人の想い

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

 

僕は地元高崎市倉渕町の地域おこしを目的としてやままつり実行委員会という有志団体の活動をしています。10人に満たない人数ですが、僕のように倉渕に在住していたり、倉渕出身だったり、結婚をきっかけに倉渕に移住してきた倉渕町を愛してやまないメンバーの集まりです。

 

一言に地域おこしと言っても、やり方やカタチはそれぞれだと思います。僕達が行っていることは、イベントを開催して地域の方々や近隣地域の方々に楽しんでいただきながら、倉渕の魅力を発信することです。参加される方々を楽しませることや子供達が嬉しそうに笑っている様子を見られること、その場所に普段はない異世界を作ることが僕達にとっての楽しみです。

 

「くらぶちでこんなことできたらいいな」から始まった小さなお祭り、やままつり2023″1021()、開催日が今週末に迫ってまいりました。準備も大詰めになってきており、僕もなかなか手を付けられずにいたステージづくりをはじめました。

 

今回のやままつり2023″は、今年がはじめての開催です。どこまでのイベントを開催出来るかわかりませんでしたし、いただいた協賛金を有効に使えずにご迷惑をおかけしてしまうことを危惧し、たくさんのお声掛けをいただきましたが企業様からの協賛金をいただかずに行うことにしました。

 

とは言え、僕達やままつり実行委員会に自己資金がある訳ではありません。通帳に残っているわずかな資金で今回のイベントを開催しなくてはなりません。地元企業様に資材を貸していただいたり、たくさんの方々のご協力と地元高崎市倉渕商工会様と高崎市役所倉渕支所地域振興課様からご支援をいただけたことに感謝致しております。

 

ステージづくりは最初から木造で考えておりましたが、まず問題は材料の調達です。中澤建設の倉庫には木材がたくさんありますが、こちらは商品ですし、僕1人の会社ではありませんので自由に使う訳にはいきません。そこで、お世話になっている木材屋さんに何か商品はないものかと相談させていただいたところ、

「少し欠点があって放置された木材があるから、一度見てみませんか」とお話をいただきました。

 

確認に行くと、なるほど確かにお客様の家に使うことは難しい木材です。曲がりや傷、大きな割れがあったり、部分的に腐れが入っている為、はじかれた木材です。しかし、木が悪い訳ではなく問題は見た目の話です。この木材も家づくりで使われる木材と一緒に山で育ったものです。

 

今住込み修行に来ている松島君のお父さんが経営されている松島匠建(株)さんが企画をされた山林伐採見学会が昨日開催されましたので参加させていただきました。松島匠建さんも中澤建設と同じく地元の木を活かし、自然乾燥木材を使った家づくりをされている工務店さんです。

 

展示場にお伺いしたことはありましたが自然乾燥をされている倉庫を見るのは、はじめてのことでした。僕の住む倉渕と同じような景色ですが、また一味も二味も違った魅力があり、惚れ惚れしてしまうほど素晴らしい場所です。松島匠建さんは自社で山をお持ちで、その山を守りながら育った木を使用した家づくりをされています。

 

今回の山林伐採見学会では、松島さんの山で育った木を間伐されている様子を拝見させていただきました。初めに山を管理する松島さんと実際に伐採をする秋山林業さんが山を守ることのお話をしてくださいました。

 

自社で持つ山の木を間伐して、自社の家づくりに使うことは素晴らしいことですが、その背景には大変な苦労があることを知りました。それでも山を守り、林業を通して地域貢献をするという強い想いからこの取り組みを継続されていることがお話から伝わってきました。

 

この日に伐採する木は、過去に熊が爪で皮を剥いた形跡があるとのことでした。この爪跡がある場所から腐れが入り、この木は製品にならないことがあるそうです。伐採をされている秋山林業さんは、

「確かに腐れが入ってしまい、製品としては良材とは言えないけれども、木は先人達が大切に育ててくれた尊いものだから、山で仕事をする私たちの思いとすれば、いい木も悪い木も全てを有効に使ってほしいです」とお話をしていただきました。

 

僕もそうですが、どうしても綺麗なものが良いものと判断してしまうことがあります。極端に欠点があったり、後々に支障が出るようではいけませんが、見た目だけの問題で判断することは見直す必要があるように感じます。傷があるものは、その場所以外を上手に使えばいいだけの話です。

 

今回、やままつりのステージに使用した木材も、理由があって商品にならなかった木材です。僕達の手元に来たきっかけは、

「何でもいいから低価格で材料を入手したい」という思いからでしたが、今回の山林伐採見学会で山で働く方々の想いを知ることができたことで、このステージに使用した木材は、大自然からいただいた大切な資源で出来ていると胸をはってお披露目したいと思います。