小さな工務店

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

僕は高崎市に住んでいますので、言わばシティボーイということになります。ですが、建築業界の極一部の方々、いや、かなり多くの方々から

「中澤さんの住んでるところは高崎市じゃないですよ。笑」と言われることがあります。

おそらくその理由は、

自宅から市街地まで、車で1時間ほどかかるということや、

同じ高崎市なのに、南の地域よりも気温が5°低いということ、

途中までなにもなかったのに、自宅周辺になると雪が降っていたり、

家の周りには山か田んぼしかないことだと思います。

でも、コンビニは町に2つもありますし、1時間に1本はバスだって通りますので、僕は十分シティボーイを名乗れると思いますが、なかなか認めてもらえません。

もしかしたら田舎のシティボーイと言えば納得してもらえるかもしれませんが、このような地域で小さな工務店を経営している僕も県内外の工務店の方々と勉強をする場所に参加させていただけることがあります。

先日は、福島、茨城、栃木、群馬のお仲間が集まり家づくりを深める勉強の場、『第3回すまいるLAB』が群馬で行われ、僕は今回初参加させていただきました。

スタートは、伊勢崎のお仲間”剛工務店さんのシェアハウス”にお伺いさせていただきました。もう何度もお邪魔しておりますが、いつお伺いしても外気温に左右されない快適な室内環境と伝統的な技術を生かした建物にほれぼれしてしまいます。そして、剛さんの柔らかくてわかりやすく、時に笑いを交えるお話には建物以上の温かさを感じさせていただきました。

そして、少し移動をしてインディゴピースホームさんが施工されたお客様の新築住宅を見学させていただきました。こちらの建物も安定の高気密高断熱住宅です。建物に使われている室内の木枠や見切り材は、中澤建設が加工をさせていただきました。同じタモ材でも、工務店さんの表現方法や大工さんの施工方法が違えば、また違った魅力が感じられることに気付きます。インディゴピースホームさんのコンセプトである”美しい装い”が建物の細部から自然と伝わってきました。

そのあとは、伊香保温泉に行き新年会となるのですが、その前に会議室をお借りして座学を行いました。講師の方がいる訳ではなく、福島県の安島工務店の安島さんと茨城県の鐵庄工務店の鐵さんが自社紹介をしてくださりながら、途中で建築に関する様々な議題に対して皆さんで意見を出し合います。

十人いれば、十通りの意見がでますので、それをどう解釈するのかも様々です。インプットとアウトプットの双方が兼ね備えられているこのような意見交換はとても貴重なものになります。これが出来るということが、この会の最大の強みのように感じました。

そして、先日2日間ほど会社を空けさせていただき、事例発表をする為に名古屋に行ってまいりました。発表内容は中澤建設で2年半前にお引渡しをさせていただきましたお客様物件です。

築43年のご自宅をリノベーションした工事内容とお住まいになられてから、室内の暖かさや涼しさといった温熱環境が変化する過程のことを発表させていただきました。

発表に使用する資料は、本を読んだり、ネットで調べて分かることではありませんし、1か月集中すれば出来るものでもありません。リノベーションを始める前から建物の温湿度を記録する必要があります。それも一度ではなく夏と冬のデータを毎年計測しなくてはいけません。それにはまず、ご協力していただけるお客様がいなければいけません。

それも何もせずにではありません。データを取る前には、必ず様々な試行錯誤を行います。ここで、大切なのはお金をかけて大きな工事は行わないことです。換気システムの運転方法を変えてみたり、エアコンの運転方法を変えてみたり、冬に洗濯物を室内干しすることや、大きな窓の外にホームセンターに売っている3000円のシェードを取り付けることなど、誰でも簡単に出来ることを行います。

きちんとつくられた高気密高断熱の家は、新築でもリノベーションでも、そんな少しの工夫で、快適な室内環境に変化をしていくということを研究し発表させていただきました。

ここで、一言に研究とは言っても僕1人で行ったことではありません。

リノベーション工事を始める前からになるともう4年ほど前からこの研究は始まっています。データをとる時期を指導してくださり、お引渡し後の資料づくりのことなど何から何までサポートしてくださった栃木県の恩人のおかげでここまでの資料をつくることができました。

このように全国の皆さんの前で発表させていただくことは、もちろん初めてでした。1人で行くのは心細いだろうと、群馬の工務店のお仲間と同じく群馬の流通建材店のお仲間が僕と一緒に名古屋まで、着いてきてくれました。

