイトルのない研修旅行

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

製品に宿る想い

中澤建設は工務店なので、家づくりが仕事になります。お店づくりのお仕事をいただくこともありますが、店主さまがその場所で過ごされる訳ですから、僕にとってはどちらも変わらない家づくりだと思っています。

家づくりには多くの協力業者さんや建材流通店さんが携わっています。僕にも家づくり対しての想いがあるように、携わっている皆さんにも1人1人の想いがあるのです。そのことは日常の会話や仕事、姿勢から感じることができます。

この想いというものは、人だけではなく製品にも宿っているものです。そのことを、先日行われたTYS会の研修旅行で知ることになりました。

YKK総本山へ

今回の研修旅行は、(株)トヨタトーヨー住器の北岡紀一さんにアテンドしていただき、YKKの総本山である黒部に行ってまいりました。

お客様の暮らしに光りと景色、そして風を運んでくれる窓を提供してくださるYKKは、中澤建設にとって必要不可欠な存在です。

トリプルガラスの樹脂窓であるAPW430は、新築工事では基本仕様となっており、リフォームでも出来る限り提案させていただいています。

数年前も今回と同様に北岡さんにアテンドしていただき見学させていただきました。その時と同じ内容のお話しも当然あるのですが、前回よりも深く重みを感じることになりました。

YKKの創業者である吉田忠雄さんが後世に残した、

「善の巡環」という精神。”他人の利益を図らずしてみずからの繁栄はあり得ない”という想いが今もこれからも受け継がれるのは、言葉から伝わる想いの強さがあるからだと思います。

朝の9時に始まった研修は、新しく建てられた本社YKK AP30ビルからスタートしました。このビルは本社としての役割ももつ為、多くの社員さんが働いており、働く方々の働きやすさがベースとして考えられていました。

そのあとは丸屋根展示館でファスナーのYKK、窓のYKK APのものづくり、そして吉田忠雄さんの生き方を学ぶことになりました。僕が感銘を受けた言葉は、「何事も根っこが大切」ということです。この言葉から伝わってくる、力強く生きることから、目に見えることと同様に目に見えないものの大切さを学ぶことになりました。

午前中の最後に機能部品ラインを見学し、午後は、30ビル同様に新設されたYKK AP技術館の見学からスタートです。こちらでは、ファスナー事業から建材事業に至るまで、そしてその産みの親である吉田久政さんの生涯を知ることになりました。

創業→発展→改革→挑戦とカテゴリーが分けられましたが、僕にとっては全てが挑戦だと感じられる内容でした。

そして1日目最後は、パッシブタウンでモデルルームの見学です。YKK の社員さんはもちろん、誰でも利用できる賃貸マンションです。

この建物で暮らすことにより、断熱・気密・換気の重要性を知ることが出来る訳ですから、素晴らしい取り組みだと感じられました。

朝から夕方まで1日通してYKKという会社と人から感じられたことは、会社が人を思うこと、人が会社を思うこと、会社と人が地域を想っているということでした。

こんな人達がつくる窓に想いが宿らないわけがありません。そして僕はこの想いをお客様に届けなければいけないわけです。

そんな素晴らしい気付きがあった翌日も研修の旅は続きます。2日目は、北岡ツーリストの北岡さんがプランしてくださった内容です。

通常業務開始と同様、8時には出発して目的地に向かいます。はじめに行ったのは、世界遺産の1つ五箇山の相倉合掌造り集落です。

時代がものすごいスピードで加速する中でもこの場所は心地よく、ゆっくり時間が流れていました。僕達4人はこの場所でタイムスリップして、和紙づくりを体験などをしながら柔らぎの時を過ごしたのです。

お昼に近づけばお腹は減るもので、北岡さんのご案内は富山名物ブラックラーメンです。通な食べ方を教えていただき、名物を美味しくいただくことができました。

午後は、岩瀬の街並みと旧馬場家の住宅を見学させていただきました。街並みも馬場家も全てが、自分の家づくりにとって刺激と学びになりました。やはり、日本建築は素晴らしく、こうして残り続けるものにこそ、価値があることを痛感することになりました。

2日目の最後は、富山ガラス美術館です。これがガラスなのかと思える作品の数々に枠や決まりごとなんて存在しませんでした。想いがカタチに変わるとは正にこのことだと思えるくらい、素晴らしい作品ばかりでした。

今回は都合で来られないメンバーもいたので、4人での研修旅行になるました。この旅が始まる前に、北岡さんがつくってくれた、しおりを渡していただきました。表紙には空白の「」があり、その理由を北岡さんは、

「テーマは僕が考えることではなく、旅が終わった後で皆さんが深く刻み込んでください」

とおっしゃっていました。

そのこともあって、2日間を振り返りながら、旅とは何なのかを考えました。皆で同じ目的地に向かい、同じ話を聞き、同じものを見て、同じものを食べました。つまり全て同じことを経験することになります。

しかし経験することは同じでも、受け取り方と感想はそれぞれで違うものです。だからこそ、意見を交わす会話が生まれるのです。今回の研修旅行では、みんなが本当に良く笑っていた印象があります。

交わす会話が素直に面白く、お互いに理解できるから笑顔が絶えないのだと思います。そしてこれこそが旅の価値なのだと思うことができました。

この研修旅行に多大な協力をしてくださったYKK APの皆さん、2日間の企画運営をしてくださった北岡さん、田村さん、健さん、素敵な時間を大変ありがとうございました!

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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「くらぶちタイム」

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

大工になったきっかけ

「いつから大工さんになろうと思ったのですか?」

とご質問をいただくことがあります。僕が家づくりの仕事を意識したのは、高校3年生の時です。

家業が工務店であることは承知していましたが、自分がその家業を受け継ぐなんて全く考えていませんでした。仮に中学生の時にその意識があれば工業高校に進学したと思います。

しかし、僕が進学したのは普通高校です。その理由も、進学などを見据えたものではなく、男女共学の普通高校で、ハッピーな高校生活を過ごしたかったからです。

姉のカミナリ

そんな気持ちで高校生活を送りましたので、自分の進路に関してもしっかりと考えていなかったのです。高校2年の3学期、周りが進路のことでざわつき始めた頃です。8つ歳の離れた姉から、

「やっちゃんは、この先どうするの?」

と聞かれたことがありました。

その時に僕は、服が好きだから服飾の学校でも行こうと思っていましたので、その事を姉に伝えました。その瞬間に、当時26歳の社会人である姉のカミナリが僕に落ちました。

高校に入ってからの僕の生活のだらしなさ、身勝手な僕の甘さ、生きるにはお金が必要であること、両親や周りの人に支えられていることを、このタイミングで厳しく姉から教えられることになりました。

そこで僕は家業である工務店の家づくりに初めて向き合うことになりました。しかし、その時から大工になりたいと思った訳でもないのです。大工になりたい気持ちはもちろん芽生えましたが、もうひとつやってみたいことがあったのです。

高校時代の恩師

僕はそのことを担任の先生に相談しました。今まで勉強を真面目にしてこなかったので聞き流される覚悟でしたが、先生は親身になって僕の話を聞いてくれました。

そう感じたのも、

「お前の未来に何が必要か考えるから話を聞かせろ」

と言って、放課後に僕の話をよく聞いてくれていたのです。

それから、先生に薦められてサッカー部に在籍しながら、美術部にもお世話になることになりました。それは高校3年の僅かな期間ですし、美術のスキルが上がったとは到底思えません。

