頭の中

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

拡大家族の中澤家では、毎年3月の後半に次男、4月に長男、三男、父親、5月に松島君、僕といった感じで誕生日フィーバーがやってきます。

先日も長男が無事に誕生日を迎えることができ、13歳になりました。中学入学前の春休み中の為、のんびりゴロゴロと過ごしている長男に、同じく春休みで遊びまくっている次男が誕生日プレゼントをあげていました。

プレゼントといったら形のあるものを想像しますが、時代は令和です。次男は、従兄弟とお金を出し合ってスマートホンで使用できる商品券をプレゼントしたとのことでした。

僕はこのことを長男から教えてもらい知ることができました。年頃ということもあり、最近ではあまり感情を表に出さないのですが、めずらくし「弟と従兄弟からプレゼントもらったんだよ」と嬉しそうに教えてくれました。素直にすごく嬉しかったのだと思います。

兄弟愛の素晴らしい様子を聞いて、幸せを感じていたのも束の間、その日の夜に次男が長男の事をもの凄く怒っていました。なんてせわしない家族なんだと思いましたが、次男に聞くと、あげた商品券の一部で長男が友達にLINEスタンプをプレゼントしたということでした。

次男は、

「何で人にあげるんだよ。タオ(長男)に使って欲しくてプレゼントしたんだから、自分で使うのが普通だろ」と言っています。

長男だって悪いことだと思わずやったことだと思いますし、実際のところ貰ったものをどのように使うのかは貰った人の自由だと思います。もしかしたら、幸せのお裾分けだと思ってプレゼントしたのかもしれません。そう思うくらい、プレゼントをもらった長男が嬉しそうだったんです。

とは言え、プレゼントをあげた次男にしてみたら残念な気持ちになりますし、怒る気持ちもわかります。長男も「やっちまった~」と反省した様子でしたし、人の気持ちは様々あることを知ることができ同じ事がないように今度は気をつけるのだと思います。

一緒に生活していても、相手の頭の中を見ることができませんし、その人がどんなことを思い、何を考えているのか分からないから、楽しい反面難しいこともあるのかも知れません。

だからこそ、人には感情があり、言葉があり、仕草があって、様々な手段を使い相手に想いを伝えられるのだと思います。

中澤建設では、約半年の期間を使い作業場の増設と既存建物の改修工事を行いました。この工事は大工工務店である既存事業の整備と建具・家具の製作を自社で行う新規事業の為に行いました。小さな工務店にとっては大きな計画でしたし、お客様からご依頼をいただいた工事の合間に行いましたので長期間に渡る作業になりました。残すのは工場トイレスペースの仕上げになりますので完成まではあと少しです。

今回行った計画には工場内に数多くの木工機械を入れる必要がありました。いままでは倉渕で自然乾燥した木材を外注先の業者さんに加工していただいておりましたが、輸送にかかる時間と燃料を減らす為に自社で加工できるよう整備をしました。この機械の導入により、加工による安全面も大幅に良くなりました。

家具・建具事業では、業種が木を扱う者同士なので、使う機械が同じものもありましたが、中澤建設にあるものだけではことが足りず、その他の機械を導入する必要がありました。人手不足の中、機械を増やして人の仕事量を増やすなんて、時代とは逆を行く方法だとは思いますが、中澤建設の皆さんには賛同をいただき、協力してもらえたことで計画を進める事ができました。

僕達が日常の仕事で使う工具のことで言えば、今は充電式の電動工具が主流ですが、中澤建設ではコード式の工具が多数あります。

「まだそんなの使ってるの?いい加減買いなよ」

なんて言われることもありますし、言わずに思っている方はいると思います。そりゃ新しい工具で仕事をしてみたいですし、持ち運びも楽になるし、コンパクトな設計になっているし、線が邪魔にならなくて良いことはわかります。

周りが充電式を使い始めていることを見て、

「うちも買い替えますか?」

と以前相談したことがあります。

しかし、原田さんも父親も

「使えるんだから、無理に買わなくていいよ」

と言ってくれました。多少古くてもある物を活用すること、その積み重ねがあったからこそ今回、木工機械を購入することができたのだと思います。

修行中の松島君も養生板などの再利用できる資材には気を遣ってくれますし、木材もなるべく無駄にならないように加工してくれています。

家具・建具職人のともさんも、そんな中澤建設の想いに賛同してくれたから入社を決断してくれました。

工場の整備と家具・建具事業の計画は、10人に聞けば9人が選ばない道だと思います。もっと言えば100人中99人が反対することかもしれません。けれど、中澤建設で働いてくれている皆さんは賛成してくれました。つまり、僅か1%の人達が今一緒に働いてくれている皆さんということです。

そんな中澤建設で働く皆さんのありのままの姿と、工場の整備と新規事業にかける想いを、高崎市倉渕商工会様が移住促進の動画としてまとめてくださいました。倉渕の未来に絶対に必要だと思い、この計画を進めている中澤建設の頭の中を是非ともご覧になっていただけたらと思います。

https://kurabuchi.life/2024/02/26/%e3%81%8f%e3%82%89%e3%81%b6%e3%81%a1%e3%81%ae%e3%83%88%e3%82%ad%e3%82%92%e5%88%bb%e3%82%80/