守るもの

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

はじめにご報告になります。

本日開催予定をしておりました構造見学会ですが、身内の不幸により中止とさせていただきました。

延期も考えたのですが、工事の進行もあり、このような判断をいたしました。

しかし、せっかくの機会ですので、お施主様とご予約いただきましたお客様にご相談させていただき、ご理解とご協力により急遽昨日開催することができました。

亡くなったのは、とてもお世話になっていた叔母です。同じ高崎市に住んでいたこともあり田植えや稲刈りなど、田んぼ仕事になると必ず一緒に作業をして楽しい時間をすごしました。同じ歳の従兄弟のお母さんでもあるので、昔から母親のような存在です。

中澤家の子供たちも孫のように可愛がってくれたので、子供にとってもおばあちゃんのような存在です。

最後のお別れに行きたかった中澤家の次男ですが、サッカーの大会と重なってしまったので終わり次第向かうことになりました。

状況次第では会えないことも考えられたので、昨日の夜に手紙を書くことにしたようです。どんな内容なのかはわかりませんが、次男の胸の中にある思いを綴ったのだと思います。

そんな次男から、

「やっぱり、最後に会いたい。」と昨晩言われました。サッカーの試合時間も決まっていますので、親戚にお願いをして早朝に2人で会いに行ってきました。

眠っているおばちゃんを見て、堪えていたものがくずれたのか、次男は泣いていました。

身近な人とのお別れが初めてだからなのか、何か別の感情があったのか、次男にはとても辛く悲しい出来事だったのだと思います。

命ということを語れるほど、僕は出来た人間ではありませんが、身近な人をなくすということはつらいことですし、命の尊さを感じます。だからこそ、命を守る為に自分に出来ることは必ずやろうと改めて感じる機会になりました。

自分に出来ること、それは僕にとって家づくりだと思います。

ヒートショックからお客様を守るために何が必要なのか、地震が発生した時に自分の家がどこよりも安全な避難場所ならば、お客様はどれだけ安心して生活することが出来るのか、考えれば考える程これは全て僕達建築従事者が出来ることであり、やらなければいけない事だと思います。

昨日行いました構造見学会では、3組のお客様にご来場いただき、お客様の命を守る建物内部のお話をさせていただきました。

建物内部のどこを見ても、柱や梁などの木が入り組んでいますし、壁のどこを見てもアルファベットや線や印のあるシートが全面に貼ってあるだけの見た目の楽しさがない見学会です。

とても地味ですが、その状態だからこそ、僕のわかりづらい説明でもリアルにお伝えすることができるのだと思います。この状態で見えている全ての材料に働きがありますし、使っている根拠があるんです。

難しく堅い内容である内部構造を楽しくわかりやすく伝える方法も少し掴むことができました。

それをお伝え出来たことで、完成した華やかな見学会ももちろん大事ですが、構造見学会も同じくらい大事なことだと改めて感じることができました。

必ず次回も開催したいと思っております。

最後になりましたが、会場提供してくださったお施主様、ご来場してくださったお客様、

大変ありがとうございました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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