しかし、この経験が出来た事実とその為に動いてくれた先生の姿は、僕にとって忘れられないものになりました。姉に怒られたこと、そして先生に向き合ってもらえたことで僕は生き方を見直すことができました。

倉渕中学校へ

このことを思い出せたのは、ブログを書くにあたり1週間を振り返ったからなのです。先週は、地元倉渕中学校からお声掛けをいただき、倉渕中学校の生徒さんと向き合う時間を過ごすことができました。

高崎市の中学校では、総合的な学習というものがあり、内容は学校ごとで決められるそうです。中澤家の長男と次男がお世話になっている倉渕中学校で行っているのは、「くらぶちタイム」という活動です。

その活動では、地域や社会の事象に目を向けて、1年を通して調査するそうです。様々な探究活動から現状の課題やその原因に気付き、問題解決のための自分が考えた手立てを提案する取り組みをしているということです。

ゲストティーチャー中澤

つまり、倉渕町のかかえる課題に対して、倉渕中学校の生徒さんが向き合ってくれているということです。12月には、地域に関わりのある人をゲストティーチャーとしてよび、その学習をまとめた最終発表会が行われます。

大変光栄なことに、そのゲストティーチャーに、僕も選んでいただけました。先日は、最終発表に向けた途中経過を発表する中間相談会が行われたのです。

7つの分野に分かれている中で僕が参加したのは、建築・設備というテーマです。9人の生徒さんに対してゲストティーチャーは、倉渕支所の方と高崎経済大学の学生さんと僕の3人です。

この中間相談会が始まる前に先生から、生徒さんの発表に関する懸念点や心配ごとなどお話がありました。それも含めて適切なアドバイスをいただきたいということです。

実際に生徒さんの発表を聞かせていただきました。

生徒さん1人に充てられる時間は10分です。発表が1分で、質疑応答や意見交換が9分という時間割です。

僕はこの10分の時間は、ゲストティーチャーもいることですし、事前練習や生徒さん同士で誰が誰に質問するかなどある程度決められていると思っていました。しかし、その予想は大きく外れることになりました。

ガチンコ発表会

生徒さん同士でも発表する内容は、その時に初めて知ることになります。質問も自分が興味をもった内容であれば、厳しい内容がバシバシ飛んできます。

つまりものすごくガチンコなのです。

倉渕町で暮らしている僕達大人も、地域が抱える様々な課題と向き合って生活しています。しかし、困ったと思いながらも、解決する為の手立てなど考えられずに生活をしています。

ところが、この場所にいる倉渕中学校の生徒さんは違います。自分の目に見える倉渕町の課題をしっかりと捉え、解決するために実現が可能な手立てを考えてくれているのです。

1人1人を大切にする学習

こんな素晴らしいことがあるなんて信じられませんが事実なんです。それも、この教室以外の6会場で同じような発表が行われているのです。2時間という僅かな時間ですが、生徒さん、先生、僕達、倉渕中学校にいる全員が倉渕町と向き合っているのです。

地域を考える学習内容を1人1人が発表出来る環境も、このような交流の場も、生徒数が少ない、過疎化が進んでいる倉渕町という地域だからこそ出来ることだと思います。

そんな地域性を活かした学習を考えてくださる倉渕中学校の先生方が、また素敵だと感じています。それは、先生方とお話をさせていただくとしみじみと伝わってくるのです。

お客様との出会い

そして今週は、中澤建設のホームページからお問い合わせをいただいたお客様が、自宅にある中澤建設のお打ち合わせスペースにお越しくださいました。

中澤建設の近隣にある空き家に、県外から移住してきてくださるご家族です。最初に倉渕町を薦めてくれたのは、奥様のご両親とのことです。

倉渕町に来られるようになって、この地域の人の温かさに魅力を感じていることをお伝えくださいました。僕も倉渕町には自然や水や食材などたくさんの魅力があると思っていますが、何よりの1番は人だと思っています。

そんな魅力を大切に思ってくださる、素敵なご家族とご一緒できたこと、そしてこれから同じ地域で暮らせることを心から嬉しく思っています。  

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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倉渕町の若者

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

やままつりを終えて

やままつり2025を開催することができ、何事もなく1週間を過ごすことができました。仕事でも段取りが大切であるように、イベントでも準備がとても重要になってきます。

その準備と同じくらい、終わった後も大切だと思っています。この1週間は実行委員のみんなも様々な心境で過ごしていたと思います。

まだ、みんなでの共有は出来ておりませんが、

「来場してくださったお客様に楽しんでいただけたのか?」

「協力してくださった方々に喜んでいただけたのか?」

と思っていることは間違いありません。

そんな心配な気持ちは当然あるわけですが、今年も自分達らしいやままつりを行うことができました。

ボランティアスタッフ

その運営を支えてくれたのが、ボランティアスタッフの皆さんです。

今年は5人の方が手伝ってくれました。

萩ちゃん

萩ちゃんは、やままつり実行委員会が結成して最初に開催した「KURAICHI」というフリーマーケットに出店してくれました。その時から今に至るまで、僕達の活動を並走するように手伝ってくれているのです。

「あのつまらないイベントにはもう行かない」

と毎度冗談を言いながらも、ずっと変わらずに助けてくれています。僕達を近くで見ているからこそ、的確なアドバイスも貰えるので、本当にありがたい存在です。

さとちゃん

続いて、中澤建設で修行をしていた松島さとちゃんです。修行期間中は、否が応でも手伝わなければいけない空気を僕が漂わせていたので参加をしてくれました。

しかし修行を終えた後は、僕も無理強いは出来ません。それでもさとちゃんは、栃木県との県境から長野県との県境まで、群馬県を横断してきてくれるのです。

直接聞いた訳ではありませんが、彼の心境は1年半の期間、苦楽を共にした僕が1番分かっています。それは、

「僕の第二の故郷の力になりたい」

「やすゆきさんの素敵な姿から男を学びたい」

「こんな素晴らしいイベントに参加できるなんて夢のようだ」

であるに決まっています。ボランティアスタッフとして手伝ってくれることを、いつも快く引き受けてくれることに感謝しています。

倉渕町の若者

そして今年から、倉渕町の若者がやままつりのお手伝いをしてくれました。倉渕町で生まれ育ち、高校を卒業して、次のステージで未来に向けて勉強をしている、むっちゃん、せきちゃん、まーちゃんの3人です。

むっちゃんとせきちゃんは、中澤家の子供達と同じサッカーチームでしたので、昔から良く知っています。まーちゃんは、倉渕の少年野球チームで活躍していたので、名前はよく知っていました。

