ここだから出来ること

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

倉渕町にある小学校は1つなので、中澤家のように奥地の子供も銀座通りに住んでいる子供も町内各方面から集まってきます。登校手段も様々で、学校の近隣に住んでいれば歩きの子もいますが、場所によってバスやタクシーを用意していただき登校しています。

以前は歩くことも大事だと思っていましたが、最近は毎週のように熊の目撃情報が報告されていますので、バスやタクシーは安全に登校できる手段として有難く感じています。

僕が自宅から作業場に向かう道中から、中澤家の子供が待っているバス停が見えます。直線距離で100mくらいなので、時間があえば

「行ってきまーす」「行ってらっしゃーい」

と手を振り言葉を交わせるくらいです。

なので時には、

「ばーちゃんに言い忘れたんだけど、4時頃迎えに来てくださいって言ってもらえるー?」

と大声で子供から頼まれることがあります。そこそこ大事な内容で、もし僕がここを通らなかったらどうするつもりだったのかと思いますし、聞かれて困る内容ではありませんが個人情報ではあります。

でもこれが僕の愛する町の様子です。他に騒音なども特になく、聞こえてくるのは鳥の鳴き声くらいなので声がよく通ります。近所の方々もこの様子を温かく見守ってくださる、こんなことが出来るのも倉渕の魅力、倉渕だからこそ出来ることだと感じます。

僕のことになりますが、「中澤ブログ生活」も2020年5月16日(日)に開始、毎週日曜日に更新して5年目になり、今回で219回目の投稿になります。これも読んでくださる皆様と支えてくださる方々のお陰様だと心底感じております。

最初の頃と言いますか、少し前までは事前にブログをつくっておいて、日曜日に見直しをして投稿していたのですが、最近では少し変わって日曜日に書くようになりました。その方が言葉を作り過ぎなくなりますし、1週間の終わりでもあり始まりでもある日曜日に気持ちを整理できると感じるからです。

場所もどこでもいい訳ではなくて、倉渕じゃないと頭が働かないことに気付きました。子供の送迎の待ち時間に考えようと思ってもどうも捗らなくて、家に帰ってくると子供が騒がしくても集中できるんです。不思議には感じますが、やっぱり倉渕という場所が自分にとって心が落ち着く場所なのだと思います。

今作業場では、中澤建設の建具部門で大きな役割を持つ事業の計画と準備を建具職人のともさんと一緒に行っています。その内容は、木製開戸(ドア)や木製引戸と言った”建具”とその建具を取付ける”木枠”をセットにして中澤建設の作業場で製作するということです。

中澤建設の例で言うと、今までは僕達大工が木枠を取り付けて、その木枠の寸法に合わせてともさんが建具をつくってくれていました。これは建築業界では当然のことなのですが、ともさんと話をする中で建具屋さんにとって想像以上の大変さがあることを知りました。

建具部門

それは、納まり、床養生、寸法、金物選びなどです。建具屋さんは工事の後半になってから正確な情報がわかるようになります。工期が迫る中の限られた時間の割に決める事や行う作業が多過ぎるんです。

その他にも、建具の採寸に現場に行った際に

「ここをこうしてくれれば」

など思うことがあるようです。その内容も僕達大工が少し気をつければ良いことで、そんなことの積み重ねが建具屋さんにとっての大変さになっていました。

だったら、木枠と建具を同じ場所で、同じ人が製作するのがいいと思ったんです。そして寸法を規格化すれば、採寸に行く必要がないので時間も燃料もかかりません。取り付ける際に現場を汚すこともありません。寸法も決まっていれば材料にロスが出ないように計画できます。

建具部門

このようにイメージはとてもし易いのですが、実際に目の前に出てくると問題点が山のようにあることを痛感しております。建具をつくる立場と木枠をつくる立場でお互いの考えを伝え合う、先週はともさんと何時間も打ち合わせをしました。もっと言えば、この半年間で何十時間と話をしてきました。

実際に加工したことで、わかったこともたくさんありました。その度に手をとめて軌道修正をして進み、また止まっては進むの繰り返しです。ほとんど足踏みのように見えますが、ほんの僅か少しずつ前に進めているのだと思います。

規格になれば、ベニヤなどの新建材を一切使わず、全てが倉渕で自然乾燥された木材でつくられていて、養生や削りなどで現場に発生するゴミを最小限に抑えられる製品になります。これも倉渕だから出来ることであって、中澤建設がやるべきことだと思っています。

まだまだ、この挑戦も山の麓でこれからたくさんの壁にぶつかると思います。協力してくださる皆さんに助けていただきながら、アドバイスをいただきながら、より良いものになるように一歩一歩を進んでいきたいと思います。

建具部門

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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裏話

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

ちょうど1週間前に松島君が修行を終えて、大間々町に帰って行った訳ですが、お別れの当日に僕と妻の中では大問題が発生していました。

1年半の間、ひとつ屋根の下で父親、母親、妻と3人の子供に松島君と僕で8人暮らしをしていました。月9の枠は取れないまでも、ゴールデンタイムに「大家族スペシャル!中澤さんちが大変だ!」みたいな特番は撮れるくらいのドラマは日々あったように感じます。

このような番組ですと、最終回がとても楽しみですし、ノンフィクションなので僕と妻もどんな最後になるのか全く想像出来ませんでした。少し前から決めていたのは最後は家族みんなで夕食を食べて松島君とお別れしようということです。そしてこの流れだと、おそらくハンカチは手放せないことも予想していました。

しかし、そんな最終日の直前に問題が勃発しました。それは、妻の前歯が無くなるとか、長男が突然いなくなるとか、よくあるパターンではありません。最終日の数日前から父親と母親が険悪な雰囲気になってしまったのです。正確にいうと母親が父親に対してとても怒っています。

こういうことが時々あるのですが、母親の父親に対する積年の恨みは非常に根が深く、父親が僕に、

「あの時のことを今でも言うんだぜ。たまったもんじゃねぇよ」

とボヤくこともあります。でもこれは母親からしてみたら、とても酷いことをされたと感じているのですから仕方ありません。

こればかりは男女の問題ですので、答えなど無いと思いますが、困ったのはこの空気感で松島君と最後の夕食なんて想像もしたくないということです。終わり良ければ全て良しなんて望んでいませんが、最後は気持ち良く送り出してあげたかったのです。

