自分のことしか考えていない自分

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤家のリビング

中澤家にはリビングと呼べる場所が2つあります。ひとつは、掘りごたつのある玄関横の居間。もうひとつは薪ストーブと妻のキッチンがある場所です。

基本的にはこの2つのどちらかの場所で、各自が自分の時間を過ごしています。ご存知の方もいらっしゃると思いますが、中澤家は三世代がひとつ屋根の下で暮らす拡大家族です。

人がいる分、頼れることも多いですが、それ以上に気を使うこともあるように感じます。この場所で暮らすみんながお互いのことを考えられているから、この生活が成立しているのですが、潤滑油になっているのは間違いなく妻です。

潤滑油

何かあれば、「ママ〜」や「あゆみちゃん」とまず妻の名前をみんなが呼びます。それが何よりの証明だと思っています。先日帰宅した時は、父親は風呂にはいっており、掘りごたつには母親と次男、三男がいました。

ストーブの部屋には妻と長男がおり、

「ただいま〜」「おかえり〜」

と言葉をかわしました。僕はそのままお弁当箱を洗いながら、2人と日常会話をしてから、隣にある事務スペースでメールの確認をしていました。

聞こえたきた会話

するとストーブの部屋から妻が長男に、

「たお(長男)は、将来結婚して奥さんがお弁当をつくってくれたら、ご馳走さまって言うんだよ〜」

と話している声が聞こえてきました。

こりゃマズイと思いすぐに妻のところに行き、

「お弁当ごちそうさま!美味しかったよ!」

と伝えましたが、それでは時すでに遅しというものです。妻は僕に、

「いいんだよ、わたし達がお手本になって、子供がこういう風にならなければいいんだから〜」

と言っています。

僕の失態

僕が「ごちそうさま」を伝えなかったのは事実ですし、あるまじき行動に反省もしました。妻の心の広さとこの様子を見ていた長男が笑っていたこともあり、ピリついた空気は一転して和やかな雰囲気に変わりました。

しかし妻がこのように言うのも当然です。朝早くに起きて、様々な家の仕事をしてくれている中で、僕のお弁当もつくってくれています。そのお陰で、僕は仕事に集中することができますし、健康的にエネルギーを補充できているのです。

感謝や思いやりの気持ちは、相手がいることで伝えられるものだと思っています。ですから、僕のように感謝の気持ちを伝えられなかったり、思いやりを持てない時は、自分のことしか考えていないのだと思います。

誰でも自分が中心に生活している訳ですから、自分中心に物事を考えてしまいがちです。しかし、その生活は様々な人に支えられて成立しているのですから、気持ちの持ち方と言葉の選択は本当に大切にしなければいけないと思いました。

僕はそのことをお客様とのやりとりからも気付かせていただきました。

雨に濡らしたくない気持ち

高崎市倉渕町では、6月よりお客様の新築工事が始まっております。こちらのお客様も6月にお引渡しをさせていただきましたお客様と同じで、農業をする為に倉渕町での暮らしを選んでくださった20代のご夫婦とお子様です。

基礎工事が終わってからは、基礎と木造躯体を緊結させる土台の設置や高気密高断熱住宅には欠かせない床下環境システムの設置を行いました。水道設備工事をしてくださる中澤設備さんもこのタイミングで、床下の配管工事を行います。

この時から僕は、床下を雨で濡らさないことを考えます。この時期だと、さっきまで晴れていた空でも雷が鳴り始めればすぐに大量の雨が降ってきます。これは仕方のないことなので雨対策を行いますが、出来ることならば降らないことを願います。

建て方を終え上棟式に

そして先日、お客様が見守ってくださる中、無事に建て方を行うことができました。工事を安全に進めることができたのも、応援に来てくださったお仲間工務店さんのお力添えがあったからだと思っております。大変ありがとうございます。

中澤建設の作業場で墨付け、手刻みをした材料の全てが納まったこと、それは躯体部分の完了を意味します。中澤建設の上棟式では、家の骨になる基礎工事と躯体部分が無事に完了したことを神様にご報告し、先の工事の安全祈願を行います。

その後に、お客様よりご挨拶をいただき、ご用意いただいたお茶で乾杯をします。お茶菓子をご馳走になりながら、この場所にいるみんなで言葉を交わすことも、上棟式の大切な時間だと思っています。

上棟式もおわり、僕も会社に戻ろうとした時に、お客様のご主人様が仕事着に着替えて畑に向かっている姿を拝見しました。何があったのかはお聞きできませんでしたが、お仕事に戻られたことは間違いありません。

雨を待つ想い

翌日に、上棟式のお礼と祭壇を片付けにお伺いすると、ご主人様とお子様が散歩をしていらっしゃいました。その時にお客様が話してくださったことが、

「雨が降らなくて困りました」

ということでした。

そこで、前日の畑に向かっていたことをお聞きすると、上棟式が終わった18時くらいから、21時までずっと野菜に水やりを行っていたということです。

例年ならば雨が降る時期なので、雨を頼りに計画をたて、種蒔きをしているそうです。水やりは雨にお願いできるので、この時期に少し身体の休暇をとることができるそうです。しかし、雨が降らないことで身体を休めるどころか、予定していない仕事が増えてしまったようです。

自分のことだけを考えないように

お客様が雨を心待ちにしていることは僕も知っていました。日中にずっと水やり作業をされているのは拝見してましたが、まさか夜遅くまで行っているとは思いませんでした。そして、農家さんにとって雨が降らないことが、ここまで大変なことだということを知ることになりました。

おそらく僕は何度となく、雨が降らないでほしいと口にしていたと思います。でもそれは、自分にとっての都合だけを考えての発言です。気持ちを伝える手段として言葉はとても大切ですが、その言葉に傷付く人もいるのですから、一言一言に思いやりが大切だと気付かせていただきました。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・

中澤建設は山に囲まれた群馬県高崎市倉渕町にあります。創業50年の大工工務店です。高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本にしています。新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしています。

ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・ー・