とても勝手な思い込ではありますが、僕はこの3人の倉渕愛はとても強いのではないかと思っています。その理由は、進学してからも倉渕に関わってくれているからです。

中澤家の三男は学童クラブにお世話になっています。夏休みも妻がつくったお弁当を持って、学童に行くことが楽しみでした。

その学童で、夏休みの期間、アルバイトをしていたのがこの3人なのです。三男が3人に遊んでもらって楽しかったことを話している様子が印象的でした。

高崎市とはいえ、倉渕町は最北端の田舎町です。車の免許を取り、自由に動けるようになれば色々なアルバイトがあるはずです。

その中で、生まれ育った町の学童クラブを選択するなんてとても素晴らしいことだと思うんです。そして3人は小学校の運動会にも遊びに来てくれていました。

こうなりますと、もうこれ以上の言葉なんていらなくて、これを倉渕愛と言わずなんて表現すれば良いのでしょうか。

3人はやままつりでも大活躍をしてくれました。僕達がお願いしたことだけでなく、自分達の判断でその時に必要な仕事をしてくれたのです。その細かな配慮は、僕には到底、真似出来ることでは無かったのです。

そしてとにかく、悔しいほどにフレッシュで爽やかなのです。僕達にも彼らと同じ時代はありました。その時にこれほどフレッシュでは無かったと思いますし、何より地域には向き合えていなかったように思えます。

だからこそ、今の僕達が彼らから学ぶことが大きかったように思えるのです。

「来年は、彼女をつくって6人できます!」

なんて、ユーモアまで備わっていて、心の底から頼りになる3人でした。

高浪師匠

そしてもう1人、やままつり終了後の片付けを手伝ってくれた方がいます。それが、お仲間工務店である茨城県神栖市の高浪工務店の高浪さんです。

高浪さんは、僕も所属しているforward to 1985 energy lifeのブースでやままつり2025に参加してくださいました。茨城県からお越しくださり、イベントを盛り上げてくれただけでも、ありがた過ぎることなのですが、終了後の片付けまで手を貸してくれたのです。

高浪さんとは、お仲間工務店という関係だけではありません。中澤建設の家づくりでとても重要になる気密工事のことを教えてくれた、僕の師匠です。

わからないことがあれば、いつでも相談にのってくれますし、気密工事の施工をSNSで発信した際には的確なアドバイスをくれるのです。

遠く離れた場所からアドバイスをもらえることはもちろんですが、いつでも師匠が見てくれているという程よい緊張を持てることが、僕にとって大変ありがたいことなのです。

そんな高浪さんとは、気密工事では師弟関係ではありますが、それ以外ではお仲間であり、大切な友人なのです。やままつりの片付けは、開催日当日と翌日に行います。高浪さんは、当日だけでなく中澤家に一泊して翌日の片付けも手伝ってくれるのです。

実行委員も仕事の都合で全員が片付けに参加することができません。そんな様子を見た高浪さんは、

「時間はあるから手伝いますよ。気にしなくていいですから😄」

とお伝えしてくださいます。でもそれは違います。

忙しい中で、やままつりの片付けも出来るようなスケジュールを組んできてくれているのです。そんな粋な姿に甘えながら、僕もその姿を見習わなくてはいけないと毎度感じているのです。

前回のブログでも書かせていただきましたが、やままつりは多くの方に助けられて行えることを改めて感じることになりました。そしてそれは当然のように家づくりも同じなのです。

構造見学会を開催しました

昨日は、高崎市倉渕町で新築工事をしているお客様のお家をお借りして構造見学会を開催させていただきました。構造見学会は、完成してからでは目にすることが出来ない、工事途中の現場を見ていただく見学会です。

家の骨になる柱や梁といった木構造や、床下の断熱材の方法、天井裏や壁の中は、このタイミングでしか見ることができないのです。

構造見学会の裏側

だからこそ重要なのですが、現場の職人さんにとっては、大変なことだと感じています。見学会の日に合わせて工事を進めなくてはいけません。そして、来場されるお客様が安全に見学できるようなセッティングも必要になってきます。

その準備を僕も手伝えればよかったのですが、今週から始まる解体工事の準備があり、それは難しいものでした。

その為、原田さんと渡部てっちゃんに現場のことをお願いすることになりました。僕が現場に行けたのは見学会の当日です。

妻と一緒に玄関の引戸を開けてとても驚きました。工事中の現場にも関わらず、資材は綺麗に整頓してあり、脚立も気持ちが良いほど綺麗に並べてられています。

そして、気密シートの施工もたわみなど見当たらない、惚れ惚れするようなとても美しい施工でした。その様子は、お施主様にもお客様にもいち早く見ていただきたいという気持ちにさせてくれるものでした。

現場をつくりあげること

この現場をつくりあげてくれているのは、原田さんであり、渡部てっちゃんであり、現場に携わってくれている協力業者の皆さんです。

そんな皆さんの仕事と想いを背負って、構造見学会を行っています。だからこそ、自分の発する言葉には、責任があり、魂を込める必要があるのだと思えることができました。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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大切な気付き

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

倉渕を盛り上げたい

今から11年前に倉渕町の出身や倉渕町在住の有志でやままつり実行委員会を設立しました。誰に頼まれた訳でもなく、つくられた会は、

「面白いことをして倉渕を盛り上げよう」

という想いを持ってスタートしました。

設立したは良いものの、それまで、地域貢献など行って来なかった僕達にとって、何をしたらよいかなど全くわかりません。

『面白いこと』をしたかった僕たちにとって、その『面白いこと』とは何なのかを見つけることが難しかったように感じます。

やままつり2025開催

いまだにその答えを見つけることは出来ておりませんが、昨日開催したやままつり2025で参加してくださった皆さんに大切な気付きをいただくことになりました。

やままつりの会場は倉渕水沼公園内です。こども天文台も併設されているので照明設備はなく、夜になると空一面の星空をみることができます。

やままつりの電源

大自然に囲まれたとても静かな環境では、音楽が心地よく流れてきます。通常、イベントを開催する時に多くの電力を使用されますが、やままつりでは、その電源を電気自動車からいただいています。

供給してくださるのは、群馬三菱自動車販売さんです。僕の中学時代からの友人である関くんが倉渕を想い、やままつりへの協力を会社に掛け合ってくれているのだと思います。

「こういうイベントならば、出来る限りの協力をさせていただきます」

と4台の電気自動車をご用意くださいました。つまり4名の社員さんもお手伝いしてくださったのです。

群馬三菱自動車さんの環境に対する意識と取り組みは、すごく身近なところで大きな力になってくださることを改めて感じることになりました。

会場には5台の電気自動車が電気を供給してくれたのです。群馬三菱自動車さんは4台なので、あと1台は、お仲間工務店さんがご協力くださいました。

お仕事でお忙しい中、車だけ置いていってくださり、イベント終了後に取りに来てくれたのです。

お陰様で、会場内で使用する全ての電源を電気自動車からいただくことができ、発電機を使わずに静かな環境でステージライブを行うことができたのです。

やままつりのステージ

ステージでは今年も様々なアーティストさんがやままつりを盛り上げてくださいました。倉渕中学校吹奏楽部の皆さんは、今回初めてステージの上から演奏してくれました。午後から中学校での行事が控えているのに、駆けつけてくれたことに心から感謝しております。

団長ikuさんは、その場でオーケストラを結成してくださり、子供たちと会場内をパレードしてくださいました。来場者の方も近くでオーケストラを見ることができ、飲食店さんへの挨拶も心が和むものでした。

sugar richさんは、イギリス出身のアーティストさんです。当日は、お友達も応援にこられて、初めての英語での歌声はやままつりの雰囲気と最高な相性でした。

今回は歌のお姉さんとして中嶋野々香が参加してくださいました。みんなが知っている歌を美しい声で歌われていて、会場には老若男女の方がいらっしゃいましたので、多くの方が懐かしい歌に思いふけていたと思います。