僕にとって高気密施工の師匠である茨城の工務店さんは、「ZOOMで応援してますよ」と言っておきながら、発表当日にサプライズで現地に応援に来てくれました。

建材でお世話になっているメーカーの営業さんは、笑いで僕の緊張を和らげてくれる為に静岡からきてくれました。

茨城、栃木、群馬の北関東ネットワークの皆さんもZOOMで応援してくれながら、発表前も発表後も温かいメッセージで支えてくださいました。

出発の前日には、会社のみんなの前で発表させてもらいました。2日間会社を空けて自分が何をしてくるのかを伝えるつもりでしたが、それどころか発表の練習に付き合ってもらい、様々なアドバイスをしていただきました。

家族のみんなも、ここ数日は資料準備に没頭していても温かく見守ってくれ、僕の負担を減らす為に駅まで送迎もしてくれました。最後に降りる駅を寝過ごすヘマをして迷惑をかけてしまいましたが、この支えは大きなものだと感じました。

ご協力してくださったみなさん、

本当にありがとうございました。

高崎市の最北端にある小さな工務店が、全国の大舞台で発表できるのも、これだけ多くの方々に支えられているから成せることだと思います。

結果的に優勝には手が届きませんでしたが、僕にとってはそれ以上に大切なものを手にできたと思っています。

帰りのお疲れ残念会。
帰りのお疲れ残念会2次会

そして、今回発表させていただいた研究も、まだ進化の途中です。次の1年で、またどのように変化をするのか心から楽しみにしています。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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高崎市S様邸

築43年 中澤建設主軸である社員大工の原田さんが下積み時代に、弊社創業者の中澤宣夫(父)と施工しました。このお宅は元々は、父の親方の家です。

リノベーション前まで、親方のお孫さんご家族が住まわれていました。建て替えるか直すか、と悩まれていましたが、

「おじいちゃんが大切にしてきた家、もし、新築と同じくらい快適な家になって、この家を作ってくれた大工さんに工事をしてもられるならば残したい!」

とお話を頂き、建物と骨組だけを残したリノベーションを行う事になりました。

この先、何十年と住まわれるお客様の命を守る家ですので、耐震改修も行い、建物の性能も新築と同じ基本仕様にする事は、弊社にとって大きな挑戦でした。

建てさせていただいたのは43年前の中澤建設で、その時の大工が今も2人いて、その建物を大切の思っておられるお施主様がいらっしゃるという事が嬉しくて、

この大きな挑戦をお受けさせて頂きました。

このお宅は、ご夫婦とお子様2人の4人家族です。

 ピアノ教室をしている奥様。放課後になると、たくさんの子ども達がこの場所に集います。

 ピアノ教室は、普段の生活の場と共有しています。

 家族4人で食事をする事は少ないから、、とダイニングテーブルではなく小さなカウンターをご希望でしたが、

「このテーブルがあるから、家族4人で食事をするようになりました。そうしたら、子どもが洗い物を手伝ってくれるようになって、この場所で過ごす時間がとても多くなりました☺」

とお客様より言っていただきました。

 大工工事が終わるころ、

「工事が始まる前は木に対してあまり興味がなかったけど、見ているうちにどんどん好きになりました!木ってとても良いですね!」

とお施主様に言って頂きました。

木は、見て触って感じる事で惹かれて行くんです♩

良い事ばかりではありません。

割れたり、曲がったり、痩せたり、膨らんだり、日々動く事もありますが、生き物ですから当然です。人と同じなんです。

それを全部ひっくるめて僕は木が好きですし、木と共に過ごす生活をお客様にご提供しています。

積み重ね

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

昼間は暖かい日がまだありますが、夜は少しずつ寒さを感じるようになってきました。この時期から、空気の乾燥によって唇や肌がカサカサになり、リップクリームが手放せなくなります。

 

先日も風呂上がりに顔が乾燥しており、保湿するようなものをまだ買っていませんでしたので、嫁が使っているクリームを少し借りることにしました。

 