どうにかならないかと考えている中で妻から

「美味しいから、ばーちゃんにうどんを作ってもらおうよ」

と提案がありました。なんかよくわからないけど、寿司とか肉とかちょっと豪華にと思っていましたが、最後にみんで母親自慢の手打ちうどんを食べるのは、中澤家らしくて名案です。

とは言え、これで母親の父親に対する機嫌がよくなる保証はありません。神にもすがる想いならぬ、うどんにもすがる想いで、妻からも僕からも母親にお願いをしました。

「最後に私のうどんじゃなくてもいいでしょ」と照れながらも嬉しそうな様子を見て、まずはいい感じです。

松島くんの修行生活が終わりに近づくにつれて

「あと1週間なんだね」

「洗面所から歯ブラシがなくなっていたね」

と1番寂しそうなのが母親だったかもしれません。毎日妻と一緒にご飯を作ってくれて、休みなく洗濯もしてくれていたので、ほとんど孫のように思えていたのかもしれません。

そんな母親に得意なうどんを作ってもらうなんて、妻もさすがの演出です。これで、母親の気持ちは少し紛れるかもしれませんが、父親への苛立ちは変わらないと思います。そんなことを思いながら迎えた最後の夕食ですが、両親もそれほど険悪ではなく、想像していたような雰囲気ではありません。

なんなら少し仲良くなっているようにも感じます。

妻からも

「じーちゃんとばーちゃん仲直りしてない?

何があったのかね?」と聞かれたのですが、その答えを僕は目撃しておりました。みんなが出掛けて家にいない間に、2人でうどんをつくっていたのです。うどんを作り終えた道具を2人で片付けているところを、帰宅した僕は見てしまったのです。

その事実を妻に伝えると、

「やっぱり、共同作業って大事なんだねぇ」

としみじみ言っていました。本当にそう思います。例えケンカをしていても同じ目的で行う共同作業は最高のコミュニケーションだと思います。そして、共同作業が出来るような環境を提案したのは妻です。ここまでの思惑はなかったと思いますが、結果的には全てが良いカタチになったのですが、これしか無い最高のサポートだったと思います。

昨日は、所属しております

住まいるLab.」群馬支部のBBQが開催されましたので、三男と一緒に参加させていただきました。

「住まいるLab.」は、福島、茨城、栃木、群馬の工務店、設計事務所、建材店をメンバーとした家づくりにおける情報交換の場所になっており中澤建設も所属しております。

通常は高気密、高断熱、高耐久に関わる施工方法や建材などを座学で学んだり、メンバーの工務店さんが施工された建物を見学させていただく活動をしているのですが、昨日は番外編としてメンバーでBBQマイスターの生形さんにプロのBBQ料理をご馳走になりました。

匂いだけでご飯が何杯も食べられそうで、実際の味と言ったらもう言葉にできません。僕の知っているBBQでは絶対に出てこないジャークチキンが登場し、BGMはレゲエミュージックといった生形さんの粋な演出により会場はまるでジャマイカです。

最高な中南米雰囲気の中ではありますが、聞こえてくる会話も見ている資料もやはり家づくりの内容です。例えBBQの時でも、どんな時でも家づくりを大切に考えている皆さんだから会話は家づくりのことばかり、とても素敵だと思います。そして、それだからこその住まいるLab.だと思います。

僕は子供と一緒にお伺いさせていただきましたが、子供が退屈しないようにと、水鉄砲を用意してくださいました。お陰様で的になる僕達はずぶ濡れにはなりましたが、子供たちはとても楽しそうで、誰でも参加できるという住まいるLab.のコンセプトは、こう言う細かな心づかいにあるのだと感じました。

そして、会場にいらした女性の方々には準備から洗い物など様々なことでお世話になりました。工務店さんによって活躍される立場はそれぞれかと思いますが、細かなところに気付き、すぐに行動にうつせる、これは本当にすごいことだと感じます。

やはり、女性の方々の存在と支え、そして活躍なくして会社も家庭も社会も成り立たないことを深く感じることができました。

中澤建設も夫婦工務店です。自分が想うように仕事が出来ているのは妻の存在があってこそです。ならば、それをしっかりと理解した上で、自分に出来ることを考え行動し、言葉のひとつひとつも気をつけなくてはいけないと改めて感じました。

BBQも終盤になり、空模様があやしくなってきました。片付けをする頃には、一緒に参加したお子様と中澤家の三男は2人だけで遊べるくらい仲良くなっていました。三男は慣れない場所に最初は車から降りてこられずにいました。だけど、水鉄砲で遊んでずぶ濡れになったり、公園で一緒に亀を見て大盛り上がりしたことで、仲良く遊べるようになったのです。

同じ目的をもった人と、同じ時間を過ごせることが「住まいるLab.」の大きな魅力のひとつだと感じています。その想いは僕たちのような大人だけでなく、小さな子供たちにも伝わったように感じます。

亀のいる沼

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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夢の続き

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中学生や高校生つまり青春時代の頃、寝ている時に夢を見ていて、あともう少しのいいところで目が覚めてしまったことは誰もが経験したことだと思います。こんな時、夢の続きが見たくて直ぐに目を閉じても中々眠れず、仮に眠れたとしても夢の続きは見れないものです。

こうなると目覚めてからもすぐに起き上がらずに、天井を見上げながら

「またこんな夢みたいな~」

と余韻に浸る、お恥ずかしながら僕はこんな思春期を過ごしていました。

寝ている時に見る夢の内容は本当に不思議なものだと感じます。自分では考えてもいないような夢を突然みたり、怖い夢をみたり、僕が青春時代に見た年頃男子には嬉しい夢を見たりします。見た後の心情もそれぞれで、