そして今年のやままつりでは、小中学生が会場に出店している店舗さんで働く体験ができる、お仕事チャレンジを企画しました。

やままつりお仕事チャレンジ

事前募集と当日募集をおこない、合計30人の小中学生がお仕事チャレンジに参加してくれました。会場には、保護者の方もいらっしゃいましたが、この時はお子様を預けていただき、遠くから見守っていただきます。

企画をした僕達の役割は、店舗さんに派遣することです。実際に受け入れるくれるのは、生業としてお仕事をしている出店者の皆さんです。

真剣にお仕事をしている状況で、体験の小中学生を受け入れることは、仕事が増えることであり、とても大変なことだと思っています。

ところが、出店者されている全ての方々がとても温かく、子供たちを受け入れてくれました。30分という限られた時間の中で、丁寧に丁寧に接してくれている様子はとても微笑ましいものでした。

お仕事チャレンジが終わると、店舗さんから子供たちにやままつり商品券というお給料が渡されます。

働く楽しさや大変さを感じながら、お金(商品券)

を稼ぐ大切さも知ってもらう目的で企画したお仕事チャレンジです。

しかし、実際に得られたものはもっと大きく、深いものであったように思えます。お仕事チャレンジを終えた後の子供たちと出店者さんのお話から、それを気付かせてもらうことになりました。

あれほど献身的に子供たちを受け入れてくれたにも関わらず、

「子供たちにもっと仕事をさせてあげたかった」

「もっと楽しませてあげたかった」

など、子供たちのことを想った意見を伝えてくださったのです。これは、子供たちの気持ちを大切に考えていないと出てこない言葉だと思うんです。

ステージでは、16時過ぎからキャンドルが点灯されました。キャンドルの製作からセットまでを行ってくれるのが、ボナーキャンドルさんです。年々パワーアップしていて、今年も素晴らしすぎるパフォーマンスをしてくださいました。

日が暮れるにつれてキャンドルが幻想的に灯ってきて、そんなキャンドルの揺れる中で行われるピアノライブは、地元でピアノ教室をされている、さいとうかずこさん&おかのなつこさんです。やままつり2025のトリになりますし、その演奏はとても感動的なものでした。

今回のやままつりでは、出店者さん、来場者さん多くの方々から温かいイベントですねとお伝えいただきました。僕も全く同じことを思っております。会場にいる方、皆さんが心のある温かい方々だと感じました。

この温かさをつくりだしているのは、人を大切に想っているこの場にいる皆さんなのです。やままつり2025は、人の温かさに支えられ、無事に開催することができました。

ご協力くださいました皆さん、

大変ありがとうございました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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絵しりとりから学んだこと

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

賑やかな中澤家

中澤家は、家族7人がひとつ屋根の下で暮らしています。その為、家の中はいつでも賑やかです。笑いと笑顔があっての賑やかさではありますが、子ども同士の小競り合いや妻と子どもによるバトルも中澤家の賑やかさだと感じます。

しかし昨日から家の中に少し変化がありました。長男と次男はサッカーの合宿に行き、妻も友達との予定があり家にはいません。つまり、一時的ではありますが家の中に4人しかいない環境になったのです。

三男と留守番

メンバーは、父親、母親、三男と僕です。昼間なら三男と公園に遊びに行ったりしますが、夜なので家の中で過ごすことになります。この顔ぶれだと静かな夜を想像してましたが、その予想は外れました。

ゴールデンタイムにやっていたクイズ番組で、結構盛り上がるものです。僕も久しぶりにこの時間にテレビを見ましたが、気がついたら母親と三男と一緒にテレビにくぎ付け状態になっていました。

実はこの時、僕はクイズだけでなく画面に映る新木優子さんに気を取られおりました。今まで、新木さんは実写版キングダムでの印象しかありませんでした。しかし、こうして俳優以外の様子を見るとその魅力に惹かれてしまいます。

クイズ番組を見ているのに、クイズに集中していないことを悟られたのか、三男から

「俺たちも絵しりとりをしよう」

と提案がありました。新木さんの虜になっていた僕も我にかえり、三男との絵しりとりを楽しむことにしました。

絵しりとりは、相手が描いた絵を当てて、その絵をもとに自分も絵を描き相手に伝えます。絵心も大切ですが、表現力と相手の絵を読み取る力も試されます。

この絵しりとりも非常に盛り上がりました。

「え〜、何これ?笑」

と悩んでも、お互いにヒントを出し合ったりして、もはや勝負というよりは楽しいゲームです。

そしてこの絵しりとりのもうひとつの楽しみが、最後に行う答え合わせです。自分なりに理解して進めた絵しりとりですが、実際に相手は何の絵を描いていたのかは、答え合わせしないとわからないものです。

最初に描いたのは三男です。

僕は「ダンス」だと思い夏を代表するあの食べ物を描きました。しかし、三男が描いた絵は

“B型インフルエンザウィルス”

だと言うのです。偶然語尾が「す」でしたので、繋がりましたがまさかの解答です。

「わかる訳あるかー!笑」

と思わずつっこんでしまいました。しかし、三男は大まじめに、

「頭にBのウィルスが入って熱が出ている様子だよ」と説明するのです。

最初から難問だとは思いましたが、僕の読み解く力が不足していることも間違いありません。そして自分が物事を簡単に考え過ぎていることも感じます。

その為、語尾が同じだったから、しりとりとしては繋がりましたが、三男が伝えたかったこととは全く違う理解になった訳です。

高崎市倉渕町の現場では、断熱工事が完了しましたので、これから気密工事が始まります。中澤建設は屋根断熱を行っており、垂木間に断熱兼気流止めとしてネオマフォームを入れ、その室内側に羊毛断熱材を入れています。厚みは300mmで、満遍なく充填できるように互い違いの2層構成で施工しています。

壁断熱は外断熱と内断熱のダブル断熱になっており、外断熱にはEPSボードを60mm、柱と柱の間には羊毛断熱材を120mm充填しています。

このような断熱構成にしていることで、UA値は0.23w/㎡・kの断熱等級7の建物になっています。中澤建設の新築での基準値を十分に上回った値ではありますが、大切なのはその数値通りに断熱材が働けるような施工ができているのかだと思っています。

それが断熱工事なのです。気密工事をしてからでは見えなくなってしまいますし、完成してからでは直すことなんてできません。今現在、実際に施工している段階で全てが決まることになるのです。

断熱工事は、ベテラン大工の原田さんと訓練校での厳しい課題と現場に全力で向き合っている渡部くんが行ってくれました。

断熱材は断熱欠損が無いように隙間なく入れること、そして気密シートに密着することが鉄則です。それを理解している2人の丁寧な手仕事は見ていて安心できる素晴らしいものでした。

高気密高断熱住宅の勉強をしていると様々な情報が入ってきます。その中には、壁の中で生じた結露によって躯体を劣化させてしまう恐れがあるという話しも聞くことがありました。

自然な現象として、湿った空気が壁体内に入ってしまうことは仕方のないことです。ならばその湿り空気が壁の中でそのまま停滞しないよう動かすべきだと思っています。そして必要以上に部屋の中に入れないことも重要なことです。

