ひとの価値観

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

現在中澤家は、父親、母親、妻、長男、次男、三男、さとちゃん(修行中の松島君)と僕のひとつ屋根の下、8人で暮らしています。

食事は、母親と妻が別々に作ってくれますので、様々な料理が食卓に並びます。それは、カレーとおでんの時もありますし、天ぷらとシチューの時もあります。組み合わせは様々ですが、2人がつくってくれた料理を家族みんなで食べられているということは、中澤家が平和である証拠なので、いつも有り難く美味しくいただいています。

食卓に並んだおかずの中には数に限りがあるものも出てきます。こんな時に子供達は食べる前に1人何個まで食べて良いかを計算するのですが、これはとても大切なことです。

僕も子供の頃は姉たちとおかずの取り合いをしていました。当時は、数が割り切れなく1つだけ残る時には、そのひとつをカットしてまで分けたことを覚えています。

その時は何も思いませんでしたが、今考えれば8つと5つ離れた姉なので、少し大人になって可愛い弟に譲ってくれてもよかったのではないかと思いますが、好きなおかずを目の前にすればこうなるのも当然かもしれません。

先日、家で食事した時のことですが、みんなが食べおわり修行中の松島くんと僕だけがまだ食べているタイミングがありました。あと少し残っているおかずがありましたので、

「さとちゃん、食べちゃっていいよ」と伝えました。それを聞いていた妻から

「やっちゃん、さとちゃんに強引に食べさせるのはパワハラだよ」

と言われました。しかし、これは誤解です。

僕だってまだまだ食べらますが、「自分はいいからその分食べていいよ」というむしろ優しさを出しているつもりです。

しかし言われてみれば、それはただの自分の価値観であって、松島君にとって嬉しいとは限りません。

僕が松島くんと同じ年齢の時には言われて嬉しかったことですが、世代が変わればそれが逆の意味合いになってしまうこともあるということです。年齢による価値観の違いは本当に難しく感じます。

先週の火曜日は、前橋市が主催で行われた異業種の交流会に前橋市SDGsパートナー企業として、Forward to 1985 energy lifeの一員として参加させていただきました。会場である臨江閣には、普段は接点がない様々な業種の方々が集まっていました。

交流会では、現在の自分が働いている職場環境や働く人の様子を振り返りながら、これから先の働き方と会社の在り方について5〜6人のグループに分かれてディスカッションをするという内容です。

“働き方改革から5年が経つ”という内容から交流会は始まりました。中澤建設ではどんな風に変われたのかと振り返えると、大きな改革は出来ておりませんが、残業はせず、年間の最低法定休日の105日をクリアする為に隔週で土曜日を休んでいることくらいです。

しかしこれでは、まだ不足していることを感じます。職人の世界では難しいと思ってしまいますが、完全週休2日制はなるべく早く実現しなければいけない課題です。そして休日だけでなく、仕事のやり方、社員同士が接する方法、関わり方がこれからの社会で重要になってくると交流会の中で議題になりました。

僕たち世代は、建築業界で言えば若手の方だと思いますが、これからの時代を担う若手を育てる立場でもあります。自分達が経験したことをそのまま伝えたいところですが、僕達が社会人になりたての頃から、時間は15年以上経過しています。あの頃とは、考え方や価値観も変化しています。ならば、伝える言葉も向き合い方も時代に併せて変えなければいけないことを感じます。

交流会ではライフ(生活)とワーク(仕事)が今の自分の中でどんなバランスなのかを円で描くグループワークがありました。そこで僕はこんな円を描きました。

この円を描いた理由をグループ内で発表するのですが、「家族で過ごしている時を除いては、仕事の事、仕事に関係することばかりを考えている」ことを伝えさせていただきました。

そして、「それが自分にとってストレスなど全くなくて、仕事が楽しくて仕方がないです。僕にとって仕事は生活と一緒なんです」と続けさせていただきました。

しかし、これは会社を経営している人にとって当たり前のことかも知れません。自分だけではなく、一緒に働く皆さんにも、

「仕事が楽しい」と思ってもらえるような会社にしていかなければ、会社を次世代に繋げることは出来ないと気付かせていただきました。

前橋市とご縁が繋がるのですが、お知り合いの方からお話をいただき、市の施設内にあるレストランの床修繕にお伺いさせていただきました。

床に貼ってあるフローリングが、冷蔵庫の漏水により剥がれしまったことにお困りとのことでした。平でなければいけない床がこのような状態では大変危険です。

このフローリングを隠すように、この上からクッションフロアを貼る計画があったそうですが、わずか2mmクッションフロアの厚みが弊害になってしまうということで、フローリングの貼り替えになったようです。

わずか2mmと思いますが、ここは福祉に関係する施設です。たくさんの方々が利用されますし、2mmの段差に対する価値観だって一つや二つではありません。床を剥して見なければ分からない不安はありましたが、お話をいただいたご縁と自分に与えられた使命だと思いお受けさせていただきました。

修繕箇所の床ですが、いままでと同じものを貼ってしまうと今後また同じことになる恐れがありますので、無垢板で施工させていただくことにしました。

着色しないで、既存の床となるべく色を合わせる為に自然乾燥倉庫の中から、ラオス檜の板をご用意させていただきました。外出から戻られたお客様が、貼られた床をじーっとご覧になられながら、

「素敵な木ですね」としみじみとおっしゃっていたことが印象的でした。

木は経年で表面が変化をしますので、今はまだ床の色が違いますが、そのことは全く気になさる様子は無く、使われている木の価値をわかっていただけることを嬉しく感じます。

職場環境、人と人の接し方、仕事への向き合い方など、時代に合わせた意識をすることも絶対に必要なことですが、自分が好きなものを同じように好きと言ってもらえる人と一緒に生きていくことが、中澤建設を未来に繋げる為に大切なことだと気付かせていただきました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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