翌朝、

「昨日、保湿クリームみたいの少しもらったよ」と伝えると、

「どれ使ったの?」と聞かれました。

僕はてっきり、「全然いいよ」の反応を予想していたのですが、妻の反応は違いました。

妻の反応に少し違和感を感じましたので、

「ほんの少しだよ。一滴か二滴くらいかな〜」と実際に使ったより少ない量で報告しました。化粧品のことはよくわかりませんが、どうやら僕はやらかしてしまったようです。

 

ここで思い出したのが僕が高校生の頃のことです。自分の洗顔フォームが無くなってしまい、8個歳上の姉が使っているものをこっそり使っていました。今は姉と仲良くしておりますが、当時は僕に対してとても厳しかったことを覚えています。

 

日常の会話で

「やっちゃん、絶対にあたしより先にお風呂にはいらないでね」と言われていたことを覚えています。このような関係性の中、姉の洗顔フォームを堂々と使うことはできませんので、こっそりそして少しずつ使っていました。

 

すると、ある時姉が、

「最近、洗顔の減りが早いんだよね〜」とぼやいていました。背筋が凍るような瞬間でした。1回に使う量はほんのわずかでしたが、回数を重ねれば当然大きなものになります。この真実を姉に話すことは出来ませんでしたが、その日から使用をやめたことは言うまでもありません。

 

まさか、この歳になって同じような境遇になるとは思いませんでしたが、夫婦とは言え私物を無断で使うことはよく無いと気付くことができました。

 

先日は自立循環型住宅研究会関東ゼミに参加し、昨年に引き続き事例発表をさせていただきました。

 

 

発表のモデルになるのは、2年前にお引渡しをさせていただいた住宅リノベーションのお客様です。倉渕のお客様で、建物の基礎と骨組みだけを残し、断熱や耐震性能は中澤建設の新築での基本仕様で施工をさせていただきました。

 

 

昨年は、改修工事前と工事後にとった室内の温度と湿度データを元にお客様の住まいで起こっている様々な状況を発表させていただきました。実際に工事をしてみますと、リノベーションということもあり予定通りという訳にはいきません。その為、データをとった室内の環境も予想していないような状況になってしまいます。

 

ここで基本仕様であるHEAT20G2の断熱性能と0.5/㎡以下の気密性能の住宅は力を発揮するように感じます。外皮性能がよいので、換気や冷暖房の設定に少し手を加えることで室内の環境が改善されます。そのことを昨年の発表後に行われたディスカッションでグループの皆さんからアドバイスをしていただきました。

 

事例発表やディスカッションは自分にとって工事後の様々な状況に対しての改善策を学べる場として大変貴重なものです。いくら性能の良い家ができたとしても、使い方に間違えがあれば家の能力を100%発揮することができません。

 

僕が必死で考えても1人分の考えしか浮かびませんが、様々な専門家の皆さんが集まるこの勉強会では、10人いれば10通りの意見を出していただけます。そしてその意見全てが、お客様の生活をより良くする為の貴重なものなんです。

 

お客様の承諾をいただき、昨年の冬に1階の天井とその真上の2階の床に穴を開けさせていただきました。わずか10センチの穴ですが、その効果として冬、夏共に室内の環境は改善されました。この天井と壁に穴をあける大胆な策もディスカッションでいただいた意見です。その他にもエアコンの運転方法など、お客様の生活に取り入れていただきました。

 

 

 

 

お客様も

「小さな穴ひとつで、今までより過ごしやすくなるとは思わなかったですし、エアコンの運転方法を変えただけで、前より過ごしやすくなって、電気代が減るなんて驚きました。ありがとうございます。」と喜んでいただけました。

 

今年の発表後も、ディスカッションを行い新たな課題に対して様々な意見をいただきました。1年目よりも2年目、2年目よりも3年目と住みながら快適な暮らしに変わってゆくことが本当に素晴らしいことだと思います。

 

 

 

このような素晴らしい勉強会に誘ってくださり、データを取ることから、資料づくりまでアドバイスをいただいたのは、中澤建設の恩人である吉田登志幸さんです。貴重な経験をさせていただきありがとうございました。

そして、様々な改善策にご協力してくださったお客様には心から感謝しております。

ありがとうございました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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謎解き

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

先日、帰宅すると録画してあった名探偵コナンを子供たちが見ている横で、顔にパックをしながら丸い小道具を使って妻がストレッチのようなことをしていました。

 

 