怖い夢ならば、

「夢でよかった」と安心しますし、

不思議な夢だと、

「何でこんな夢を見たんだろ?」と考えてしまいますし、

楽しい夢ならば、

「覚めないでほしい」と感じます。

今日は令和6年6月30日、松島くんの住み込み修行生活が終了する日です。今振り返ってみると松島君がいた1年半が僕には夢のような時間に思えます。

松島君は、令和5年の1月5日に中澤家に引越してきました。

松島君が中澤建設の修行を始めたきっかけは、大学を卒業して実家のお父さんが経営される松島匠建

に就職し1年半が過ぎた頃に、

「もっと他の工務店の仕事を見てみたい」

と思ったことからです。そんな想いを日頃よりお世話になっている建材流通業の方に相談し、候補としてあげていただいたのが中澤建設ということです。

お話をいただいた時は2~3週間ほど働きながら勉強させて欲しいということでしたが、僕はお断りさせていただきました。理由は松島くんがしている事が学生の勉強ではなく”仕事”だからです。2~3週間で覚えられるほど簡単なことではありませんし、やったとしても意味がない時間になってしまうと感じました。

お断りをした代わりに僕から、実家を離れて3年間の修行に来ることを提案させていただきました。この提案を予想もしてなかったと思いますし、とても悩まれたと思います。僕だって自分で言っておきながら自分の言葉に驚きました。

今まで若者育成を出来たこともないのに、会社にも妻にも相談をせず、よくそんな大それた事を言えたと思います。僕も親方のもと5年間の修行をさせていただきました。その経験があったからこそ、松島君に修行が必要だと感じたのです。

話し合いを重ね、松島君の修行が大工になる為ではないということでしたので、まずは最低1年ということで修行がスタートしました。そして1年が経過する昨年末に

「あと半年間お願いしたいです」

とお話があり、半年延長したことで本日を迎えることになったということです。

1年半、松島家の大切な跡取りをご両親からお預かりして、同じ屋根の下で寝て、同じご飯を食べて、一緒に生活をしてきました。そこには中澤家のリアルな日常があり、住み込み生活は大変なことだったと思います。おしどり夫婦の僕と妻だって険悪な雰囲気になることだってあります。試験勉強をしていても遊んで欲しい子供はおかまいなしです。家族が多い分だけ気を使い、肩身の狭い想いをしたと思いますが、文句も言わず逃げ出さずによく過ごし抜いたと思います。

仕事に関しては失礼を承知で素直に感じていることを書きます。ハッキリ言って仕事はまだまだです。それは当たり前のことなんです。大学を卒業して、松島匠建さんに1年半、中澤建設に1年半、まだ3年しか経過していないんです。僕なんて、修行を始めて3年目なんて、修行先の会社にとってなんの役にも立たない、ただのお荷物でした。

僕と一緒にしてほしくないと思いますが、3年目なんて誰だって仕事ができる訳がありません。若くして一級建築士に合格したことは本当にすごいことですが、まだまだこれから学ぶことが必要な27歳の若者なんです。

「修行に行ったのに、、、一級建築士なのに、、、こんなことも知らないの?」

と思われることがあるかもしれませんが、それは僕の責任です。業務の予定などが変更したことで、僕が想像していたよりも現場経験をさせてあげられませんでした。本当はもっともっと現場を見せてあげたかった。

だから松島君に関わりのある皆さんにお願いです。

今の松島君には知らなければいけないことがまだまだたくさんあります。なので、

「こんなことも知らない」と思わずに小さな事でも教えてあげてほしいと思います。

ここからは、松島君にメッセージです。

修行は大変だったと思うけど、本当に大変なのはこれからだと思います。さとちゃんはいつか自分がかっこいい存在になりたいと思っているけど、そのかっこいい存在は、お客様の幸せとお客様の命と松島匠建の未来を背負っていく存在でなければいけません。今のさとちゃんには、それほど重たいものを背負うことはできません。

じぁあどうすれば良いかと言えば、自分の意思で先輩工務店さんやお父さんから建築を学び続けるしかありません。綺麗さなんていらないから

現場の誰よりも汗をかいて、恥ずかしいことなんてないから恥をしのんでわからないことは聞けばいいんです。ズボンが擦り切れるくらい地面に膝をついていると新しい発見があります。這いつくばって埃だらけにならないと見えない世界が現場にはいくらでもあります。そんな松島君の姿を見てかっこいいと思ってくれる人が松島君の仲間になる人達だと思います。

そして、今は何でも挑戦するしかないと思います。失敗を想像したり、上手くいくか考えていると自然と壁が低くなって失敗しない道を選んでしまう。これでは真の挑戦にはならないと思います。とにかくやってみて、失敗したとしてもその先に大きな成長が待っています。だから失敗なんて考えないで、挑戦してほしいと思います。

それから学びと成長の影には必ず協力してくれている人がいることを忘れないでほしいです。1人でできることなんて何1つもないのだから、自分1人でできたと思わずにどんな時も感謝の気持ちを忘れないことが大切です。

これが修行の最後に伝えたかったことです。今日という日が近づくにつれて、来週からさとちゃんいないんだなと寂しかったのが本音です。そして、さとちゃんのことが心配で仕方ないのも本音です。

でも昨日話をしていて、今のさとちゃんなら大丈夫だと確信をしました。修行した日々はさとちゃんの身体に染み込んでいるはずだから、振り返えらずに真っ直ぐ進んでほしいと思っています。

最後にさとちゃん、中澤家に来てくれて、中澤建設を選んでくれて本当にありがとう。

命を守る為にやるべきこと

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先月の末、5月28日に中澤康之生誕42年のアニバーサリー、つまり誕生日を迎えることができました。こうして無事に年齢を重ねることが出来ているのも、周りの方々や家族に支えていただいているお陰様だということは間違いありません。たくさんの方々から温かいメッセージをいただけたこと、とても嬉しく感じております。

少し前から気にはなっていたのですが、この歳になると平な場所を歩きながらつまずいてバランスを崩してしまうことがあります。あわてて振り返るといたって平な場所なのですが、よ~く見ると地面の補装が割れていて、1センチ有るか無いかくらいの段差があるだけです。

「えっ、俺はこの段差につまずいたの?」

と驚いてしまいますがこれが現実です。かつては意識せずに乗り越えられた段差につまずくのですから、老化現象は確実です。しかし実際は、そればかりではないと思います。きちんとした姿勢で、周りの状況をしっかり把握していればつまずくことなんてないのですから、僕に歩く時の意識が足りていないのだと思います。