ここで、働いてくれるのが調湿性能が高い羊毛断熱材です。羊毛断熱材は、湿度の高い環境では水蒸気を吸収することができ、乾燥期には蓄えた空気を放出することができるのです。つまり壁体内で空気をコントロールする働きがあるのです。

そして中澤建設が強みとしているのが緑の柱です。

基礎に緊結する土台・大引きと建物を支える柱に緑の柱を使用しています。シロアリに対する対策はもちろんですが、この緑の柱を使用する大きな目的は別にあります。

それが、壁体内の湿気や腐朽菌による腐れを起こさせないことです。許容応力度計算による耐震等級3の家づくりをしていますが、それは新築時の話です。経年変化により、壁体内の湿気や腐朽菌などの影響を受けて、構造躯体が少しずつ劣化することが心配されます。

そこで、新築時の状態を10年、20年と持続する為に緑の柱が必要だと判断をしました。その結果、緑の柱と羊毛断熱材は壁の中で働いてくれる最強のタッグになったのです。

三男とした絵しりとりも答え合わせをしてからもう一度見ることで、その絵の内容をよく理解することができました。それと同様に、見えなくなってしまう建物の構造も実際に見学していただき、理解していただくことが大切だと思っております。

そこで、高崎市倉渕町のお客様に建築中の建物を貸していただき、構造見学会を開催することになりました。お客様が選ばれた自然豊かな倉渕町の素晴らしい環境と、お客様の命を守る建物の構造を是非ともご覧になっていただきたいと思っております。

ご予約、お問い合わせをお待ちしております。

中澤建設構造見学会

日時 10月25日(土) 

   10時〜16時

場所 高崎市倉渕町

※詳しい住所はお問い合わせ時にお伝えします

お問合せはこちらです

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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10年後の楽しみ

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

やままつり2025

毎月の恒例ではありますが、先日、9月のカレンダーをめくる作業を行いました。すると目の前に10月の暦が登場するとこになります。つまり、令和7年も残すところ3ヶ月になったという訳です。

それと同時に、大勢の方々が楽しみにしてくださっている『やままつり2025』も開催まであと2週間のカウントダウンが始まりました。

少数精鋭で、感情をあまり表に出さない、やままつり実行委員会のメンバーも、この時期になるとざわつき始めます。

やままつり2025に参加してくださるお客様に、忘れられない思い出をつくってもらいたい僕たちは、今年も新しい企画を考えました。

おしごとチャレンジ

それが”やままつりおしごとチャレンジ”です。その内容ですが、小・中学生が対象になっており、やままつり2025に出店してくださる店舗さんで実際に仕事体験ができる取り組みです。

この企画は、僕たち実行委員会が企画・運営をしますが、出店者の方々のご協力なくして実行することができません。その為、出店のお願いをする際におしごとチャレンジへの協力も受けていただく必要がありました。

出店者の方々もやままつりには仕事として参加してくださいます。ですので、仕事体験の子どもを受け入れるということは、負担になってしまう可能性があります。

子どもが働けるイベント

しかし、やままつりに出店してくださる方々の中に反対される方はいらっしゃいませんでした。それどころか、

「素晴らしい取り組みです」

「是非ともやってみたいです」

「イベントを通して、教育にも向き合いたかった」

など、素敵なご意見をたくさんいただきました。

やままつりは決して大きなイベントではありませんが、会場にいるみなさんで心を1つに出来たらいいと思っておりました。なので、皆さんの反応はとても嬉しいものでした。

ご協力をいただけたことで、企画が成立しますので、あとは参加してくれる子どもたちを募集しなくてはいけません。参加してもらう子どもの人数ですが、事前募集15名、当日会場内での募集が15名になりますので、合計30名を定員にしました。

妻の協力

そこで、やままつり2025のチラシとは別に、おしごとチャレンジのチラシをつくりたいと考えていました。しかし、僕にはその時間がありません。困っていても何も始まりませんので、ここは妻のチカラを借りることにしました。

僕の直さなければいけない性格で、反省ばかりしていますが、僕から妻へのお願いはいつも急です。

この日も、朝起きて

「子どもと保護者がわかるような、おしごとチャレンジのチラシをつくってもらえる?」

とお願いしたのです。そんな僕の無茶ぶりにも

「オッケー」

と1つ返事で受け入れてくれました。

妻に詳しい説明をしなければと思っていたので、仕事の段取りだけ済ませようと思い一旦仕事にいきました。すると2時間経過しない内に妻から、

「こんな感じでいい?」

とLINEがきたのです。

妻に感謝

おしごとチャレンジのことは以前会話の中でしたことはありました。でもしっかりと説明した訳ではありません。それなのに必要な情報は自分で調べてつくりあげてくれたのです。

この妻の仕事ぶりには、何度も助けられています。そして、心から尊敬も感謝もしています。それだけでなく、倉渕小学校と倉渕中学校に持っていく分も用意してくれるのですから、頭があがりません。

やままつりのチームプレイ

このチラシをもとに、やままつり実行委員会の広報担当のカズーもインスタグラムで投稿してくれました。今回もカズー節が光りながらも、お伝えすべき主旨はしっかりと取り込んである面白い投稿です。

https://www.instagram.com/yamano.matsuri?igsh=MWpwMTh4bThxbHlycA==

投稿の最後に補足のような文章がありました。これもわかりやすくて良いと思っていたら、これはやままつり実行委員会のハヨというメンバーが付け足してくれたようです。

こういうチームプレイができるのもやままつり実行委員会の素晴らしいところだと思います。1人1人の個性はものすごく強いです。しかし、自己主張の強い人はいません。個々の考えをしっかりと持ちながら協調性をとても大切にしています。つまり、みんな優しい仲間だということです。

安全で安心なおまつり

こんな優しいおじさん達が行っているイベントに協力してくださる出店者や企業の方々も、優しい方々しかおりません。なので、安心してやままつりおしごとチャレンジに参加していただければと思っております。ご予約お待ちしております。

外部で見える板張り

倉渕町の新築工事では、外張り断熱の工事が完了し、萩原塗装さんが化粧板張りの軒裏を塗装してくれています。萩原さんとは、今まで何度となく、外部の板張りに合う塗料の話し合いを行ってきました。

外部の板張りを長期間、なるべく綺麗に維持するには着色することが良いというのは、萩原さんも僕も同感です。しかし、僕は素材の色を生かして、経年変化を通じて木が色付いていくことに、板張りの魅力があると思っています。

10年後の楽しみ

お客様に感じていただく、その過程がより良いものになるように、一緒に悩んでくれたのが萩原さんです。クリア塗装になりますので、目で見た限りでは塗装した様子がわかりづらいかもしれません。しかし、今は見えない仕事だからこそ、その仕事には大きな価値があるのです。

萩原さんの丁寧な仕事の効果が見えてくるのは、5年、10年先の未来のことになります。その時に、

「木の色が味わいがあっていいね」

とお客様に感じてもらうことが僕たちの願いです。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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行動に移す

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

早起きランキング

中澤家の早起きランキングが、ここのところ入れ替わりを見せています。不動の1位は中澤家の裏ボスである母親に変わりないのですが、安定の2位だと思われていた妻が危うくなってきました。

