体験

こんばんわ!

中澤やすゆきです! 

ここ最近は、長男と次男のサッカーの送迎をして、遠くから試合観戦を楽しむ休日を過ごしています。一緒に何かをする訳ではありませんが、子供が頑張っている姿を見れますので、充実した時間を過ごしています。

こんな時、身体を動かしたくて仕方ない三男とは妻と交代で遊んでいます。三男が公園に行きたいと言うと、

「あたしと公園行ってもつまらないからやっちゃんお願いします」と必ず僕に託されます。そもそも公園が楽しめる場所なのに妻と公園に行くと、つまらないというのはどういうことなのか謎なのですが、いつからか僕が公園担当になりました。

先日も同じような流れから、三男と一緒に公園に遊びに行きました。様々な遊具を見て、

「よし、全部コンプリートするぜ」と気持ちは非常に男前ですが、実際はとても慎重にヒィーヒィーピーピー言いながら挑戦しています。

しかしながら、前回は出来なかった遊具もこの日は出来るようになっていたりと、小さな身体で高いところに登る姿を見ているとすごいなぁと感じます。

公園の中を散策していると、名前がわからないのですが、離れた場所でパイプを使って話をする遊具がありました。

三男が遊具の前に立つと、

「こんにちわ」

と女の子の声が聞こえます。少し戸惑っていましたが、三男も

「こんにちわ」

とあいさつを交わします。その後もお互いに名前を聞いたり、年齢を聞いたりと初めて会ったお友達と会話を楽しんでいました。この遊具の遊び方が離れた場所で話しをすることなので、直接顔を合わせる事も無く

「じゃね、バイバイ」

となりましたが、三男はなんだかご満悦です。

その日の夜に公園であった事を妻に説明した後に、

「パパ、今度の日曜日とその次の日曜日も今日行った公園に行こう」

と僕に言いました。

「楽しい公園は他にもあるから違うとこ行こうよ」

と僕が言うと、

「今日のとこ行けば、また会えるかもしれないでしょ」

と三男が言いました。

妻と目を合わせ、「恋だね~」と思わず言ってしまいました。まぁ、それは僕たちが焚き付けているかもしれませんが、三男にとっては初めて会ったお友達と会話をすることが楽しかったのだと思います。

そしてこの気持ちは、そこで話をした三男にしか分からない心情なのかも知れません。

先日は、お仲間工務店さんと建材流通業者さんと定期的に開催される意見交換会に参加させていただきました。今年初めての開催ということと今中澤建設で住み込み修行中の松島君が一級建築士に合格したこともあって、合格祝い&新年会という企画で開催されました。

参加させていただく度に、皆さんの建築への想いが熱くなることがわかりますし、自分自身の気持ちを整理し、想いを奮い立たせることができます。建築人として生きること、男として生きることを深く学び、厳しさと楽しさがしっかりと感じられるこの会は僕にとって大切な場所になります。

松島君のお祝いということもあり、僕はお酒を控えて安全運転で帰宅しようと思っていました。そこで、ご一緒させていただきました田村工業の田村さんから、

「夜の運転は大変だから家に泊まって、朝帰ったほうがいいよ」と温かなお声掛けをいただきましたので、この日は田村工業さんのモデルハウスに宿泊させていただくことになりました。

以前より、勉強会やお食事に誘っていただいたこともあって、何度もお邪魔させていただいたことはありましたが、宿泊させていただくのはこの日が初めてでした。

到着したのが夜中の11時にも関わらず、奥様が笑顔で

「いらっしゃい😊遅くまで疲れたでしょ。」

とお出迎えしてくださいます。お布団も用意していただき、冷蔵庫の飲み物からタオルのことまで、僕たちのこともお客様と同じように接してくださいます。

どの部屋にいても温度差がなく、心地よく過ごさせていただきながら、せっかくの贅沢な時間なので、ゆっくり見学させていただくことにしました。

田村さんとは、数年前に出会わせていただきました。様々なお話を聞かせていただきながら、僕が目指す目的の道標として、背中を追わせていただいております。

熱く、真っ直ぐで、厳しい方ですが、その厳しさは、誰よりもご自身に厳しく、愛情に満ち溢れた方です。田村さんご夫婦の家づくりの想いが、モデルハウスに込められていることを建物の隅々から感じさせていただきました。