しかしこうなると少し焦りを感じてしまいます。そこで、自分に今こそ必要なのはこれしかないと思い、最近では夜な夜な体幹トレーニングを行っております。

「やっちゃんまじめだね。」と、おっさんがはぁはぁ言っている姿を見た妻の心の無いコメントと、子供の視線が冷たくはありますが、必ず効果があると信じて続けています。お仲間大工工務店さんにもお客様のことを想い、自分の信じた道をまっすぐに進む方がいらっしゃいます。

先日は大竹工務店(株)大竹俊光さんによる”ウォールスタットをじっくり学ぼう講座”に参加させていただきました。ウォールスタットは、大地震が発生した際に木造住宅のどの部分が損傷し、倒壊をしていくかの過程をシミュレーションできるシステムです。

と言うことは、ウォールスタットによって大地震の時に建物の損傷を防ぐための対策を検討できるということになります。建物の損傷がなければ、家が倒壊することもありませんので、住まわれる方の命を守ることが出来るということです。

大竹さんは、お客様を”死なせたくない”という想いからウォールスタットの使い方をご自身の力で習得されました。そして、リノベーションのお客様の家を実際にシミュレーションし、建物が損傷しないような補強工事をされているとのことでした。

これは並大抵のことではありません。工事前に天井裏に入り、梁や桁と言った使われている構造材を一本一本チェックしなければいけませんし、壁の中は実際に解体してみないと確認ができません。ということは、工事進行の過程で一度作業を止めて、ウォールスタットを使いシミュレーションをするということになります。この作業はお客様のご理解が必要になりますし、お客様との信頼関係がなければ絶対に出来ないことだと思います。

大竹さんはなぜここまで出来るのか?それは、

「死なせたくないから」と講座の中で何度もおっしゃっていました。大竹さんはお客様の命を守りたい想い一心で誰に教えてもらう訳でもなく、自分の力でウォールスタットを習得し活用されていました。

そんな貴重な実務経験と大切な情報を惜しみなく教えてくださったのが今回の講座でした。その場で感じたことは、大竹さんが家づくりに向き合う真剣さと大竹さんが歩いている道が真っ直ぐに伸びた一本道であるということです。

何度も言ってしまいますが、これは並大抵のことではないんです。そして「大竹さん、すごいな」で終わってはいけないことなのです。1人でも多くの命を守るために大竹さんが話をしてくれたのですから、教えていただいたことを自分の行動に落とし込み、状況をしっかりと判断しながら、実行に移していきたいと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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笑顔の種

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先日、妻と三男が庭で何かを探していました。このような様子を見ると思い出すのは、バージンロードというドラマでコンタクトレンズを落とした和久井映見さんと反町隆史さんが演じる主役の2人が出会うシーンです。トレンディドラマ好きの僕としてはテレビを見ながら1人盛り上がり、翌日に友人とドラマの再現をして更に盛り上がっていました。

妻と三男はコンタクトレンズではなく、どうやらサクラの木から落ちた種を探しているようです。中々見つからない様でしばらく真剣に探していると、

「ママあったよー」

「本当だね!こっちもあったよ」

発見できたようです。突然2人して種を見つけて何をするのか聞いてみると、

「中澤建設の作業場に木があったらいいと思うんだよ。だから、この種を蒔けば木が生えるでしょ。」と三男からの提案がありました。

中澤建設では、既存事業の工務店に加えて今年の3月から家具・建具事業を開始しましたので作業場の増築を行いました。敷地には道路との高低差があり、土留めをする為の擁壁をつくる必要がありました。

最初はコンクリートの擁壁を計画しましたが、

「何かひと工夫欲しいよね」と父親と話し合い、石を段々に並べて花壇にしようということになりました。そうと決まればすぐ動きたくなるのが、4月に81歳になった父親です。想いのままをカタチに素敵な花壇をつくってくれました。

その花壇の一角に1本だけ木を植えようと専用のスペースがあります。周りを見渡せば森林なので、木がたくさんある環境ですが、それでもシンボルになるような木を植えたいと父親と話しをして用意したスペースです。

その話を知る訳がない三男からの提案は本当に驚きました。「パパ達みんなも木が欲しいと思っていたんだよ」と伝えると三男も嬉しそうで、早速見つけた種を妻と一緒に土の中に蒔いてくれました。

その様子を見ていた母親が、

「その種から木は出ないと思うよ笑」

となんとも夢のない発言をしていましたが、そんな言葉に三男の心は折れません。

「サクラの木が出ないんなら、新種の木が出てくるはずだよ」

ととても前向きな発想です。

種を蒔いた場所は作業場の入り口で誰でもよく見える場所にあります。作業場で働いているみんなも作業の手を止めて、種蒔きしている様子を笑顔で見守ってくれていました。

これは働き方とは違うかもしれませんが、お客様を幸せにする家づくりをする為には、まずは働く人が自然と笑顔になれるような職場環境が必要なのだと思います。

妻と三男が種蒔きをしてくれた日は、ハローワーク高崎様が主催の事業主向け~来年春採用の新卒求人のための説明会に参加させていただいた日でした。

例年は妻が行ってくれているのですが、自分で行くのは今年が初めてです。書類作成の事など求人に関する様々な説明をしていただきましたが、僕の中で印象的だったのが、これから社会に出られる方々への言葉と心への気遣いのことでした。

これから一緒に働く人と繋がっていく中で、その人とも家族のような関係になりたいと僕が感じていても、最初から相手のことをなんでも共有することが必ずしも良いことではないということでした。でもこのことは、どんな相手に対しても対等な立場で接する為の基本的なことであり、相手への気遣いというなによりも大切なことだと感じます。

その他にも男女均等な採用についてや、障害者雇用について、自分が知らないことでしたが必ず知っていなければいけない責任ある雇用に関する情報を得ることができました。

それと同時に、中澤建設を未来に繋げる為の様々な可能性を考え想像することができる時間にもなりました。職場環境の根本にあるのは働く人が笑顔でいられることだと思います。