今2位の座を狙っているのは、中澤家の三男です。小学生になり、遅刻に対して万全の体制で望んでいる三男は毎日21時には必ず寝ています。これは素晴らしいことで、その結果として自然と早起きにもなっているのです。

この早起きが日に日に早くなり5時を過ぎると目覚めるようになっているのです。最近では、

「ママ、起きよう〜」

と三男が言って、

「お願いだから、もう少し寝て」

と妻が答えるやりとりが僕の目覚まし時計になっています。

朝のご馳走

早起きすることで、三男の朝食も自然と早くなります。毎朝、妻が朝食をつくってくれるのですが、先日はそれが待てなかったのか、自分で朝食をつくっていました。

たこ焼きのくぼみ部分にご飯をのせた、たこ焼き寿司のようなものでしょうか。僕もたこ焼きとご飯の両方が大好きではありますが、こんな風に一緒に食べるという考えにはなれません。でも三男にとっては、これが自分で考えて発見した美味しく食べる方法なのです。

誰にでも言えることで、僕自身もそうなのですが、自分が良いと感じたことを行動に移しています。実際に100%実行出来ている訳ではありませんが、出来る限り行動に移せるように努力をしたいと思っています。

もう少しで断熱工事

高崎市倉渕町の新築工事では、断熱工事を始められる工程になりました。

中澤建設の断熱材ですが、躯体である柱と柱の間には、羊毛断熱材を充填します。そして、躯体の外側には、EPSボードを使用して外張り断熱を行います。内と外で断熱を行うダブル断熱工法の働きにより、お客様に快適な暮らしをお届けできるのです。

先日は、ダブル断熱の外側に施工するEPSボードの引き取りに行ってきました。この引き取りですが、以前は行っていませんでした。引き取りに行くようになったきっかけは、僕がEPSボードの配送運賃を見落としていたことからです。

ゴミかリサイクルか

その時に自分のミスを挽回するには、自分で動くしかないと思い、引き取りに行くことを選択しました。しかし、倉渕からですとEPSボードがある工場まで片道3時間、これは近い距離ではありません。

道路の渋滞を避ける為に早朝に出発し、工場で積込みを行い、現場に到着できるのは、お昼過ぎになってしまいます。

自分で配送するメリットは、配送費用を軽減できること、そして現場にとってベストなタイミングに配送をできることだと思っています。

今回はそれに加えてもうひとつ大きな利点がありました。それが、EPSボードのリサイクルです。EPSボードを施工するようになり6年が経過します。採用する時にリサイクルができるということも魅力の1つでした。

EPSボードを施工する際、職人さんがロスのないように上手に切り回したとしても、EPSボードの端材は大量に出てしまいます。この端材を貯めておき、多くの量になったタイミングで、運送屋さんに取りにきてもらうのが、EPSボードをリサイクルする仕組みです。

中澤建設でも過去に一度だけリサイクルをしたことがあります。その時、大変に思えたことが保管しておく場所です。軽いものではありますが、小さくは出来ないので、貯めれば貯めるほど、場所が必要になってしまいます。

費用面でも、端材を取りに来てもらう費用と端材を産業廃棄物で処分する費用を比べたら、処分するほうが安価になります。

その為、最近では場所と費用を優先してしまい処分している状況でした。しかし、いつでも頭の片隅にあったのは、ゴミになるかリサイクルするかの違いがとても大きなことだということです。

今回で引き取りは3回目になります。前回と違うのは、初めて、引き取りにいくトラックの荷台にEPSボードの端材を積み込み、工場に持っていくことができしました。その結果、EPSボードをリサイクルする上で必要以上の費用も運ぶ為の燃料も一切かからなくなった訳です。

僕にとっては、環境のことを考えたよい行動だと思っています。なので、この先もこの動きを継続していきたい気持ちはあります。でもそれは僕だけの考えになってしまいます。

一緒に働く会社のみんなや関係する方々と意見交換を行い、アドバイスをいただきながら、みんなにとって、環境にとって、良い行動に移していきたいと思っています。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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相性の話

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

3度のメシはカレーがいい

ご存知でない方もいらっしゃると思いますが、僕はカレーが大好物です。実際にそうだったことがありませんので仮定の話になりますが、1ヶ月間毎日毎食カレーを食べたいと思うくらいカレーが好きです。

カレーと言っても、家庭のカレーやナンで食べるカレー、グリーンカレーなど色々なカレーがありますが、全てのカレーが好きです。

こんなカレー好きが家にいるからなのか中澤家の食卓にカレーが出てくる割合も高いような気がします。妻がつくってくれるのは、ジャパニーズカレーやキーマカレー、サバカレーやホテルカレーなどバリエーションが豊富です。

愛弓カレー

全てに共通して言えることは、どのカレーも美味しいと言うことです。そして、全てのカレーに野菜がたっぷり入っているのです。以前妻が、

「カレーに入っていれば子供が野菜を食べるから」

と言っていました。中澤家にカレーが多いのは、僕への愛情のみならず、不足しがちな栄養のことを考えてくれている妻の家族愛でもあるようです。

カレーに入っていれば子供が野菜を食べるということは、野菜の旨みがカレーにマッチして、カレーと野菜の相性はとても良いのだと思います。相性の話になりますと、僕はカレーとトンカツの相性に勝るものはないように感じます。つまり、カツカレーが僕の頭の中にあるカレー界で最高な食べ物です。

トップオブカレー

だからといってカツカレーを頻繁に食べる訳ではありません。トップオブトップに位置するカツカレーは、贅沢の極みだと思いそう簡単には食しません。

何か大きなことをやり遂げた時や、自分への特別なご褒美に食べることを決めています。

そうなると、何もやり遂げられず、ご褒美をもらえるようなことが出来ていない僕にとってカツカレーは憧れの存在になるのです。でもそれで良いと思っています。「いつかカツカレーを食べるぞ」と心に抱くことが僕にとって1つの活力になるからです。もし僕がカツカレーを食べている姿を見かけた時は、「よかったね」と一言いただけると嬉しいです。

高崎市倉渕町の新築

高崎市倉渕町の新築工事では、外周部の耐力面材を張り終わり、開口部の窓を入れる準備ができました。例年ですと、9月は台風が心配されますので、開口部を塞ぐということが1つの目標になります。現場での作業を原田さんと渡部くんが円滑に進めてくれたことで、天気の安定している今週中に窓が納められそうです。

家づくりを見られる環境

お施主様は、現場のすぐ隣りに現在住まわれているご自宅があります。家の周りにたくさんの畑もありますので、家づくりの様子を近くで見ていただくことができます。そのことも楽しみにされていたと思いますが、

「わたしたちが見ていると、皆さんはきっとやりずらいでしょうから」

と作業している様子はあまり見ないようにとお気遣いくださっています。

ありがたいご配慮と感じながらも、ご自身の家づくりを見られる機会もありませんので、休憩中や休日にゆっくり見ていただける時間をとらせていただくように考えています。

シートではないシート

屋根の方も順調に工事が進められており、今回は、太陽光パネル一体型の屋根になります。南北に流れるへの字型の屋根形状になっており、北側は勝見板金さん、南側はカナメさんが太陽光パネルの工事を行ってくださいます。

その準備として、屋根防水シートの上に設置するベントシートの施工を先日行いました。このベントシートですが、シート感をあまり感じさせないシートになっています。僕のイメージするシートとは、広げた時に向こう側が見えない、もしくは見えづらいもので、厚みもペラペラで薄いものです。

