こんばんわ!
中澤やすゆきです!
製品に宿る想い
中澤建設は工務店なので、家づくりが仕事になります。お店づくりのお仕事をいただくこともありますが、店主さまがその場所で過ごされる訳ですから、僕にとってはどちらも変わらない家づくりだと思っています。
家づくりには多くの協力業者さんや建材流通店さんが携わっています。僕にも家づくり対しての想いがあるように、携わっている皆さんにも1人1人の想いがあるのです。そのことは日常の会話や仕事、姿勢から感じることができます。
この想いというものは、人だけではなく製品にも宿っているものです。そのことを、先日行われたTYS会の研修旅行で知ることになりました。
YKK総本山へ
今回の研修旅行は、(株)トヨタトーヨー住器の北岡紀一さんにアテンドしていただき、YKKの総本山である黒部に行ってまいりました。
お客様の暮らしに光りと景色、そして風を運んでくれる窓を提供してくださるYKKは、中澤建設にとって必要不可欠な存在です。
トリプルガラスの樹脂窓であるAPW430は、新築工事では基本仕様となっており、リフォームでも出来る限り提案させていただいています。

数年前も今回と同様に北岡さんにアテンドしていただき見学させていただきました。その時と同じ内容のお話しも当然あるのですが、前回よりも深く重みを感じることになりました。
YKKの創業者である吉田忠雄さんが後世に残した、
「善の巡環」という精神。”他人の利益を図らずしてみずからの繁栄はあり得ない”という想いが今もこれからも受け継がれるのは、言葉から伝わる想いの強さがあるからだと思います。

朝の9時に始まった研修は、新しく建てられた本社YKK AP30ビルからスタートしました。このビルは本社としての役割ももつ為、多くの社員さんが働いており、働く方々の働きやすさがベースとして考えられていました。
そのあとは丸屋根展示館でファスナーのYKK、窓のYKK APのものづくり、そして吉田忠雄さんの生き方を学ぶことになりました。僕が感銘を受けた言葉は、「何事も根っこが大切」ということです。この言葉から伝わってくる、力強く生きることから、目に見えることと同様に目に見えないものの大切さを学ぶことになりました。

午前中の最後に機能部品ラインを見学し、午後は、30ビル同様に新設されたYKK AP技術館の見学からスタートです。こちらでは、ファスナー事業から建材事業に至るまで、そしてその産みの親である吉田久政さんの生涯を知ることになりました。
創業→発展→改革→挑戦とカテゴリーが分けられましたが、僕にとっては全てが挑戦だと感じられる内容でした。

そして1日目最後は、パッシブタウンでモデルルームの見学です。YKK の社員さんはもちろん、誰でも利用できる賃貸マンションです。
この建物で暮らすことにより、断熱・気密・換気の重要性を知ることが出来る訳ですから、素晴らしい取り組みだと感じられました。

朝から夕方まで1日通してYKKという会社と人から感じられたことは、会社が人を思うこと、人が会社を思うこと、会社と人が地域を想っているということでした。
こんな人達がつくる窓に想いが宿らないわけがありません。そして僕はこの想いをお客様に届けなければいけないわけです。

そんな素晴らしい気付きがあった翌日も研修の旅は続きます。2日目は、北岡ツーリストの北岡さんがプランしてくださった内容です。
通常業務開始と同様、8時には出発して目的地に向かいます。はじめに行ったのは、世界遺産の1つ五箇山の相倉合掌造り集落です。

時代がものすごいスピードで加速する中でもこの場所は心地よく、ゆっくり時間が流れていました。僕達4人はこの場所でタイムスリップして、和紙づくりを体験などをしながら柔らぎの時を過ごしたのです。

お昼に近づけばお腹は減るもので、北岡さんのご案内は富山名物ブラックラーメンです。通な食べ方を教えていただき、名物を美味しくいただくことができました。

午後は、岩瀬の街並みと旧馬場家の住宅を見学させていただきました。街並みも馬場家も全てが、自分の家づくりにとって刺激と学びになりました。やはり、日本建築は素晴らしく、こうして残り続けるものにこそ、価値があることを痛感することになりました。

2日目の最後は、富山ガラス美術館です。これがガラスなのかと思える作品の数々に枠や決まりごとなんて存在しませんでした。想いがカタチに変わるとは正にこのことだと思えるくらい、素晴らしい作品ばかりでした。

今回は都合で来られないメンバーもいたので、4人での研修旅行になるました。この旅が始まる前に、北岡さんがつくってくれた、しおりを渡していただきました。表紙には空白の「」があり、その理由を北岡さんは、
「テーマは僕が考えることではなく、旅が終わった後で皆さんが深く刻み込んでください」
とおっしゃっていました。

そのこともあって、2日間を振り返りながら、旅とは何なのかを考えました。皆で同じ目的地に向かい、同じ話を聞き、同じものを見て、同じものを食べました。つまり全て同じことを経験することになります。
しかし経験することは同じでも、受け取り方と感想はそれぞれで違うものです。だからこそ、意見を交わす会話が生まれるのです。今回の研修旅行では、みんなが本当に良く笑っていた印象があります。
交わす会話が素直に面白く、お互いに理解できるから笑顔が絶えないのだと思います。そしてこれこそが旅の価値なのだと思うことができました。
この研修旅行に多大な協力をしてくださったYKK APの皆さん、2日間の企画運営をしてくださった北岡さん、田村さん、健さん、素敵な時間を大変ありがとうございました!
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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。
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