妻と三男が蒔いてくれた種と一緒に中澤建設も少しずつ成長していきたいと感じることができました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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夢中

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤家の子供たちは男子三兄弟です。僕は歳の離れた姉が2人の末っ子長男なので、昔から男兄弟には心底憧れました。しかし、実際に男兄弟の生活を目の当たりにすると憧れとは程遠く、呆れるくらいの小さな小競り合いが絶えません。

先日も宿題をしている次男にちょっかいをした三男が散々に怒られていました。仮に宝物を壊したとか、ゲームのデータを消したのでしたら怒られても仕方ありませんが、三男にしてみたらちょっとしたコミュニケーションのつもりだと思います。しかし、次男にしてみたら勉強の邪魔をされている訳ですから怒る気持ちもわかります。

これも家族という小さな社会で生活をするということなので、ヒートアップすれば止めますが、子供の成長には大切なことなのだと思いながら妻も僕も半分呆れながら様子を見ています。

そんな風に兄達を見て成長している三男なので最近では、ひらがなやカタカナが結構読めるようになってきました。今日も新聞のチラシを読みながら、

「ばあばりい」

「しえねる」

「るいびとん、ばあきん、いちじゅうせんまんじゅう、、、うわっ、たかっ」

と、寄りによって何ちゅうチラシを読んでるんだと妻と笑ってしまいましたが、僕達のことなど気にも触れずにひたすらチラシを読んでいます。

その他にも、テーブルの上を見ると事務仕事に欠かせないテプラで謎の暗号が打たれています。お馴染みのこどもが好きそうな言葉を使って適当に入力してあるだけだと思います。

紙の無駄使いは良くないことで、その事はきちんと伝えなくてはいけませんが、これは三男の成長で、文字や数字が読めるようになり興味を持ったことに夢中になれていることなので、僕は素晴らしいことだと思っています。その感情は大人になった時にも必ず生きてくると思うからです。

僕は数年前に自分の家づくりを見つめ直す機会がありました。それは、窓メーカーであるYKKさんが主催で行われたセミナーに参加したことがきっかけです。そのセミナーで講師をされていたのが、僕のそして中澤建設の恩人である吉田登志幸さんです。

吉田さんは、真っ暗闇をあっちに行ったりこっちに行ったりがただがむしゃらに走っている僕に1本の道を照らしてくださった方です。その道は、とても細い道ではありますが、中澤建設の特徴を最大限に活かした中澤建設らしい家づくりの道です。今思えば、他にもたくさんの道がありましたが、中澤建設を未来に残す道は吉田さんが照らしてくださった道しか無かったことを感じます。

その道を進むことが出来たお陰で、中澤建設の家づくりが高気密高断熱の高性能な住宅に変わることができました。そしてその性能を基本仕様にすることで、中澤建設でつくらせていただく新築住宅の全棟が高性能な住宅になります。高気密高断熱の家は住む人を健康で幸せにすることがわかってくると、新築に限らずに改修工事でも高性能な家を意識するようになります。

そんな時に中澤建設から車で3分のところにお住まいのお客様から相談をいただきました。その建物は、中澤建設が43年前に新築をさせていただいた建物です。お客様から、

「おじいちゃんが大切にしてきた家を新築と同じくらい快適に出来るのであれば残したい」

とお聞きして挑戦したのが、基礎と躯体だけを残して行った高性能住宅のスケルトンリノベーションです。

工事が終わった後に、吉田さんからご指導をいただきお客様の家の夏と冬の温度・湿度のデータをとり、そのデータをまとめて東京で行われている自立循環型住宅研究会という高性能な家づくりの勉強会で発表をする機会をいただきました。

その発表を今度は、forward to 1985 energy life が開催している1985アワードという全国の舞台で発表させていただくことになりました。その場所で、会場に来られていた新聞社の方とお会いできたことで、中澤建設の家づくりを新聞の記事にしていただきました。

それも一度ではなく2回に分けて載せていただきました。一回目は先月に新規事業について、

2回目は今月、スケルトンリノベーションについてと中澤建設が大切にしている”ヒトトキ”について載せていただきました。

記事を載せていただくにあたり、記者の方はわざわざ、倉渕までお越しくださり中澤建設が大切にしている家づくりのお話を聞いてくださいました。その時にボイスレコーダーで話の内容を録音することは大歓迎でしたが、写真の撮影はお断りさせていただきました。

何を俳優みたいなこと言ってるのと思われてしまいますが、そんな大層な理由ではありません。目も鼻も口も特徴的な僕の顔が新聞に出ても、有名サッカー選手やら偉大な教祖様やら、なんでんかんでんの社長やら、おいしいくらい皆様にイジられるだけですし、何より中澤建設の家づくりをしているのは、僕1人ではないからなのです。

中澤建設の社員はもちろんですが、修行中の松島くん、協力業者の皆さんの仕事と想いでつくられているのが、中澤建設の家づくりです。中澤家の三男が夢中になっているのと同じように、お客様の幸せを願い真剣に夢中に仕事している皆さんの顔を是非とも載せてほしいと思いました。

そんな無理なお願いを叶えてくださり、中澤建設の家づくりを素敵な記事にしてくださった新建新聞社の森さんには感謝しております。

そして、こうして記事にしてもらえたのも中澤建設が家づくりをさせていただいているお客様がいらっしゃるからこそだと感じております。お客様の幸せを願う家づくりも、お客様がわたしたちの仕事を理解してくださり、つくり手の幸せを想ってもらっているからだと思います。

このような機会をいただけたことで、今、中澤建設の家づくりが出来ていることは関わりのある全ての方々のお陰だと改めて感じることができました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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人の気持ち

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

先週の日曜日は、久しぶりに次男のサッカーをゆっくり観戦することができました。小学1年生の時からお世話になっているサッカーも今年が小学生のラストイヤーになります。6年生となって仲間とプレーしている姿にたくましさを感じながら観ていますと相手チームの選手と接触して倒れている選手がいます。