そして、温もりのあるお布団で横になって、しばらく天井を眺めながら、

「田村さんのお客様はこういう気持ちなんだ」と感じました。それは、言葉では上手く言えませんが、この場所生活したら家族を幸せに出来る、この家に住みたいという感覚です。お世辞などではなく、本当に感じました。今まで何度となくお邪魔させていただいた時には気付けませんでしたが、宿泊させていただくことで感じることができました。

翌日も早朝の6時に出発する僕たちに、5時半から朝食をご用意していただき、来場させていただいた時と同じ笑顔で送ってくださいました。同業者の後輩である僕たちにこのような対応をしていただきありがとうございました。田村さんご夫婦にしていただいたご恩を決して忘れることなく、いつか恩返しが出来るようにと思っております。

中澤建設では今、少し作業場を増設しています。建築の勉強をしている学生の頃からいつか出来たらいいなと思っていた夢が、数年前に絶対にやりたいと思えるようになって、妻に相談して、父に相談して、恩人に相談して、会社のみんなと支えていただいている方々に助けていただきもう少しでカタチになるところです。

でも、これで夢が叶う訳ではありません。夢を叶える為にスタートを切ることができるのです。その為には、金融機関さんのご協力も必要になります。

金融機関さんとのやりとりは、数枚の用紙にサインをすることですが、金融機関さんが中澤建設の為に走り回り、様々な動きをしてくれていることは、お話をしていればわかります。

用紙に名前を書き、印鑑を押す瞬間に

「これがお客様が経験される想いなんだ」とその重みを感じさせていただくことになりました。家づくりに住宅ローンは必ずと言っていいほど必要になってきます。それは仕方のないことですが、僕たちつくり手はそれを当然のことと思ってはいけません。そこには、お客様の想いがあり、これほどの重みがあるのです。自分自身この経験することで、はじめて知ることができました。

ひとつ屋根の下で両親と同居暮らしをしていますので、僕には自分の家がある訳ではりません。本当ならば、妻だって子供たちだって自分の家が欲しいと思います。ですが、僕が生まれて初めて受ける融資は、住宅ではなく作業場の増設です。この増設は、中澤建設を未来に繋げ、地域の未来を守っていく為に必要なものになります。この想いに賛同してくれる家族に心から感謝をしております。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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職場体験に来てくれました

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

僕にとっての物心とはいつ頃なのかとふと考えてみました。

「あの時かな〜、あの頃かな〜、あんな事あったな〜」と色々な事を思い出しますと、浮かんでくるのは、楽しかった事や嬉しかった事など印象的な出来事です。

中学生の頃ですが、課外授業で職場体験がありました。友人の関くんと藤本くんの3人で花を育てている企業さんに伺いました。花を植える作業を経験させていただいた記憶がなんとなくあるのですが、職場体験のことはあまり覚えておりません。

よく覚えているのは、帰り道にヒッチハイクをして学校に帰る挑戦をしたことです。当時、お笑い芸人の猿岩石がヒッチハイクでユーラシア大陸を横断する番組が大流行しておりましたのでその影響です。

地元の中学生がヒッチハイクをするなんて、今考えてみますとふざけていると思いますが、僕達は田舎の中学生です。そんなくだらないことが楽しくて、ケラケラ笑い転げながら毎日を過ごしていました。

 

先日の事ですが、中澤建設に倉渕中学校の生徒さん2名が職場体験に来てくれました。

僕が中学生の頃は職場体験でしたが、今では「やるベンチャー」と呼んでいます。

このやるベンチャーの受け入れは、僕にとって待ちに待ったお話でしたので、大歓迎でお迎えしました。

お預かりする2日間、担任の先生にどんな事をしたらよいかお聞きしますと、

「この2日間は、すべてをおまかせします。中澤さんのお好きなようにお願いします。」とお話いただきました。僕の1番好きな自由な設定にテンションは上がります😊

こんな事あんな事を体験してもらおうと安全第一を大前提にカリキュラムを考えさせていただきました。

まずは初日、最初の仕事は木材を使った加工体験です。中澤建設が自然乾燥を大切にしていること、大自然の恵みである木の尊さのお話をして、その木を使ってちょっとした加工をしてもらいました。

