お風呂

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

その日の仕事が作業場だったり、現場が会社から近い時は早朝に子供とサッカーの練習をしています。110分程度の合計20分という少ない時間にはなりますが、僕にとっては楽しい時間を過ごしています。基礎練習の手伝いをしながらボールを蹴る子供の足を見ると傷だらけの膝がみえました。

サッカーをしていることも理由のひとつだと思いますが、そもそも子供の頃は転がって、膝が擦り剥けるような怪我をよくします。こんな時何よりも1番嫌なのがお風呂です。

僕が子供の頃は、今と変わらずにヘタレでしたので、擦り剥いた膝にはなるべくお湯をかけないように、湯船につかる時も膝だけ出して、傷口を痛みという恐怖から守っていました。ちなみに中澤家の子供たちも怪我をした時は教えた訳ではないのに僕と同じようにしています。顔はあまり似ていませんが、こう言うところは親子だなぁと感じます。

先日お引渡しをさせていただきました、お客様の家にはお風呂を2か所つくらせていただきました。1つはユニットバスですが、もう1つは中澤建設のオリジナルです。設計の段階で天井・壁・床と仕上げは決まっていましたので、その通りにお見積りもしましたし、その通りに工事を進める予定でした。

しかし、どうしても気が進まずに2つ目のお風呂には手をつけずに工事を進めました。建物の一部分が進まないとその他の箇所との関連もあり、現場で働く職人さんは大変やりづらいものです。工事管理者の立場としたら失格だと思いますが、このまま予定通りにこの部屋の工事を進める気持ちになれませんでした。

悩んだ末に、自分のやりたいことを設計者の掛川さんにお伝えし、ご理解をいただきましたので、設計の変更をお客様にお話させていただきました。お客様からも、

「全ておまかせします」とありがたいお言葉をいただきましたので、ようやくもう1つのお風呂工事を進めることになりました。

考えていても、図面上で描けていても、実際に現場で納められる訳ではありません。僕にはそのくらい難しい工事内容でした。床の下地づくりでは、ベテラン大工の原田さんにお願いしました。この床はお風呂の床になりますので、水が流れるようにつくらなくてはいけません。この作業を広い場所でやることはそれほどではありませんが、限られたスペースでは大変な作業になります。

防水工事では、コーエイさんに何度も現場に来ていただき、これ以上はないと思える方法をご提案していただきました。水を使う場所だからノンスリップ仕様にするのが普通ですが、お客様のことを考えたらノンスリップにしない方が良いということも教えていただきました。

排水金具を取り付けてくれたサトウ住設さんには、一度取付けた後により良い方法が考えられた為、床下にもぐっていただき、納め直しをしていただきました。

部屋とお風呂を繋ぐ役割である引戸は、防水との取り合いが難しくとても悩みました。ここでは、トヨタトーヨー住器さんの知識と技術に助けていただきました。

図面と電話だけで、簡単な判断をされた方は1人もいませんでした。皆さん現場に来てくれて、状況を1番近くで確認する為に、膝を付き「こうしたらどうか?」「この方がいいこともある」と最善の方法を一緒に考えてくれました。

家づくりの素晴らしいところは、こういうところなんだと思います。先日妻が、

「家づくりで1番大切なのは、お客様とわたしたちが思いやりを積み重ねられる関係であることだよね」とふとした会話の中で言っていました。

妻が言ったからとかではなく、本当に心から共感しました。今日に始まった訳ではなく、中澤建設の家づくりに携わってくださる皆さんはずっと思いやりの気持ちをもって仕事をされていました。もう1つのお風呂の床はそのことを改めて気付かせてくれました。

思いやりの先には必ずお相手がいます。

みんなでつくらせていただいたお家で暮らすということがどんな気持ちなのかをお聞きして、一緒につくらせていただいた皆さんにお伝えしたいと思います。