ところが、このベントシートは粗い網目になっていますので、向こう側がよく見えます。そして厚みも9mmほどありますのでペラペラではありません。一言で表現するならモジャモジャとした素材です。

しかし、この向こう側が見える粗い網目のモジャモジャだからこその大切な働きをしてくれるのです。ベントシートが防水シートと屋根材の間に挟まることで、ガルバニウム鋼板と防水シートの密着を避けることができるのです。

シートの仕事

まず、中澤建設で使用している屋根防水シートは、透湿性能を持った防水シートになっています。この透湿性能とは、屋根裏に溜まった不必要な湿気を建物の外側に排出する仕事のことです。その働きによって室内の湿度環境が快適になるのです。

問題はここからです。その排出された湿気が屋外には排出されましたが、まだこの時点では、屋根材のガルバニウム鋼板と透湿防水シートの間で停滞している状況です。

屋根材のガルバニウム鋼板は、季節によって変化する外気を直に受けることになります。表からではわかりませんが、屋根材の裏側では、外気の影響を受けることで、湿り空気による結露が発生しているのです。

つまり、室内と屋外の両方から屋根材の裏側は湿り空気からの攻撃を受けていることになります。この時にベントシートのモジャモジャが大切な仕事をしてくれるのです。

ベントシートがあることで、屋根材と防水シートの間に空気層がつくられます。その空気層があることで、湿気や結露したことで生まれた水分を効率的に排出することができるのです。その効果で屋根裏の環境が良くなり、屋根材と躯体の劣化を防ぐことができるのです。

ここでわかることは、屋根用の透湿防水シートとモジャモジャしたベントシート相性は最高だということです。この2つのシートに屋根材のガルバニウムが合わさることで、屋根が長寿命になるのです。

それは、この家と住まわれるお施主様を守る為にとても重要なことなのです。そのことをしっかり考え、理解しながらこの先の工事も進めていきたいと思っています。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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こういう経験ができること

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

会社よりも現場にいる

中澤建設は、高崎市の最北端に位置する倉渕町にあります。会社の登録は自宅になっており、そこから100m先に作業場と事務所があり、300mほど離れたところに木材置き場があります。

会社にいるときは、この3か所を行ったり来たりしていますが、お客様の家づくりをさせていただく大工工務店なので、日中は現場に出ている時間がほとんどです。

その為、営業にきてくれた方や僕に用事があって来社してくれた方にお会いすることができないでいます。

職場体験の中学生

今年の春先に倉渕中学校の生徒さんが職場体験のやるベンチャーに来てくれました。その生徒さんがやるベンチャーを終えてからも学校終わりに会社に寄っていってくれているのです。

「職場体験をしたら中澤建設の一員だから、いつでも遊びに来てね」

と伝えているので、実際に来てくれるなんて嬉しいことなんです。それもただ遊びに来てくれる訳ではありません。

カンナ屑の活用

やるベンチャーの際に僕が

「カンナ屑の活用方法を考えてほしい」と

お願いしたことを覚えてくれており、

「夏休みの自由研究で題材にしたい」

とカンナ屑を取りにくるなど、しっかりと目的を持って来てくれているのです。

そんな素晴らしい意思を持って来てくれているにも関わらず、現場に出ていることの多い僕は、生徒さんに会えずにいました。ところが先日、2人のタイミングがマッチすることで数ヶ月ぶりに対面で会うことができました。

中澤建設の家具

先週のブログでもお伝えしましたが、ここ数日は、建具職人のともさんと一緒に高崎市下佐野町のお客様の家具製作をしております。家具をつくって、現場に納めての動きにはなりますが、この時はちょうど作業場で仕事を行なっていました。

「こんにちわ」

と気持ちよく、大きな声で登場してくれた生徒さんは今回もしっかりとした目的を持ってきてくれました。その内容は、

「神楽を舞う練習をしているのですが、木でお面をつくりたいので、お面に適した木を教えてください」ということでした。

イチョウの木

やるベンチャーの時に、「木で困ったことがあったらいつでも言って」とは伝えましたがまさかの展開です。ともさんと知恵をしぼり、僕達がお面に適した木だと判断したのがイチョウです。

しっかり乾燥しているので重さも無く、動きか少ないおとなしい木です。その上加工しやすいので手づくりには適していると思いました。

1つ問題があるとすれば香りです。木によっては、少しだけ銀杏を思わせる香りがするのです。そのことを伝えると生徒さんは、すぐに嗅いでいましたが、心配は無用なようでした。

「完成したら持ってきます」

と言って帰っていきましたが、こう言う関わりは本当に貴重であることを感じます。それは地元の中学生との交流ということだけではありません。大切なのは、交流を通じ一緒になって、1つ課題に向き合えることなのだと思います。

貴重な経験

イチョウの木が適していると判断したのは、中澤建設です。考えて出した答えですが上手くいく保証はありません。実行してくれるのは中学生なので、僕達はその成功を祈るのみですが、それはすごく楽しみなことなんです。

こう言う経験が出来ることを、僕はすごく幸せに感じています。なぜなら、この時間は中澤建設にとってプラスの力に変わると思うからです。

建て方のお手伝い

先日のことですが、現場と作業場のことを社員の皆さんにお願いして、僕は2日間ほどお仲間工務店さんである田村工業さんの建て方のお手伝いにお伺いしました。

田村工業さんは、お仲間でもありますが、先輩工務店さんです。中澤建設の家づくりがよい良いものになるようにと、語り尽くせないほど多くのことを教えていただきました。受け取るばかりで、何のお返しも出来ていなかった僕は、今回のお手伝いを恩返しの気持ちで臨ませていただきました。

しかし、恩返しどころの話ではなく、僕はまた沢山の気付きと僕自身の反省を得られることになりました。

仲間と一緒に

当日は、同じ志しを持つ2社のお仲間工務店さんも応援にかけてつけていました。お2人の動きは、1つ先、2つ先を見ており、作業の効率だけではなく周りで作業されている人への配慮もしっかりされていました。

一緒に作業している僕が次のことを考えれば、お2人はもう行動に移しています。その繰り返しをされていることで、建て方がとてもスムーズに進行していることを感じました。

働くということ

暑い中での作業でしたので、田村さんと棟梁のお声かけでこまめに休憩をとってくださいました。職人さん達が休んでいる時に、田村さんの奥様が木材の端で何か作業をしているように見えました。

少し気になり近づいてみると、奥様は梱包時に養生を押さえる為に止めたタッカーの針を1本1本抜いていたのです。この作業ですが、気にはなっても、実際には中々できることではないと思っています。だからこそ、奥様の姿は”働く”ということがどういうことなのかを物語っていたように感じます。

そして、田村さんのお施主様や職人さんに対するお声かけや配慮の姿勢は、僕が学び、そして変わらなくてはいけないことだと感じました。

一大行事の建て方

工務店にとって建て方は一大行事になります。その分、材料の段取りや安全面など、考えることはたくさんあります。この時期だと天候のことで頭を悩ませることになり、僕は何とか目標まで終わりにしたくて作業に集中してしまいます。