時間の使い方を考えると非常に効率がよいのかも知れませんが、この時の妻の様子はとても公の場に見せることができないものです。住込み修行中の松島くんの目には、この姿がどのように映っているのか気になりますが、ひとつ屋根の下、ナチュラルプロモーションは家族になった証になりますので、微笑ましいことに感じます。

 

このストレッチが終わった後に、横を向きこちらを見ながら、

「ねぇ見て、お尻が少し上がったでしょ?」

と妻から僕と子供たちに質問がありました。じっと考える僕たちの応えを待たずに

「どう?昨日より少しあがったでしょ?」と誘導尋問のような質問攻めです。

 

僕と子供たちも、昨日の嫁の尻がどのくらい下がっていたのかもわかりませんので、これは超難問です。解答時間のリミットは刻一刻と迫ってくる中、みんなでじーっと妻のお尻を見ましたが、昨日との違いもそうですが、最も難しいのは質問に対する答え方です。

 

解答によっては、その先数日間の生活に影響も出てきます。この時は、子供たちとアイコンタクトをして、心の声と相談しながら平和的な答えを伝えることで、丸く納めることになりました。このように、これはどういうこと?と思えることは仕事をしていてもあることです。

 

現在高崎市中居町で改修工事をさせていただいている現場では、本棚など重たいものは移動しながら工事を進めています。移動が楽になるようにと本を出そうとするとこちらの本棚、「あれ?なんで?」と少し違和感を感じます。

 

 

 

これはつくられた人の遊び心なのか、デザイン性なのか、それとも間違えてしまったのかはわかりませんが、全体を見てみるとどうやら無垢の木で出来た手づくり家具のようでした。それが証拠に合板を使用した家具とは違いとてつもなく重たいんです。

 

 

遊び心や重さ、そして見た人にこのような疑問を感じさせることも、この本棚の魅力だと思いますし、永きにわたりお客様の暮らしに寄り添える手づくり家具の素晴らしさを感じます。

 

 

 

 

倉渕で外構工事をしております現場でも不思議な光景がありました。この日に行ったのは、道路から玄関までのアプローチを改善する為のアスファルト舗装工事です。

 

 

 

 

 

現場には大型トラックが入れるようなスペースがありませんでしたので、中澤建設の資材置き場で大型ダンプから3トンダンプに積み換えて現場に運ぶことになりました。

 

とは言え僕が何をする訳ではありません。僕の役割は現場監督なので、細かな納まりの確認や現場の写真撮影、作業されている方に飲み物を届けることが仕事です。

 

少し用事がありあしたので、会社に戻りながら、資材置き場の前を通ると驚きの光景が目に入りました。思わず二度見どころか三度見をするくらいでしたので用事を済ませてから、倉庫に行き僕なりに謎解きをしてみました。

 

 

 

 

しかしながら、なぜ大型トラックがこのような状態なのか僕には全くわかりません。現場に戻らなければいけませんから、いつまでも考えている訳にもいきません。謎解きはここで断念してトラックの運転手さんに答えを教えてもらうことにしました。

 

想像してない答えに驚きましたが、理にかなった方法になるほど納得です。とても面白い場面を見させていただくことができましたがベテランの運転手さんの経験と技術が必要ですし、一歩間違えば大きな事故に繋がります。

 

 

効率を求めることも大切ですし、次に待ってくださっているお客様の為に工事を円滑に進めることはとても大切なことです。ですが、安全第一が最優先で、怪我をしてしまうことを1番気をつけなければいけません。

 

これは、現場を管理する工務店の立場として、自分が誰よりも意識しないといけないことです。お客様の命を守る為の家づくりでもありますが、働く皆さんの命を守らなくては全てが意味のないことになってしまいます。現場で働く皆さんとそのご家族、お客様の笑顔を守る為にも安全に工事出来る環境づくりを心掛けたいと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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かけがえのないヒトトキ

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

ブログでも何回か書いているのですが、僕には歳の離れた姉が2人います。僕が小学6年生の時には長女が20歳で次女が17歳でしたので、夏休みに家族で旅行に行くことは、ほとんどありませんでした。

 

姉のアルバムを見ると小さい頃に色々と旅行にいった写真がありますので、両親は旅行嫌いではなかったと思います。僕のアルバムは姉に比べて一冊少ない現実はありますが、僕は僕で夏休みを楽しく過ごしていました。

 

毎日のように友達と遊び、川に行ったり、泊まりにいったり記憶に残る楽しかった思い出から充実した夏を過ごしていたことがわかります。

 