ピッチに立っている選手を確認すると倒れているのは中澤家の次男です。なかなか立ち上がれない様子でしたが、しばらくして監督におんぶをしてもらってベンチに戻りました。心配な気持ちはありましたが、ここで気になるのは中澤家の次男は子供の頃の僕によく似て、とても大袈裟だということてす。

ユーモアも半分くらいはあると思いますが、擦り傷だって足を引きずる仕草をしますし、傷に少しでも触れようなものなら、

「痛い、痛い、たい、たい!」

とここは妻に似て俳優さんの演技を見せる時もあります。

試合が終わりベンチから待機場所であるテントまで戻ってくる時も次男は監督におんぶをしてもらっています。保護者の方々も

「たいらくん泣いてましたよ、大丈夫ですか?」

ととても心配してくださいます。

実は泣き虫まで僕に似てしまいました。昔から、

「やっちゃんすぐ泣くから、本当にムカつく」

と姉に何度となく言われてきましたし、

近所で築43年のスケルトンリノベーションをお世話になったひとつ歳上の先輩であるお客様からも、

「あの泣き虫だったやっちゃんがね~よくね~笑」

なんて言葉をいただいたこともあります。

恥ずかしい過去ではありますが、これは事実ですし、今でも涙もろい性格は変わりません。そんな自分自身を棚に上げることにはなりますが、次男を心配してくださる保護者の方に

「泣き虫なだけだから大丈夫ですよ。」

とお伝えすると、

「中澤さん、子供に厳しすぎですよ笑

あんなに痛がっているんだから、もっと心配してあげて下さいよ」

としっかり叱られてしまいました。

確かに、これは僕の悪いところです。次男の性格を理由に見た状況だけで物事を判断してしまいました。その日は様子を見て、翌日に病院で診ていただき、大事には至らずに1週間安静にすれば大丈夫だということで一安心です。今は復活してサッカーができているので結果的には良かったのですが、痛みと言うものはその人しかわからない感覚なので、様々な判断がとても難しいことを感じます。

今年から中澤建設では、大工に加えて家具建具事業を自社で行っています。家具建具事業をやりたいと思った理由は幾つかありますが、理由のひとつが家づくりで唯一木を使う者同士だということです。

今までは、家具建具は外注の業者さんにお願いをして、自社では大工工務店としてやってきました。けれど家具建具屋さんと大工、木を扱う者同士が同じ場所で業務を行うことで、木材を有効的に活用でき、仕事の効率と品質が上がると感じました。

その為に、家具建具職人として中澤知彦さんに入社していただきました。親戚などではなく、偶然にも同じ苗字なので”ともさん”とお呼びしております。

今まで、中澤建設の建具を外注さんとしてつくっていただいていましたので、何年もお付き合いしておりますが、一緒に働くとなると気を使うことだって出てきます。

ましてや、家具建具に関して自分よりはるかに知識と技術もセンスもお持ちなので、全てをおまかせする気持ちでいました。そして僕の中では、それがともさんにとって良いことだと思っていたんです。

そんな中、ともさんより

「もっと家具建具づくりに関わって欲しいし、手伝って欲しい。そうじゃないと一緒にやってる意味を感じられないよ」

とお話がありました。

驚きはしましたが、素直に嬉しかったです。

僕だって、もっと関わりたかったし、手伝って良いのならば手伝いたかったんです。でも、自分の意見を伝えると言わたことをやってもらうような仕事になりそうで抵抗があり、自分のやりたい気持ちを抑えていました。

ともさんの気持ちと自分のやりたかったことが同じだとわかった時は心が晴れるような瞬間でした。これも、一緒に仕事をしてみることでわかったことですし、お互いに言葉にして伝えることで知ることができたことです。気持ちも痛みもその人にしかわからないことですが、それならばお互いが分かり合えるように方法を考え伝えることが大切なのだと気付くことができました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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ハッピー サンデー

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

これがはたらき方改革と言えるかはわかりませんが、何年か前から中澤建設にとってゴールデンウィークの見方が少し変わってきました。そもそも、ゴールデンウィークという名前を考えた人はかなりのネーミングセンスをお持ちだと思います。日本国民の誰もが口にしますし、この言葉を聞けばワクワクする人が多いと思いますし、今ではシルバーウィークなどもありますがやはりゴールデンウィークに勝るものはないと感じます。

この長期休みを利用して、家族との時間を過ごしたり、趣味の時間を費やしたり、心と身体をリフレッシュしたりと好きな時間を好きな人と好きなように過ごすことがゴールデンウィークの在り方だと思っています。

とは言え限られた時間になりますし、どこに行っても混雑している為に何をするのかも考えものです。そこで、数年前から会社のみんなと相談をして世の中の休日に仕事をして、普段の平日に連休するといった中澤建設GW制度を取り入れることにしました。

もちろんお客様にご迷惑がかからないように、その年の状況にもよりますが、今年は作業場での加工業務をしておりますので、休日をずらすことができました。これも、会社で働いてくれる皆さんの生活スタイルやお子様の年齢に応じて変化してよいと思っています。肝心なのは、仕事に支障がでないように各自が責任をもって予定を組めることと、誰がいつ休むかを社内できちんと共有することだと思います。

僕はと言いますと、連休中はほとんど仕事をさせていただいたのですが、最終日だけ子供のサッカーも休みで家族の予定が空くということでしたので、会社の皆さんがお仕事をする中でお休みをいただくことにしました。

そうと決まれば家族会議を行い、どのように過ごすかを話し合います。様々な意見が出る中で、やる事を絞らなくてはなりませんが、全てがやりたいことなので話し合いは難航します。そして、家族みんなが楽しめる1日にしようという目的のもと、

“日本の中心で休日を楽しむ”ということになり、お隣の渋川市にお邪魔することにしました。

まずは、シブスカこと渋川スカイランドパークです。長男と次男が保育園の頃に行ったことはありましたが、当時は身長制限からあまり乗り物にも乗れなかったので、小さな子供向けのアトラクションで楽しみましたが今回は違いました。

倉渕町から車で40分くらいの場所にこれほどのクオリティの遊園地があるのですから驚きです。混み具合も程よい感じでしたので、お化け屋敷以外のアトラクションは全てを制覇することができ、中1の長男も小6の次男も、年長の三男も僕たち夫婦だって大盛り上がりです。

