かけがえのない「時」

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

大工の修行をはじめたのは今から20年前の話です。その時はまさか自分が40歳になってこの様な勉強会に参加させていただき、がむしゃらに計算問題をやることなんて考えてもいませんでした。

 

日頃よりお世話になっている方にお誘いいただき、自立循環型住宅研究会関東ゼミに数年前から参加しています。今回は「目からウロコの温熱学 応用編」というテーマで目には見えない湿度の世界を学ぶ勉強会です。でもこの湿度はお客様の生活環境を考えた時にとても重要なテーマになります。それだけに、とてもとても難しい内容であることも間違いありません。

本来でしたら、都内会議室で行われるのですが、感染予防としてリモート開催になりました。応用編ということもあり、1人ではついていけない自信がありましたので、北岡紀一さんと相談して、少人数で一緒に受講させていただきました。 

 

途中、やはり計算式を見失い、後ろや横を振り向いて、

「どうすれば、この答えでるんですか?」と

みんなで相談です。

「自分もそこわからないです。」

「この数字じゃないですか?」

と涼しい室内でしたが、人体から発生する熱量がエアコンの妨げをしていることがよくわかります。

昔はこんなに真剣に勉強したことなかったなぁ。とふと思います。先生が黒板に字を書いているときに友達とふざけるか、好きな子にちょっかいを出す為くらいしか、振り向くことなんてありませんでした。

 

それが今では、男だらけの室内で計算問題を真剣に考えるなんて驚きです。

でもこの計算も、悩んで悩んで解けた時は「おぉ〜」となります。そしてこの数字が家づくりにおける数値と繋がる瞬間は、

「そういうことなんだ!」とたまらなく気持ちがいいものです。

勉強会の後は、北岡さんにいただいたデザート🍰を食べながら意見交換をしました。

ご一緒させていただいたのは、丸山工務店の丸山拓也さんと松島匠建の松島聖士さんです。お2人とも若き工務店経営者さんです。僕がお2人の年齢だった時は、仕事が終わって、寝ずに遊んで、お昼休みに昼寝してたら寝過ごして、親方にされた頃ですね😅

 

いずれにしても、このような家づくりを深掘りした勉強会に参加する意識はありませんでした。こんな風に年齢は少し違いますが、志しの高い若い方とお仲間になって一緒に勉強できることは嬉しい限りです。

 

会話の中で

「今、こんなことで悩んでいるんですよね」

「すごくわかります!」

など、みんなでワイワイ意見交換をしていると、「あの日あの時がなければ、今ってないですよね」と、北岡さんと僕の出会いの話になりました。

懐かしき出会いの瞬間を昨日のことのように思い出します。人生において大きな出会い。これは大袈裟な事ではありません。

本当にそうなんです。自分というものは、

あの日、あの時、あの瞬間

繋げていただき、教えていただき、お叱りいただいき、挑戦し、失敗したことでつくり上げることができたんです。

 

お客様と家づくりをご一緒させていただく時間もそうです。その積み重ねが家としてカタチになるんです。

僕には、この時間がとても大切で尊いもので、全ては「時」なんだと考えています。

僕が今までお客様やお世話になっている方々と積み上げてきた、そしてこれから積み上げていくかけがえのない「時」、記憶となって永遠に残るものをこれから、ブログやホームページを通して少しずつですがお伝えしていきたいと思っています。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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