僕の数少ない家族旅行の中で、東武動物公園に行って物凄く楽しかった記憶があります。細かなことは覚えていないのですが、とにかくすごく楽しったことから、数年前より僕は東武動物公園の大ファンです。

 

プールあり、動物園あり、そしてレトロな遊園地は見て、乗って五感で楽しめます。コロナ禍でしばらく行けなかったのですが、先日友人家族と一緒に数年ぶりに遊びに行ってきました。

 

この日はお盆休みの台風の最中です。天気予報と睨めっこをして、行くかやめるか悩みましたが、一か八かにかけた結果が大当たりです。向かう道中は雨に降られましたが、着いたら気持ちいい晴れ模様です。

 

プールで楽しみ、程よく身体を冷やしたら一旦プールから出て、動物園と遊園地に移動します。施設全体を端から端まで楽しめる、これが東武動物公園の魅力のひとつです。気温も上がり身体が熱くなってきたら、またプールに戻りクールダウンです。夜の遊園地もレトロな雰囲気がまた最高で、朝から晩まで家族みんなで全身全力で遊びました。

 

 

 

 

 

 

その翌日、半日仕事をして午後は中澤の三男と家の近くの広場で遊んでいました。三男が「川を見に行こう」と言いすぐ横の田んぼの畦道に流れている水路を見にいきます。そこで水路に葉っぱを流して2人でレースをすることにしました。

 

「タキがこの舟で、パパはこの舟ね。」と葉っぱを舟にみたてたレースが始まります。自分も子供の頃の学校帰りにこういうレースをやりました。何か特別なものを用意する訳ではなく、目の前に流れている水路に葉っぱを流すだけの遊びです。でも、こういうのがたまらなく楽しいんです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

葉っぱも大きいから強い訳ではないし、小さいから速い訳でもありません。全てが自然の中にあるものですから何が起こるかわかりません。だからこそ面白いのだと思います。

 

葉っぱのレースは、子供と向かい合い、お互いの笑顔を見ながら楽しめる良さがあるように感じます。遊園地の乗り物は同じ進行方向を見て、同じ事を体感する楽しさです。楽しむ方法は様々ありますが、大切にしたいのは同じ時間を過ごすことなのだと思います。

 

 

僕は中澤建設のロゴにヒトトキの言葉をいれました。家づくりはもちろんですが、私生活も含めた、生きることの全てにおいて大切にしている言葉です。

 

 

このヒトトキですが、数年前には胸の内にしまっておいた言葉です。中澤建設の恩人である方から背中を押していただき、今では自分の分身となる言葉になりました。

 

僕の仕事は家づくりなので、お客様の家をつくることが仕事です。家とは目に見えるカタチのあるものですが、目には見えないたくさんの想いによってつくられているものなんです。

 

お客様がご家族の幸せを考え、家をつくりたいという想いを僕や妻にお話してくださいます。僕と妻も中澤建設が大切にしている家づくりの想いをお話させていただきます。

 

僕達にとって家づくりのお話をお客様とさせていただく時間は幸せを感じる時間です。そんな時間の中で、家づくりの話から脱線して、ご家族のことや趣味のことなど、お客様のことをたくさんお聞きしながら、楽しく過ごさせていただく時間があります。

 

家をつくらせていただくことは、お客様と家族になることと同じことです。ならば僕達つくり手は、お客様のことを知ることが大切ですし

お客様にも僕達を知っていただき、お互いに理解しあい、好き同士になることが家づくりには大切なことなんです。その為に、お客様と過ごさせていただく、この時間がとても大事なことなんです。

 

僕の役割は、そんなお客様の想いを現場の職人さんや家づくりに携わる方々にお伝えすることです。そして、お客様にも出来る限り現場に来ていただき、現場で作業をする方々に会っていただき、お話しをしてもらうように心がけています。

 

お客様の家づくりをさせていただく中で何よりも大切なのが人と人が関わり合うこの時間です。この時間が、かけがえのないヒトトキなんです。ヒトトキとはわずかな時間ではなく尊い時間です。家づくりとは、この尊い時間がつみかさなって、出来上がるものです。

 

ひとときをつなぎ

かけがえのない

ひとときを

つみかさねる

家づくり

 

これが中澤建設の大切な想いです。

 

 

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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簡単な仕事

