本気

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

小さな頃に始めて1人で買い物に行ったのは、家から50mほど離れたお店です。何を買いに行ったのか覚えていませんが、母親からお小遣いをもらい、そのお小遣いを握りしめて行きました。

わずか50m、車の通りが少ない田舎道を母親と手を繋いで何度も通ったから、1人で行くことができたのだと思います。でもこれが、行ったこともない場所であれば、行った先がどんな場所なのかわかりませんし、通る道が広いのか狭いのか、登りなのか下りなのか、そもそも人が歩けるような道なのかすらわかりません。

数年前から中澤建設の家づくりをブランドにする為に歩き始めました。この道に導いて下さったのが吉田登志幸さんです。当時は自分の家づくりが正しいと思う反面、心のどこかで不安をかかえながら毎日を過ごしていました。

そんな時にYKKさんが主催のセミナーで吉田さんのお話をお聞きすることができました。その内容は、中澤建設のような地場工務店の目を覚まし、応援してくださるものでした。お話の内容は信じられないような、信じがたいような内容です。戸惑いを隠しきれないでいたところ、お声掛けをしていただき、背中を押していただくことでブランディングをスタートすることができました。

この道こそ、今まで通ったことがありませんのでどんな道だかわかりません。吉田さんがおっしゃっているのは”天国への地獄道”だということそして、この道をブレることなく、真っ直ぐに進んでいる人がすでにいるということです。その方が、先日ご自身が歩まれてきた道のりを教えてくださった田村工業株式会社の田村社長です。

田村さんのお話、お言葉は数年前も半年前も1週間前も昨日も今日も変わらないことを感じました。これは、田村さんが同じお話をしているという意味ではありません。田村さんの言葉がいつ何時でも全くブレていないということです。そして、その言葉には計り知れない重みがあるということも感じることができました。

僕がこのように語っておりますが、ブレないことの本当の辛さも田村さんが伝えてくださる言葉の本当の意味も自分はまだまだ理解出来ていないのだと思います。だからこそ、田村さんは問いかけ続けてくれるのだと思います。

この日の帰り道は、松島君の運転する車に田村さんと丸山工務店の丸山さんとあいのりをして帰りました。道中田村さんからセミナーでもお聞きできなかったことを伝えていただきました。その内容は、

「まずは1回でいいから、本気で仕事してみなよ。命かけて仕事して、情熱を注いでみなよ」ということです。

心に魂に響くような言葉でした。これは命をかけて本気で仕事をしている人しか口な出来ない重みのある言葉だと感じます。それと同時に進むべき道の険しさも感じることになりました。

しかしどんなに厳しい道だとしても、遥か前方を田村さんが進んで下さっています。初めてひとりで買い物に行った時、母親から道を間違えないように教わったり、横断歩道を渡る時に周りをよくみるように伝えてもらったのと同じように、僕達が進む道から外れることがないように、ブレないことの大切さや歩き方を教えてくださっているのだと思います。

あらためて、田村さんからいただいている愛情の深さを感じさせていただきました。大変貴重なお時間と貴重なお話をありがとうございました。