もちろんそれも大切なことではありますが、田村さんの姿から僕はもっと視野を広げて、現場にいる皆さんとコミュニケーションを図らなければいけないと思いました。そうすることで、現場で働く方の意見をしっかりと聞くことができ、その意見を尊重した上で、管理者としての確実な判断ができるのです。

今回お手伝いさせていただけたことで、自分の至らない部分に気付くことができました。お声かけいただいたことで実現できた訳ですが、自分自身、そして自社の在り方と向き合う為には他社の仕事を知ることが大切だと感じることになりました。

素晴らしい経験をさせていただきありがとうございました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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ぼくたちの出番

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

倉渕気象予報台

日中の暑さは、まだまだ治る様子ではありませんが朝と夜は涼しさを感じるようになりました。この涼しさは秋の報せになるのだと思っています。この他にも、田んぼに並ぶ稲の穂や赤とんぼなど景色からも秋を見ることができます。

このような季節の変わり目は、人の感覚によって違うのだと思います。毎年のことなのですが、中澤家にある倉渕気象予報台でも妻が秋を発表します。

発表の根拠ですが、四季を問わず睡眠を大切にしている妻の感覚でしかありません。今年も8月上旬の暑さも盛りのタイミングで、

「もう夏も終わりだね。秋です。」

と言って毛布を出してきました。

少し早い発表に思えましたが、涼しくなる朝方に毛布が恋しくなったのかもしれません。気象予報台の発表とあらばそれに従う他ありませんので、僕達家族も秋に対して心の準備を始めます。

まだまだ暑い

例年ならば発表通り朝晩の暑さは落ち着きますが、今年は少し違いました。ここ数日間の残暑は、妻も予想できていなかったようです。その証拠に、先日は毛布を枕にして、お腹を出し、パジャマのズボンの裾は限界まで上げ、靴下を指先だけ履いている姿で寝ていました。

とても秋を発表した人とは思えませんでしたが、毛布が好きな妻にとっては、秋になって毛布の出番がくることを心待ちにしていたのだと思います。

倉渕の秋と言えば

僕の暮らす高崎市倉渕町でも秋はまだかと出番を待っている団体があります。それが、地元の有志で行っている”やままつり実行委員会”です。結成して、今年で11年目になる僕達の活動は地域の活性化です。

子供たちが未来に希望を持てるようなお祭りを開催して、子供から大人まで参加してくださる方々に心から楽しんでもらうことを目的にしています。

なぜ秋はまだかと出番待ちをしているのかといえば今年も10月18日土曜日に『やままつり2025』が開催されるからです。

やままつり2025

やままつり実行委員会のメンバーには面白いおじさんしかいませんので、面白いことしか考えられません。なので今年のやままつりも昨年よりもパワーアップした内容になっています。

会場で使われる電気は、群馬三菱自動車販売さんのご協力により電気自動車からいただき、イベント運営を行います。僕のお仲間工務店さんも三菱自動車さんの電気自動車を社用車としており、応援にきてくださる予定です。

イベントを食で盛り上げてくださる飲食店さんも多くの店舗さんが参加してくださいます。やままつりでしか食べられない様々なお料理で、お客様が1日楽しめるようにおもてなしをしてくださいます。

身体や頭を使いながら、遊びと学びを体験できるスペースは、様々な団体さんや店舗さんが盛り上げてくださいます。たくさん動いて、たくさん食べてを繰り返して楽しめるものやままつりの魅力です。

ステージでは、今年も多くのアーティストさんが音楽で会場の皆さんを盛り上げてくださいます。夕暮れには、キャンドルアーティストさんのパフォーマンスにより、幻想的な倉渕の夜が演出されます。

今年は、新たな挑戦として、子供たちが働ける”やままつりお仕事チャレンジ”を行います。これは、小学生、中学生が出店している店舗さんで、実際に働くことができるという仕組みです。

そして、このやままつりですが、企業様からいただきました協賛金なくして成り立ちません。企業様の資金を僕達の活動に充ててくださることの意味をしっかりと理解し、大切に使わせていただきたいと思っています。

やままつりのインスタ

やままつりの細かな内容は、やままつり実行委員会のインスタグラムで、メンバーのカズーが更新しています。僕が小学校から今に至るまで、1度も離れることなく付き合い続けている幼馴染です。カズーの投稿は、一見ふざけているように思えますが、実は中身がしっかりしていて、本当に面白い内容です。1度ご覧になってもらえばご理解いただけますので、是非ともご覧ください。 

https://www.instagram.com/yamano.matsuri?igsh=MWN1b3hmenVlNHFmdA==

やままつり2025まであと1ヶ月半になりました。たくさんのお客様にご来場いただけるように僕もブログやFacebookで発信したいと思いますので、どうぞ10月18日は倉渕で過ごしていただますようお願いいたします。

仕上げの職人さん

話は家づくりになりますが、高崎市下佐野町の新築工事も完成に近づいてまいりました。現場では、松井左官さんと萩原塗装さんの壁仕上げが完了しました。

中澤建設がオススメしている珪藻土や塗装は、シンプルな色にしておりますが、部屋ごとに雰囲気が違うように感じます。部屋が違うのですから当然ではありますが、使われている木とのバランスによる効果なのかもしれません。

そして何より、職人さんの手によって仕上げられたことが大きな理由だと思っています。ひとつひとつを丁寧に考えている職人さんの仕事は、見た目だけではない効果を生んでいるように思えます。

中澤建設家具部門

綺麗に仕上がった壁には、中澤建設のともさんが製作したmade in culovechiの家具が続々と現場に搬入されています。そして、僕も先週から店舗のメインテーブルになるカウンターの製作をはじめさせていただきました。

こちらのカウンターに使用する木材ですが、実はお客様の家を建てる前、お打ち合わせをさせている時から僕の中では心に決めていました。

お客様と出会ってから間もない頃に奥様から、

「わたし、屋根裏の見えないところにある曲がった梁とか大好きなんです。」

とお聞きしたことがありました。

曲がった板の出番

僕も育ったままの姿で曲がったままの木が大好きです。なので奥様のお言葉は本当に嬉しかった

ことを覚えています。その時に、中澤建設の倉庫にずっと眠っている2枚の板が頭をよぎりました。

特徴的な曲がり方をしていますので、少し使いづらいものになってしまいます。いつまでも使われることがなく、曲がっていることが、倉庫での保管しづらさにもつながっていました。

この板を見兼ねた父親は実際に、

「もうこれは、置いておいても仕方ないから切って薪にしよう」

と少し前に話があったくらいです。

しかし、十数年の時を経て、この木材にも出番がまわってきました。この木は、今は取り壊してありませんが、中澤家の敷地内にかつてあった、祖父の家の隣で生きていた赤松の木です。ずっと昔から中澤家を見守ってくれていた木と言うことです。

大きく成長したことで電柱にあたるようになり、伐採したものでした。いつかどこかでと思いながら、倉庫で自然乾燥しながら眠っていた木は嫁ぐことになりました。嫁入り先は、曲がっている自分を大切に想ってくれる人のところです。

木が曲がっていることや僕の技術が至らないこともあって加工には奮闘しています。しかし、そこはともさんにもチカラと知識を借りてなんとか作業を進めています。

完成まではまだ少し時間が必要ですが、この木がお客様と人生を共に歩めるように想いを込めてつくり進めたいと思っています。

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中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

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