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

8月の上旬ですが、妻と3人の子供たちは妻のお父さんお母さんと一緒に二泊三日で旅行に行きました。実家のご両親は、

「やっちゃんもお休みとって何とか行けないの?」と言って下さるのですが、業務上平日の3日間を空けることは大変難しく、僕は留守番をすることにしました。

僕の気持ちをよそに出発前の荷物を準備している子供たちはテンションが高めです。ふとその荷物に目を向けると

必要の無さそうなものでバックがいっぱいになっています。

「もっと考えて荷物を入れた方がいいんじゃないの?」と言ってはみますが、

「全部大事なんだよ笑」の一点張りです。

たしかに旅行に出発する前に気持ちが高揚し色々と持って行きたくなります。考えてみれば、こんな準備も含めて旅行の楽しさなのかもしれません。

お留守番をするにあたり、妻から僕に重大なミッションがありました。それは最近妻が我が子のように大切にしている植物の水やりです。植物によって水のやり方が違うようで事前に妻からレクチャーを受けました。なかなか細かな内容でしたが、何とかなるだろうと思い

OKOK、まかせてよ」と軽い気持ちで任務を受けました。

家族が旅行に行った翌日の朝から水やりを始めました。早速ここでピンチをむかえます。教えてもらった作業は出来るのですが、どのくらいの量をあげれば良いのかわからなくなってしまいました。妻は僕に伝えてくれていた気がしますが、僕が妻の話をなんとなく聞いていたので、全然頭に入っていませんでした。

この時は早朝だったので、ゆっくり休んでいるところに電話をしてもわるいという思いと、電話して聞いたら、

「あたしの話をきいてなかったでしょ?ちゃんと言ったのに〜」と怒られると察しましたので、Google先生にお聞きしてなんとかその場をクリアしました。

当然ですが、これは僕に大きな問題があります。妻が毎朝していることを僕の中で、

植物に水をあげるだけの簡単な作業だと決めつけていました。妻の話も半分くらいの何となく聞いていましたので、頭の中にも入っていません。その為、誰にでも出来る簡単な作業だと思っていたことを僕は1人でやることが出来なかったということです。

妻が「絶対忘れないで水をあげてね」と何度も言っていた様子から、下手をしたら枯らしてしまう恐れだってありました。植物が今も元気でいることが救いなのですが、自分のだらしなさに深く反省をしました。

倉渕の現場では、車椅子用の出入り口を新設する工事を行っています。この日の作業は、雨が降っていてもお客様がゆっくり家の中に入れるように、車椅子用の昇降機が雨に当たらないようにする為、玄関引戸前に屋根をつくらせていただく内容です。

ポリカーボネートの波板を使用した屋根になるのですが、もともと既存である屋根との取り合いがあり施工するスペースにも限りがあります。なんとか作業を進めていたのですが、様々な道具を使用してもどうしてもビスが止められない場所が出てきてしまいました。どうにもならずに悩んでいると、ベテラン大工の原田さんから、ひとつの提案がありました。

早速その方法で準備をして作業をしてみますと、見事にビスをとめることができたんです。

「原田さん、すげぇなぁ〜」と心底感じました。道具を使ってなんとか解決しようとしていた僕に対して、原田さんはちょっとした工夫で解決をしました。これは、僕が何時間考えても思いつかない方法ですし、原田さんが長い年月をかけて経験したことで生また発想です。

原田さんが居てくれたから工事を終わらせることができましたが僕1人では、たった一本のビスをとめることができませんでした。波板はりと僕は少し簡単に考えていたのかもしれません。その気持ちの甘さは、どんな仕事に対しても真剣に向き合っていたら現れない感情です。

 

簡単そうに見える作業や短い時間で終わる作業はありますが、実際に簡単な仕事なんてたった1つもないことを感じることができました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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リノベーション

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

この家は、ご夫婦とお子様2人の

4人の家族が暮らしています。

(写真上 改修前)

(写真下 改修後)

