手づくり

こんばんわ!
中澤やすゆきです!

いつの頃からか覚えておりませんが、僕の顔は急激に濃くなりました。かと言って爽やかな時期というのは人生で存在しませんでしたので、幼少期のウスターソース顔が成長に合わせてとろみを増し、今のトンカツソース顔になったのだと思います。

こんな濃い顔ですので、
「お父さんかお母さんはどちらの出身なんですか?」という質問は数えきれないほどされました。自分でいうのもなんですが
そのように思う気持ちもわかりますし、この会話から笑いも生まれますので、嫌な気持ちは1mmもありません。

今までで1番驚いたことは、修行時代に会社で海外旅行に行った時のことです。兄弟子と飛行機の座席を探していて、たまたまCAさんの前を通り過ぎた時、すぐ前を歩いていた兄弟子に
「こんにちは、ご搭乗ありがとうございます」と言ったのに対して僕には
「ハロー」とあいさつをされました。
世界中様々なお国の方々と接しておられるCAさんも間違えてしまうのですから、僕の顔の濃さも相当なんだとその時に確信しました。

日本語でしたら、頭の中に面白い返しの引出しは豊富に揃っているのですが、残念ながら英語です💦
その時、とっさに「ハロー」としか言えなかったことは僕の悔しい思い出のひとつです。

このように顔と英語力のギャップが大きい僕に現在改修工事をさせていただいているお客様より素敵なプレゼントをいただきました。

こちらのお客様ですが、築54年でかつて旅館を営まれていた建物の2階を私生活や仕事で心地よく過ごせるような空間にしてほしいというご依頼でした。

現地に伺い、お会いした時に
「床が汚れているから張り替えてほしい」
「柱や木が腐っているかもしれません」とお聞きしました。建物を見させていただきますと、床は無垢板のフローリングがはってあり、少し汚れてはいますがしっかりしています。柱や木部も痛んでいる訳ではなく汚れているだけでしたので、
「もともと使っている素材が良いものなので、活かせるものは全部活かしましょう」と提案させていただきました。
するとお客様より、
「母がつくった建物をそのまま残せる方法があるならとても嬉しいです」とお喜びいただき、
「自分達で出来ることは是非ともお手伝いさせてください」とお話をいただきました。
既存の繊維壁は娘さんと2人で落とし、柱や木部、フローリングの研磨もお手伝いしていただくことになりました。

工事が進み、珪藻土の色決めをする際サンプルを見た娘さんが、
「この珪藻土の色は全て素敵な色ですね。
そして全部の色味が実在するものを忠実に表しています。こんなに素晴らしい材料をご提案していただきありがとうございます」と
とても嬉しいことをおっしゃてくださいました。

珪藻土は中澤建設の基本仕様のひとつです。
四季のある日本にとって、夏の湿気は不快感とカビの発生を促してしまいます。冬場には高気密・高断熱住宅は過乾燥になってしまうしまいますので、生活環境の大きな課題です。
そんな課題を和らげる為には、室内の湿度を40〜70%に保つ必要があるのですが、その働きとして抜群の調湿能力をもっているのが自然素材であり、地層から産出出来ることで環境に負荷のかからない珪藻土なんです。

この珪藻土の効果もご理解いただいた上に
色味もすごく自然体だと褒めていただけたことはご提供させていただく身としてはとても嬉しいことです。

海外生活が長く、英語も日本語もお話出来るお施主様と娘さんに、
「OPAL(オパール)ってなんのことなんですか?」とサンプルに載っている色は何の事なのか気になり聞いてみました。
「これはですね、宝石とは少し違いますがきれいな鉱物なんですよ」と、とてもわかりやすい英会話レッスンをしてくださいました。

その時はゆっくりお話を聞くことが出来ずに、
後日改めてレッスンのお願いをしました。それから数日後、現場に伺った時に娘さんより、

「これ使ってください😊」と紙を一枚いただきました。

見た瞬間に嬉しさが込み上げてきました。サンプルと同じレイアウトで読み方と意味が書かれた手づくりサンプルです。持っている色鉛筆では足りなくて、お友達のところにわざわざ借りに行って仕上げてくださったそうです。

僕は今までサンプルを色見本としてしか見ていませんでした。でもそれではいけません。
色にも名前があるのですから、その意味を知ることは大切なことなんです。
ひとつの物事を大切にするということ、
丁寧に扱うことってこういうことなんだと教えていただきました。

いただいた手づくりサンプルは、中澤建設の宝物です。
大切に未来へ繋ぎたいと思います。