シブスカは午前の部の予定でしたので、お昼まで遊んで最後に記念撮影をしました。どんな時でもユーモアを大切にすることが中澤家の家訓でもありますので、一枚は”自由なポーズ”で、もう一枚は”なるべく裕福そうな家族に見えるように”をテーマに撮影をしました。

自由なポーズ
裕福そうなポーズ

午後の部はカラオケなのですが、ちょっとその前に寄り道をすることにしました。この日お邪魔したのは日本の中心に位置する渋川市です。ということはその渋川市の中心におへそのお地蔵様がいらっしゃるということで、社会科見学をさせていただきました。

初めて行った場所ですが、おへそと言ったら生まれる前に母親と繋がっていた唯一の場所です。そう考えるととても神聖な場所に感じますし、その場所に家族で来られたことを嬉しく感じます。そんな日本の中心でお地蔵さまが見守ってくださっていることはありがたいことだと感じます。

そしてカラオケタイムに突入てす。目的のカラオケボックスは持ち込み自由ということもあり、スーパーで各々好きな食べ物や飲み物やお菓子をゲットしてカラオケパーティーがお約束です。好きな歌を大声で思いっきり歌えるのですから盛り上がります。あっという間の3時間を終えた頃には夕方になっていました。

最後に行ったのは、大切なお仲間の本陣である伊香保町です。夕暮れの石段はなんとも言えない風情があり心が癒されます。

子どもたちに「射的が出来るよ」なんて言ったものの、ほとんどのお店が18時までということで閉まっています。「やっちまったー」と思いながら歩いていると、灯りのついた射的屋さんがありました。

「まだできますか?」

とお聞きすると

「うちは9時までだよ」

と嬉しい回答をいただけました。

ホンモノの射的は僕だって子供の頃以来ですし、子供たちだって初めての体験です。まずは僕が父親たる威厳を見せる為にやった訳ですが、これがまた難しいんです。しかし、お店のご主人にアドバイスをいただくと不思議なことに上手くなっていきます。

妻にいたっては、高校時代に弓道部だったということもあり、その実力を発揮します。ご主人からもそのセンスを買われ、

「わたしが射てと言うからそのタイミングで射ってみなさい。必ず取れるから。」

と伝えられます。妻が銃を構えて、息を呑むような時間が少し流れてから、

「うて、うてーー!」

と鬼軍曹を思わせるご主人の発声に驚きながらも妻が射つと本当に高得点の的が取れたんです。この瞬間は家族で大興奮を飛び越えて大爆笑、この日1番の盛り上がりを見せます。

伊香保の石段を歩いて、軒並み射的屋さんが閉まっているときは、

「カラオケをもう少し早く切り上げればよかったかな~」と思いました。だけど、カラオケはカラオケで楽しかった訳ですし、もし仮にカラオケを早く終わりにしていたら、他の射的屋さんに入っていたと思います。そうしたら、こちらの射的屋さんでこの大爆笑がなかったことになることを考えると全ての選択が間違っていなかったことを感じます。

この日の予定を決める時に、僕はせっかくだから県外の遊園地にでも行けたらいいかなと思っていました。そんな僕に妻から

「やっちゃん、場所が大事なんじゃないよ。家族で過ごせることが大切なんだよ」

と伝えられました。本当にその通りだと思います。

県外に行っていたら、移動中はずっと車の中で家族が同じ方向を見ている時間になってしまいます。けれど、この日は一日中家族が笑っている顔を見ていることができました。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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不思議発見

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

自分が嫁を好きなところは星の数ほどありますが、その中のひとつが、ご飯を美味しそうに食べるところです。「あ~おいしっ」と心の底から出る言葉には全く嫌味がなく、食レポでもやればかなりの腕前だと感じるくらいです。食べることが好きなのに、体型は昔から変わりませんので羨ましい限りなのですが、ここ最近嫁の様子が少し変わってきました。

少し前のことですが、テレビをみながら突然エクササイズをはじめだしたのです。ミーハーな一面も持ち合わせいますので、ビリーズブートキャンプ、TRFのイージーズダンスエクササイズなど巷で流行っている時なら話がわかりますが、今回はそのような事はありません。

見ているエクササイズも、

「ワン、トゥー、ワン、トゥー」というタイプのドラゴンボールで亀仙人が見ている以外に見たことないようなものです。妻の異変はそれにとどまらず、最近ではあれほど好きだったご飯を1食抜くようになったのです。

心配になり何があったのかたずねてみますと、

「胃腸を休めないとね。あたしは食べ過ぎていたんだよ。」と身体と健康のことを考えての行動だというのです。エクササイズに関しては、効果があるのかわからないくらいの頻度でしか目にしませんが、16時間空腹にして胃腸を休めることは毎日継続しているようです。朝なら我慢できると朝食を休み、お昼と夕食に朝食の分を取り返すように食べてしまうと気付いたようですが、身体の調子も良くなることを発見したみたいです。

先日のことですが、地域のお祭りが行われる際に母親がお赤飯を蒸してくれました。僕もお赤飯は大好きなので食べようと食卓に行くと、

「今回のお赤飯は今までのお赤飯とは違います」とかなりのドヤ顔で母親がアピールをしています。見た目はいつもと変わらず美味しそうな赤飯ですが、何が違うのかと食べた瞬間、

「いつもより、全然柔らかいでしょ」と僕が味わうのを待ちきれずに答えを伝えられました。そんな風に言われるとなんだか柔らかく感じてしまいますが、いつもの美味しいお赤飯とそれほどかわらない気がします。続けて母親が、

「白いご飯もあるけど、なんだかあゆみちゃんはお赤飯をお弁当にいれてたみたいよ~、そんなに美味しかったのかね~」

と先程よりも強めのドヤ顔で僕にお赤飯をアピールしてきます。

午前中の仕事を終え、お楽しみのランチタイムを迎えました。フタを開けると美味しそうなお赤飯弁当です。自分のイメージだと、お赤飯は炊飯器から出した盛り立ては柔らかくて美味しいですが、お弁当にすると美味しさはかわりませんが、少し固くなってしまうような気がしました。