ピアノ教室をしている奥様。

放課後になると、

たくさんの子供達が

この場所に集います。

ピアノ教室と私生活は

共有の場所です

家族4人で食事することは、

少ないからと、ダイニングテーブルじゃなくて、小さなカウンターをご希望でしたが、

それでもと思い、

出来る限り大きくしたダイニングテーブルをご用意しました。

「このテーブルがあるから、

家族4人で食事するようになりました。そしたら、子供も洗い物を手伝ってくれるようになって、

この場所で

家族で過ごす時間がとても多くなりました😊」とお客様より。

完成を待ちきれないお子様が

現場に遊びに来たことも

ありました。


このステンドグラスはお客様にご用意していただきました。

『子供達がピアノを上手に弾けなかった日も、この絵を見たら明るい気持ちで帰れると思うから』と、

先生の優しい気持ちが

こもっています。


『頭の中で思い描いていた通りの

家になりました。

住んでみたら、それ以上の家で

すごく嬉しい😊』と、

お客様よりいただいたお言葉は、

言葉にならない

気持ちになりました。

らしさ

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

数回前のブログにも書かせていただいたのですが、

5月で、39歳になりました。

その僕が生まれる数年前に

この建物は完成しました。


僕の父の親方のご自宅です。

施工したのはこの2人、

中澤建設でつくらせていただきました。

親方は大工なのに、

なぜ自分でつくらなかったのか?

と思いましたが、

当時はもう引退していたようです。

今は大ベテランで、

中澤建設の主軸の原田さんが、

まだ下積み時代に父と一緒に

つくった建物なのですから、

歴史を感じます。

それから43年の年月が経ち、

今住んでいるのは、

父の親方のお孫さんご家族です。

数年前に、家のご相談をいただきました。

建て替えるか直すか。

と、悩まれておりましたが、

「おじいちゃんが大切にしてきた家、もし、新築と同じくらい快適な家に

なって、この家をつくってくれた大工さんに工事してもらえるのならば、

残したい!」

とお話をいただきました。

建物を骨組みだけを残しての

リノベーションです。

この先、何十年と住われるお客様の命を守る家ですので、

耐震改修も行い、

建物の性能も新築と同じ

基本仕様にすることは、

中澤建設にとって大きな挑戦でした。

当時、

建てさせていただいたのは中澤建設で

その時の大工が今も2人いて、

その建物を大切に思っておられるお施主様がいらっしゃる

という事が嬉しくて、

この大きな挑戦をお受けさせていただきました。

工事の序盤から中盤は、

耐震補強工事と断熱・気密に力を

注ぎました。

これは、お客様に安全安心で

快適な生活を過ごしていただく為の

大切な工事です。不安でたまらなくなった時には、スーパーヒーローの大工さんに助けていただきました。


大工工事も終盤のころです。

「何か足りないな」と

少し違和感を感じました。

そして、あることに気付き、

居ても立っても居られずに、

お客様に身勝手なお願いをさせていただきました。

お客様より、

「よくわからないけど😅

そんなにオススメするのなら

良いですよ👍」と許可をいただきましたので、すぐさま作業に移りました。

「何か足りないもの」

それは、「どうしても必要なもの」

中澤建設らしさです。

それがつくり手の思いでもあり、

楽しみでもあり、僕が大工をやっている理由なんです。

お客様が喜んでくれることを想像しながら、どこにもないようなただひとつのものをつくることです。

大工工事が終わるころ、

「工事が始まる前は、木に対して

あまり興味がなかったけど、

見ている内にどんどん好きになったよ!

木って、めっちゃいいね!」と

お客様より、お話がありました。

嬉しいですね😊 

そうなんです。

木は、

見て、

触って、

感じることで

どんどん惹かれていくんです♪

良いことばかりではありません。

割れたり、曲がったり、痩せたり、

膨らんだり、日々うごくこともありますが、いきものですから当然です。

人と同じなんです。

それを全部ひっくるめて

僕は木が好きですし、

木と共に過ごす生活を、

お客様にご提供しています。

そんな人と木の思いがこもった家の

完成見学会のご案内です!

高崎市倉渕町S様邸で、

完成見学会を開催させて頂けることになりました。

引越し前の大切な建物を貸していただき大変感謝致します!

感染症対策をしっかり行い、

完全予約制で行ないたいと思います。

46年の建物を、骨組み残しの

スケルトンにしたリノベーション。

中澤建設らしさ。

是非、ご覧になってください!

詳細は、下記の内容になります!

お問い合わせをお待ちしておりますので、お気軽にご連絡ください!

日時 731()10時〜16

場所 ご予約時にお伝え致します!

見学時間 1時間程度

お問い合わせ先メールアドレス

nkz@hitoto-ki.com