ベテラン社員大工の原田さんのご指導のもと作業をしていますとお昼の時間です。

「もうご飯ですか?笑

時間が経つのがめっちゃ早い」と生徒さんが嬉しい反応をしてくれます。

職場で食べるお弁当も働く人の楽しみのひとつですので、しっかりお昼休みをしてもらい午後は内装屋さんにご協力いただきパテ塗り体験です。

ちなみにこちらの現場は自宅のリノベーション現場です。

お施主様のご了承はきちんとい
ただいております
👍

パテ塗りをまずはやってみるのですがなかなか上手くいきません。そこで、プロの仕事を見させていただくとその手際の良さに驚き、職人さんの技術を間近で体験します。

僕も初めてパテ塗りをやらせていただきましたが、見ることとやる事の大きな違いを痛感します。

2日目の午前中は地元にあるはまゆう山荘からの修繕のご依頼がありました。はまゆう山荘さんも、やるベンチャーの生徒さんが作業することを快く承諾してくださいました。

生徒さんも進んで働いてくれて、

「次は何すればいいですか!」と羨ましいくらいのフレッシュな笑顔に現場は明るくなります。

この日のお昼ご飯は、

妻にカレーを作ってもらい、ご飯はお釜で炊いてみんなで賄い飯を食べることにしました。お米をといだり、火を焚き付ける作業は生徒さんにお願いして、出来上がったワンプレートランチ。青空の下、みんなでおいしくいただきました。

お腹いっぱいになりましたら、やるベンチャー最後のミッション、珪藻土をつかった塗壁体験です。左官屋さんに教えてもらいながらの作業なのですが、このタイミングで担任の先生も来て下さいましたので、先生も生徒さんもみんなで珪藻土の塗壁チャレンジをしてもらいました。

僕の職業は大工であり工務店ですので、家づくりが仕事です。家づくりの中には、多くの人との関わりと色々な仕事があることを知ってもらい、体験してもらいたいと思い2日間予定をたてました。

しかし、今回のやるベンチャーで色々な経験を出来たのは僕達大人も同じかもしれません。

木工機械を一緒に使いな
がら、木を加工する社員大工の原田さんの嬉しそうでいつもより
3倍優しい笑顔

パテ塗りを教えてくれた内装屋さんの根岸さんは、いつも人一倍丁寧ですが、生徒さんにも丁寧な教え方で、やっぱりとても嬉しそう

板金屋さんの勝見さんは、

「自分は屋根屋だから、何の協力もできないんだけど、せめて応援したいから」と飲み物の差し入れをしてくれました。

珪藻土の塗壁を教えてくれた左官屋さんの松井さんは、

「難しいかもしれないけど、自分の好きなように塗ってみるといいよ。技術も大事だけど楽しむことの方がもっと大事だから」とやっぱり嬉しそうにお話してくれました。

やるベンチャーは、その企業に行って仕事を体験することが目的です。

ですので、中澤建設の職場体験もきちんと体験してもらえたと思います。

自分の好きな仕事に誇りをもち、人と人との関わりを大切にして、お互いを支え合う、みんなが同じ気持ちで家づくりをしているのが中澤建設の職場です。

皆さんのご協力と温かく見守っていただいけたお陰で、無事に2日間を終えることができました。

来てくれた2人の中学生は、とても真面目でとても素直で思いやりの気持ちをもつ素晴らしい生徒さんでした。

そんな2人に、この2日間の感想を聞いてみますと、

「色々な体験か出来て楽しかったです。

そしてなにより、ここにいる皆さんの人の暖かさが1番嬉しかったです。」と言ってもらえました。

仕事を通じて、家づくりを通じて、

僕達が1番大切にしていることが、

しっかりと伝わったことが嬉しかったです。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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