しかし、食べてビックリです。柔らかさがそのままな美味しいお赤飯ではないですか。自信に満ち溢れた母親の表情の理由がわかりました。どうして柔らかくなったかの理由も、何か特別な調味料を入れた訳ではなくお米を研ぐときのひと工夫だそうです。

幾度となくつくってきたお赤飯ですが、少しの工夫でより美味しくつくれるようになって嬉しい発見だったようです。

中澤建設では、建物躯体に使う梁や桁などの大断面の材木を自然乾燥しています。木材の乾燥値である含水率に基準を設けて、その数値をクリアできたものを家づくりに使用するのですが、そのままの状態では墨付けや刻みと言う加工をはじめる事ができません。木材の表面を綺麗に削り、寸法を合わせる必要があります。

今まではこの削り加工を、車で片道45分のところにある業者さんに依頼をしていました。ですが、この度の家具、建具事業を始めることに加えて木材の加工を出来る機械も導入して自社で行えるような整備も行いました。

中古の機械ではありますが、中澤建設にとっては念願のマシーンです。この機械があることで、片道45分をかけて輸送する手間も省けますし、燃料も必要がなくなります。これはこの機械を入れる上で想像していたことですし、計画通りのことなのですが、実用してみると考えてもいなかったような新しい気付きがありました。

それは自然乾燥する前の段階、木を伐採して製材をお願いする時に必要なことだったり、これから中澤建設が大工工務店、家具建具事業を未来に残すことへの希望の光のような発見でした。思いがけないことでしたが、ひとつの行動から生まれたことだと考えると、勇気を出して一歩を踏み出して良かったと思っています。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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記憶と記録

こんばんわ!

中澤やすゆきです!

中澤家が暮らしている家から歩いて1分、距離にして50mくらい離れたところに中澤建設の作業場があります。パソコンは自宅の事務スペースにありますので、事務仕事や木材の加工など会社で仕事をする時は自宅と作業場を行ったり来たりしながら過ごしいます。

先日も朝の時間に自宅に戻っていると前方から傘とゴミ袋がこちらに向かってきました。

「あれはなんだろう?」とよーく見てみると中澤家の三男が登園前にゴミ出しのお手伝いをしているところでした。

思わず、

「お手伝いすごいですね」

と伝えますと、

「1人で、できますので大丈夫です」

と年長になったたくましさを全面でアピールしている様子です。頑張っている姿を最後まで見届けて一緒に家に戻ると途端に、

「ママー、ゴミ出し完了です!パパは見ているだけで何のお手伝いもしてくれませんでした」

と妻に伝えています。

僕の問い掛けをほとんど聞き入れてなかった三男からの突然の誤報に、「おぉーい!」とツッコミを入れ三男がニヤリと笑う、最近ではこんなショートコントも中澤家の日常になってきています。

いつ何時でも笑いに貪欲でなければいけないというのが中澤家の家訓ではありますが、6歳になる三男もこんな冗談が言えるようになったことを嬉しく感じました。

この出来事を文章に残すときに、細かな説明が無かった場合、決して面白い話には伝わらず、子供のゴミ出しを黙って見ている冷たい父親の話になってしまいます。そして、三男の言葉も感情があり言葉で発するから冗談だとわかりますが、これが文章になると間違った伝わり方になってしまうと思います。

文字は言葉と違い記録として残るため便利ではありますが、後で見る人がわかりやすいように書き込まなくてはいけないことが難しいのかもしれません。

先日は、自然乾燥木材を扱う大工工務店として大切な業務である棚卸しを行いました。中澤建設の倉庫には様々な木材が在庫してありますが、全ての木材が直ぐに使えるものではありません。立木を伐採し、製材所で角材に挽いてもらった後に自然の風にあてながら乾燥する必要があります。

床板に使う板材でも、1年以上は乾燥時間が必要になりますので、太い角材になれば家づくりに使えるようになるまで何年もの乾燥時間が必要になります。そうなりますと、木材を在庫することは当然のことになり、その管理が棚卸しということになります。

自然乾燥木材の活用は父親が始めたことです。その素晴らしさを理解して、僕もその意志を引き継いでいる訳ですが、倉庫にある木材を父親が生きているうちに使い切ることは出来ないと思います。もっと言えば、僕が生きているうちにも難しいと考えています。

だからこそこの棚卸しは重要な業務で、きちんと在庫管理をすることにより、誰が見てもわかるような資料でなければいけないと感じています。今年は中澤建設で修行中の松島くんにも手伝ってもらい前年度よりもわかりやすく、より正確な資料かできるように棚卸しを行いました。

僕が木材の材種、品名、寸法、数量という順番で伝え、松島君がメモをとるという作業を1日行う中で

「杉、柱、3000×250×250が2」

「栗、柱、3000×200×200が1」

と最初はいい調子なのですが次第に、

「杉、300×300、あっ、3000で柱ね」や

「杉いや桧、やっぱり杉」と僕も木ばかり見ていて頭が混乱し樹種がわからなくなってしまいます。

こんな僕に付き合う松島くんも大変です。杉と書いてから消して桧と書くも、また消して杉と書くのですから訳がわからなくなると思います。

お昼休憩の際に、松島君をいつものように”さとちゃん”と呼ぼうと思ったら、

「スギちゃん、午後もこっちで、、、」と言ってしまい、

「僕はマツちゃんですよ」と松島くんからのいいツッコミをいただきました。後々考えるとこういう時こそ笑いに貪欲でなければいけませんので、

「俺はマツちゃんだぜ~」が良かったな~と感じます。

棚卸しの業務は、しっかりと確実な記録をとり、次年度以降の在庫管理にはとても大切なことではありますが、こういう面白い出来事も僕の中で生涯忘れられない大切な思い出として記憶に残ることだと思います。

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中澤建設は群馬県高崎市で高気密高断熱、許容応力度計算による耐震等級3を基本に、新築、リフォーム、リノベーション、店舗等をトータルで設計施工しています。山に囲まれた倉渕町で自然乾燥木材を使った地球環境に優しい安心安全な家づくりをしている創業50年の大工工務店です。

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